2007年8月15日水曜日

‘大リーグ中継はNHKで’と宣伝しながら実況も解説も不勉強すぎないか~元プロ野球選手というだけで解説はできないぞ~

ヤンキースも今日ぐらい見事に負けてくれると寧ろ清々しくもある。

負けたので久々にブログもお休みかと思いきや、つい書きたくなるネタがあった。

それはNHKのMLB中継の実況、解説者に対しての苦言だ。

昨日の中継はヤンキース戦からマリナーズ戦へリレーされたが、
丁度セクソンがタイムリーヒットを打ったシーンだった。

ここで実況の三瓶宏志が甲高い声で‘投打の絡み合ってきたマリナーズ’と叫んだ。

はぁ?投打は‘噛み合う’だろ、絡んでどうする・・・<`ヘ´>

また、ナリポン得意の揚げ足取りが始まった訳だが、
プロのアナウンサーは揚げ足を取られるようなことを言ってはいけない。
これはメジャー中継を云々する以前に、日本語の基礎的能力の問題だ。

民放の女子アナには馬鹿キャラを売りにする連中もいるがNHKでは通じない。

今日のヤンキース戦の実況は広坂安伸、解説は本西厚博だった。

と言っても今は完全に副音声一本にしているから、彼らの声が聞こえてくるのは
いわゆるCMブレイクの時、イニングの間やピッチャー交代の時だけだ。

井川より役立たずのカーステンズが早々にKOされ、
ブルーニーより劣るブルワーも打ち込まれてピッチャーがビローンに代わる時だった。

広坂と本西がブルペンピッチャーのリストを見ながら、残り4回の起用を巡って
しきりに頭を捻っている。

さすがに8点差でリヴェラの名前は出てこなかったが、チェンバレンの名前は出てきた。
本西は‘試合数も少ないから2インニングいく可能性もある’と抜かした。

これが今日この記事を書こうと決めた直接の動機だ。

昨日の記事に書いたようにリヴェラは点差に関係なく今日は完全にオフ。

チェンバレンの起用に関しては当面明確なルールがある。
これは2度目の登板(現地10日)の後に明らかになったから‘陳腐化した情報’だ。

それを本西はまったく知らなかったのだ。
職業欄に野球解説者と記入して報酬を得ているとしたら恥を知るべきだ。

フォローできなかった広坂はサラリーマンだろうがある意味同罪だ。

実況アナ、解説者は視聴者よりも質的にも量的にも情報や知識を持っていなければ、
その責務を果たせない。

元プロ野球選手がただそれだけで、簡単に現役プロ解説者になれるわけではない。

そういう意味ではNHKの解説陣全体に言えることだが、新しくて正しい情報を
積極的に入手して解説しようという意識が感じられない。

昔、素振りを1000回やったように、解説者としての能力を向上させようと
日々努力している人がいるだろうか。

世の中には、野球選手経験のない解説者もいる。

薀蓄を語りすぎてウザイという人もいるが、彼らは必死に情報を集めている点ではプロだ。

そもそも今のNHKはMLBに特化した人材を育てる気があるとはとても思えない。
単なる人事のローテーションにしか見えない。

選手経験が無いメジャーの監督もいることを考えれば、元野球選手に拘る必要もないと思うが・・・。

果たして、私が主音声を聞きたくなる日は来るのだろうか。

2007年8月6日月曜日

Another day, another milestone~松井秀喜、日本人初にして最速(笑)のメジャー通算100号HRを達成~

KCの背番号55が投げた4球目をNYYの背番号55が強振した。
ボールは高々と上がりライト方向へ・・・。
KCの右翼手は懸命にジャンプをするが、ギリギリフェンスを越えた。
ちょうど‘W.B.MASON’の‘N’の上を越えた。

これが松井秀喜のメジャー通算100号HRだった。

今シーズンのHRの中では軌道でも飛距離でもチョッと珍しいHRだ。

NHKは勿論、スカパーも放送がなかったので、日本にいてライブでこの瞬間を
観ていた人はかなり少ないと思う。

おまけに日本時間では月曜の午前3時9分だ。
真っ当な人間は素直に寝ているだろう。

やくざな病人の私は無論MLB.TVの汚い映像で観ていたが・・・(^o^)

ただその瞬間をライブで観ていたという以外、それほどの感情は正直湧いてこなかった。

4-0でリードしている試合の5点目というのもあったかもしれないし、
もっと競った試合展開だったら違ったかもしれないが・・・。

と言うか、本人も語っているように現役を続けていれば、所詮‘時間の問題’だからだ。

100号と言うキリ番を達成したから、ひとつの出来事として世間の人々は祝うが、
私のように100本全部のHRをその都度祝っているという自覚のある人間にとっては
100本目だからという感慨はそれ程無い。

