KCの背番号55が投げた4球目をNYYの背番号55が強振した。
ボールは高々と上がりライト方向へ・・・。
KCの右翼手は懸命にジャンプをするが、ギリギリフェンスを越えた。
ちょうど‘W.B.MASON’の‘N’の上を越えた。
これが松井秀喜のメジャー通算100号HRだった。
今シーズンのHRの中では軌道でも飛距離でもチョッと珍しいHRだ。
NHKは勿論、スカパーも放送がなかったので、日本にいてライブでこの瞬間を
観ていた人はかなり少ないと思う。
おまけに日本時間では月曜の午前3時9分だ。
真っ当な人間は素直に寝ているだろう。
やくざな病人の私は無論MLB.TVの汚い映像で観ていたが・・・(^o^)
ただその瞬間をライブで観ていたという以外、それほどの感情は正直湧いてこなかった。
4-0でリードしている試合の5点目というのもあったかもしれないし、
もっと競った試合展開だったら違ったかもしれないが・・・。
と言うか、本人も語っているように現役を続けていれば、所詮‘時間の問題’だからだ。
100号と言うキリ番を達成したから、ひとつの出来事として世間の人々は祝うが、
私のように100本全部のHRをその都度祝っているという自覚のある人間にとっては
100本目だからという感慨はそれ程無い。
日本人メジャーリーガーとしての初の100本、最速(笑)の100本という事実は
客観的かつ歴史的な価値があることは確かだ。
ただ、松井なら当然だろうと思っているからむしろ今後どこまで伸ばせるのかと言う方が気になる。
みんなが好んで使う‘通過点に過ぎない’というやつだ。
映像では確認できなかったがスコアボードにも通算100号のメッセージが表示され、
松井もカーテンコールだ。
例によってシャイに超短時間だったが・・・(^o^)
個人的に残念なことがひとつある。
このKCとのシリーズのYESの実況にはマイケル・ケイがいなかった。
昨日のエー・ロッドの500号の時は、ケン・シングルトン、今日の松井の時は実況に不慣れな
ボビー・マーサーだった。
できればあの瞬間をマイケルの‘See Ya!’でやって欲しかった。
ヤンキースの戦評ではタイトルに‘Another day, another milestone’と松井の100号に
敬意を払っていたが、その後のサンデー・ベースボールでメッツのグラビンが前回逃した
300勝を達成してしまう。
MLB的、或いはNY紙的には同じタイトルでも‘milestone’の指すものが全く違ってしまった。
まあ、これは比べるべくもないな・・・(-_-)
無論、ニューヨーク紙の一面は全部グラビンだ。
さてヤンキースは終盤反抗されたが、8-5で逃げ切りスィープ成功。
DET、CLE、SEAが負けたためにWCはいよいよ0.5ゲーム差に肉薄。
明日からのTOR戦、移動があるのに何故ディ・ゲームなのか不思議に思ったが、
現地はホリディーだそうだ。
人工芝ということもあって松井がこのシリーズ完全休養する日があるかもしれない。
そういえば松井の寿司&バッファロー喰い仲間で、グローブの名前はカタカナのマイヤーズが、
試合後実質的戦力外通告(designated for assignment)された。
2007年8月6日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