2007年12月12日水曜日

告知:ブログ更新を当面お休みします

なりぽんブログをご愛読頂いているみなさんへ

以前と違い今は不定期な更新しかしていませんが、
当面ブログの更新を完全にお休みすることにしました。

前回の休筆は松井秀喜選手の怪我がきっかけでしたが、
今回は彼のトレード騒動とかとはまったく無関係です。

‘一身上の都合’という私が最も嫌悪する陳腐で説明不足で心が通じない表現を
あえて使わせて頂きます。

こんなブログですが、毎日のようにチェックしてくれる人たちがいます。
その人たちが無駄足を運ばずに済むように今回の告知となりました。

なお、これまた大変自分らしくなく不本意ですが、この件に関してコメントを戴いても、
何も書けないのでお許し下さい。

‘一身上の都合’というのは、曖昧にしておきたい場合に使い勝手の良い常套句なのです。

それではみなさん

よいクリスマスとよいお年を!

なお再開の目途ですが、一応数ヶ月先を目指していますが、
どうなるかはわかりません。
何れにせよ、みなさまに再会できる日を楽しみにしています。

Once a blogger, always a blogger

                                      なりぽん

2007年12月4日火曜日

星野監督の心臓への負荷を慮る~北京五輪出場を決めた3試合をホルター心電図で解析するとどうだったか~

星野仙一監督が率いる野球の日本チームが来年の北京オリンピックの出場を決めた。

無類の野球好きの私は勿論3試合とも釘付けだったが、
野球そのものの他に常に星野監督の‘顔色’を窺っていた。

星野氏は2003年のオフに高血圧や不整脈等の健康上の問題を理由に監督業を‘廃業’した。

あの年、試合中に倒れたことがあった。
レギュラーシーズン100数十試合を戦う体力に自信が持てなくなったのだろう。

その彼が2007年1月、北京五輪の野球代表監督を引き受けた。

魂としてのハートは熱く強いが、肉体的には‘脆弱性’のあるハートだ。

初戦のフィリピン戦は流石に大楽勝だったが、むしろ楽だった分、コントラストとして、
翌日の韓国戦への緊張感を増幅させたとも言える。

そしてその韓国戦だ。
先制された直後に逆転しリードを奪うが点差は1~2点、同点、逆転にされるピンチが続く。
試合を落とすと、第3戦を待たずに韓国の‘当選’が決まるというプレッシャーが
常に重たくのしかかる。

やっている方も観ている方も同じだ。

健康な人間でも‘息詰まる’‘胃がキリキリする’‘心臓がバクバクする’展開だ。

況や病人をや、である。

1点差のゲームを辛うじて制した直後の星野監督のインタヴューは、
普段の彼らしくなく自分でも何を言ってるのかわからなくなったと認めるほど混乱していた。

星野氏は自己表現の上手い男だ。
表情も豊かだし言葉での表現はユニークで味わい深い。

解説をしている時に、お立ち台の選手が‘応援よろしくお願いしま~す’とか言っていると、
その‘陳腐さ’を一喝している。

それなのにこの混乱ぶりはなんだろう。

縁起でもないが一瞬、故小渕首相の最後の記者とのやり取りを思い出してしまった。

そして第3戦だ。
勝てば文句無しで五輪出場を決められるが、負けると失点の仕方によって3ヶ国の中から決まる。

勝てばいいだけと言いながら、試合は6回に1-2と逆転を食らい、
まさにこの失点率が絡んでくる展開になった。

どこまで星野の心臓を痛めつけるんだ・・・(-_-;)

最大の難敵の韓国を撃破しながら、台湾戦を‘取りこぼして’チケットを逃したら
悲劇性が増すだけだ。

しかしここでオフェンスが真価を見せる。
怒涛の6得点で一挙に逆転、5点のリードをする。

それにしても同点にしたのは、無死満塁からのスクイズ、
高校野球でもなかなかお目にかかれない作戦だ。
ひとつ間違えばホームゲッツーで一気にチャンスを潰してしまう。

星野監督はどんな決意と成算をもってサインを出したのだろうか。

最終的には10-2、日本の地力が完全に勝った。

試合後、星野監督はインタヴューを受けている時に思わずというか、ごく自然に感極まった。
目を潤ませて、感情を抑え込むように口元を引き締めた。

あの顔を見てグッと来た人も多かったろう。
私もそのひとりだ。

心臓疾患の患者を対象にした検査方法にホルター心電図というのがある。
長時間の心電図が記録できる携帯の機器で、通常は24時間で行う。
私も年に2回のペースでやっている。

装着している24時間、ゴルフのスコアカードのような記録用紙に、その時々の行動を記録する。
波形と行動の相関を調べるためだ。
いつものようにベッドで横になっているだけでは面白みがないので、
私はわざと階段を上ってみたり、重いものを持ったりして意識的に‘負荷’を掛けてみる。

4年に1回のオリンピックの出場権をたった3試合で決める。
おまけに従来の実質3強のうち2チームから、今回は1チームだけという厳しい現実。
五輪でのメダルの色を論じる前に、そこへの参加資格を獲得することが重圧となる。

この3試合、星野監督がホルター心電図を着けていたら、場面場面でどんな波形を描いたか。
勝手に想像するだけで、代表監督という存在の計り知れない‘負荷’を慮り、恐縮してしまう。

長嶋ジャパンもオシム・ジャパンも監督の脳梗塞を‘誘発’してしまった。

シーズンを通して監督を務める体力に自信のない星野氏が
試合数が少ない、或いは期間が短いから耐えられると考えるのは単純すぎるだろう。

星野仙一は命と引き換えにしても金メダルが獲れれば‘本望’というタイプの男だ。

そんなことはやめて、と言っても聞く耳は持たないだろう。

最高のシナリオは監督の心臓に負荷をかけないように全部勝って金メダル。
それも先行、中押し、だめ押し、無失点が望ましい・・・(^。^)

健康でない人がこれだけ無理して大きな仕事をしているのをみると、
病気を‘隠れ蓑’にしてlazy lifeを送っているどっかの誰かさんの立場がなくなるが、
まあ、それは人それぞれということで・・・(^。^)

2007年11月27日火曜日

中日スポーツ‘松井秀喜トレード要員’の記事に思わず電凸~先方曰く‘この時期はニュースが無いから・・・’~

‘松井秀喜トレード要員’のニュースを知ったのは朝のフジテレビ‘とくダネ!’だった。
小倉氏がオープニングトークでスポーツ紙の一面を掲げていた。

実際どのスポーツ紙を持っていたかは見逃したが、話からは中日スポーツ、東京中日スポーツ、
スポニチのどれかだったと思う。

そもそもイチローと松坂を‘寵愛’する小倉氏だ。
私の先入観のせいもあるが、松井秀喜に関しては‘大変なこと’と言いながらも
どこか波乱を楽しんでいるようにも見えた。

笠井、佐々木恭子のふたりの局アナは小倉のイエスマンだし、コメンテーターの竹田も
スポーツ音痴、山崎バニラとかいう‘金属音を発する人’は何のためにあそこに
すわっているのか全く不可解な存在だ。

起きた直後の‘寝耳に水’のニューズだったが、トレード話は基本的に最終決着までは
追いかけないのが私の方針、無視しようと思ったが流石にあそこまでデカデカとやられると
気になりネットで調べてみた。

中日スポーツ:松井、トレード要員 現役最強左腕サンタナ獲得へなりふり構わず

東京中日スポーツ:えっ、ゴジラが交換要員!? サンタナ獲りなら・・・と地元紙

スポニチ:松井秀 ツインズへトレードも

中日スポーツとトーチューは姉妹関係にあるから記事はほとんど同じだが見出しは違う。

何れにせよ彼らがネタ元にしているのはNewsdayの電子版の記事
If teams want to upgrade, they'll have to tradeだということが判ったので早速読んでみた。

同紙のKAT O'BRIENが書いた署名記事だ。

えっ、なにこれ中日スポーツの書いてることと違うじゃん・・・<`ヘ´>

勿論私だって英語の記事の理解力は不十分だが、
それにしても中スポの記事には‘誤報’‘捏造’に近い表現があると思った。

そこで一念発起、中日スポーツへ電凸してみた。

電凸を実りあるものにするためには‘現場の人間’と直接話せるかどうかが鍵だ。
そこで‘松井の記事に関して他の情報があるんですが・・・’と言い、取り次いでもらった。

先ず、記事を書いて送ってきたのは現地の記者だそうだ。
‘じゃあその人は英語も堪能ですよね’と念を押した上で、私の解釈を述べた。

Newsdayの一記者が‘私見’を述べているだけだが、
まるでヤンキースの方針のような筆致で書いてあるのはおかしい。

元記事では今年のオフはFA市場が不作だから、各チームが強化したいのなら積極的にトレードを行うべきだと言っているだけだ。

そのトレードの中で松井秀喜やデーモンの名前も最後に挙げているが原文では‘perhaps even Yankees outfielder Hideki Matsui or Johnny Damon’と書いてある。‘perhaps even’のニュアンス(蓋然性の低さ)が伝わってこない。

元記事では松井秀喜のトレードの可能性には言及しているが、サンタナの交換要員とは言っていない。
他の情報とも合わせるとサンタナの交換要員はヤンキースの若手の選手達とする見方が多い。

私が穏やかに話したせいもあって、相手の年配っぽい男性も時折納得した様子で
きちんと話を聞いてくれた。

‘スポニチさんに比べるとトーンが強すぎて煽り過ぎでしょう。
きっと松井ファンもアンチ松井も踊らされていますよ。
まあ、スポーツ紙的にはそれで成功かもしれないけど、
ちょっと内容に問題がありますよね。’

私がそう言うと、彼はこう答えた。

‘この時期はニュースが無いから・・・’

一瞬‘はぁ?’と思ったが、逆にここまで素直に内情を吐露されると拍子抜けしてしまい、
妙に和んだ雰囲気になってしまった。

‘中日スポーツだとアンチ松井の人とか多いんですか’と尋ねると
‘それはないけどやっぱりイチロー中心だね、
イチローには張り付いてる記者がいるけど松井にはいない’

何だかんだで25分位は話していただろうか。
最後に彼は夕方に行う紙面会議で私の指摘事項について触れることを約束して電話を切った。

実際の会議でどう生かされるかは知る由もない。

何しろこの時期のスポーツ紙は目ぼしいニュースが無いから
部数を伸ばすためなら‘なりふり構わず’なのだ。

その辺を十分に理解して振り回されないようにしましょう。

その後、MAJOR.JPとか他のスポーツ紙のWEB版に同様の記事を見つけた。
一応オリジナルの記事に近づいてきてはいるが見出しはやはり煽っている感じだ。

まあ、この程度は仕方ないけどね。

2007年11月18日日曜日

MLBのチーム名を○軍(○にはカタカナ一文字)と表記するマスコミの不見識~さあ、大変!デ軍が名称変更でレ軍が4個になったぞ~

日本の活字メディアではMLBのチーム名を表記する時にヤ軍、レ軍といったように
カタカナ一文字に軍をつけて使うことが多い。

恐らくは、見出しやリード等の字数が制限された中で‘苦肉の策’として使い始めたのであろうが、
いまや本文の中でも堂々と使われている。

上で例を挙げたヤ軍がヤンキース、レ軍はレッドソックスという勝手な思い込みがあるが、
それはマスコミでの露出頻度が高いせいだ。
30チームを○軍表示してみた。

ア・リーグ、ナ・リーグ別で東→中→西の順だ。

レ軍、ヤ軍、ブ軍、オ軍、デ軍
イ軍、タ軍、ツ軍、ホ軍、ロ軍、
エ軍、マ軍、ア軍、レ軍

フ軍、メ軍、ブ軍、ナ軍、マ軍
カ軍、ブ軍、カ軍、ア軍、レ軍、パ軍
ダ軍、ロ軍、パ軍、ド軍、ジ軍

結果はこうだ。

3チーム:ブ軍、レ軍
2チーム:ア軍、カ軍、パ軍、マ軍、ロ軍

30チームのうち、なんと過半数の16チームがこの表記では‘特定’できないことになる。

‘ブ軍からブ軍に移籍したA選手はかつてブ軍でチームメイトだったB選手と・・・’

訳わからん・・・(?_?)

