2006年1月24日火曜日

ホリエモン逮捕は‘月9’~錚々たる悪いやつらと‘ひとつ屋根の下’~

まあ、今日はやはり堀江容疑者について書くのが普通なんだろうけどね。

先週だけでも何度も書いているので、なんとなく重複気味になってしまうんだよね。
あと、長年のホリエモン・ヘイターとしては、彼が逮捕されてケツの穴まで検査されて
便器剥き出しの3畳ワンルーム住まいになったと聞くと、ある意味では達成感を
感じても良さそうだが、逆に‘武士の情け’的な妙な感覚もあるんだよね。

それにしても、この東京拘置所には名だたるメンバーがいるらしい。
麻原、宮崎勤、福永法源、そして捜査関係者が隠語で‘スーフリの隣に入れろ’と
言っていた和田がいる。

すげぇ~メンバーで‘ひとつ屋根の下’だな。

‘そこに愛はあるのかい?’・・・・あると恐い・・・(―_―)!!

そういえば、ホリエモンが拘置所に着いたのが月曜の夜9時半頃だ。
見事に‘月9(ゲック)’になっているじゃないか。
フジ、やるな~(^_^)

今日の日本はまさにそのニュース一色になった。

前にも書いた通りマスコミの‘必殺手のひら返し’はデフォだが、みのもんたクラスならまだしも、
恵とか山田五郎まで必死に叩いているのを見ると笑止千万でドッチラケ。

評論家もねぇ、高木なんて100分割するなんて常軌を逸しているって騒ぎまくっているけど、
その時、騒げよな、1回じゃないし、要するに全部後付なのよ。

株式評論家の植木っていうのがいるが、これまたナッシング・ニューの権化。
素人が普通に得られる情報以上のことは何も言えない、と言うかチョッとした素人以下の情報量だ。
そうそう、あの岩田公雄と同じ感じだね。

ホリエモンをずっと擁護していたテリー伊藤は逮捕されて‘国民全体が悪い’と開き直るし・・・。
おい、ものまねのホリよ、なんか意見してやれよ。

光っていたのは、ナリポンと同じ直言癖のある麻生外相だね。
朝日の記者に感想を訊かれて、
‘一番煽っておられた貴紙の感想はどうですか?’
と切り返した。

街の声で驚いたのは、ホリエモンに期待していた人がマジに多かったということ。
ブログを読んでてもそう思ったけどね。

しかも、容疑者になってもいまだに評価を変えていない人、これからも期待するという人がいること。

ナリポンが政治家の中で最も虚仮にしている武部ちゃん・・・。
お決まりの‘党としては公認も推薦もしていない’と開き直る。

そんなのは面白くも何ともないが、武部は期待を裏切らないねぇ~。

‘弟だ息子だと言った映像も何度も映し出されているけど、
私はどんな若者にも父親のような気持ちで接している’だってさ・・・(-_-;)

みんな今度彼を見かけたら‘ダディ’とでも声を掛けてみたら・・・(^_^)

ライブドアの株主になると、もう滅茶苦茶。
ホリエモンを相手にキレているのはまだマトモだ。

検察は日本経済をどん底に落とし入れたいのかと逆ギレ。

凄いのになると、細木が株が上がると言ったことに責任を転嫁している。

今回のホリエモン騒動で、唯一見るべきもの、期待するものがあるとすれば、
かなりスウェイしてきた日本人の価値観の軌道が修正されることだろうが、
なんか今の感じだと、それも覚束ない。

