2009年4月23日木曜日

ジーターも驚きの松井秀喜の‘実父ヒット’~ゴジパパが観戦するとゴジラが爆発する~

松井秀喜は昨日のOAK戦で今シーズン初めてのマルチヒットを記録したが、
今日も第2号HRを含む2試合連続のマルチヒットを打った。

別に大騒ぎするほどの記録でも何でもないが、何しろ膝の状態も大いに懸念され
バッティングも本来の調子に無い中では‘快挙’と言ってもいい。

そして‘快挙’の背景にあったのはゴジパパの存在だ。
松井の両親と兄貴夫婦が激励のためにニューヨークにやってきているのだ。
昨日と今日の2試合を観戦している。

短期間でバッティングを上達させる方法としては、誰でもメジャーリーガーになれると
ディレック・ジーターが推奨している‘ZIP HIT(ジップヒット)’が有名だ。

松井の場合は‘実父ヒット’だな・・・(>_<)

この言葉遊びは我ながら傑作だと思うが、‘Zip Hit CM’を知らない人には
まったく通じないのが弱点だ。

今日初めて新ヤンスタでホームランを打ったの!・・・(^。^)

この強力な対抗商品‘実父ヒット’には当のジーターも驚きを隠せず、
松井の完璧な一撃が着弾した位置をガードナーと確認していた。

いや、待てよ
そういえばジーターの両親もしばしば観戦に来ているし、
その時はジーターも良く打っているような印象がある。
彼も‘実父ヒット’の効果については実感しているに違いない。

ガリレオこと湯川准教授にでも言わせれば
‘父親が観ていると打てるというのは物理学的にはまったく論理的ではない。もしそうならば、なぜ球団が全選手の父親を帯同させないのか、さっぱり分からない。’
となりそうだが、そうでないと困る面もある。

ゴジパパはこの2試合だけを観戦して帰国するからだ。

今日はMLB.comにもMatsuiが溢れていた。
HR画像がトップを飾り‘Matsui's knee responding to treatment’という記事もあった。

膝の治療が奏功してDL入りが遠のいたとする内容だが、
それは膝そのものの問題もあるだろうがやはり結果が出てきたからという感じもする。

今日の試合は延長14回とさすがの野球好きでもチョッと疲れる展開。
松井が主役になるのを期待したが、決めたのは7回無死満塁で三振に倒れて
大戦犯候補のカブレラの一発だった。

ホームで出迎える輪の中には普段とは違ってはしゃいでジャンプしている松井の姿があった。

マウンドに現れるだけでブーイングの対象になっていたヴェラスが
今日は圧巻の3.1/3無失点劇で勝ち投手になった。

彼の父親が観戦していたかどうかは確認できてないが、
そもそも‘実父pitch’という商品は存在しないから無関係と思われる。

それにしてもなぜ天下のジーターがあんなに怪しげな商品のCMに出演しているのか、
さっぱり分からない。

2009年4月20日月曜日

松井秀喜が放った今季初のクラッチ・ヒット~結果を出してDL入り歓迎論、不要論を封じるしかない~

松井秀喜の左膝が腫れて先発を外された時私はふたつの意味で大きく衝撃を受けた。
本来ならば松井に関する重大なニュースとして何か書こうとも思ったが、
一種の‘失語症状態’に陥った。

先ずは松井の膝に関する懸念だ。
ジラルディのおとなの発言の陰に松井の近未来が見えてしまったのだ。
これはきっと深刻な状態で、いわゆるDay to Dayから近日中にDL入りさせる魂胆に違いない。
そして松井の選手生命が絶たれる日が来るかもしれない。
やばいことが起こると自己防衛目的に思いっきり悲観的になるのがナリポン流だが、
今回は松井のことだから際限が無い。

もうひとつのショックは現地のヤンキースファンの反応だ。
心配する人は極少数で、大方はDL入りを歓迎しているのだ。
これでDHのポジションをもっと機動的に活用できる。
そして、そもそもマツイはヤンキースにとって完全なliabilityとする不要論が台頭する。
守れない、走れないDH専用でしかも打てない選手をなぜキープする必要があるのか。
一部に今までどれだけ戦力になってきたか考えろという意見もあったが所詮少数派だった。

そういうファンの反応は当然想像できたが、もしこれがディベートだとすると、
私も殆ど対抗する術を持たない。

あの日は代打出場するが三振に倒れる。
ますます不要論者が勢いを増す。

次の日は先発を外されたが、歴史的大敗になったところからBチームの一員として出場。
久々に快音を残すスタンデイング・ダブルを放った。
そのお陰かどうかはわからないが今日は7番で先発した。
ところが、第1打席、第2打席は凡退、結果のみならず内容も印象が悪い。

バーネット対パヴァーノで少しハンディをあげたくなるマッチアップなのに
1-3とリードを許す展開も苛立つ。
7回1アウト満塁のピンチを凌いで何となく良い流れになりそうな裏の攻撃。
先頭の好調カノーがダブルで出塁し、打席に松井だ。
試合の行方のみならず松井のこの先の起用法にとっても重要すぎて息が詰まる。
マイケル・ケイが過去の対戦成績が2-2と紹介した直後だった。
快音を残し鋭いライナーがセンター左に飛んだ。

やったー、タイムリーだ・・・(^。^)

観客の大歓声が沸き、それを聞いた私は少し震えた。

松井秀喜今季初のクラッチ・ヒットだな・・・(^O^)/

その良い流れの中で、代打ポサーダが逆転2ランHR(ビデオ判定)で一気に逆転した。
ヤンキースの巨大なliabilityだったパヴァーノが立場を変えてまたliabilityになるのを
阻止できてファンも大喜びだ。