報道する者が特定できない表現を用いるのは言語道断だ・・・<`~´>

そしてこの馬鹿な表現方法に更に‘大変なこと’が起こった。

今シーズン終了後、タンパベイ・デヴィルレイズが名称変更を決めたのだ。

エイッとばかりに(←ココワラウトコ)、デヴィルを取ってレイズにした。

これで晴れて‘レ軍’の仲間入りだ・・・(^。^)

来年から‘レ軍がレ軍に大勝’とか書くのだろうか。

今までもナ・リーグ中地区で‘カ軍がカ軍との接戦を制す’というのは有り得たが、
やはりア・リーグの東地区は露出度で群を抜いているからな~・・・。

○軍の‘軍’という表現も違和感を覚える。

野球はチームスポーツだから、知る限りではチーム名は複数形になっている。
でも‘軍’という響きはどこか違うだろ。

‘東京巨人軍’というチーム名はあったが、それも戦後はなくなった。

日本のチームだって巨人を除けば○軍という呼び方は普通はしない。

定着しているのは一軍、二軍という言い方だけだ。

要するに○軍というのは
‘特定できないカタカナ一文字’+‘時代錯誤の漢字一文字’
という何とも不見識極まりない表現ということになる。

実際にこの表現を使っている連中が何ら疑問や問題意識を持たないのが不思議でならない。

2007年11月15日木曜日

松井秀喜の右膝手術のニューズをさらに隅に追いやったA-RODのヤンキース出戻り話~ボラスは涙目?~

松井秀喜が右膝の内視鏡手術を受けた。
日帰りで済む程度のもので大手術ではない。

現地のメディアも小さな記事で淡々と事実を伝えた。
‘経過は良好’と書いている日本のマスコミもあるが、臓器移植でもないわけで
半日後をもって‘良好’というのは、おそらくこの手の手術では意味を持たない表現だろう。

数か月の時を経る過程で‘経過は良好’そして‘結果も良好’という言葉を耳にしたいものだ。

松井の手術の取り扱いが小さいのには別段不満もないが、偶然とはいえ世のメディアが
‘A-Rodのヤンキース出戻り説’に狂奔しているのには正直苦笑してしまった。

なにしろBOSのワールドチャンピオン決定の日に、
自らの身の振り方について発表し、顰蹙を買った男だ。

松井の手術なんてひとたまりもない。

どうやら‘復縁’の実現性は高いらしい。

10年$350Mを吹っ掛けたBORA$だが、結局ヤンキース以外に$300Mを払える
‘狂団’なんてないのだろう。

噂されている10年$280前後の数字は300マイナス21(TEXの負担分=NYYの損失分)の
発想なのか。

今回の交渉はボラス抜きだったというのは何かと興味深い。

ボラスが涙目ならば少しは溜飲が下がる・・・(^。^)

ただエロも今頃になって寝返るくらいなら最初から主導的に動けば良かったのにという印象はある。

というか彼自身も結局ヤンキースしかないことを‘悟った’上での日和見行動かもしれない。

奥さんのシンシアの意向を理由にしているのは、やや狡猾さも感じた。

そうだよ、ストリッパー騒動で離婚説も流れたじゃないか・・・(`´)

日和見なのは実はファンも同じだ。

82%の人が‘エロはいらね’と言っていたが、
今回出戻りが現実味を帯びてくると、逆にこんな感じだ。

Do you still want A-Rod on the Yankees?

Yes 67%
No 33%

なんと3分の2の人が‘エロが欲しい’だ。

裏切り者なんか糞くらえと思いながら‘後任人事’がピリッとしない現実を見せつけられると
やっぱりファン心理も変わるのだろうか。

どうせ自分が金を払うわけじゃないし・・・(>_<)

2007年11月11日日曜日

スポーツニュースは恐い 刷り込まれる<日本人>(森田浩之 著)~馬鹿マスコミに洗脳されないための一冊になる?~

今日は最近読んだ本について書きたいと思う。

わざわざ紹介しておいて、こんな言い方も‘失礼’だが、
読んで‘目から鱗’という程の内容ではない。

私自身が同様の‘疑念’をスポーツ・マスコミに対して持ち、
その質の低さを‘嘲笑’している人間だからだ。

この本のサブタイトルにある‘刷り込まれる〈日本人〉’だが、何が刷り込まれるのか。

筆者は〈私たちは日本人である〉というナショナリズムの話に持って行きたがっているが、
その日本人像を含めたスポーツ報道のステレオタイプの問題の方が私には重要だ。

ステレオタイプについての記述の一部を抜粋してみた。

ところで、「ステレオタイプ」という言葉がもともとは印刷業界の用語だったことはご存じだろう。ステロ版(鉛版)印刷術を指す英語だったのだが、これをアメリカのジャーナリストで造語の才にたけていたウォルター・リップマンが、「判で押したように多くの人が共有する固定観念」を表わす言葉として鮮烈にデビューさせた。1992年の著書『世論』でのことである。
 この本のなかでリップマンは、なぜステレオタイプがはびこるのかを考えた。彼の答えはいたってシンプルで、「ステレオタイプで世の中を見たほうが楽だから」というものだった。
 ステレオタイプにのっかってしまえば、自分で世の中を観察して考えなくてもいい。ステレオタイプがあると、私たちは「観察してからの定義するのではなく、定義してから観察する」ようになると、リップマンは書いている。「私たちは、文化が定義済みのものを拾い上げるだけになる。文化がステレオタイプのかたちにしたものを拾い上げ、それを理解するだけになる」


私自身は‘陳腐’を嫌悪している。
私を含めて一部の人々がステレオタイプなものを批判すること自体がもはや一種の
ステレオタイプという‘自虐的な見方’もできるが、やはり大部分の人々はステレオタイプである。

それはマスコミやメディアによって‘洗脳’された結果とも言えるが、
上の引用にあるように‘楽だから’という無意識の行動パターンにも支配されていそうな気がする。

テレビの街頭インタビューを聞いているだけで私はその陳腐さに呆れてしまう。
実際はもっと個性的な意見を言っている人もいるのだろうが、それらはステレオタイプな
マスコミによって‘検閲’され不採用になってしまっているのだろう。

ブログの世界も然りだ。
なんとも陳腐にしてステレオタイプなものが氾濫している。

このブログも別に上等なものではないが、それでもMLBに関してはできるだけ‘現地主義’に
徹して、日本人的な‘偏向’を排除しステレオタイプに陥らないように努めている積りだ。

この本のタイトルを書店で見て、或いは書評で見て、ついでに735円と言う値段も見て、
中身を確認することもなく購入を決断できるタイプの人間は実はこの本を読む必要のない
人種なのかもしれない。

恐らく最も読むべき人種はスポーツ・マスコミに関わっている連中である。

筆者が例に挙げている幾つもの馬鹿げた報道の仕方(これが結構面白い)が
すべて‘禁じ手’になったら、連中は相当狼狽するに違いない。

或いは‘禁じ手’であることは十分承知した上で‘楽だから’という理由で、
営々と‘刷り込み作業’を続けるつもりなのだろうか。

新書で約200ページ、恥ずかしいくらい‘遅読’の私でもさくさくと読めた。

‘スポーツニュースは恐い’というタイトルを読むと一般ニュースは恐くないのか?と
突っ込みを入れたくなるが一般ニュースの恐さは論をまたない。

‘スポーツニュース(も)恐い’というのが本音だ。

最近大きく報じられた所謂‘亀田家騒動’だが、そもそもボクシングというスポーツに
まったく興味の無い私としては論ずる気もないし、論点すらよくわからない。

ただし、嬉々として社会問題に‘昇格’させていたマスコミに対しては激しい嫌悪の念を抱いた。

2007年11月7日水曜日

拝啓、金融庁様~‘正直者が馬鹿をみる’イオン銀行を放置しないでください~

私がブログを始めたのは2005年、あの頃は何かあればいわゆる‘電凸’をして、
それをネタにして書いていたものだ。

最近はその手の記事は一切書かなくなっていたが、かと言って何も行動していない訳ではない。

ネタ目的に行動はしないが、何かあればいつでも‘ナリポン流’に行動はしている。

10月末に開業したイオン銀行について金融庁のHPを通じて下記の意見を送った。

**********************************************************************

先日イオン銀行が開業しました。
私も申し込み開始日にネットを通じて口座開設の申し込みを行いましたが、
2週間以上経った今も口座の開設は完了しておりません。

それ自体は他のネット系の銀行と比較しても大きな問題にはなりません。

問題は同行が実施している開業に伴うキャンペーン定期の販売方法です。
ホームページにも明記されているように同行はいわゆる有人店舗でも窓口での
現金の取り扱いは行わないとしています。

ところが実態的には窓口に直接現金を持参した顧客には、口座開設の手続きが完了
していないにも関わらず、キャンペーン定期の作成に応じているらしいとの情報がありました。

カスタマーセンターに確認したところ、そんなはずはないとの回答でしたが、
さらに上席に事実確認を要求したところ翌日になってその事実を認めました。
(担当者:○×△□、所属:お客様サービス係、電話:0120-13-1089)

現金の取り扱い禁止は原則であって現場の判断に委ねている、との事でした。

このキャンペーン定期には明示されていない募集額が設定されており予告なしに
打ち切りになることがあるとされています。
この条件自体は一般的であり特に問題はありません。

問題は所定の手続きに従って口座開設をしようとしている人間が、
実際にキャッシュカードを手にして定期預金の作成に行った時には募集が
打ち切られている可能性があることです。
窓口で例外的(常態化している可能性もあり)な取扱いで定期を作成した人間の分が
本来の募集額を圧迫しているのは間違いありません。
本日(11月5日)に品川支店の窓口に現金を持ち込んで定期を作成した人が
キャンペーン枠は残り少ないと行員に言われたとの真偽不明の情報もありました。

何れにせよ現金持参の客の定期作成に応じているのは銀行も認めている事実です。

この不公平感はいかがなものでしょうか。

平たく言えば、ルールに従って整理券を手にして行列を作らせている一方で、
整理券すら持っていない人々の割り込みを容認しているという感覚です。

金融庁として法的に何かの問題があると認定するのは難しいかもしれませんが、
顧客の観点からは金融機関のサーヴィスあるいは信頼性という面で甚だ遺憾なことだと思います。

当該金融機関に適切な指導あるいは助言をして頂ければと思い筆をとりました。

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意見を送ったのは昨日だが、今日早速金融庁から電話があった。
取り次いだ妻の声は‘あんた何をやらかしたの?’と言った感じだったが・・・。

担当者は先ず私の意見の主旨の再確認をしたがったが、最後は彼自身が
‘要するに正直者が馬鹿をみているということですな’という纏め方をした。

私は思わず英語で‘exactly’と言いそうになったが(ウソ)、無難に‘仰るとおりです’と言った。

その後も15分程度話は続いた。

銀行としてあるまじき行為だとは思うが、文中にもあるように具体的にイオン銀行に対して、
金融庁がどのようなアクションを取るのかは知る由も無い。

一個人の情報・意見に対して極めてクイックな対応をしてくれた金融庁には素直に敬意を払うが、
今後どのようなことをするのか、或いはしたのかについてのフィードバックは無いと言われた。