寧ろ、元信者がいつでも‘教祖’の復活を願っている感じだ。

2006年1月23日月曜日

‘へらへら’と‘日の丸’で叩きまくる連中の痛さ~女子ゴルフW杯、藍ちゃん・さくらペアは‘惨敗’~

最近は、本来の私の最大の関心分野のスポーツネタにとんと御無沙汰だ。

それくらい社会ネタが幅をきかせているせいもあるが(書いてる側からホリエモン逮捕)
もちろん、季節的にもネタにするほどのものが少ないことが最大の理由だ。

そんな中、注目していたのが女子ゴルフW杯だ。
今年の日本チームは、宮里藍と横峯さくらのペアだ。

昨年の第1回大会で日本は見事優勝したが、最終日の戦いぶりは見ていてかなり興奮した。

あの時書いた記事・・・藍燦燦 瑠衣散々

あれっ!これって2月14日じゃん。
そうなのだ、今年の開催は欧米ツアーの都合で3週間も早いのだ。

大好きな藍ちゃんと、余り好きではないさくらだったが、
今回は結果的には藍ちゃんが足を引っ張った形になった。

本人も年末年始もバタバタしていたし、準備不足は認めている。
加えて、アメリカのビザ取得がらみで、南ア入りが遅れ、ほぼぶっつけ本番での参戦となった。

参加各国の代表も、去年よりランクアップしていた中、日本の連覇を期待していた
マスコミやファンも,12位と言う結果に‘惨敗’という言葉を躊躇なく使っている。

結果としては‘惨敗’という表現は已む無しかもしれない。

ただチョッと気になるのが‘へらへら’批判である。

もはやスポーツ解説者というよりは‘儒教原理主義者’になってしまった張本は勿論だが、
他の人間も‘へらへら’を非難している。

今回のペアがどちらも人気者だと言う事で、さらにそういう論調を助長している。

もうひとつは‘日の丸’を背負う責任に関しての批判である。
そもそもゴルフは個人競技が基本で、国別対抗はポピュラーではない。

オリンピックやサッカーのW杯と同じ次元で‘日の丸’を論じることはできないだろう。

宮里藍の公式ブログを久々に覗いてみたら、興味深い遣り取りを発見した。
W杯開催中も何件かの日記がアップされていて、ファンの書き込みも数百件に上る。

その中にこんな書き込みがあった。

投稿者 貴方の姿勢が残念 男 40代 @ 千葉県 :2006年01月22日 02:29

昨年優勝したからといって余りにも甘く考えすぎていたのではないでしょうか?
世界の女王アニカは15日から現地入りしコース攻略を研究していたとのこと。
世界デビューのひよっ子の貴方が現地18日入りとは何か勘違いしていませんか?
ビザ取得のため遅れたとエクスキューズしてましたが、そんなのは昨年から準備していれば良かっただけの話。言い訳にすらなりません。
プロはどの道の者でもまずベストを尽くすもんです。その上での結果だから納得がいくんです。
まずはベストを尽くすこと、それを怠った貴方の取り組み姿勢が残念でなりません。
ラウンド2日目もヘラヘラ笑っている貴方をTVで観て怒りを通り越して悲しくなりました。
明日最終日は日の丸を着けるのはやめてください。


この男の書き込みにもあるのが‘へらへら’と‘日の丸’である。

この書き込みを巡って、他のファンは‘気にしないで’‘心無い書き込み’等と騒然となる。
確かに、最後の1行は頂けないし、日程終了前にこの書き込みはないだろう。

しかし、そんな中、藍ちゃんの記事がアップされた。
実際に彼女があの千葉男のカキコを読んだかどうかはわからないが、
時間的に言えばその可能性はある。

難しい。。

今日も厳しい一日でした。

でも昨日よりかみ合ったと思います。
最後はさくらときっちりバーディーを取ろう!!!!
と話して入れてくれたパットだったので、とても嬉しかった
です!!!明日につながるいい締めくくりだったと思います。

それからいろんな意見がありますが、
私は決して軽い気持ちでここに来ているわけじゃありません。
そしてビザも昨年から準備を進めて、アメリカツアーでやって
いく為にどうしても取らなくてはいけない状況だったのです。
遅れて入る分、日本で遊んでいた訳でもありません。
むしろ遅れを取り戻すために、いろんな練習とトレーニングを
してきました。

昨年日本でも感じた事ですが、連覇するという事は非常に
難しい事です。そう簡単に出来る事ではありません。
だからこそ、前向きにいくべきだと私は思います。
厳しい時こそ、上を向かなくてはうつむいていてもいいこと
なんて何一つないと思います。

日本代表として、確かにいいプレーは十分に出来ていませんが、
でも現に私たちはここで戦っています。皆さんの応援があるから
こそ、堂々とプレーが出来るのです。だからこそ、悔しさは今まで
以上に強いです。ぜひそれは理解してもらい
たいと思います。生意気な事を言ってるのはわかっています。

でも軽い気持ちでは絶対にプレーしていません。
常に全力です。そして必ずこの経験を生かして、ステップアップ
していきながら、夢を掴みたいと思います。

その為にはまず明日の最終日。
さくらとしっかり息を合わせて、笑顔でプレーを終えられるように
頑張りたいと思います。
では。
January 22, 2006 05:05


スルーしておけばいいのに、藍ちゃんは健気に自分の気持ちを懸命に表現している。

そもそも‘結果’と‘へらへら’は関係あるのだろうか。

もし、それなりの結果が出ていたら‘へらへら’は
‘気心も知れた二人は笑みもこぼれる名コンビぶりを発揮した’
となっていただけなのではないか。

あとは安易に‘日の丸のために’と言う価値観を持ち出すのもどうだろうか。

WBCで松井の不参加を巡り的外れな人格批判を展開した‘張本人’は張本だ。
それでいて、6年連続の賞金女王を続けながら2年連続で辞退している不動については、
何のコメントも無い。

藍ちゃんは不本意なプレイだったが、相変わらず最終ホールはキッチリとバーディで閉めた。

この後、去年は惜しくも2位に終わった、ANZレディースマスターズに臨み、
その後米ツアーに参戦する筈だ。

私は松井秀喜と同様に宮里藍については、いかなる状況でもほぼ無条件に応援を続けるつもりだ。

その分、他の連中にはブツブツ言いまくるし場合によっては叩きまくるけどね・・・(―_―)!!

そういう意味では、今回藍ちゃんを叩いている連中を‘痛い’と言い切ることはできないかもね。

2006年1月22日日曜日

2006年、今年の漢字は‘偽’?~小泉=竹中は為政者ではなく‘偽政者’~

私はノンポリだ、サウンド的にも好きなのでノンポリ・ナリポンだとしきりに口にする。

これは実際選挙に数回しか行ったことがないことでも証明できる。
但し、こうしてブログなんぞを始めるとどうしても次第に政治ネタも取り上げたくなる。

ただ、語るほど詳しくないので、ノンポリと言ってやや言い訳をしている感じだ。

日曜日の午前中のテレビは番組リレーをすると、政治一色にできる。

以前は、TBSの大沢と張本(この前松井の人格批判をしやがった)のスポーツコーナー
くらいしか見なかったが、最近は、フジ→NHK→テレ朝のリレーを追っかけたりする。