日本人メジャーリーガーとしての初の100本、最速(笑)の100本という事実は
客観的かつ歴史的な価値があることは確かだ。

ただ、松井なら当然だろうと思っているからむしろ今後どこまで伸ばせるのかと言う方が気になる。

みんなが好んで使う‘通過点に過ぎない’というやつだ。

映像では確認できなかったがスコアボードにも通算100号のメッセージが表示され、
松井もカーテンコールだ。

例によってシャイに超短時間だったが・・・(^o^)

個人的に残念なことがひとつある。

このKCとのシリーズのYESの実況にはマイケル・ケイがいなかった。
昨日のエー・ロッドの500号の時は、ケン・シングルトン、今日の松井の時は実況に不慣れな
ボビー・マーサーだった。

できればあの瞬間をマイケルの‘See Ya!’でやって欲しかった。

ヤンキースの戦評ではタイトルに‘Another day, another milestone’と松井の100号に
敬意を払っていたが、その後のサンデー・ベースボールでメッツのグラビンが前回逃した
300勝を達成してしまう。

MLB的、或いはNY紙的には同じタイトルでも‘milestone’の指すものが全く違ってしまった。

まあ、これは比べるべくもないな・・・(-_-)

無論、ニューヨーク紙の一面は全部グラビンだ。

さてヤンキースは終盤反抗されたが、8-5で逃げ切りスィープ成功。

DET、CLE、SEAが負けたためにWCはいよいよ0.5ゲーム差に肉薄。

明日からのTOR戦、移動があるのに何故ディ・ゲームなのか不思議に思ったが、
現地はホリディーだそうだ。

人工芝ということもあって松井がこのシリーズ完全休養する日があるかもしれない。

そういえば松井の寿司&バッファロー喰い仲間で、グローブの名前はカタカナのマイヤーズが、
試合後実質的戦力外通告(designated for assignment)された。

2007年8月4日土曜日

‘滾地球之王’王建民で‘紐約洋基’順当的勝利~‘艾力士・羅徳里奎茲’は不発的全壘打~

昨日は‘crazy eight’なゲームを落としてしまった。
今日からのKC戦の先陣を切るのは王建民、なんだかんだ言っても名実ともにヤンキースのエース、
連敗を避けたい場合には最適だ。

彼が投げる時にスタンドにいる台湾系のファンがゴロの数だけ紙を貼っていく。
普通なら三振を取るたびに‘K’マークを貼るが、王はゴロで打ち取るのが持ち味だからだ。
過去にも何度か同じようなシーンを見たことがあるが、次第に‘進化’して今日の紙は
綺麗にプリントされたものだった。

カメラがズームアップすると漢字で何か書いてある。
先頭の文字が識別できないが‘○地球之王’と読めた。

そこで早速検索してみた。

答えは簡単に見つかって、○は‘滾’で滾る(たぎる)。
‘滾地球’‘棒球用語’でゴロのことを意味する。

今日の王は結局12個の‘滾地球’、6個の‘高飛球’(フライ)、
3個の‘三振’(チェ、同じかよ)で降板。
‘伸墜球’(シンカー)の威力はイマイチという評もあったが、1失点は立派だ。

オフェンスは‘犠牲觸撃’(犠牲バント)を絡めたスモール・ベースボールも奏功し着実に加点。

ついにはカブレラのピッチャー直撃のグラウンドルール・ダブルという、
YESの放送席の誰も知らない‘珍プレイ’で挙げた2点もあり‘紐約洋基’(NYY)の楽勝だった。

‘艾力士・羅徳里奎茲’(エー・ロッド)の‘全壘打’(HR)は今日も不発。

‘指定打撃’(DH)松井秀喜は‘悲惨的四蛸’・・・(>_<)

‘美國職棒大聯盟’(MLB)‘美國聯盟’(AL)の‘中區’は
‘克裡夫蘭印地安人’(CLE)が勝利、‘底特律老虎’(DET)が敗戦で首位逆転。
‘各區第二名中最佳勝率者’(WC)は2.5ゲーム差になった。

‘波士頓紅襪’(BOS)は‘西雅水手’<(SEA)に逆転負け。

於‘菲口体育’(Safeco field)9連敗中、万歳・・・(^.^)

いつもチェックするニューヨーク3紙の一面も2紙が王だ。

台湾のメディアも勿論一面だ。
‘王建民加入勝投王行列 洋基季後賽王牌’

意味はよくわからないが、記事のスタートは‘台灣之光’だってさ・・・(^o^)


えっ、今日のは全然観戦記になってない?
まあ、そんな日もありってことで・・・(^.^)

それにしても病人が‘寝ながらにして’これだけ色々な情報が集められるなんて、
ネットの恩恵は大きいもんだ・・・(^.^)

ところですごく気になることがひとつ発生。
松井秀喜が‘ゴロキング’と揶揄された時期があるが、
あれを漢字にすると‘滾地球之王’になったりしないの・・・(>_<)

