2010年6月18日金曜日

サンデーモーニングで正論を吐いた江川紹子に逆切れし降板を要求した張本勲~それを受け入れたTBS体質~

TBSのサンデーモーニングの張本勲の言動については何度も疑問を抱き、
際立った時は直接電凸し担当のKディレクターと話をした。
この1年足らずでブログで取り上げたのは4度だが、
メールで苦言を呈したことは何度もある。
それらは何れも個人的には大問題だったが、まあ所詮その程度だったことも否めない。
しかし今回の張本とTBSの失態はより多くの人間の注目を浴びそうだ。

以下は江川さんのtwitterからの抜粋だ。

出演予定だった6月20日のサンデーモーニングにできなくなりました。5月23日の放送での私の言動について、張本勲氏が立腹し、江川を番組に出さないようTBS側に求めたためです。TBSは、張本氏の主張を受け入れ、私を出さない、と決めました。7月も同様の理由で出演できません。詳細は後で

ちなみに、張本氏は楽天の岩隈投手について「カツ」を叫び、「無責任」と断じました。それに対して、私が驚いて「え~っ」と声を発したことが許せないのだそうです。

ちなみに、サンデーモーニングはTBS報道局の番組です。話し合いの中で、私は「TBS報道局にとって、何が大事な価値観か、よく考えて欲しい」と述べてきました。その結果が、これです。非常に落胆しています。

そうなんですよ~。それも許されないらしい(>_<) そんな怒らなくても。岩隈ファンとしてのリアクションでしょ

張本氏の要求は、「江川と同席したくない」ではなく、「江川を番組に出すな」というもの。20日に私を出演させれば、それ以外の日も、張本氏は出ないと主張されたそうです。

TBS側は当初、私に無期限の「休養」を提案してきました。無期限というのは、張本氏の怒りが収まるまで、ということ。「おそらく秋頃にはまた出ていただけるでしょう」と。私が「休養はしません」と述べ、その後やりとりの中で、休養期間は2ヶ月間に短縮されましたが、他はまったく変化なしでした

念のため申し添えると、私は張本氏と喧嘩をしているわけではないです。TBSには、私の言い方がよくないということであれば、張本氏に謝りに行きますよ、とも言いました。

実は、張本氏が「江川を出すな」と要求されたのは、これが2度目で、最初の時は関口さんが助け船を出して下さいました。今回は、関口さんが何を言っても譲れないと、張本氏が主張されたそうです 関口さんが助け船を出すという事もないんですね

前回のことがあったので、私はなるべくあのコーナーにはリアクションしないように努めていたのですが、あの時は岩隈さんについて、あまりの言いようだったので、ついファンとしてリアクションしてしまいました

私がいきさつを明らかにしたのは、1つは私のコメントを待っていてくださる方に出られなくなったことをご報告しなければ、と思ったから。もう1つは、これで私が黙っていれば、次にまた同じようなことが起きかねない、と思ったからです。

たくさんの激励コメント&フォローをありがとうございます。それを励みに、これから東京地検の記者会見に行ってきます。


問題となった5月23日の放送は私も録画してざっと流し見をした。
確かではないがこんな感じだったと記憶している。
巨人戦で8回同点の場面で途中降板した岩隈に張本が「喝!」を入れた。
理由は「エースだから・・・」
江川が反論した後「体調が悪かったかもしれないし、わからないじゃないですか」
と‘正論’を吐いたところで張本が逆切れした。
そして「素人にはわからない」と顔を真っ赤にするしかなかった。
私は単純にいつも通りの頑迷固陋な張本の滑稽な姿としてしかとらえていなかったが、
本人には我慢できなかったのだろう。

張本はNPB以外のスポーツにはド素人なのを自覚してるのか・・・<`~´>

そして今回の江川降板要求だ。
別に私は江川に対しては何の思いも無くニュートラルだが、
スポーツコーナーで他の連中が単にニヤニヤして馴れ合いムードが充満している中では
貴重な存在だと思っている。

その貴重な存在をあっさりと切るTBSの体質も逆の意味で‘流石’と言わざるを得ない。
そしてこういう言い方は好ましくないのは承知の上であえて書くが、
張本に漂う某半島の将軍様風情には激しく嫌悪感を覚える。