去年の選挙後にも書いたが、やはりあの小泉圧勝はバランス上問題が多い。

そもそも去年は〒(ポスト)小泉で大騒ぎ、今年はポスト小泉で大はしゃぎ。
現実に行われていることは殆ど報道されない。

報道されるとしても、是非も論じられることなくプロセスも何もなく、
‘うんちゃら、かんちゃらになることが決定しました’でお仕舞いだ。

まあこれだけ勝手なマネができるようにしたのは、他ならぬ有権者だ。
私は何年か振りに選挙に行ったが、民主党にいれた。

というか、小泉の圧勝が予想されていたので、少しでもバランスを取りたかっただけで、
民主党に対する思いがある訳ではない。

やや下がったとはいえ、相変わらず高い支持率を維持している小泉政権だが
郵政民営化法案を通した後、小泉が何か直接的に指導的な役割を演じた場面はあっただろうか。

ここに来て、偽装マンション、ライブドア問題、米国牛肉の輸入再禁止の問題が起こっているが、
小泉政権の責任が問われてもいいのではないだろうか。

国会が始まり、野党はこの辺を突いていきそうだ。

マンション住民にとっては、そういう形で‘政争の具’にされるのは気の毒だが、
数の力でも負け、党首の指導力も疑問視されている民主党が、
何とか戦えるカードを手にしたような気がする。

ノンポリの人間は政治に期待もしないし失望もしない。

街頭でインタヴューをすると、異口同音に‘誰がやっても同じでしょ’と言う。

でも、最近の世の中の流れをみると、政治好きの人がよく口にする
‘竹中―小泉ライン’が推進する改革の胡散臭さが次第に顕在化しているような気がする。

‘弱肉強食’の市場原理を最大の‘真’とする。
表向きは弱者のためのセーフティ・ネットを口するが、実際は自業自得と思っている。

正当な手段で強くなるなら全く問題はないが、強くなることが‘自己目的化’してしまい、
様々なルール違反が実際に色々な問題を生んでいる。

企業はコストカットにいそしみ、何かを失う。

その顕著な例がコストカット優先による、安全無視だ。
JR西日本の事故もそうだし、JALのトラブル多発もそうだ。

耐震偽装マンションは、まさにコストを重視しすぎてここまでやるかの典型だ。

それを、株式市場でやったのがホリエモンということになる。

連中の言う‘真’を追求するためには‘偽’をやっても已むなしの風潮を醸成した。

選挙でホリエモンを担ぎ出し‘改革の旗手’と持ち上げた自民党も選挙で
勝つという‘真’の為には、何でも使ってやれという‘卑しさ’を恥じることがなかった。

一年を漢字一文字で表すのは年末の恒例行事だ。

去年は、やや無理矢理だったが‘愛’が選ばれた。

ナリポン的には、2006年の本命は‘偽’だ。
去年から引っ張っている‘偽装’‘偽造’ホリエモンの‘偽計’・・・

えっ~~、いくらなんでも1月で予想するのは無茶だろ。

心配ないよ。

まだ一杯あるじゃないか。

‘偽証’‘偽造’‘偽善’‘偽称’‘偽札’・・・etc.

‘為政者’ならぬ‘偽政者’なんてシャレにならないな・・・(―_―)!!

授賞式には、小泉=竹中=ホリエモンの3氏が出席?

アレッ!
漢字は授賞式なんてなかったな。
清水寺の貫主が大きな筆で、でっかい紙に書くんだ。
う~ん、じゃあ、3人で清水の舞台からバンジージャンプなんて粋な企画はどうよ(笑)

2006年1月21日土曜日

おでんは‘でぇーこん’にはじまり‘でぇーこん’に終わる~老舗蒲鉾店の‘でぇーこん’は美味い~

首都圏でも雪になった。

寒いし、土曜日だし‘今夜はおでんにでもしようかな’と考えている家も多いのではないか。

確かに寒いと人は‘パブロフの犬的’におでんを食べたくなる。
実際、身体が温まるという意味では鍋物のほうが実効性があると思うのだが・・・。
特に、チゲ鍋のような辛い鍋はダブルで温まる。

しかし、イメージとしては、湯気の出ているおでんで熱燗をキューという方が絵になる。

テレビドラマや映画でも、屋台でおでんというシーンはしばしば登場する。
実際は屋台でおでんの経験は滅多にないものだが、これまた絵になる風景だから
作り手もやや安易に採用する嫌いはある。

寒いときに食べたくなる、好きなおでんの具ランキングによれば、
ベストスリーは‘大根’‘たまご’‘ちくわぶ’とある。

大根は文句なしに私にとっても完全1位だ。
おでんは大根にはじまり大根に終わると言ってもいいだろう。

おやじ、先ずは‘でぇーこん’をくれ!

ふだんは大根と言うのに、おでんの時は‘でぇーこん’と呼んだほうが絶対美味そうだ。

たまごの第2位も異論はない。
ただ、最近はラーメンの具としての煮玉子でも半熟状態が気に入っているから、
あまりに固ゆでなのはちょっと苦手になってきた。

問題なのは第3位の‘ちくわぶ’だ。
今は当地でも、どんなスーパーにも置いてあるが、私が子供の頃は無かったと思う。
上京するまで食べたことがなかった。

はじめて見た時は、妙な形をしたナルトだと思った。
食べてみると、ねちゃねちゃした感じで好きな食感ではなかった。
あれから、30年以上経ったが、いまだに余り積極的に食べたいとは思わない。

おでんは一人暮らしの頃も、温めるだけで食べられるし便利なものであった。
ただし、美味いおでんとなると、やはり外だ。

うちのカミサンもそつなく料理をこなすタイプだが、どうもおでんに関しては大ヒットがない。
鯨のコロを使ったりしていろいろと工夫してみたが、うまくいかない。

やはり、外である程度大量に作ることで、お互いの味わいが絡まっていくのではないのか。
そして、それがおでんの美味さのような気がする。

そこで、穢土に棲んでいた頃に至った結論が出来たおでんを買ってくる作戦だ。
築地の老舗蒲鉾屋で‘佃權(つくごん)’という店がある。
練り物製品はもちろん美味いが、デパ地下にある店では実際におでんを作って売っているのだ。
好きな物を一品ずつ購入する事もできるが、お奨めはお徳用の500円と1000円(当時)だ。