*一部機種依存の文字があり正しく表示されていません。

2007年8月3日金曜日

松井秀喜の初の月間MVPに思うこと~さあ、次は‘10月’のMVPを目指そう~

私にはひとりの松井秀喜ファンとしての自負がある。
松井秀喜の野球観を十分理解していると勝手に思っている。

個人の記録やタイトルを自己目的化させることなく、
常にチームの勝利を最優先に考えるこの男の美学に惹かれている。

自分自身が確固たる信念を持って松井秀喜を見ているからブレは無いと言いたいが、
実はそうでもない。

日本のマスコミは信用できないが、現地のマスコミやファンがどういう風に
松井を扱っているかはかなり気になる。

松井にエー・ロッドやジーター、ジオンビのような存在感は無い。
どちらかと言えば地味で縁の下の力持ち的な存在だ。

派手ではないが、強く信頼されている松井に誇りを感じている。

ただ私のような考え方は一方で、狭い世界に松井秀喜を置いて
勝手に自己満足しているというそしりを免れない。

7月の松井は大爆発した。

現地マスコミでも松井の称賛記事が頻出するようになった。

前半戦のチームの低迷の準戦犯扱いされていた松井が、
逆にヤンキースの奇跡を起こす立役者になりうる。

MatsuiがGodzillaだのmonsterだのと言われ、実況ではon fireと絶叫される。

7月の松井に関して再三目にし、耳にしたのはpowerという言葉だ。

大多数の日本人のファンは松井にHRを期待する中、私はそうでもない。
ホームラン・バッターと言うよりはクラッチ・ヒッターと呼ばれる松井が好きだ。

そんな私が思わず苦笑してしまうほど7月の松井はHRを打った。
そして、私も改めてホームランの醍醐味に魅了された。

7月の松井の活躍はノー・ダウトだが、それが今日オフィシャルに認められた。

自身初めてのア・リーグの月間MVPに選ばれたのだ。

そうそうたる名前が並ぶリストにHideki Matsuiの名も刻印された。

4月からコンスタントに活躍していれば、7月末時点での数字は可能だったかもしれない。
それを平均的に実現したのではなく、7月の大ブレイクによって達成した。

私はコンスタントな松井も好きだが、人々は劇的な方を好むのも事実だ。

平均的であれば獲得できなかった月間MVPを獲得し、
多くのファンに存在感を鮮明にアピールできたのは松井にとっても大きかったかもしれない。

もっとも、受賞の報を聞いても松井秀喜は松井秀喜らしいコメントに終始したが・・・。

今季のア・リーグ月間MVP、過去4ヶ月で3回もMVPを輩出したヤンキースだが、
これでプレイオフに進出できないという悲劇は、いくら野球はチームスポーツとはいえ悲しすぎる。

ヤンキースがどうにかしてプレイオフに進み、そこで松井がシリーズのMVPに輝く。

‘10月’のMVPこそが松井秀喜の究極の夢の実現だろう。

うだるような暑さの中、そんな真夏の夜の夢を描いてみた。

2007年8月1日水曜日

ファンが見たくないHR8発で決めたヤンキースの‘The Great 8’~松井秀喜は月間MVPを狙う‘2本締め’~

初回のヤンキースの攻撃、アブレイユが先制となる3ランHRをアッパー・デッキにぶち込んだ時だ。

YESのマイケル・ケイがこう言った。

This is not the home run that Yankees fans want to see.

エー・ロッドが打席に入ると‘ファンはこの男のHRを見たがっているのだ’と盛り上げた。

ところがこの一連の彼の実況がマーフィー様を刺激した。

マイケルのあの実況がこの試合を決めたと言っても‘過言’ではない。

まあ、世の中で‘過言ではない’と言われる時の
93%は実は‘過言’なんだけどね・・・(^o^)

ヤンキースは7人の選手で8本のHRを打ったが、そこにエー・ロッドはいなかった。
エロはHRどころか499号を打った後17タコ中だ。

我らが松井秀喜はただ一人2本のHR、20号、21号を打った。
1939年にもチームで8本打っていて今回はタイ記録、その時はデオマジオが2本打ったそうだ。

因みに、松井の月間13本はMLB史上7月の月間HR数としては最多記録とのこと。

ボンズの755号、エロの500号、グラビンの300勝、
今日リーチがかかっていたマイルストーンは全部足踏みしてしまった。

記録の格としてはかなり落ちるが、松井も今日の2本でメジャーのHR100本にリーチだ。

まずいな、4人リーチは流局だ・・・(>_<)

ライヴァル・チームはBOSもCLEもSEAも全部負けてくれた。
WCでは3ゲーム差というリアリティのある数字になってきた。

そういう意味ではハッピーな1日だったし、トレードとか松井の月間MVPとか
色々と書きたいことはあるが、実はナリポンの右手に問題発生。
早速病院に行ってレーザー治療を行い、湿布をしているがかなり痛くて箸も使えない。

あぁ、どっかの横綱さんと違って仮病じゃないよ・・・(^.^)

字足らずなところは写真でカバー、これがヤンキースの‘The Great 8’だ・・・ヽ(^。^)ノ

great_8



ダンカンの馬鹿野郎!
2発打ったマツイもしてないカーテンコールしてんじゃねぇーよ・・・<`~´>