これからTBSにはメールを送るつもりだ。

《関連記事》

2009年7月5日
MLB蔑視の張本がイチローにツンデレの滑稽~「サンデーモーニング」で‘みんなダメジャー’発言~

2009年7月26日
頑迷固陋な張本に喝!~松井秀喜のサヨナラ弾を評価しないことで自らMLBを語る資格が無いことを証明~

2009年12月13日
MLBの試合数を2週に渡って間違えた張本勲が御意見番の笑止千万~番組スタッフも訂正できないのがTBSクオリティ~

2010年3月28日
日本プロ野球に、日本国に何してくれました?~サンデーモーニングで松井秀喜を全否定した張本勲の品格~

2010年6月12日土曜日

松井秀喜がLADのトーリに‘恩返し’の決勝3打点ダブル~打席でのマツイは恐い~

MLBは今日から本格的にインターリーグに突入した。
LAAの相手はLADでいわゆるフリーウェイ・シリーズだ。
そしてLADの監督はあのジョー・トーリ。
試合前に松井が挨拶に行っているシーンが映し出されていたが、
何と10分も話したそうだ。
通常この手の遣り取りは握手をして極短時間の会話で終わることが多いと思われるが、
この長さは極めて異例だろう。

これは偶然ではなく、松井が本当にトーリと話したかったのでないか。
最初から通訳のカーロンを連れていったことからしても松井の本気度が窺える。
単に笑顔を見せるだけでなく表情が実に活き活きとしていた。

松井秀喜とトーリは相互信頼の厚い師弟関係にあるとされている。
日本のメディアはそれを誇張して伝えていることは否めないが、
今日のような場面を目にすると松井がトーリを心底尊敬し感謝の気持ちを
持って慕っているのが伝わってくる。

幻のNYY次期監督マッティングリーの姿もあったが、まさにトーリ・ファミリーだ。
今後もこのシリーズは5試合あるが、次はワールドシリーズで会おうとでも
言って別れたのだろうか。

試合前の取材で‘打席でのマツイは恐い’とコメントしたトーリ。
それが今日のゲームでも現実になった。
LADが同点に追いついた直後の5回の表、2死満塁で走者一掃のダブルを放ったのだ。
1塁走者がもっと際どいのがベストだが、実は私がグランドスラムより好きな得点シーンだ。

しかしこれぞクラッチ松井の本領発揮、安打の数より質の世界だ。

これでトーリに‘恩返し’が出来たな・・・(^。^)

恩返し?
そう、相撲の世界では世話になった人相手に土俵で勝つことを‘恩返し’と言う。
ほら、松井って世が世なら横綱になっていた逸材だから・・・。

実際のところ打たれた後のトーリは、愛弟子の活躍に目を細め(る訳は無く)、
かと言って眉をひそめることもなく軽く俯いただけだった。

結局LAAは松井の決勝打を希釈させるような10-1の大勝。
ア・リーグ西(実質3チーム)で‘1人勝ち’になったこともあって、
大満足の1勝となった。

2010年6月7日月曜日

松井秀喜が今季3本目のイチロー頭上越え弾~LAAは不敗指揮官Ron Roenicke の下SEAをSWEEP~

前回の記事で多用した禁句の反動を少しは意識したが、
松井が昨日の試合で4タコに終わった以外は大満足のSEA3連戦となった。

2試合目も大勝した後の今日の試合は前半リードを許しやや苦戦したが、
松井秀喜の第9号同点HRで流れをこっちに持ってきた。

今季3本目のイチローの頭上越え弾だ。
9本のうち3本というのは或る意味異常な確率だし、それもこの短期間に実現した。
松井本人は特に意識はしていないと言い張るだろうが、
私のように単なる松井ファンだけでなくイチローの野球観に否定的な人間には、
打球が空中を舞い着弾するまでの時間が堪らない。
もっと正直に言えばほくそ笑んでしまう。
特に今シーズンから同地区対決になったからそのライヴァル意識が深まったのも事実だ。

絶好調にして孤軍奮闘のイチローもすかさず同点ダブルで意地を見せるが、
ナポリの勝ち越し2ランHRがまたもやイチローの頭上を襲い決着がついた。

LAAの指揮官は前日に引き続き名将ソーシアに代わりRon Roenicke(ロン・ローニッキー)が務めた。
SEAもワカマツが退場処分になり代行対決となったが勝負は目に見えていた。

ローニッキーは2006年に3試合(ソーシア出場停止)、2007年に2試合(ソーシア子息卒業式)で
監督を代行しているが全勝。
昨日の試合(ソーシア娘卒業式)でも勝って不敗神話を守っていたのだ。
今日の勝利で7戦全勝、トータルのスコアでも44得点、18失点と圧倒的だ。

LAAの隠れた最終兵器だね・・・(>_<)