これは汁もたっぷり入っていて、中に入っているおでん種はランダムだが、
500円につき大根1個は必ず入っている。
追加で、大根を頼む。
たまごとかは家で自分で加えればよい。

この大根がマジに美味いのだ。
もちろん、それなりに良い大根を使っているのだろうが、他の種のエキスを十分に吸い取っている。

老舗蒲鉾店の‘でぇーこん’が美味いというのも考えようによっては妙な話だが・・・(-_-;)

我が家が買っていたのは、池袋だが西武にも東武にもあるくらいだから、
他のデパ地下にもある可能性は高い。

しかし、それも穢土に棲んでいた頃の話。
もしやと思って、楽天で調べてみたら一応あった。

早速、注文してみようと思うが、多分この少量だとあの旨みに溢れた大鍋の再現は難しいかな。

今は、コンビニのおでんも店内で臭いを嗅ぐ分には美味そうだ。
ある時、かなりの美人が‘しらたき’をふたつ頼み、ここで食べるからといって、
カップに入れてもらい、割り箸をもらい、そこであっという間に食べて去っていくのを見たことがある。

ダイエットに気を遣う必要のないほどの見事なシェイプだったが、
逆に言えば、あの‘しらたき’がその秘訣だったのかも知れない。

あれじゃ、でぇーこん足にはならないな・・・(^_^)

2006年1月20日金曜日

ライブドア騒動、先手を打つ東証、笑みがこぼれる?フジテレビ~‘不良息子’と‘糞舎弟’と縁切りたい~

東証はシステム対応の甘さで再三のトラブルに見舞われた。
先日の全面売買停止の失態は世界中のマーケット関係者からも、激しくブーイングを受けた。

取引量の急拡大に見舞われたとはいえ、後手後手の対応のイメージが強い。

ところが、今回のライブドア騒動でグループ銘柄に関しての対処は先手先手を打っている。

東京地検の捜索を受けた2日後には‘上場廃止を示唆’と報じられ、
その翌日には、もっと断定的なニュアンスで‘上場廃止を検討’と報じられ、
慌てて否定の声明を出す一幕もあった。

もちろん、何かと先走るマスコミのせいもあるが、
一方で東証の社長も早くこの‘不良息子’を‘勘当’したがっている印象がある。

市場関係者も次第に‘狂豚病’銘柄を‘隔離’して考えるように努めている感じだ。

東証としては、ライブドア株の取引が成立すると、
それだけでシステムの処理能力限界に多大な影響があるから、
比例配分でチョコチョコっとやっている分にはいいが、本格的に取引が活発化されるとヤヴァイ。

‘まあ、これが異常な分割をしたしっぺ返しだな’

東証の西室社長は、今日中に要求した質問への回答がなければ、
来週からの監理ポスト入りの可能性をほのめかした。

これはこれで、東証主導だから、まあいいが、地検の捜査で言えば、
まだ‘疑惑’であり‘嫌疑’の域を出ない。

普通ならば‘進捗状況を冷静に見極めた上で・・・’と慎重な発言をするのが適当だと思うが、
今回は、かなり‘踏み込んだ’発言が目立つ。

株価の形成上、システム不安の払拭と言った観点からも、早いところ‘屠殺’したいのだろう。

もうひとつ、今回の騒動で目立つのはフジテレビの動きだ。

ライブドアと提携関係にあり、第二の大株主で、さぞかし頭を抱えているかと思いきや、
日枝会長もニュースを伝えるキャスターもどこか嬉々とした表情に見えるのだ。

昨年、ライブドアに狙われた時には、他局が連日トップニュースで伝える中、
フジは実に消極的に3,4番手のニュースとして申し訳程度に流していた。

それが今回はどうだろう。
いろいろなビッグニュースがある中でも、連日のトップニュース扱いだ。
独自入手したメールのコピーまで持ち出して、ライブドア及びホリエモンの不正を‘立証’しようと、
極めて熱心な報道姿勢だ。

自宅を出て、報道陣に囲まれる日枝会長の姿も、約一年前とは随分違う。
言葉は‘神妙’だが、口元は‘ほくそ笑んでいる’ように見える。

いち早く、ライブドアに送り込んでいた、取締役の引き揚げも決めた。

そもそも、望んでいなかった提携を無理矢理させられ、
今回の一件で‘溜飲が下がる’のは容易に想像できるが、
株主としての経済的な打撃はどうするのか。

フジテレビのライブドア株取得価格は329円で、
契約上2007年の9月まで手放す事ができない条件だそうだ。

今のままならば、巨額の損失が発生する可能性が高い。

しかし、これも実はニンマリなのだ。

私がお気に入りの永沢弁護士によれば、
‘もしライブドア側に粉飾決算などの事実が認められれば、
契約を解除して出資した440億円の返還を求めることができる’と言うのだ。

大嫌いな‘舎弟’とも縁を切りことができるし、経済的なダメージも無い。

そのためには、むしろライブドアが‘真っ黒’で、違法性が認められたほうがいいのだ。

東証からは、親子の縁を切られ、フジからは兄弟の縁を切られる、

そういえば、選挙の時、日和見・武部は絶叫していたなぁ。

‘ホリエモンは私の息子です、ホリエモンは私の弟です’

‘ほらほら、親として兄として面倒みてやれよ’

終始一貫して、ホリエモンのビッグ・ヘイターのナリポンとしては、
みんながみんなで叩き始めると、やや白ける。

少数派として、叩いていた頃の方が‘味わい’があったな・・(^_^)

いや、かといって間違っても彼を擁護なんかしないけどね(笑)