放置はしないで‘必ず牽制球は投げてください’とお願いした。

こういう不公平な実態があるという事実を金融庁が把握していることを、
イオン銀行に知らしめることが重要だ。

そして何よりも重要なのは‘正直者が馬鹿をみている事実’を知らない‘正直者’だ。
そういう人、或いは広くイオンの顧客予備軍に知らしめる意図もあって今日の記事となった。

そんな銀行に口座を持ちたくないという考え方もあるだろうが、
キャンペーン定期の金利だけでいえば魅力的なことは事実だ。

有人店舗限定で3ヶ月2%、6ヶ月1.5%
ネットでも作成可能な1年1.1%

興味のある人はイオン銀行のサイトへどうぞ。

あれ、結果的に宣伝しちゃったか・・・(>_<)

中にはこの記事を読んで有人店舗へ直接現金を持参する人が出るかもしれない。
そうなると益々‘正直者が馬鹿をみる’ことを助長するが、それは私の責任ではない。

飽くまでもイオン銀行の曖昧さが招いているだけで責任は彼らにある。

2007年10月9日火曜日

ヤンキース敗れて松井秀喜の夢は叶わず~‘そんなこと’が最大の不幸だなんて私の人生はなんて恵まれているのだろう~

ヤンキースが敗れて2007年の短い秋が終わった。

ある意味では‘劇的’なレギュラー・シーズンだったが、
ポストシーズンは単純に‘悲劇的’だった。

贔屓のチーム、ヤンキースが敗退し、松井秀喜の夢は今年も叶わなかった。

今日までの166試合、今年も1試合も欠かさず応援してきた私にとっても、
今日のゲームセットはまさに終戦。

今年の私の人生で最も不幸な日と言ってもいい。

しかし、よく考えてみると‘そんなこと’が最大の不幸だなんて
私の人生はなんて恵まれているのだろうか。

実は本当はこう書きたかった。

ヤンキースがワールドチャンピオンになり、松井秀喜の夢が終に叶った。

‘そんなこと’が私にとって今年最大の幸福だなんて、なんて不幸な人生なのだろう。

今年の敗北は2008年のヤンキースの姿を‘大変身’させる可能性がある。

トーリは間違いなくいなくなる。

もしかしたら今日でピンストライプ姿が最後になった選手もいるかもしれない。

トーリのラスト・ゲーム、最後投げたのはリヴェラで最後の打者はポサーダだった。
そろってFAのトーリ・シンパのふたりの去就問題にも影響を与えるだろう。

オーナーはラブコールを送っているがエー・ロッドもどこへ行くのか。

或いは所謂タンパ派の台頭で松井秀喜の身にも何か起こるかもしれない。

色々な変化の中で私も恐らく動揺するに違いない。

でも、私の松井秀喜への思いは何ひとつ揺るがないだろう。

愛するものがあるからこそ味わう悲しみ・・・そんな機会もめっきり減ってしまった。
いや、減ったというのは見栄で、実は松井を除けば皆無かも・・・(>_<)

2007年8月15日水曜日

‘大リーグ中継はNHKで’と宣伝しながら実況も解説も不勉強すぎないか~元プロ野球選手というだけで解説はできないぞ~

ヤンキースも今日ぐらい見事に負けてくれると寧ろ清々しくもある。

負けたので久々にブログもお休みかと思いきや、つい書きたくなるネタがあった。

それはNHKのMLB中継の実況、解説者に対しての苦言だ。

昨日の中継はヤンキース戦からマリナーズ戦へリレーされたが、
丁度セクソンがタイムリーヒットを打ったシーンだった。

ここで実況の三瓶宏志が甲高い声で‘投打の絡み合ってきたマリナーズ’と叫んだ。

はぁ?投打は‘噛み合う’だろ、絡んでどうする・・・<`ヘ´>

また、ナリポン得意の揚げ足取りが始まった訳だが、
プロのアナウンサーは揚げ足を取られるようなことを言ってはいけない。
これはメジャー中継を云々する以前に、日本語の基礎的能力の問題だ。

民放の女子アナには馬鹿キャラを売りにする連中もいるがNHKでは通じない。

今日のヤンキース戦の実況は広坂安伸、解説は本西厚博だった。

と言っても今は完全に副音声一本にしているから、彼らの声が聞こえてくるのは
いわゆるCMブレイクの時、イニングの間やピッチャー交代の時だけだ。

井川より役立たずのカーステンズが早々にKOされ、
ブルーニーより劣るブルワーも打ち込まれてピッチャーがビローンに代わる時だった。

広坂と本西がブルペンピッチャーのリストを見ながら、残り4回の起用を巡って
しきりに頭を捻っている。

さすがに8点差でリヴェラの名前は出てこなかったが、チェンバレンの名前は出てきた。
本西は‘試合数も少ないから2インニングいく可能性もある’と抜かした。

これが今日この記事を書こうと決めた直接の動機だ。

昨日の記事に書いたようにリヴェラは点差に関係なく今日は完全にオフ。

チェンバレンの起用に関しては当面明確なルールがある。
これは2度目の登板(現地10日)の後に明らかになったから‘陳腐化した情報’だ。

それを本西はまったく知らなかったのだ。
職業欄に野球解説者と記入して報酬を得ているとしたら恥を知るべきだ。

フォローできなかった広坂はサラリーマンだろうがある意味同罪だ。

実況アナ、解説者は視聴者よりも質的にも量的にも情報や知識を持っていなければ、
その責務を果たせない。

元プロ野球選手がただそれだけで、簡単に現役プロ解説者になれるわけではない。

そういう意味ではNHKの解説陣全体に言えることだが、新しくて正しい情報を
積極的に入手して解説しようという意識が感じられない。

昔、素振りを1000回やったように、解説者としての能力を向上させようと
日々努力している人がいるだろうか。

世の中には、野球選手経験のない解説者もいる。

薀蓄を語りすぎてウザイという人もいるが、彼らは必死に情報を集めている点ではプロだ。

そもそも今のNHKはMLBに特化した人材を育てる気があるとはとても思えない。
単なる人事のローテーションにしか見えない。

選手経験が無いメジャーの監督もいることを考えれば、元野球選手に拘る必要もないと思うが・・・。

果たして、私が主音声を聞きたくなる日は来るのだろうか。

2007年8月6日月曜日

Another day, another milestone~松井秀喜、日本人初にして最速(笑)のメジャー通算100号HRを達成~

KCの背番号55が投げた4球目をNYYの背番号55が強振した。
ボールは高々と上がりライト方向へ・・・。
KCの右翼手は懸命にジャンプをするが、ギリギリフェンスを越えた。
ちょうど‘W.B.MASON’の‘N’の上を越えた。

これが松井秀喜のメジャー通算100号HRだった。

今シーズンのHRの中では軌道でも飛距離でもチョッと珍しいHRだ。

NHKは勿論、スカパーも放送がなかったので、日本にいてライブでこの瞬間を
観ていた人はかなり少ないと思う。

おまけに日本時間では月曜の午前3時9分だ。
真っ当な人間は素直に寝ているだろう。

やくざな病人の私は無論MLB.TVの汚い映像で観ていたが・・・(^o^)

ただその瞬間をライブで観ていたという以外、それほどの感情は正直湧いてこなかった。

4-0でリードしている試合の5点目というのもあったかもしれないし、
もっと競った試合展開だったら違ったかもしれないが・・・。

と言うか、本人も語っているように現役を続けていれば、所詮‘時間の問題’だからだ。

100号と言うキリ番を達成したから、ひとつの出来事として世間の人々は祝うが、
私のように100本全部のHRをその都度祝っているという自覚のある人間にとっては
100本目だからという感慨はそれ程無い。

日本人メジャーリーガーとしての初の100本、最速(笑)の100本という事実は
客観的かつ歴史的な価値があることは確かだ。

ただ、松井なら当然だろうと思っているからむしろ今後どこまで伸ばせるのかと言う方が気になる。

みんなが好んで使う‘通過点に過ぎない’というやつだ。

映像では確認できなかったがスコアボードにも通算100号のメッセージが表示され、
松井もカーテンコールだ。

例によってシャイに超短時間だったが・・・(^o^)

個人的に残念なことがひとつある。

このKCとのシリーズのYESの実況にはマイケル・ケイがいなかった。
昨日のエー・ロッドの500号の時は、ケン・シングルトン、今日の松井の時は実況に不慣れな
ボビー・マーサーだった。

できればあの瞬間をマイケルの‘See Ya!’でやって欲しかった。

ヤンキースの戦評ではタイトルに‘Another day, another milestone’と松井の100号に
敬意を払っていたが、その後のサンデー・ベースボールでメッツのグラビンが前回逃した
300勝を達成してしまう。

MLB的、或いはNY紙的には同じタイトルでも‘milestone’の指すものが全く違ってしまった。

まあ、これは比べるべくもないな・・・(-_-)

無論、ニューヨーク紙の一面は全部グラビンだ。

さてヤンキースは終盤反抗されたが、8-5で逃げ切りスィープ成功。

DET、CLE、SEAが負けたためにWCはいよいよ0.5ゲーム差に肉薄。

明日からのTOR戦、移動があるのに何故ディ・ゲームなのか不思議に思ったが、
現地はホリディーだそうだ。

人工芝ということもあって松井がこのシリーズ完全休養する日があるかもしれない。

そういえば松井の寿司&バッファロー喰い仲間で、グローブの名前はカタカナのマイヤーズが、
試合後実質的戦力外通告(designated for assignment)された。

2007年8月4日土曜日

‘滾地球之王’王建民で‘紐約洋基’順当的勝利~‘艾力士・羅徳里奎茲’は不発的全壘打~

昨日は‘crazy eight’なゲームを落としてしまった。
今日からのKC戦の先陣を切るのは王建民、なんだかんだ言っても名実ともにヤンキースのエース、
連敗を避けたい場合には最適だ。

彼が投げる時にスタンドにいる台湾系のファンがゴロの数だけ紙を貼っていく。
普通なら三振を取るたびに‘K’マークを貼るが、王はゴロで打ち取るのが持ち味だからだ。
過去にも何度か同じようなシーンを見たことがあるが、次第に‘進化’して今日の紙は
綺麗にプリントされたものだった。

カメラがズームアップすると漢字で何か書いてある。
先頭の文字が識別できないが‘○地球之王’と読めた。

そこで早速検索してみた。

答えは簡単に見つかって、○は‘滾’で滾る(たぎる)。
‘滾地球’‘棒球用語’でゴロのことを意味する。

今日の王は結局12個の‘滾地球’、6個の‘高飛球’(フライ)、
3個の‘三振’(チェ、同じかよ)で降板。
‘伸墜球’(シンカー)の威力はイマイチという評もあったが、1失点は立派だ。

オフェンスは‘犠牲觸撃’(犠牲バント)を絡めたスモール・ベースボールも奏功し着実に加点。

ついにはカブレラのピッチャー直撃のグラウンドルール・ダブルという、
YESの放送席の誰も知らない‘珍プレイ’で挙げた2点もあり‘紐約洋基’(NYY)の楽勝だった。

‘艾力士・羅徳里奎茲’(エー・ロッド)の‘全壘打’(HR)は今日も不発。

‘指定打撃’(DH)松井秀喜は‘悲惨的四蛸’・・・(>_<)

