2010年4月14日水曜日

リング・セレモニーの主役を奪った松井秀喜~演出したヤンキースも暗躍したジーターも一流~

LAAの松井秀喜がNYYのホーム開幕戦のためにニューヨークにやってくることは
NYメディアも大きく取り上げていた。

松井の心境はどうだろうか。
今慣れない土地でストレンジャーをやっていることよりも、
馴れ親しんだニューヨークにビジターとしてやってくることで
自分がもはやニューヨーカーでないことを実感しているのではないかと
勝手に思いをはせた。

ところで去年のヤンキースの優勝パレードに関して私はこう書いた。

去就問題が盛んに云々されているが、今日の松井の姿をみてこの1マイル足らずのパレードが或る意味ヤンキーとしての花道になるのではないかという思いがある。
松井の悲願の世界一、しかもMVPのタイトルも獲得するという完璧な形での結末。
本人は残留を強く希望しているが、この結末は今までの松井の努力だけではなく、残留できないことへのコンペンセーションを含めて野球の神様が仕組んだような気がするのだ。


そして野球の神様がまた動く。
ヤンキースのホーム開幕戦で行われるチャンピオンリング・セレモニーに
対戦相手のエンジェルスの松井が参加できるように計らってくれたのだ。
ワールドシリーズ制覇の大ヒーローに対するご褒美でもあり、
結局は残留の希望が叶わなかったことへのコンペンセーションでもあるようだ。

ヤンキース関係者への授与が終わり一瞬の間が空いた後に松井の顔が大写しになった。
口元の様子は何か込み上げるものを必死に抑えているようにも見えなくない。
マイケル・ケイがひと際大きな声で2009年ワールドシリーズMVPのヒデキィ・マツイを紹介する。
場内は騒然と言って良い程のスタンディング・オベーションで松井を迎えた。
今日紹介された誰よりも、あの人気者ジーターより大きな歓声だ。

松井が完全に主役を奪ったな・・・(^。^)

ジラルディにリングの入った箱を渡され、ヨギ・ベラとホワイティ・フォードと軽くハグした後松井は赤いキャップを取り場内の観客に手を振って応えた。

そこで整然と並んでいた選手達が一斉に松井をめがけて集まってくるのだ。
まるでサヨナラを決めた瞬間のようだ。
目立ちたがりのA-Rodを筆頭に次々とハグを交わす。
リヴェラやポサーダ、カノー等の元チームメイト達の表情が実に嬉しそうだ。
最後にジーターと長いハグを交わしてとお互いのベンチに戻った。

それまでは胸で感動していた私もあそこで堪えられなくなった・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

9年振りのリング・セレモニーでいくらWSMVPとはいえ今は外様の松井秀喜。
そんな彼をまさに主役として演出するヤンキースは一流と言わざるを得ない。
現地のファンの書き込みでもclassとかcoolという表現が目立っていた。

試合が始まって松井の第1打席、やはりここでもスタンディング・オベーション。
何気に空気を読んでマウンドを外したペティットの気遣いにも感謝だ。
ヘルメットを取って声援に応える松井を観ながら、あの時のシーンを思い出した。

あれから4ヶ月、松井秀喜の‘9.12’~Godzillaが味わった‘2種類’のオベーションこそフィールド・オブ・ドリームズ~

そう、2006年9月手首の怪我から復帰した時だ。
松井自身一生忘れられないと言っていたが今日の2度のオベーションも
あれ以上に忘れられないものになったに違いない。

不動心が売りの松井でも流石に今日は試合前に消耗したのか打席では散々だった。
第1打席で三振を喫した後ポサーダと衝突したのが象徴的だった。
注目のリヴェラとの対決も実現したがまさに儀式は松井に始まり
試合は松井で終わる展開になってしまった。

新天地の西海岸で好スタートを切った松井がニューヨークに戻って妙な里心がついて
調子を崩すようなことが無いといいのだがどうだろう。
私もYESの実況には里心がついてしまった。

因みに松井へのハグ攻めを提唱したのはどうやらジーターのようだ。
それで終わらないのがジーターのいいところで他で暗躍していたのだ。
実は最初に渡したリングはスズで出来たレプリカだった。
言い草が振るっている。
‘マツイの側では誰とも比べようがないからわからないだろ’
ふたりとも互いに認め合う関係だからこそできる悪戯だ。

他では弄られキャラのスウィッシャーがリヴェラに同様のことをされた。

まあこの辺を含めてヤンキースもジーターも一流だね・・・(^。^)

おかげで松井秀喜の野球人生でかけがえの無い晴れ舞台になった。

2010年4月11日日曜日

松井秀喜がサヨナラ安打を決めたぞ!~と歓喜するより5連敗を阻止できて胸をなでおろす感じ~

松井秀喜がサヨナラタイムリーヒットを放ちLAAが今季2勝目を挙げた。
何のことは無い、どちらも松井が決めたことになる。
松井ファンの私はさぞかし上機嫌だろうと思いきや実はそうでもないのだ。