いよいよ、宮内氏をはじめとする側近の事情聴取が始まった。

‘ホリエモン’の周りの‘堀’が埋められていく。
‘堀’と言う字は‘塀’に似ている・・・(-_-;)

2006年1月19日木曜日

相場で損切り出来る人、出来ない人、holdとheldは違うよ~ポジション張っても命は張るな~

昨夜もライブドアについて書いているブログを読み漁った。

そこで、注目したのは実際にライブドア株を持っている人達だ。

‘不安でしょうがない’‘もうパニックで頭が真っ白’という風に
素直に動揺している人がいる。

一方で‘絶対売りません、ホールドします’‘塩漬けにしておきます’
‘200円以下で買い増しします’と平静を装っている人達もいる。

中にはなんら根拠なく‘わたしはホリエモンを信じます’と書いている人もいたが、
何とも虚しく響くポジショントークだ・・・(-_-;)

私は過去に20年近く、ディーラーとしてメシを喰っていた。
二流ディーラーではあったが、たったひとつだけ秀でていたものがある。
そのお陰でなんとか長い期間続けられたといってもいいだろう。

それは‘損切りの上手さ’だ。

まあ、生来の小心者、典型的なA型体質のせいで、単なる‘根性ナシ’と
言われればそれまでだが、職業としてのディーラーを続けるための知恵でもあった。

もちろんディーラー仲間には色々なタイプがある。
すべては結果次第だから、それぞれが自分のスタイルでやればいいと思う。

モニター画面を見ながら、ドンドンと含み損が拡大していくのに耐え切れず、
ディーリングルームを逃げ出して行くタイプが居る。

アゲンストのポジションを抱えながら、平気で飲みに出掛けたり、
布団をかぶって寝て‘果報’を待つタイプも居る。

私はまったく逆のパターンで、逆風になっても情報を集め続け、チャート分析も続ける。
現実から逃げず‘Face reality.’を旨としていた。
ロスカット・オーダーも必ず出していた。

どのタイプが優れているかなんて議論は単純にはできないだろう。

陳腐な言い方は好きではないが、人間は逆境ではやはり弱い存在なのだ。

弱いからこそ、目を背けたくもなるし、目を背けることもできなくなるのだ。

ディーラー仲間で、お互いのポジションを話す時ナリポン流の表現があった。
‘keep’と言えば、含み益の出ているポジションを引き続き持ち続ける能動的な意味。
‘kept’と言えば、含み損の出ているポジションを切れずに持ち続ける受動的な意味。

今日は、ライブドアのポイズンを‘隔離’した形で、日経平均は急反発した。
但し、ライブドア株は今日も取引成立せず。

これじゃ‘hold’ではなく‘held’だ。

自分が積極的に保有する気持ちがあるなら‘hold’で構わないが、
‘held’されている状況を曖昧にして‘hold’と強がるのは、少なくとも私の美学ではない。

相場のロスカットなら、一応金で済む。
それが人生そのものになってしまう場合は悲劇的だ。

今回の事案のキーパーソンのひとりと思われていたホリエモンの元側近が自殺した。

命を懸けてまで避けたかった‘含み損’とは一体なんだったのだろうか。
もしかしたら‘良心の呵責’に耐え切れずに決行したのかも知れない。

それにしても、この自殺に関するホリエモンのコメントには失笑した。

‘死ぬような悪いことをする人物ではないと僕は信じている’

おいおい、これってまるで故人が悪いことをしたから死んだみたいに聞こえるんだが・・・(-_-;)
ホリエモン回路では‘自殺する人=悪い事をした人’になっているらしい(嘲)

私が人生ではじめて読んだペーパーバックは、映画‘ある愛の詩’の原作‘Love Story’だ。

その中にこんな一文があった。

Part of being a big winner is the ability to be a good loser.

くれぐれもbig loserにはならないように!

~ポジション張っても、命は張るな~

2006年1月18日水曜日

ライブドア上場廃止のリスク~粉飾は失敗の‘マザー’、ホリエモンは‘豚児’~

昨日の記事を書いた後、ブログ検索のテクノラティでライブドアで検索して驚いた。
検索ランキングでも1位なのだが、関連ブログの数が異様に多いのだ。

次々に新規のエントリーが現れる。
全部を読むなんて無理だが、それでも精一杯読んでみた。

そこでまた驚いたのは実際にライブドアの株を持っている人々が多いこと、
或いは直接ライブドアは持っていなくても、何らかの株式投資(取引)をしていて、
暴落で酷い目にあったと嘆いている人の多さだ。

ブログを書くような層とダブルのかも知れないが、
個人の株取引は本当に浸透しているなぁと実感した。

ただ、私のようなホリエモン・へイターは極めて少ない。
むしろ擁護派が多く、タイミングを含めて捜査当局を批判している。

中には‘日本経済を守るためには見逃してやれよ’なんて乱暴な意見もあった。

そして今日になってライブドア本体に粉飾決算の可能性の報道が・・・。

一旦売買が停止され、再開後も結局値が付かずになった。

というか、そもそも東証そのものがシステムのキャパ懸念で、
午後2時40分で全銘柄の売買停止という異常事態に陥った。
通常大引けで行われる、比例配分も無しだった。

情報開示が不十分、リクイデティーが確保できず・・・最悪のマーケットコンディションだ。

ライブドアが上場しているのは、東証マザーズだ。

トップページにある‘The Fairest, the Most Liquid and the Fastest Growing Market of Japan’
が何とも皮肉たっぷりの状態だ。

説明を読むと、こう書いてある。

‘マザーズ上場会社には市場1・2部の上場会社よりも高いレベルの
ディスクロージャーを要求し、市場の透明性の確保に努めています。’

♪ママァ~~、ドゥ ユ~ リメンバ~♪←かなり古い・・・(―_―)!!