‘美國職棒大聯盟’(MLB)‘美國聯盟’(AL)の‘中區’は
‘克裡夫蘭印地安人’(CLE)が勝利、‘底特律老虎’(DET)が敗戦で首位逆転。
‘各區第二名中最佳勝率者’(WC)は2.5ゲーム差になった。

‘波士頓紅襪’(BOS)は‘西雅水手’<(SEA)に逆転負け。

於‘菲口体育’(Safeco field)9連敗中、万歳・・・(^.^)

いつもチェックするニューヨーク3紙の一面も2紙が王だ。

台湾のメディアも勿論一面だ。
‘王建民加入勝投王行列 洋基季後賽王牌’

意味はよくわからないが、記事のスタートは‘台灣之光’だってさ・・・(^o^)


えっ、今日のは全然観戦記になってない?
まあ、そんな日もありってことで・・・(^.^)

それにしても病人が‘寝ながらにして’これだけ色々な情報が集められるなんて、
ネットの恩恵は大きいもんだ・・・(^.^)

ところですごく気になることがひとつ発生。
松井秀喜が‘ゴロキング’と揶揄された時期があるが、
あれを漢字にすると‘滾地球之王’になったりしないの・・・(>_<)

*一部機種依存の文字があり正しく表示されていません。

2007年8月3日金曜日

松井秀喜の初の月間MVPに思うこと~さあ、次は‘10月’のMVPを目指そう~

私にはひとりの松井秀喜ファンとしての自負がある。
松井秀喜の野球観を十分理解していると勝手に思っている。

個人の記録やタイトルを自己目的化させることなく、
常にチームの勝利を最優先に考えるこの男の美学に惹かれている。

自分自身が確固たる信念を持って松井秀喜を見ているからブレは無いと言いたいが、
実はそうでもない。

日本のマスコミは信用できないが、現地のマスコミやファンがどういう風に
松井を扱っているかはかなり気になる。

松井にエー・ロッドやジーター、ジオンビのような存在感は無い。
どちらかと言えば地味で縁の下の力持ち的な存在だ。

派手ではないが、強く信頼されている松井に誇りを感じている。

ただ私のような考え方は一方で、狭い世界に松井秀喜を置いて
勝手に自己満足しているというそしりを免れない。

7月の松井は大爆発した。

現地マスコミでも松井の称賛記事が頻出するようになった。

前半戦のチームの低迷の準戦犯扱いされていた松井が、
逆にヤンキースの奇跡を起こす立役者になりうる。

MatsuiがGodzillaだのmonsterだのと言われ、実況ではon fireと絶叫される。

7月の松井に関して再三目にし、耳にしたのはpowerという言葉だ。

大多数の日本人のファンは松井にHRを期待する中、私はそうでもない。
ホームラン・バッターと言うよりはクラッチ・ヒッターと呼ばれる松井が好きだ。

そんな私が思わず苦笑してしまうほど7月の松井はHRを打った。
そして、私も改めてホームランの醍醐味に魅了された。

7月の松井の活躍はノー・ダウトだが、それが今日オフィシャルに認められた。

自身初めてのア・リーグの月間MVPに選ばれたのだ。

そうそうたる名前が並ぶリストにHideki Matsuiの名も刻印された。

4月からコンスタントに活躍していれば、7月末時点での数字は可能だったかもしれない。
それを平均的に実現したのではなく、7月の大ブレイクによって達成した。

私はコンスタントな松井も好きだが、人々は劇的な方を好むのも事実だ。

平均的であれば獲得できなかった月間MVPを獲得し、
多くのファンに存在感を鮮明にアピールできたのは松井にとっても大きかったかもしれない。

もっとも、受賞の報を聞いても松井秀喜は松井秀喜らしいコメントに終始したが・・・。

今季のア・リーグ月間MVP、過去4ヶ月で3回もMVPを輩出したヤンキースだが、
これでプレイオフに進出できないという悲劇は、いくら野球はチームスポーツとはいえ悲しすぎる。

ヤンキースがどうにかしてプレイオフに進み、そこで松井がシリーズのMVPに輝く。

‘10月’のMVPこそが松井秀喜の究極の夢の実現だろう。

うだるような暑さの中、そんな真夏の夜の夢を描いてみた。

2007年8月1日水曜日

ファンが見たくないHR8発で決めたヤンキースの‘The Great 8’~松井秀喜は月間MVPを狙う‘2本締め’~

初回のヤンキースの攻撃、アブレイユが先制となる3ランHRをアッパー・デッキにぶち込んだ時だ。

YESのマイケル・ケイがこう言った。

This is not the home run that Yankees fans want to see.

エー・ロッドが打席に入ると‘ファンはこの男のHRを見たがっているのだ’と盛り上げた。

ところがこの一連の彼の実況がマーフィー様を刺激した。

マイケルのあの実況がこの試合を決めたと言っても‘過言’ではない。

まあ、世の中で‘過言ではない’と言われる時の
93%は実は‘過言’なんだけどね・・・(^o^)

ヤンキースは7人の選手で8本のHRを打ったが、そこにエー・ロッドはいなかった。
エロはHRどころか499号を打った後17タコ中だ。

我らが松井秀喜はただ一人2本のHR、20号、21号を打った。
1939年にもチームで8本打っていて今回はタイ記録、その時はデオマジオが2本打ったそうだ。

因みに、松井の月間13本はMLB史上7月の月間HR数としては最多記録とのこと。

ボンズの755号、エロの500号、グラビンの300勝、
今日リーチがかかっていたマイルストーンは全部足踏みしてしまった。

記録の格としてはかなり落ちるが、松井も今日の2本でメジャーのHR100本にリーチだ。

まずいな、4人リーチは流局だ・・・(>_<)

ライヴァル・チームはBOSもCLEもSEAも全部負けてくれた。
WCでは3ゲーム差というリアリティのある数字になってきた。

そういう意味ではハッピーな1日だったし、トレードとか松井の月間MVPとか
色々と書きたいことはあるが、実はナリポンの右手に問題発生。
早速病院に行ってレーザー治療を行い、湿布をしているがかなり痛くて箸も使えない。

あぁ、どっかの横綱さんと違って仮病じゃないよ・・・(^.^)

字足らずなところは写真でカバー、これがヤンキースの‘The Great 8’だ・・・ヽ(^。^)ノ

great_8



ダンカンの馬鹿野郎!
2発打ったマツイもしてないカーテンコールしてんじゃねぇーよ・・・<`~´>

2007年7月23日月曜日

ヤンキース、‘10ラン試合’で圧勝~ありゃ、5安打、2打点、1HRの松井秀喜でも目立たないぞ~

昨日のような大量得点の次の試合は往々にしてロー・スコアの戦いになって負けたりするものだ。
実際今日のTBの先発はチーム勝ち頭のシールズ、こっちはラン・サポートに恵まれないペティット。

ソロHRで先制を許すとその裏先頭の松井があっさり切り返す。

3試合連続のHRにマイケル・ケイも‘セイヤ! アナザー・ホームラン フォア ヒデェキ・マツイ’

3回に2点勝ち越すが、4回表に追いつかれて3-3の同点。

う~む、なんか嫌な感じだな・・・(-_-)

ところが心配もそこまで、というか野球もそこまでだった。

4回裏に一挙に10点入れて逆転する。

これぞまさにメジャー版‘10ラン試合’だな・・・ヽ(^o^)丿

まあ、私が駄文を綴るよりここから例の方法で実際の映像をご覧あれ。

‘百文’は一見に如かずだよ・・・(^_^.)

但し4回裏の攻撃だけで30分に及ぶこともお忘れなく・・・(>_<)

終わってみれば先発全員安打、全員打点、全員得点だった。

そんな中、松井も6打数5安打でレギュラーシーズン自己ベストを記録したが、
それでも目立つことはできなかった。
因みに2004年、ALCSのBOS戦で5安打している。

これだけ大差の試合はいくら自分のチームが勝者でも流石に飽きてくる。

高校野球の予選なら5回コールドだろ・・・(-_-)

まあ最後までやったからこそ松井の5安打も生まれたわけだし、
打率を‘整える’意味では価値があった。

週間MVPや月間MVPを狙う上でも大事だな・・・(^_^.)

今日一番目立っていたのは、ルーキーのダンカンだ。
3ランとソロの2本のHRを放ちどちらもカーテンコール。
昨日に引き続き3本のHRはすべてカーテンコールだ。

このダンカンは中々危険な奴で注意が必要。
HRを打ってベンチに戻ると強烈な‘High Five’(日本語のハイタッチ)をする。

昨日YESの女性インタヴュアーのキムがHigh Fiveをやって病院に行ったとか、
行かなかったとか・・・(>_<)

今日のヒーロー・インタヴューもダンカンだったが、彼女は2度とやらなかった。

フィリップスは怪我を恐れて手をタオルでグルグル巻きにしていた・・・(^_^.)

よく大きな数字のスコアだと‘何のスポーツだよ’と突っ込まれるが、
8回の裏を終わった時(21-3)、マイケル・ケイはこう締めた。

‘ヤンキースは3個のタッチダウン、デヴィルレイズは1個のフィールドゴールです

どんな圧勝でも1勝は1勝、ライヴァル達も負けないのでゲーム差はそのままだ。

2007年7月22日日曜日

ヤンキース、‘Wの笑劇’~1日2勝、松井秀喜1日2発、井川一応延命、ビスカイーノ単独2勝~

ヤンキースは王で競り負け、ムース&ラミレスで大敗し2連敗中だ。
そして今日のダブルヘッダー、先発投手は井川とディサルヴォ。

下手するとひとつも取れないかも・・・(-_-)

弱気になりそうだが、TBの投手ふたりもこっちと変わらぬ‘減点素材’でERAは6点前後だ。

ゲーム1は井川がソロHR2発で2失点、同点にしてくれたのは松井秀喜の15号2ランHR。
2度の満塁のピンチを切り抜けるが球数が多く5回、ノー・デシジョンで降板。

ナリポン的には次のピッチャー、ちゃっかりビスカイーノが登場した時点でほほ勝ちが見えた。

案の定、6回裏に2アウト1,2塁から5得点。

昨日メジャーデビューしたダンカンも初HRを放ってカーテンコール。

ダンカン・ライナーではなかったけどね・・・(>_<)

ダンカンはマイナー生活の長い生え抜きだからファンもチームメイトもどこか優しい。

このあたりから、ベンチが笑顔に溢れ始めた。

特にHBPで悶えるように痛がったエー・ロッドの真似を‘好演’したジーターが最高だった・・・(^_^.)

その後、相手チームのウィギントンとのトレード話が浮上しているプロクターが
動揺したのか1発を浴びてしまうが7-3で楽勝。

ゲーム2はいきなりオフェンスが活躍するが5回5点差から3点差にされると、
先発のディサルヴォをあとアウトひとつのところで降板させる所謂非情の采配。

但しその用心深さも結果的には必要がなかった。
6回、7回にさらに5点ずつ追加点を挙げるお祭り状態。

それまでパーティーにひとり加われなかった‘遅刻魔・松井’も3ランHRでド派手に参加した。

ゲーム1に続くこの日2本目のHRだったが、
この試合に関して言えば松井だけが先発でマルチヒットでない‘恥辱’だった。

今シーズン、松井のHRとチームの勝ちが連動しなかったが、
15号で8勝7敗の勝ち越しに転じ、見事‘千秋楽’を乗り切った・・・(^_^.)