松井不要論を唱えていた例の現地掲示板を後でチェックしてみた。

ゴジラがまた起きたぞ
やった、ゴジラ
マツイ、俺が馬鹿だったと分からせてくれて有難う
よかったね、マツイ

何という節操の無さと言えばそれまでだが、結果を出せば逆にこうなるのだ。
我々だって稀代の大打者を何千回?ショボリゲスと呼んでいることか。

言い方を変えれば基本的には結果を出さなければプロではないという
極めて単純な論理が働いているだけだ。

個人的には今日の勝利が今シーズンの中で最も嬉しい。

松井のバットの振りはまだ安定しているとは決して言えないが、
打席でのボールの見極め方は良くなってきていると思う。
シングルトンも驚いていたが、打率と出塁率が瞬間的には0.20近く乖離していた。

思いっきり悲観していた男が1日で楽観する訳もないが、
真っ暗な闇の中で一筋の光明は差してきたかもしれない

2009年4月17日金曜日

新ヤンキースタジアムの開幕ラインアップになんとか名を連ねたHideki Matsui~10日間でここまで追い詰められるとは~

去年、旧ヤンキースタジアムでの最後の試合について書いた時、
‘ニューヤンキースタジアムでの開幕戦は来年の4月16日、
その時のラインアップにHideki Matsuiの名前があることを望んでやまない。’
と結んだ。

2009年のレギュラーシーズンが開幕した4月6日、Hideki Matsuiの名前は4番DHにあった。

このまま新ヤンキースタジアムの初戦も松井が4番かもしれないぞ・・・(^。^)

ところがその後の10日間で状況は一変する。
一向に調子の上がらない松井は打順を7番に落とされただけでなく、
2試合連続でラインナップから外された。
いや、実際はテシェイラの手首負傷がなかったらもっと外されていた。

ポサーダが2試合連続でDHになったレイズ戦の時だ。
今年は松井に対して好意的に転じた感のある現地番記者がブログで
‘Let’s be honest, Hideki Matsui looks helpless.’
と書いた。

私は4月2日にこう書いている。

ヤンキースの4番を務めることではしゃぐのは、
結婚を‘めでたくゴールイン’という安易さと似ている。
実際に幸せになれるかどうかはその後で決まる。

我ながら素晴らしい読みだが‘その後’が1週間を意味し、
実際ここまで不幸になるとは全く想像できなかった。

出場して凡打の山を積み上げる松井、先発を外されベンチで所在なげにしている松井。
出るも地獄、出ないのはもっと地獄。
ファンとしてはどちらも見たくない松井だ。

‘投打’に大活躍しその陽気なキャラでファンに大人気の新4番スウィッシャーとは
文字通り明と暗の存在に見えた。

このまま松井は居場所を無くしてしまうのだろうか・・・(-_-;)

そんな弱気がしきりに心を過る。
自分が病人であることには十分に慣れている筈なのに、社会的な露出が極めて限定的なことで、
精神的なポートフォリオにヴァリエーションが少ない。

簡単に言えば松井依存度が高く、それによって1日の精神状態が大きく左右されるということだ。

当然落ち込む毎日が続いたが、一方で松井が不調であればあるほど松井がより身内のような存在として感じられた。

新ヤンキースタジアムのオープニング・ゲームのラインアップに松井が選ばれるかどうか、
まるで自分の子供の合格発表を待つ気分だった。
不動心を誇る松井だが、今回もし‘不合格’になったら少なからぬダメージがあるような気がした。

ネィディの突然の故障で合格の確率は高まったと思ったがそれでも不安だった。
いつもの番記者のブログを早々にチェックすると、どうやら開幕戦前日に既にジラルディはメディア向けには発表したようで、それの公表解禁が午前10時だということがわかった。
さらに調べると某USATODAYが掟破り?で既に公表していた。

おぉ、7番DHだ・・・(^。^)

安堵しながら、何故こんなことで喜んでいるのか、
たった10日間でここまで追い詰められたことを改めて実感した。
もしネィディが元気だったらライトを守り、DHはスウィッシャー、松井の出番はなかったかもしれない。

実際に発表になったラインアップはこれだ。

YANKEES

Derek Jeter SS
Johnny Damon LF
Mark Teixeira 1B
Nick Swisher RF
Jorge Posada C
Robinson Cano 2B
Hideki Matsui DH
Cody Ransom 3B
Brett Gardner CF

Pitching today: LHP CC Sabathia


去年のファイナルゲームでは8番DHだったから‘昇格’したとも言える。
旧球場の古い黒板に代わるラインアップ表の写真が欲しかったが見つけられなかった。

開幕セレモニーが終わり、選手紹介へ。
控えの選手に続き先発メンバーが登場。

久々に松井の晴れ晴れとした表情を見た。

今のCLE戦はボーナスステージかと思いきや、同点の7回にブルペンが大崩壊で初大ブーイングの嵐。
メッツ同様新球場の開幕戦を飾ることはできなかった。

密かに初HR、初グランドスラムを期待した松井は彼らしくない内野安打で一応Hは記録。
他に3個の四球を選んで5打席中4回出塁した。

バーニーをはじめとして客人が多く、実況がないがしろだったYESだが、
その中でケン・シングルトンが
‘今の低迷する松井にはこういう四球や出塁はきっかけになるかも・・・’と言っていた。

何れにせよ、何かをきっかけに復調して欲しい気持ちで一杯だ。
10日間で急落した松井株が10日間で急騰することだってある。