マザーズ上場第1号は‘インターネット総合研究所(IRI)’だった筈だ。

公募価格が11,700,000円、初値がなんと53,000,000円、あっという間に
最高値の77,410,000万を記録するが、数ヵ月後には公募価格を割り込み、
その後は1~2百万で低迷した。

ある時、当時参加していた異業種の会で、IRIの関係者と会ったことがある。
悪意もなく思わず彼女に言った一言は・・・

‘いやぁ、十何年間ディーラーをやってるけど、あんなチャートみたことありませんよ’

私が仕事で取引したものには、そんな極端なチャートは実際存在しないが、
株の世界では珍しくない。

‘光通信’もそうだし‘ソフトバンク’もそうだった。

値動きは、天国と地獄だが、上記の3社は今も存在するし上場会社である。

今回のライブドアの最大の問題は、上場廃止のリスクが充分に予想される点だ。

そうなると、ホリエモンはまさにマザーズの‘豚児’ということになる。

‘かあさん、僕のあのライブドア株はどこへいったんでしょうね’

そもそも今日の一連のシャレ元は、1977年の角川映画‘人間の証明’なのだが、
今回のライブドア・シンドロームでは、一体‘○○の証明’になるのだろうか。

2006年1月17日火曜日

ライブドア超肥大化の陰に‘禁止薬物’使用疑惑~太った豚ホリエモンはソクラテスにならずに頓死?~

何ともイヴェントの多い日になった。

普段は、書くネタを探すのに苦労をすることも多いが、
今日は逆にどれをピックアップしようか迷った。

最後まで残ったのは‘ホリエモンVSおじゃまもん’の‘悶々対決’だが、
昨夜の書き込みに常連のふたりからリクエストがあったでホリエモンに決めた。

ふたりにお願いされたのは‘ホリエモン考’だとか‘ホリエモン論‘だが、
‘考’や‘論’と呼ぶためにはそれなりの研究も必要だし、バックグラウンドの把握も必要だ。

そんなものは持ち合わせていないので、
適当に思いつくままの‘感’或いは‘観’でいきたいと思う。

今までの私の記事をずっと読んでくれている常連さんなら、
私が彼に対して一貫して嫌悪感を抱いていることは、行間を読むまでもなく分かることだ。
何しろ‘六本木蛭’ですから・・・(^_^)

ホリエモンが生まれたのは1972年だが、生まれる以前の1964年、東大の卒業式で、
時の総長大河内氏の式辞の予定原稿に(実際は話さなかった)、後に有名になった言葉があった。

“太ったブタになるよりは、やせたソクラテスになりたい”というイギリスの経済学者ジョン・スチュアート・ミルの言葉があるが、諸君がやせたソクラテスになることを決意した時、日本は本当にいい国になる。


一部では豚エモンとも呼ばれているホリエモンだが、彼をみていると、
あの総長の言葉とは対極にある。

この男の言葉を聞いていると、まるでシャープさを感じない。
語る言葉のバックグラウンドの知識にも光るものが無い。

外国人プレス相手に披露した英語のスピーチも失笑レベルだった。

ただ思いつきだけで実行する行動力はある。
球団経営、テレビ局買収、国会議員・・・何れも成就させることはできなかったが・・・(>_<)

‘豚もおだてりゃ木に登りたがるが、猿でもないから落っこちる’

そんな彼が成し遂げる事ができたことがあった。
600万円⇒7300億円の錬金術だ。

‘豚はブヒブヒ言いながらトリュフを見つける嗅覚は持っている’

ライブドアの異常な肥大の実情は、ぶよぶよの‘贅肉体質’で
おまけに肥大化するのに使用したのは‘禁止薬物’だったのだ。

自分では‘株主第一主義’を謳いながら、自社株に関しては無配当を続け、
先の株主総会では嘘っぽい涙で言い訳をしていた。

一方で、社員にはストックオプションを与えているから、
社員も一丸となって‘株価の吊り上げ’には熱心だ。

ナリポンは自慢じゃないが、終始ホリエモン・ヘイターを貫いている。

その点、マスコミや政治家の彼への距離感は節操が無い。

現代の勝ち組の代表の称号を与え、時代の寵児として位置づけた。

ヒルズ族という言葉も生み、それは子供の憧れの存在になり、
女性たちは身近な男と比べ非婚となる。

マスコミが煽るから、大衆も直ぐに影響される。

汗っぽい、脂ギッシュな彼としきりに握手したがり、携帯であの姿を写したがる。

すると彼も当然勘違いをして、どんどん本業以外のものに熱心になる。
広報担当のあの女も同じだ。

ある意味、マスコミがホリエモンと言う存在を‘偽計’し‘風説の流布’で‘奉った’のだ。


政治家は、フジテレビの買収騒ぎの時は非難の声が多かったのに、
選挙では‘準公認の刺客’として、彼の人気を利用しようと謀った。

典型的なマンガは、武部幹事長だがどんなオポチュニスト振りを発揮するか楽しみだ・・・(^_^)

今回の一件が、一体どの程度のダメージをホリエモンに与えるかは全くわからない。

夏の選挙を戦っても殆ど痩せなかった彼が、
今回は痩せる思いをしてソクラテスに近付くのだろうか。
それとも、無反省に今までの遣り方を変えず、
太り続けるために更に‘巧妙な技’を使おうとするのだろうか。

或いは、犯罪者の烙印を押され‘頓死’する可能性も否定できない。

‘寵児’と言う言葉の響きは不安定なもので‘凋落’と言う結末を伴うことが多いような気がする。

今後、気紛れで無節操なマスコミや政治家が、ホリエモン叩きに出てくるかも知れない。

先ずはその前に、株で肥大化した豚は株の世界で評価され裁かれる。

今日、ライブドア・グループ銘柄がストップ安は当然だ。
ライブドア・グループは1日で、時価総額で1500億を失ったと言われている。

日経平均も前場に妙な頑張りを見せた分、後場になって大暴落した。

主婦まで巻き込み‘根拠なき熱狂’状態にあった株式相場が、
健全化されるためには、ちょうど良い‘解毒剤’になったと気楽に言えるのは、
何もホールドしていない人間の強みか戯言か・・・(―_―)!!