もうひとりゲーム2で目立ったのはレフトで先発したデーモンだ。
‘俺は健康だ宣言’をしてDL入りを阻止しているが、極度のスランプ状態にある。
先発起用に疑問を投げかける人々も増えてきた。

昨日ダンカンが初ヒットを打つと記念ボールを回収していたが、20タコ中のデーモンがやっと
ヒットを打つと、あのボールも回収した方がいいのではという冗談が放送席で交わされていた。

そのデーモンが今日は攻守に大活躍。
特に守備では岩村のヒットを2度スーパーキャッチした。

一度目は松井でも捕れそうだったが、2度目は松井では多分無理、
GKの川口なら大丈夫かな・・・(^_^.)

井川、ディサルヴォで連勝したら‘Wの奇跡’に、連敗したら‘Wの悲劇’にしようと考えていたが、
ふたりとも勝ち投手にならなかったし、2試合を観た感想では‘Wの笑劇’が
一番合っているような気がした。

笑いが止まらないのはちゃっかりビスカイーノだろう。
ゲーム2も記録員が下した勝ち投手は彼になりなんと1日で2勝の荒稼ぎだ。

まあ、リリーフピッチャーの勝ち星なんて時の運次第で実力とは無関係と言う考え方もあるが、
ここまで運があるなら逆に利用しない手はない。

試合後、ディサルヴォのマイナー落ちが発表された。

昨日は‘Igawa on thin ice’と言う記事もあったが取り敢えずは‘延命’した。
但し、ヒューズやカーステンズも順調にリハビリをこなしているから安心はできない。
試合後のトーリのコメントは珍しくポジティヴだったが、当座他のオプションが無い時には
しばしばあの手の発言をするので鵜呑みには出来ない。

それにしても久々に観たダブルヘッダーは連勝したのにかなり消耗してへとへとだった。

えっ、また4時間後に試合がある?

P.S.
グッバイ、ナイス・ガイ、ニエベス

2007年7月18日水曜日

な~に、ヤンキースが勝てば誰がヒーローでも構わないぜ~あ~ぁ、あと数フィートで松井秀喜が大ヒーローになれたのに~

ヤンキースが9回の土壇場で追いつき延長10回にサヨナラ勝ちをした。

ハラデーとペティットの立ち上がりはどちらも良くなく、何点のゲームになるのかと思いきや、
7回を終わって1-1の同点。

ペティットは116球を投げ7回まで踏ん張ったが援護できなかった。
8回に登場したのは、メガネを外したファーンズワースだ。

なぜか今になってトーリはこの男の‘8回’に執着しはじめた・・・(>_<)

先頭をレフト前ヒットで出した。

ここでYESのジョー・ジラルディーが‘警告’を出した。

‘ジェイズは走ってくるようなチームじゃないし、ランナーのリードも小さいから、
ピッチャーは打者に集中すべきだ、不用意な牽制は必要ない’

ところが放送席の声がマウンドに届く筈も無く、ファーンズは牽制悪送球をやらかしてしまう。

この瞬間、世界中のファーンズ嫌いが中指を立てた・・・<`~´>

結局これで相手に勝ち越し点を許してしまう。

失点1はつくが、記録上は‘自責点ゼロ’ってなんだよ・・・<`ヘ´>
こいつ用に‘自虐点’とか‘自爆点’とか作れよ。

8回の裏、2アウトから松井とポサーダの連打で食い下がるもカノーが三振。

9回裏の攻撃は先頭のフィリップスがヒットで出塁、代走カイロが盗塁を決めてノーアウト2塁。

カブレラがライト前ヒットを打つが、ボーワが‘暴走’してグルグル手を回す。

カイロはホーム手前で‘圧倒的憤死’

この瞬間、世界中のボーワ嫌いが親指を下にした・・・<`~´>

ここで‘自暴自棄’になったベンチはなんとカブレラに3盗させ、これがまんまと成功。

デーモンが歩き1.3塁になってバッターはジーター。

今年は好調だが最近は併殺打の多さも目立つからチョッと気になる。

ところがここで相手のピッチャー、アカルドがボークをやらかしてしまう。

きゃきゃきゃ、ファーンズワースの対抗馬だな・・・(^_^.)

但し、同点どまり。
因みにジーターはショートゴロだったから、ボークがなかったらマジでゲッツーだったかも・・・。

さあ、延長だ。

こっちのピッチャーは、1球投げて勝ちを拾える‘ちゃっかりビスカイーノ’
ここを抑えたら勝ち投手になる雰囲気がムンムン漂う。

実際抑えて迎えたヤンキースの攻撃。
先頭はエー・ロッドだ。

おまえが決めてもいいよ・・・(^_^.)

だが私の言うことを聞くわけも無くHBPで出塁。

さあ、松井だ。

既に2安打していたが、連続得点記録を継続するためにはHRしかないぞ・・・(^_^)

そんな私の声が届いたのか打った瞬間、マイケル・ケイが大絶叫の大きな当たり。

アッパーデッキに飛び込んだが、数フィートポールの右でファウルだ。

ファウルボールをキャッチした周りだけは盛り上がっていたが、他は大きな溜息。

あ~ぁ、あれが入っていたら大ヒーローだったのに・・(-_-)

微妙なWPをエロが判断良く走り2塁へ到達。

ここでジョー・ジラルディーの‘ご託宣’

‘マツイはランナーを3塁に進めるバッティングのできる選手、三振はしないタイプ’

しか~~~し、散々粘るがさんし~~~ん。

試合後の松井は‘三振前の馬鹿当たり’と言っていたが、
今年は打ち直しでのHRも2本あったから期待していたのに・・・。

ポサーダが歩かされた後、カノーが初球をレフト線に放ち、エー・ロッドが楽勝でホームイン。

この瞬間、世界中のヤンキースファンが親指を立てたりバンザイをした・・・ヽ(^o^)丿

喜ぶ選手の輪に珍しく積極的にジャンプしながら喜ぶ松井の姿もあった。

そしてその輪に向かって拍手をしながら加わる井川がいた。
メジャーに来てからあんな笑顔をみたことがないほどニコニコしていた。

井川のファンでもないのに、あの笑顔は妙に泣けた。

やっぱり、選手にとってもファンにとっても、勝利は最大の良薬だな・・・(^_^.)

それにしても‘ちゃっかりビスカイーノ’はチーム2位の6勝目だぞ・・・(>_<)

試合途中でKC様がナックルおじさんを攻略して勝っていたのは知っていた。

これで8ゲーム差、まだまだ大きなギャップだがモーメンタムは悪くない。

2007年7月17日火曜日

ニューヨークポストが井川叩きで‘UGH-AWA’~松井14号、エー・ロッド32号もヒーローは連日のクラッチ・アンディ~

昨日の記事の〆で別に井川に勝ちがつかなくても、チームが勝てば良いと書いたが、
まさに現実になってしまった。

今日は5回を投げきり1点差ながら‘勝ちの権利’を持ったままの降板だったから、
やや同情したくもなるが、それでも実際に観ていると‘相変わらずの井川’という印象だ。

1,2回で、TORが残塁5の攻めをしてしまい、逆に言えば井川が良く凌いだのだが、
2点の援護を貰った後に、あっという間に同点にされる。
2ストライクから歩かせ、2ストライクからHRを浴びる。
その直後に再び勝ち越してくれるが、結局は5回には1点差に追いつかれる。
ランナーを出してボークをおかしてしまうシーンも精神的な弱さを感じさせる。

‘ケイ繋がり’のマイケル・ケイが言っていたが、
‘イガワの最大の問題点は何かひとつ悪いことが起きるとどんどんドツボに嵌っていく’

そういう印象を持つ人は多いと思う。

だから何かイイコトをしてもまぐれと感じ、何かヤラカスとやっぱりと感じてしまうのだ。

ここ2試合の先発、王もムースも3失点しているが、井川の場合は‘潜在的失点力’が
‘抜群’というイメージが付きまとう。

日程上、次の先発はありそうだが、その後は未定だろう。

放送席ではディサルボの名前がしきりに挙がっていた。

一方、松井は絶好調だ。
先制のソロHRを放ったが、観ていても本当に打ちそうな予感がある。

HRボールをキャッチしたのはWBCの時のデーモンのユニフォームを着た‘超長髪’の男だった。

続くポサーダもポール際1メーターの差でファウルになってしまうが、
その後のカノーもソロHRを放ったから三者連続HRを逃したことになる。

松井は11試合連続ヒット、これは他にもっとすごい人がウジャウジャいるが、
11試合連続‘得点’は今季のア・リーグの‘最長記録’だそうだ。

まあ、HRを打ち続ければ記録は永遠に続く・・・(^_^.)

打撃が好調だと守備も冴える。
昨日の試合でも価値ある補殺があったが、今日も2点勝ちこした直後の7回の守備で魅せた。

1アウト1塁で、ヒルの当たりが松井の頭上を襲うが、これをバランスを崩しながらも見事にキャッチ。

マイケルは‘仕様’で大げさに‘What a play!’と絶叫していたが、
その後に、ジョー・ジラルディが‘今日のゲームを決めるプレイ’と評した。

今日のヒーローは誰か。
2-2の同点にされた直後に勝ち越しの2ランHRを打ったエー・ロッドも久々に仕事をした。
何しろ7月のエロの打率は2割に満たない。
あのままリードを守れば間違いなく彼がヒーローだったろうが、
4-4の同点にされたからその時点で消滅。

そこでヒーローとして登場するのは、アンディ・フィリップスだ。

2アウトランナー1塁、カノーがセンターオーバーのダブルを放つが、
何しろランナーはポサーダだったからホームイン出来ず。

あーぁ、無駄なダブルになりそう・・・(-_-)

ところが、そこで登場のフィリップスがセンター前に‘落とす’クラッチ・ヒット。
昨日に引き続きタイブレクになる2アウト2RBIシングルだ。

今年のヤンキースの1塁手は固定できず、一体何人の人が務めたか‘トリヴィア’にできそうだが、
ここにきて‘遅れてきた青年’が良い仕事をした。

ただ9回のリヴェラは‘劇場’だった。
先頭にいきなりトリプルを打たれ、後続をK、K,3ゴロで無失点。

NHKの中継も井川を‘無視’するくらいだから、このシリーズは1試合も放送が無い。

ライブでは観られないが、試合後しばらく経つと‘無料’で観られる方法がある。

MLBの公式のスコアボードのページに行って、観たい試合の観たいイニングの数字を
クリックすれば、その回のMLB.TVを観ることが出来る。

私のような有料会員には‘あれっ’というサーヴィスだが・・・(>_<)

期間限定なのか恒久的なサーヴィスなのかは不明。

因みに今日のスコアボードはここだ。

恒例のニューヨーク紙の一面チェックだが、アンディは1紙のみ。

強烈なのはNY POSTの井川叩きで‘UGH-AWA’だってさ・・・(―_―)!!

ugh
━ 【間】
[嫌悪(けんお)・軽蔑などを表わして] うふ!, うっ!, うえっ!

2007年7月16日月曜日

ヤンキース、強いのか弱いのかわからない勝ち方で久々の貯金生活~松井の補殺がターニングポイント~

TBとの4ゲームシリーズ、今日勝って3勝1敗にするのが至上命令だったが、
7-6の1点差で辛くも勝利して久々に貯金生活に入った。

今日のピッチャーのマッチアップは勝って当然と書いたがとんでもない。
ムースはいつものことながら球審とストライクゾーンが‘一致’せず際どいボールを
取ってもらえないから中に入れて打たれるパターン。
実際、今日の球審のBucknorのゾーンは一貫性が無く、ニエベスが激しく抗議、
危うく退場にされそうなシーンもあった。

序盤で3失点するのは昨日の王と同じパターン。

3回にはもう1点失いそうになったが、ここで松井がホームへ好返球をして補殺、
見事に追加点を阻止した。

まあ、あれがターニングポイントだな・・・(^_^.)