無事SEAをSWEEPして明日からOAKとの4連戦。
超どんぐり状態のア・リーグ西の3チームだが問題は現在首位のTEXがSEA相手の4連戦だということだ。

2010年6月5日土曜日

松井秀喜は‘完全復活’LAAは‘貯金生活突入’~今日は禁句のオンパレードだ~

こうやってMLBを中心にブログを書いていると経験則で学ぶ幾つかの‘禁句’がある。

‘完全復活’‘借金完済’‘貯金生活突入’‘先ずは1勝’などだ。

これらのワードをタイトルに入れると妙にマーフィー君を刺激して、
裏目に出ることが多い。

LAAが昨日の勝利で5割に復帰し、松井も6月に入って突然絶好調になっているのに
更新を控えたのはそういう私なりの配慮があった。

そしてSEAとの3連戦が始まったが、
今日は禁句のオンパレードになるしかないだろう。

事実としてLAAはSEAとの3ゲームシリーズで‘先ずは1勝’を挙げ、
待望の‘貯金生活突入’を果たした。

松井秀喜はイチローの頭上を越える先制8号HRを含む3安打で3打点。
6月になってからの4試合すべてでマルチヒットを記録し、現在10打席連続出塁中。
5月末時点で0.229と低迷していた打率も0.265に跳ね上がった。
松井秀喜は‘完全復活’した。

今日の試合後の戦評の見出しはやはりMatsuiが主役。
安打数も出塁も現状の水準では大事だがやはりHRや打点のように
直接チームの勝敗にインパクトが強い活躍は気持ちがいい。

これだけの禁句を並べてチャレンジしたが、もしこれでSEA戦残り2試合で負けて、借金生活に逆戻りし、
松井も2試合連続タコなんてことになったら本気で永久禁句にしようと思う。

ところでこういう時に日本では‘勝って兜の緒を締めよ’という言い方をするが、
英語ではどういうか調べてみた。

幾つかの表現があったが、一番ピンときたのは、

‘Do not halloo until you are out of the wood.’

‘森からぬけ出るまでは喜ぶな’みたいな感じだ。

ここにはLAAの愛称である‘halo’とDL入り以来チームが好調になった
Woodが含まれているのが何となく気に入った。

2010年6月2日水曜日

2009年の開幕戦でHRを打った直後に‘今季最初で最後’と実況された選手がいた~結局何本だったか?~

今日のネタは渋すぎて受けそうにないが個人的にはどうしても書きたかった。

2009年のヤンキースの開幕戦はビジターでBALが相手だったがその時の話だ。
A-Rodを欠くヤンキースの4番は松井秀喜。
3点のリードを許していたが7回裏に松井の2ランHRで1点差に迫った直後のBALの攻撃。

ランナーを一人置いてイズトゥリスがレフト最前列にHRを放ったのだ。
その時(確か)ESPNの実況が叫んだ
‘なんということでしょう、これは今季最初で最後のHRに違いない’
確かに打球はレフト最前列、観客が手を伸ばさなければ
デーモンがキャッチ出来た可能性があった程のギリギリの当たりだった。

おいおい、それにしても開幕戦でまだ161試合あるのに‘最後’って・・・(>_<)

実はこのBALのシーザー・イズトゥリス(César David Izturis)には母親の違う兄弟(half brother)がいて、
それがLAAのマイサー・イズトゥリス(Maicer Izturis)だ。

彼がこのKCとの初戦で今季第1号を放った。
レフトポール直撃でボールがフィールドに戻ってきたために、
本人は2塁で止まりHRだとは気付かなかった。
距離的にもゾーン的にもギリギリの一発だったことは確かだ。

勿論FSWの実況は今季初HRだとは言及したが‘最後’とは言わなかった。
そして今日彼は2試合連続となる第2号をライトポール際に打ち込んだ。

さて開幕戦第1号をシーズン‘最後のHR’とされたBALのイズトゥリスだが、
実際2009年のHR数はどうだったのか。

6月から約1ヶ月試合に出ていない期間があるがそれでも114試合に出場し、412打席の機会あった。

肝心のHR数は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2本
8月にもう1本打っている。

惜しい、惜しい、開幕1号を‘最後’と大胆予想した実況アナは外したと言うよりは
一応GJと言って良いだろう。

彼の過去の成績を見るとシーズン最低ゼロ最多で4本で今年はまだ0本だ。

まあこう考えるとあの大胆実況も難易度は高くないかも・・・(^。^)

松井秀喜が今年最初で最後になりそうなものと言えば何か。
守備での補殺は既に1個あるから素直にトリプル(2008年以降1)か盗塁(2008年以降ゼロ)かな。

‘最初’が絶対ないのはinside-the-park home runで鉄板だろう。

今日惜しかったのは初のビデオ判定HRだった。