上で紹介した40年以上前の言葉だが、今しみじみと読むと、
‘諸君がやせたソクラテスになることを決意した時、日本は本当にいい国になる。’
の‘いい国’が心に沁みる。

ナヌッ?ジジクサイ発想?
しょうがないよ、ジジイだもん・・・\(-o-)/

2006年1月16日月曜日

‘腰痛の憂鬱’から解放してくれたのは胡散臭さ120%の十字式健康法~騙されたと思って行くしかない~

腰痛で手術を受けたみのもんたが、ほぼ2週間ぶりに復帰した。

そもそも手術を受けなければならないほどの重い腰痛の割には、
紅白歌合戦まで働いていたのが不思議だ。

私も腰痛持ちで随分悩まされた。
1日中、座ったままのディーラーの職業病と言ってもいいだろう。
実際、邦銀在籍時代の上司ふたりとも腰痛で手術を受けている。

腰痛で労災認定される職業は、重いワゴンを押す国際線のスッチーと、
車の下にもぐりこむ自動車整備工だと、何かで読んだ事があるが真偽は不明だ。

別に、腰痛に限った事ではないだろうが、
腰痛も経験したことのある人間にしかわからない苦痛の世界だ。

寝ている時も、痛くて不眠になる。
歯を磨いているだけで立ってられなくなる。

勿論、歩こうとすると一歩一歩毎に痛みが走る。
座っても寝ても楽なポジションがひとつも無くなってくる。

案じたスペイン人支店長が、20万位する電動マッサージ椅子を用意してくれた。

ディーラーは別に体を動かさなくても仕事にはなるが、痛みがあると判断力も鈍るし、
相場を張る胆力も鈍る。

腰痛の問題点は治療方法が余り無いことだ。

整形外科に行っても、レントゲンを撮り、湿布薬をもらい、痛み止めの座薬を処方されるが、
それから先は行き止まりだ。
究極的には、手術の可能性を示唆されるが、成功率は必ず低く言われるからビビッてお仕舞いだ。

カイロプラクティックに行くと、1回5千円~1万円かかる。
保険適用にはならないし、医療費控除の対象にも基本的にはならない。

そこで登場するのが、接骨医院だ。

こっちは保険の対象になると、1回数百円で済み、人に揉まれたり電子治療を受けると、
少なくともその時は痛みが和らぐ。

但し、マンネリ化するだけで決定力には欠ける。

そんな時、昔からの友人のH君から聞いたのが、十字式健康法というやつだ。
‘とにかく騙されたと思って1回行ってみたら・・・’

実はもっと前にも聞いたことがあったが、痛みがそれ程シリアスではなかったし、
話を聞いても怪しげで信用していなかったのだ。

ところが、人間追い込まれると、藁にもすがる思いでなんでも試したくなる。

会社(赤坂)から最も近い品川会場に行った。

古めかしいビルの1階だった。
中に入っても、胡散臭さ120%だ。

狭い会場に溢れんばかりの人間がいる。
自分の順番を待ちながら、いろいろと観察する。

‘ゲッ、ここって宗教法人なのか’
‘ありゃ、健康食品の販売をしている’
‘マンセー本を売ってるし、マンセー記事が壁に貼ってある’

あぁ~~~~あ、なんだのあの壷は?......ン?単なる花瓶かよ・・・(-_-;)

‘う~む、神経過敏だな’

いよいよ名前が呼ばれ、施術する部屋へ・・・。

施術する人は‘宗癒師(しゅうゆし)’と呼ばれる。

実際の施術の様子は上のリンク先で再現されているが、プシュー、ボボボという音も白い粉も、
1分足らずの施術も何もかもが兎に角怪しい。

ところがである。
会場に来るまでは、一歩が数十センチの摺り足状態だったのに、
帰りは痛みが消えてスキップをしても大丈夫なのだ。

たった1分で痛みが消えている事に驚き、本来なら喜ぶべき事なのに、
同時に一種の恐怖心もあった。

まさか、俺は催眠術かマインド・コントールでもされたのではないか・・・(@_@;)

何しろ、テレビとかで催眠術をかけられて動物を演じているような3流芸人を見ているだけで、
激しく嫌悪感を覚える性格だから・・・。

ただ数日したら、またしっかりと痛みは蘇った。

結局ほぼ1週間おきに3回通ったが、完治するこなく、仕事も忙しくなったので行かなくなった。

そんな折、H君から電話があった。
状況を説明すると‘なんだ、あそこは4回目から効き目がでるんだぞ’と言われた。

そこで久々に行ってみた。
で、その4回目を境に、私は‘腰痛の憂鬱’から完全に解放された。

もう8年くらい経つだろうか。

H君に感謝の電話をすると、
‘よかった、よかった、4回目というのは嘘だったから・・・(-_-;)’

実は、彼もそうだし、彼の同僚たちも基本的には1~2回で治っていたそうだ。
結果的には、彼のこの嘘が私を救ってくれたことになった。

その後、私の話を聞いた友人の奥さんがやはり腰痛を1回で治した。

出入りしていた某通信社の奥さんがJALのスッチーで、十字式はJAL御用達だとも聞いた。

今日の、記事を読んで信じられない人も、もし腰痛に悩んでいるなら、
‘騙されたと思って’トライする価値はあるかもしれない。

腰痛以外の内臓系の病気にも効果はあるらしいが、そこは経験がないのでわからない。
まさか、私の今の心臓が治るとかはないだろうし・・・(―_―)!!