オフェンスは外野手上がりのジャクソン投手に手を焼いていた。
5回フィリップスの当たりが‘空中イレギュラー’をしてセンターが捕れずRBIトリプルになると、
ジャクソンが一気に気落ちしてしまいニエベスにも5年ぶりのダブルを喰らう始末。
そして最後はジーターが2ランHRを打ってあっさり逆転に成功。

ただそのまま終わるわけも無く、ここのところ無失点を続けていたビローンが
7回に逆転2ランを浴びてひっくり返される。

ただここでもしぶとく食い下がるヤンキースは、エー・ロッド、松井の連打を足がかりにして、
すかさず3点を挙げ再逆転。
フィリップスの勝ち越し打で松井がホームインの後、ジーターの内野安打でインシュアランス・ラン。

ただそのまま終わるわけも無く、8回ファーンズワースが1点を失い、なおも1アウト2塁のピンチ。
ここで痛烈なライナーをフィリップスが横っ飛びの超ファインプレイでキャッチ。
2塁ランナーが戻れずダブルプレイになって切り抜けた。

ジーターは3打点だが、この守備を含めるとアンディの日と言って良いだろう・・・(^_^.)

1点差のまま最後はリヴェラが登場。
ただそのまま終わるわけも無く、岩村のヒットとポサーダのインターフェアで無死1,2塁のピンチ。

私の頭の中では岩村が同点、クロフォードがサヨナラのホームを踏んで、
リヴェラが静かにマウンドを降りる‘絵’が浮かんだ。

ただ私の予感が当たるわけも無く、3塁ゴロゲッツー、3塁ポップフライで試合終了。

ヤンキースが強いの弱いのかわからないままの勝ち方だったが、まあ結果が良ければ・・・。
これで貯金1になった。

今日の松井は打点は無かったが2安打、レフト方向への打球も目立ったが
バットの振りの強さは2ゴロを量産してた頃とは明らかに違う。
他に既に書いた貴重な補殺があったし、レフトフライで1塁から2塁を取った好走塁もあった。
あの走塁のお陰で勝ち越し点が入ったから大きい。

因みに松井は10試合連続安打だが10試合連続得点も記録している。

ヤンキース戦より後から始まったBOS戦が先に終わっていた。
ベケットで負けたが、ゲーム差が一桁になるのはほぼ1ヵ月振りだ。

明日からはTORとの4連戦、初戦は井川が先発だ。

せっかくの貯金をあっさり引き出してしまわなければいいが・・・(-_-)

まあ個人的にはチームが勝てば誰が勝ちになっても構わないけどね。
因みに今日はちゃっかりビスカイーノがたった1球で5勝目を挙げた。

2007年7月15日日曜日

アブレイユの成績とヤンキースの勝敗の恐るべき‘正の相関’~松井秀喜の13号HRは‘実包’

前日の不細工な敗戦、その中での松井の空砲。
今日はピッチャーのマッチアップから言っても絶対に落とせない試合だったが、
王が立ち上がりで躓き3失点。

聴き慣れないRAYS TVの実況の妙なテンションにも苛立ちながらの観戦となった。
すると実況席でこんな会話。

‘トーリはグリーンティが好きらしい’

‘そりゃあ、心を鎮めるにはいいかもね、今日は2杯目を飲んだのかね。
飲み始めたのは4月5割を割った頃か・・・’

‘いや、その前から・・・’

この遣り取りに‘敬意’を表して私も生茶を一杯飲んだ・・・(>_<)

別にそれで気は鎮まらなかったが王は立ち直り、オフェンスもじわじわと盛り返してきた。
2点目は松井の右中間特大HRだった。

その時点ではまだ‘空砲’だったが、今日は3番を打ったアブレイユの逆転2ランが
ライトスタンドに‘着弾’し‘実包’となった。

アブレイユは今日5打点の荒稼ぎだった。

昨日の試合、TBの先発左腕のカズミアを意識してトーリはアブレイユをスタメンから外すと言う
‘暴挙’or‘深慮’に出たが、有力左腕相手にリズムを狂わされなかったお返しはあったようだ。

負け試合を対価にしては意味はないと思うが・・・(-_-;)

今日の試合前に始球式を務めたのがアブレイユの母国ベネズエラの英雄(野球殿堂入り)
ルイス・アパリシオだったことにも‘刺激’を受けたらしい。

とにかくヤンキースの勝ち負けの鍵になっているのがアブレイユだ。

直近2試合の数字は入っていないが、この恐るべき‘正の相関’を見よ。

アブレイユの成績

ヤンキース勝ちゲーム:0.381 35打点 43得点
ヤンキース負けゲーム:0.154 9打点 15得点

シーズンを通して個々の選手に好不調の波があるのは避けられない。
今、明らかに好調と思われるのは前半戦でアンダー・パフォーマーのラベルを貼られた
アブレイユと松井だろう。

各選手の調子の差があっても、チームとしてはとにかく勝つしかない。
明日のマッチアップも相手が1―9.ER7.23だから常識的には落とせない。

なにしろあさってのこっちはERA7点男だからな・・・(>_<)

あれ、可哀想にいつもチェックする3紙のどれもアブレイユを一面に持ってきていない・・・(―_―)!!

お騒がせシェフがまた暴れるぞ・・・(-_-)

2007年7月13日金曜日

又・林美雄を忘れない~あれから5年、命日には線香一本、花一輪~

今日7月13日は、通称ミドリブタこと故林美雄氏の命日だ。
あれから、もう5年になる。

2年前、このブログで追悼記事を3日間に渡って書いた。

林美雄を忘れない~あの夏の光と影は何処へ逝ってしまったの♪~

続・林美雄を忘れない~愛はいつも束の間、今夜遠く旅立つ♪~

続々・林美雄を忘れない~それは小林千絵ちゃんのお陰だった~

ところで今日の記事を読みながらも‘林美雄って誰?’と言う人がほとんどだと思う。

それが歌手だったり、俳優だったり、作家だったりしたら、
今からでもその作品に触れることができる。

実際ジム・クロウチだったら自信を持って薦められる曲がある。

Jim Croce(ジム・クロウチ)の魅力は瓶詰めされたまま~あれからちょうど?32年~

TBSの局アナ、深夜放送のパーソナリティだった彼を今から知ろうとするのは無謀だろう。

いくつか残っている音源を頼りにしても、その良さを理解できるかどうかは自信がない。

おまけにあの時代を共に生きた感覚、自我に目覚め青春を謳歌していたあの年頃だからこそ、
彼が極めてインフルエンシャルな存在として栄えたという気がする。

一般的に言えることだが、知名度の低い人のファンはコアなファンであることが多い。
ファン同士もその気持ちを共有することに積極的である種の連帯感も強い。

実際あの記事を縁に知り合って交流のある人もいる。

去年の今頃は松井の負傷のせいでブログの更新を止めていたが、
前の年に書いた追悼記事に書き込みがあった。

‘線香を上げさせてください’と言う内容だった。
どうやら検索で記事を見つけて立ち寄ってくれたらしい。

私はその書き込みを読んで感無量だった。

先ずはミドリブタの命日を忘れてない人がいるということ。
ただそれ以上に心が揺れたのは、自分の書いた記事を、恰も‘墓標’や‘位牌’のように
扱ってくれた人がいたことだった。

そしてその時、一年後の命日には忘れずにミドリブタの記事を書こうと心に決めた。
(だから今日は折角後半白星スタートしたのにヤンキースネタはお休みです。)

ただ2年前の3連続記事でほとんど書き尽くした感じもある。

その後の2年間でやった事といえば映画‘八月の濡れた砂’をまた観たことと、
時々発作的に‘山崎ハコ’のアルバムを聴くことぐらいだろうか。
ナリポン的にはミドリブタのお陰で知った歌手で最大のヒットが彼女なのだ。
ユーミンは別格だけど、結果的にはミドリブタ無しでも当然知ることができただろうから・・・。

まてよ、2年間で最も変わったことと言えば、私が彼の享年(58)に2年近付いたことかもしれない。

帰り来ぬ青春への懐古と憧憬が一層深まり、それがミドリブタの存在価値を永遠のものに
していくような気がする。

今年はこうして記事を書いたが、去年の人を含めて誰か線香を上げに来てくれるだろうか。
マーフィー的には誰も来ないような・・・(―_―)!!

まあ、年に一回命日に記事にすることが、線香一本、花一輪になると思って・・・(^_^)

そういえば、パックで流れてた藤竜也の歌(語り)で‘花一輪’というのもあったなぁ~。

‘道端の花一輪に目をやるいとまもなく生き急いできた、生き急ぎ死に急ぎ’

2007年7月12日木曜日

DAILY NEWS紙がつけたヤンキース前半の‘通信簿’~松井秀喜はCマイナス、井川は最低のF~

このブログもオールスターに合わせてサボるつもりだったが(実際超手抜きだが)、
こんな記事を見つけたので参考までにどうぞ。

DAILY NEWSのスポーツライターMARK FEINSANDがつけた
前半のヤンキースの各選手、関係者の‘通信簿’だ。

Aランクはエー・ロッド、ジーター、ポサーダの3人でこれは文句無しだろう。
松井秀喜のCマイナスも仕方がないところか。
因みに酷評されているRISPでの打率は最新では0.268、ってそれでもクラッチ松井を
標榜するには余りにも淋しい。

井川はやっぱりというか、当然というか最低ランクのFだ。
Fの評価は‘保健室症候群’のパヴァーノとふたりだけだ。
パヴァーノは1勝当たり$8百万だが、井川は今のところ1勝$15百万だ。

しばしば、井川を称して‘第2のIRABU’とい言う輩がいるが、今の‘勢い’だと
IRABUを簡単に‘超越’してしまいそうだ。

なにしろ‘F’だから、これは‘不可価値’だな・・・(-_-)

A

Alex Rodriguez
Imagine where the Yankees would be without A-Rod this season. The AL's top MVP candidate leads the league in homers, RBI and controversy. Will this be his swan song in the Bronx?

Derek Jeter
The captain continues to be the most consistent player in town, getting on base, scoring runs and putting up great numbers with runners in scoring position (.432) - especially with two outs (.528).

Jorge Posada
Having his finest all-around year at the plate, joining A-Rod and Jeter as the only players to carry the load all year. Catchers tend to wear down in the second half, which would hurt Yanks.

A-

Mariano Rivera
April was a disaster, but after blowing his first two save opportunities, Rivera has notched 11 in a row, recapturing his usual place among elite closers in the game.


B

Chien-Ming Wang
Missed the first three weeks with a hammy injury, but has reestablished himself as Yankees' ace with six straight wins and eight of last nine before the break.

Roger Clemens
First month back was a roller coaster, but two eight-inning, one-run games before the break showed that there's still some gas left in the Rocket's tank.


B-

Scott Proctor
Workhorse ranks fourth among AL relievers in games and innings. Needs to walk fewer batters, but hasn't allowed a run since his bonfire on the dugout steps.

Miguel Cairo
Has played more first base than expected thanks to injuries, but hasn't been the answer at the position. Still a valuable reserve infielder.


C

Andy Pettitte
Grade would have been much higher three weeks ago, but he was hit hard in three of last four starts. Not a good sign for the veteran heading into the second half.

Melky Cabrera
There isn't one outstanding aspect to his game, but Cabrera has improved the outfield play since taking over in center and done enough at the plate to contribute.

Luis Vizcaino
Overall numbers look scary, but he led the team in June with a 0.77 ERA and has become one of the more consistent arms in the bullpen.