とにかくこの4連敗中の気分は最悪だった。
今までの人生で数えきれないほどの野球の試合を観てきたが、
これほど不機嫌で辛かったことは久しくない。

松井の移籍に伴ってLAAファンになれるかどうか疑心暗鬼だったが、
いざ公式戦が始まったら本性が現れた。
松井が打ってもチーム勝たなきゃ意味が無い。
戦力の低下は否めないが所謂ソーシア野球とは対極にある粗雑な試合内容に憤りを禁じ得なかった。

それはチームの勝利を至上とする松井の表情にも見て取れた。
自分がチャンスで打てなかった時は勿論だが、3安打を放ってもHRをかっ飛ばしても、
チームの敗戦はすべてを無にするのだ。

自分でも言っているようにもし10タコでもチームが勝ち続ければ、
それはそれでよしとするのが松井の野球観だ。
個人の記録も成績もすべてはチームの勝利に貢献して意義がある。

プレイオフに進出しワールドチャンピオンになる可能性のあるチームに所属することを
最優先にしてそれに資するLAAを選んだ。
そのチームがこの体たらくではどうしようもない。

まだシーズンは始ったばかりだと或る人は言うだろう。
実際NYY時代だってスロースタートは何度も目にしてきた。
私がLAAに慣れてないだけかもしれない。
何れにせよ不機嫌だったのは動かしようの無い事実だ。
私だって病に冒された心臓を抱えている身としてはなるべくストレス・フリーにしておきたいのだが、
どうしようもなかった。

今日の試合も流れ的には逆転負けを食らっておかしくなかった。
そこでクラッチ松井が仕事をした。
決めたのが松井だったという喜びより5連敗を阻止できたことに胸をなでおろした。

私がやや屈折した感覚なのに対しLAAのチームメイトやファンはストレイトに
松井を受け入れているだろう。
NYY時代に比べると他にライヴァルがいないせいもあって松井は実に大物だ。
昨日の試合、HRを打つ直前に映し出されたカードを持って踊っていた3人娘は非アジア系で驚いた。
今日のサヨナラを呼んだ打席に入る時に期せずして湧き起こった
Matsuiコール(一部にはMVPコールと言う説も?)も印象的だった。

新天地でいきなり結果を出しファンの気持を鷲掴みしている姿は頼もしいが、
チームの力としては松井以外の選手がヒーローになることも必要だ。

ヒーローが出るということはチームが勝つということなのだから・・・(^。^)

松井が今日のインタヴューでも言っていたではないか。
‘自分が打ったということよりもチームが勝てたことの方が良かった’

松井とは徹底的にそういう男なのだ・・・(^。^)

《番外編》
今朝のサンデーモーニングの張本の節操の無さにまたまた激怒。
実は密かにバック・ヴァリューでこんな記事をアップしているので
興味のある方はどうぞ。


日本プロ野球に、日本国に何してくれました?~サンデーモーニングで松井秀喜を全否定した張本勲の品格~

2010年4月10日土曜日

ヤンキースタジアム開幕戦で松井秀喜に直接チャンピオンリングが渡される?~スタンディング・オベーション間違い無し!?~

松井秀喜がNYYからLAAへの移籍を決めた時に誰もがその偶然に驚いた。
何の因果か2010年のNYYのホームでの開幕戦の相手がLAAなのだ。
それだけではない。
その試合前に2009年ワールドシリーズ制覇のセレモニーが行われるのだ。
WSのMVPとしてまさに‘当事者’になった松井は奇しくも同じ空間にはいるが
ピンストライプを着ていない‘部外者’だ。

松井にチャンピオンリングはどうやって渡されるの?

私を含めそんな疑問を抱いた人は多いと思う。

ヤンキースが公式にそのセレモニーの内容を発表した。
リングを渡すのはお馴染ヨギ・ベラとホワイティー・フォードのふたりの殿堂入り選手。
ゲームの始球式はバーニー・ウィリアムスだ。

で、松井はどうなるの?

プレスリリースではいっさい触れてないが、NorthJersey.comというマイナーなメディアの記事にこんなのがあった。

It is anticipated that World Series MVP Hideki Matsui, now with the Angels, would be presented his ring in the ceremony.

飽くまでも観測記事だが松井にも直接リングが渡されるとしているのだ。
或いはヤンキース側としては‘腹案’として持っているが、当日のサプライズを狙って
公表していないとか・・・(^。^)

何れにせよこれが実現すれば良識あるNYYファンのスタンディング・オベーション
間違い無しだと思うのだがどうだろうか。

そしてその後の3連戦は松井に痛いところで打たれてブーイングの嵐というのが
理想的なのだが今のLAAにそんな力は感じられないな。