Doug Mientkiewicz
Golden glove more than made up for his weak bat before wrist injury sidelined him on June 2. If Yanks don't get a new 1B by the deadline, he'll take back the position next month.

Mike Myers
Strange days for the southpaw specialist: lefties are hitting .321 (17-for-53) against him, but righties are batting a paltry .169 (10-for-59) this season.

Ron Villone:
The lefthander hasn't been placed in many pressure situations, but he has walked just six batters in 18 1/3 innings, getting the job done when called upon.
Mike Mussina
Shaky start and hamstring injury looked to doom Mussina's year, but he rebounded with 3.44 ERA in June. Now, if he could just start winning some games.

Brian Bruney
Best ERA on the team among regular pitchers, but his 25 walks in 35 innings are simply too many. Bruney's strikeout rate, once his strength, is also down.


C-

Hideki Matsui
Came back strong after early DL stint, but has been unable to sustain his offense. His .259 average with RISP is weak.

Robinson Cano
Unable to follow his big 2006 second half, His production has been less than what the Yankees expected. He may not be a .340 hitter, but he should be better than .274.

Jason Giambi
Giambi has made more headlines for his involvement with the Mitchell investigation than his play thanks to a foot injury that has shelved him since May 30.


D

Kyle Farnsworth
The stats don't look bad, but his performance has been erratic, at best. His strikeouts are down, but at least his back hasn't flared up this season - even if his temper has.

Bobby Abreu
Abreu's Jekyll-and-Hyde act has been one of the biggest factors in the team's sluggish first half. When he hits, the team soars; when he doesn't, it snores. Yanks need repeat of his 2006 second half.

Johnny Damon
Ranks sixth on the team in runs scored while collecting only 16 extra-base hits. Damon's nagging injuries have hampered him, though the move to DH has helped him stay in the lineup.

Wil Nieves
Only reason the light-hitting backup catcher doesn't get an F is his work with Mike Mussina, which contributed to the hurler's strong June.

The Kids
Chase Wright, Tyler Clippard and Matt DeSalvo each gave the Yankees a glimmer of hope with their big-league debuts, but none could sustain the momentum long enough to stay in the majors.



F

Kei Igawa
Did the Yankees really commit $54 million (including posting fee and luxury tax) to this guy? Igawa's transition from Japan has been anything but smooth.

Carl Pavano
Could easily be an incomplete yet again, but with Tommy John surgery effectively ending his tenure in pinstripes, is there any grade more appropriate than a failing one?


以上が選手に関してだが、監督とGMは下記の通り。
どう考えてもトーリ‘情実’だろう。



Joe Torre: B-
Hard to blame him for proven veterans such as Damon and Abreu underperforming. Many teams would have mailed it in long ago, but Torre has done his best to keep clubhouse believing postseason remains a possibility.

Brian Cashman: D
Igawa signing has been a disaster, counting on Pavano was foolish, while the return on the Randy Johnson and Gary Sheffield trades looks shaky. Handing Clemens a blank check was a no-brainer, but Cashman may have to do more in the next month to save his job.



奇しくもと言うか、当然というか、Aランクの3人が先日のオールスターに出場した。

そこでジーターは後半に向けて‘大胆発言’をした。

'NO QUESTION WE CAN CATCH BOSOX`

まあ、キャプテンとしてはそう言うしかない。

いよいよ後半戦が始まる。

29試合連続で勝率5割以下の対戦相手という‘僥倖’をしっかりとモノにして欲しい。

2007年7月9日月曜日

ヤンキースの‘前引け’は松井、カノー、エー・ロッドの3ラン‘3本締め’~3ランHRは麻雀の‘ゴンニ’~

ヤンキースはオールスター・ブレイク前の最後の試合をLAA相手に12-0で大勝した。

失点を最少にして得点を大量に挙げれば基本的には負けることは無いが、
それを‘何もここまでも’と言う形で具現した試合だった。

これで前半戦が終了したが、ヤンキースは42勝43敗でひとつの借金。
負け越して迎えるのは1995年以来だそうだ。

前場は低迷を続けたヤンキース株だが今日の‘引け味’は悪くなかった・・・(^_^)

1回の攻撃でエー・ロッドのショボイ先制タイムリーヒットの後に、
松井秀喜がライトのアッパーデッキに豪快に3ランHRを放った。

実際はあの一発で試合が決まったが、その後もヤンキースによる‘HRダービー’は続いた。

カノーがライトポールのネットにぶつける3ラン、同じくエー・ロッドがレフト最前列に打ち込んだ。

3本の3ランHRでサザンがキュウ、9点だ・・・(^_^)

HRで勿論一番派手なのはグランドスラムだが、打てる確率は高くない。
有名な話だが満塁での打率0.358を誇るジーターは165打数で1本しか打ってない。
松井が85打数で4本、エロが151打数で15本だ。

そういう意味では3ランHRというのは、グランドスラムほど騒がれないが‘実入り’が
1点少ないだけで、チームにとっても選手個人の記録でもかなり価値はある。

私が最後に麻雀をやってからもう15年以上経つと思うが、
40符三飜の点数(子供)5200点、通称‘ゴンニ’が好きだった。
30符の‘ザンク’じゃなくて飽くまでも‘ゴンニ’ね。
満貫の方が良いに決まっているが、何となく秘かに点を稼ぐのには‘ゴンニ’がいいのだ。

野球の3ランHRって麻雀の‘ゴンニ’に似ている気がする・・・(^_^.)

って、今時麻雀の話を持ち出しても理解できる人が希少になっているか・・・(-_-)

オールスター組を除いては3日間の完全休養を楽しんで(短いけど)、
いよいよ‘後場’へ突入する。

地区優勝、ワイルドカード獲得の可能性を数字を用いて分析すると頭がクラクラしてくるが、
そこは相場と同じで何があるかわからない。

ヤンキースにとんでもないサマー・ラリーが続き、
ライヴァルチームは夏枯れ相場になればいいだけだ。

いいだけだって、どれだけ差があると・・・(―_―)!!

世の中の9割以上の人々が、今季のヤンキースのポストシーズン進出には悲観的だろう。

但し、こんな名言もあるではないか。

‘強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、
楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく’

えっ、ナリポンはどうかだって?
そりゃあ‘気休め’に、こんな格言まで持ち出してくるくらい追い込まれているよ・・・(>_<)

幸運にも後場はいきなり、世が世なら‘格下’と呼べる対戦相手との試合が数多く組まれている。
あと誰もが5割を切ったと騒いでいるが、実は例のサスペンドされたBAL戦はカウントされていない。

8回途中2点リードだから一応‘へそくり’と扱っていいかも・・・(^_^.)

このブログもヤンキースの低迷に合わせるように停滞気味だが
今後も細々とやっていくのでどうかよろしゅう・・・(^。^)

因みに、今日の3本のHRの中でで試合展開上も飛距離も松井のが一番なのに
一面は全部エロに独占されたしまった・・・(―_―)!!

2007年7月7日土曜日

ヤンキース、内容満載の‘馬鹿試合’を制す~レフト、デーモン、DH松井は何かの‘布石’か?~

ヤンキースは苦手なLAA相手に初戦を14-9のスコアで制した。

内容満載とも言えるし、敢えて言うなら‘馬鹿試合’という印象も強い。

結局1日のオフで戻ってきたエー・ロッドが見事に‘蘇生’し攻守に大活躍。
ヤンキースの4番の座を渡すものかと大爆発した。

今日は土曜日だしNHKでも放送があったから観戦できた人も多いと思うので
試合内容については省略する。

というか書き始めたら‘大菩薩峠’並みになってしまいそうだ・・・(>_<)

派手なゲームの陰に隠れてしまったが、私が気になったのは今日のラインアップだ。

松井が昨日に引き続いてDHで出場。

怪我がらみを除いて、2日間連続でDHってあったっけ・・・(・・?

センターはカブレラで何とデーモンが2001年6月22日以来6年ぶりにレフトを守った。

前日の試合では松井がDH、センターはデーモン、レフトをカブレラにしていた。

一応トーリの説明では松井をDHにして休ませるためらしい。
昨日、デーモンをレフトにしなかったのは、ディゲームの慣れないポジションで
‘太陽’と戦うのは大変だからと言っている。

デーモンがDHで出場する時、センターを守っていたカブレラに本格的に、
センターの‘修行’を重ねさせたい意図はわかる。

今日は拙い返球もあったがアームの強さはカブレラがデーモンを圧倒している。
実際に補殺できるかどうかは別にして相手に対する‘抑止力’が全然違う。
特に1塁ランナーをセンター前ヒットで3塁に行かせるかどうかは大きい。

最近は打撃も好調なカブレラだが彼のセンターを‘軸’にラインアップを決める意図が窺える。

センターを‘首になった’デーモンはDH以外だとレフトかファーストの守備を
強いられる可能性も高い。

トーリは飽くまでも‘a temporary solution’と言っているが、
来年以降の外野手の配置を含めて何か企んでいる‘布石’のような気がしないわけでもない。

キーワードはセンターと言うことになる。

勿論松井にも影響はあるだろう。

オールスター後のTBの4連戦の先発予定が発表になったが、
当然のようにそこに井川の名前は無かった。
その後のTORの初戦に投げるかどうかも未定らしい。

2007年7月6日金曜日

今季‘初出走’のヨバンマツイが2ラン決勝弾で初カーテンコール~松井をヒーローにしたのは‘shaky’ 井川?~

私が以前書いたヤンキース戦観戦時の‘一喜一憂度’だ。

A:松井の直接的な活躍でチームが劇的勝利
B:松井はそれなりに活躍してチームは勝利
C:松井の活躍は皆無だがチームは勝利
D:松井は大活躍するもチームは敗退
E:松井が期待に応えられずチームは敗退
F:松井が戦犯になりチームは敗退

松井の活躍=松井のHRではないが、打者として最も分かり易い活躍はHRであることも事実だ。
松井は昨日の試合で今季の9本目のHRを打ったが、試合には負けた。

実は9本のHRを打っているがその試合結果は3勝6敗なのだ。

チームが負けると‘一喜一憂度’で言えば途端に‘ランクD’に落っこちてしまう。

今日の松井は4番DHでの出場だった。
エー・ロッドがやはりハムストリングの問題を抱えていてMRI検査を受け、
今季初めてスタメンを外れた。

エロ無しのヤンキースで戦力低下と考えがちだが、実はエロは直近19タコ中と不振だった。

松井が4番を打つのは今季初めてだ。

以前競走馬の名前に因んだ記事で‘ヨバンマツイ’という馬について書いたことがあるが、
まさに今季‘初出走’ということになったわけだ。

その4番松井が8回裏の5-5の試合で決勝となる2ランHRを放った。

2アウトランナー無しから3番ジーターが歩いた。

ピッチャーは岡島同様ファンキーな投球フォームのネシェックで、
ASの32番目のシートを岡島と争った男だ。

松井に対してボールが先行、3-0となると場内にはお決まりの運命の効果音
‘ジャジャジャジャーン♪’が鳴り響く。
ここで‘グリーンライト’の松井は果敢に打ちに行った。
ところが強引に引っ張った打球は弱々しく転がり、1塁コーチャーのペーニャを襲うファウル。

なんかあんまり雰囲気を感じないな・・・(-_-;)

ところがその瞬間だった。
バシャという音がしたが、打った瞬間誰の目にもわかるディープな当たりが右中間に飛んだ。
ピッチャーも打たれた瞬間その‘運命’を悟った様子だった。

先にホームインして待っていたジーターが松井の頭をナデナデ。

一旦ベンチに戻ったが、鳴り止まぬ拍手に引き戻されて、松井らしい謙虚なカーテンコール。

久々に寒気がするほど感動した・・・(^O^)

9回表はリヴェラが登場。
ジーターの拙い守備もありノーアウト1,3塁のピンチを招くが1失点に抑えて7-6で試合終了。

今日は久々に観る文句無しの‘ランクA’の試合だった・・・(^O^)/

決勝弾を打った松井のヒーローが決定した。

但しYESのヒーローインタヴューはカノー。
勿論言葉の問題もあるからだが、井川がしっかり投げていれば、
2回に2アウトランナー無しから挙げた5点の立役者達が脚光を浴びて当然の試合だった。

そういえば、今日のヤンキースの7点は全部2アウトRBIだ・・・(*_*)

井川は立ち上がりで2点を失うがそれは仕方が無いとしても、
味方が逆転して3点リードしてくれた後にあっさり追いつかれるのでは使うほうも疲れる。
勿論観ているファンも同様で、何度もブーイングを浴びていた。

試合後の記事を読んでも、もう‘IGAWA’と言えば‘shaky’が枕詞のように使われている。

でも考えようによっては井川が同点に追いつかれて‘お膳立て’をしたからこそ、
松井の2ラン・ショットが決勝弾になり、松井がヒーローになれたとも言える。

( ;∀;) イイハナシダナー

単なる決勝HRというだけでなくエー・ロッドの代わりに務めたクリーン・アップで決めたのは、
より高い評価を得られやすいと思う。

実際向こうの記事の見出しにもそんなニュアンスを感じさせるものが多かった。

Hideki shows he can go 4th

Matsui Proves to Be a Capable Stand-In for Rodriguez

これでヤンキースはMIN相手に3勝1敗と勝ち越した。
実はNYYはMINに対して‘得意意識’がある。
2002年以来の対戦成績は28勝10敗、ヤンキースタジアムでは16勝3敗と圧倒しているのだ。

明日からは逆に‘苦手意識’のあるLAAとの3連戦。

エー・ロッドのMRI検査は‘normal’だったらしいから戻ってくる可能性もある。
松井が何番を打つかわからないが、明日の先発コロンに対しては12-4、
4安打のうち2本がHRというマッチ・アップだから3試合連続HRとかも期待したくなる。

チームの置かれているポジションを考えると、冒頭の‘一喜一憂度’も正直‘8掛け’と
言った感じだが、今日のような試合なら逆に‘5割り増し’にもなる。

2007年7月4日水曜日

ヤンキース大勝~フリー・スゥインガーのカノーとシチュエーション・ヒッターの松井秀喜の対照~

ヤンキースは8-0でMINに連勝した。
試合後のヒーローインタヴューは4回に2ランHRを放ったカノーだった。

今日の2回の裏の攻撃、フィリップスのセンター前ヒットで1塁のアブレイユが
果敢に3塁を狙いセーフになった。
敵のセンターは言わずと知れたハンターさん、リスクを冒しても1アウト1,3塁に
しようとした好走塁だった。

そこでバッターはカノーだ。
実況のマイケルが‘でもこういう状況でカノーはグレイトじゃないんだよな’と言った直後
‘案の定’1塁ファウルフライ。
好走塁を生かすことは出来なかった。

そこでマイケルがポール・オニールへ質問した。
‘ランナー3塁、1アウト以下で最も成功率が高いのは誰でしょう?’

ポールの答えは‘ジーター’

‘ブブ~ハズレです、正解はマツイです。18回中15回成功です。’

ナリポンが名付けた‘最高の最低限男’たる所以だ。

カノーの2打席目は2アウトランナー2塁、RISPではあるが2アウトだから、
打ってくれれば有難いといった状況だ。
ここでカノーはライトスタンドに2ランHRを放った。

1-0で膠着していた試合をグッと勝ちに引き寄せる価値ある一発だった。

カノーは典型的なフリー・スゥインガーだ。
とにかくどんなボールでも振る。

物干し竿があれば夜空の星でも落とそうとする
野人ゲレーロ様には叶わないが・・・(-_-;)

四球で歩く位なら死んでも絶対振ってやる。
バットがボールに当たれば打球の速さもあり結果を出せるが、
逆にとんでもない糞ボールにも手を出す。
いわゆる最低限シチュエーションでそんな三振を目にすると
‘おまえ何を考えているんだ’と怒鳴りつけたくなる。

でも、ほとんど考えていないのが事実だろう。
或いは‘最低限’のことをしようと無理矢理考えるから、いわゆるフリー・スゥインガーの良さが
失われてしまうのではないか。

昔観ていた巨人戦でこんなシーンがあった。
その日のお立ち台は決勝打を打った中畑だった。

アナ
‘打席に入る前にわざわざ長嶋監督自ら何か告げていましたが,
どんなことを言われたのですか。’

中畑
‘はい、何も考えずに思い切って行けと言われました。
お陰で何も考えずに思い切って振ることができました。’

さすがミスターだ。
普段から何も考えずに‘気持ち’だけで打つタイプの中畑に対して
‘何も考えるな’と念を押すとは・・・(>_<)

カノーの守備もある意味‘フリー・グラバー’だ。
難しいプレイをしなやかにやってのけるのに、逆にイージーミスも多い。
エー・ロッドもポップフライの捕球に難があるが、いつかのマイケル・ケイの話だと ボールが落ちてくるまで時間がありすぎて‘色々と考えてしまう’のが苦手らしい。

6回のヤンキースの攻撃。
先頭のポサーダがセンター前にヒットを打つと名手ハンターがこれを後逸。
ポサーダは‘マジかよ’と3塁まで走った。
いよっ、待ってました、ノーアウト3塁で松井の登場だ。
超スランプ状態にあるが、ここできっちりと‘仕事’をしてみせてくれ。

ところがここでなんとワイルド・ピッチ。 ポサーダはマジかよ’とホームイン。

ベンチで迎えるキャプテンは‘足で稼いだポサーダの1点’に苦笑い。
ここで困ったのは松井だ。 折角得意の仕事をしようと考えていたのに・・・(-_-;)

ここでポールが言う。
‘もう劇的に状況が変わったんだから、マツイは リードオフマンのバッティングに切り替えだ’

するとどうだろう。
一塁線を破るダブルだ。
松井はシチュエーションに応じたバッティングをすることで自分の価値を保とうとしている。
それが一種の信頼感を生んでいることは確かだが、いつでも‘考える’ために生じる‘窮屈さ’が、
何かを奪っているのも事実かもしれない。
まあ、どっちも上手くやるってのは難しいことだ。
因みに打率は松井が0.270、カノーが0.269とやや低レヴェルの‘鍔迫り合い’を演じている。

今日先発の王は4回以降は危ない場面もあったが、必殺ゲッツーでしのいで7回を無失点。
8回は‘放火投手’が登板しこれまたゼロに抑えたが、見ものは9回に登場したラミレスだ。
今日がメジャーデビューだったがAAAでの成績が素晴らしい。
ERAが0.67も凄いが26・2/3イニングで奪三振47個が目立つ。

見た目は超スリムで迫力は無いが手は長い。
8-0という気楽な状況とはいえ、なんと三者連続三振をやってのけたのだ。

彼もドミニカ出身。
どうせ何も考えないタイプだろうから(笑)、もっと緊迫した場面でも通用するかもしれない。

2007年2月28日水曜日

NHKは盛り上がり必至のMLB中継にエース竹林宏を投入すべきだろう~っていうか是非お願い~

NHKのスポーツアナ竹林宏が好きだ。

どれ位好きかと言えば、ほとんど興味の無い都道府県別女子駅伝を
彼が実況しているという理由だけで観てしまう程好きだ。

彼はずっとMLB中継を担当していたが、2005年の途中で大阪局に異動になった。

MLB中継は外れて地元甲子園で行なわれる阪神戦や高校野球、
駅伝や花園のラグビーを実況するようになる。

彼の声質が気に入っている。
基本は冷静な中、程よく興奮するのも良い。
金メダルアナとして有名な刈屋富士雄に較べるとミスも少なくない。
実際wikiにはトリノ五輪のノルディック複合で‘日本が4位から5位に上がった’と実況した
‘失態’が記されている。

ただ彼がミスをした時の訂正の仕方、謝罪の仕方も好きだ。
無反省でもなければ卑屈でもない。

要するに何をやっても好きってことだね・・・(^_^.)

本来、スポーツを生で観戦する場合は実況も無いし解説も無い。

野球やサッカーのように自分がよく見慣れているスポーツならばそれでも十分だが、
そうでない場合は面食らう事もある。

私は一度だけ国技館に大相撲を観に行った時がそうだった。
飲んだり食べたりしているせいもあるが、集中していないと‘別世界の出来事’に感じてしまう。
普段、如何に実況やVTRの恩恵を受けているかを痛感した。

去年のトリノ五輪のカーリングも自分自身が競技に不案内だったので、
実況と解説の‘指南’無しで理解するのは‘至難’だった。

因みにナリポン的2006年ベストのスポーツ実況は、
実況刈屋富士雄、解説小林宏の女子カーリング、日本vsスウェーデンだ。

今年のMLBは大いに盛り上がる。
松坂、井川、岩村等の日本人選手が新たに加わるし、
去年4ヶ月も‘穴’を開けてしまった松井秀喜も復活する。

NHKも早々に方針を明らかにしている。


NHKは1日、米大リーグ・レッドソックス(ボストン)の松坂大輔投手の先発登板試合を、録画も含めすべて放送すると発表した。チャンネルは決まっていないが、初登板など注目試合は生放送する予定という。

大リーグ全体でも、ヤンキース、マリナーズを中心に、BS1、BSハイビジョン、総合の3チャンネルで昨年より55試合多い計290試合を放送する。

試合数が増えるのは大歓迎だが質的な向上も是非図って貰いたい。
その‘目玉’が竹林宏の復帰なのだ。

先輩格の実況アナもいるが、ナリポン的な好みで言えば竹林宏がMLB実況の‘エース’だ。

国内野球の実況では、NHKには経験豊富で達者なアナウンサーの人たちが多数居るが、
MLB実況の方は経験の問題なのか、ほとんどがモニターを見ながらの‘実況’のせいか
人材はやや不足気味だ。
それでもみんな平均はクリアーしていて、去年のWBCで大顰蹙を買った
‘世界最凶’実況アナ松下賢次みたいなのはいないが・・・。

NHKのMLB中継の場合、解説陣にも問題がある。
向こう在住の長谷川は何かと‘明るい’が、彼を除くと、情報のアップデェイトもしてない
不勉強な人が多いし、内容も陳腐で魅力が無い。

本来なら解説者の力を借りて視聴者を満足させる中継をするのが筋なのだが、
逆に足を引っ張られる事もあるから、本末転倒だが実況アナがしっかりしていないと破滅的になる。

日テレ系土曜朝の番組、司会の辛坊と解説の岩田公雄みたいなもんだ・・・(-_-;)

一部では場内音声だけの選択もできる中継もあるが、私は実況がある方が好きだ。

YESのマイケル・ケイ然りだが、実況の力で感動は増幅する。
竹林アナが実況していれば、松井の活躍やヤンキースの勝利にもより心地良く酔えそうだ。
或いは、例によって1アウト3塁でショボが三振しても、病んだ私の心臓が持ちこたえられるような
優しい実況をしてくれるかもしれない。

何よりヤンキースが首尾よくワールド・チャンピオンに輝く瞬間を竹林氏の実況で味わいたい。

大阪に転勤して2年も経っていないから通常であれば難しい人事だとは思うが、
ここはひとつ‘人事?を尽くして視聴率を待つ’の心意気で、是非お願いしたい・・・(^_^)