当時は、ネット社会ではないので情報収集も難しかったが、今は‘十字式’で検索を入れると、
色々な記事を読むことが出来る。

共通するのは‘怪しい’‘胡散臭い’だが、その効果については概ね好意的なものが多い。

私がお世話になった時がいくらだったかは忘れたが、
今は初診料3500円、2回目から2000円らしい。

効果のある4回目まで(笑)通ったとしても、1万しない。

金額的にも、試してみる価値はあるのではないか。
因みに、宗教法人だが勧誘とかは一切ない。

さあーて、今夜は久々に寝る前に壷でも磨いてみるか・・・(冗談、冗談)

2006年1月15日日曜日

情報量過多で判断力は増すが決断力は衰える?~テレビ購入はトリノ五輪に間に合うか~

去年の11月に契約しているケーブルテレビのチューナーをデジタルに交換した。

その時にも書いたが、D1端子しかついていない我が部屋のテレビを買い換えようと考え始めた。

メジャーが開幕する4月までには何とかしようと思っていたが、
どうせならトリノ五輪の前に買ってしまおうかという衝動に駆られている。

当地には、いわゆる家電量販店が4社進出しているが、
そのうちの1社のある人間(A君)とは過去4年半、個人的に信頼関係を築いてきた。

彼は他の3社との価格競争は勿論、基本的には価格コムの最安値圏での価格を提示してくれる。

若い頃は、秋葉原の電気街を回りながら、いろいろと駆け引きをするのが好きだった。
友人の買い物に付いていって、友人はもう納得しているのに、私はまだいける筈だと、
頼まれもしないのに、さらに店を回り‘結果’を出す。

要するに、そういう駆け引きをするのが好きなのだ。

生来のA型体質の上に、1銭に拘るディーラーの職業病が後天的に加わったからね・・・(^o^)/

但し、かなり頑張ったと思った割りに、決めた後にさらに安いのを発見したり聞いたりすると、
それまたショックを受けたりするのも事実だ。

多少のブラフを含めて交渉で強く臨めるのは、こちらが買う事を決めているからである。
だからいわゆる冷やかしは一切したことが無い。

当地にやってきて、量販店相手にどれほど価格交渉が出来るものか最初は疑心暗鬼だった。

でも、やってみれば予想外に可能だ。

店頭表示価格が198,000円とあり‘更に値引きします’と言う表示があったとする。

そこで、普通に店員に聞けば、186,000円とかと言われ、
大抵の人間はそれがラストプライスだと思う。

でも価格交渉という意味では、それは始まりのプライスに過ぎない。

一番有効なのは、競合する他社がそれ以下のプライスを提示している時だ。
特にポイントで割引のところとの比較では、ポイント分を現金割引に還元させることは難しくない。

あとは‘こいつは値段さえ折り合えば絶対買う奴だ’という信頼関係を構築する事だ。

当地に来てから4年半、最初に妻用のPCを買ったのを縁にA君と知り合い、
以来殆どの電気製品は、彼のところで買っている。

価格コムの最安値は実は超最安値でないことも多いが、
阿吽の呼吸でその最安値近辺の金額を提示してくる。

今回も、そのパターンでいけると思った。

先ずそのためには、どの製品を買うか決めるが私のやり方だ。
1~2個に絞った上で、通称‘A君プライス’を聞いて、最終決定する。

私が決めたのはまずは大きさだ。
私の部屋に置き、ベッドで寝たままで見るので32型はやはり大きすぎる。
一方で、パソコンのモニターは19型なので、23か26かと言う事になる。

メーカーの決定はまだしていない。

掲示板を読んでいると、ソニーのHVXがけっこう評判がいい。

発売されたのは、2004年の9月とかなり前なのに、いまだに人気があり、
中には最新モデルよりはるかに優れていると断言している人もいる。

これに決めようかと思って、価格を調べてみた。
価格コムの最安値は135,000円くらいだ。

先ず、当て馬役の2社に電話してみたら、どちらも酷い。
ポイント換算しても21万円台、他社は取り寄せになって18万8千円だと言う。

もちろん、電話ではラストプライスは言わないのが常だが、これほど乖離があると話しにならない。

‘これじゃあ、さすがのA君プライスも厳しそうだなぁ’

まだ、最終的にこの製品に決めていないのにA君に電話してしまった。

‘う~ん、それは無理ですね、16万でいっぱいいっぱい’

が~~~~~ん!

穢土時代に愛用していた、カメラ屋系のウエブショップを調べたら、もう売り切れだったが、
ポイント換算で、なななななんと、116千円。

なんじゃ~こりゃ~!

実際の店舗に電話すると、在庫は少ないがまだあるそうだ。
価格はポイント換算で135千円くらいだ。

‘う~む、兄貴に頼んで買ってもらおうかな’

それとも、価格コムに載っている小さなショップで買おうかな(でも、購入後のサポートが不安だな)

今まで、十中八九、苦労せずに、ほぼ最安値圏で購入できたのに、
なぜ今回はこんなに差があるのか、古いモデルだが人気のある商品で希少になっているせいで、
各社のスタンスが違うのだろうか。

地方暮らしの選択肢の少なさも、電気製品に関しては無問題だったのに・・・(-_-;)

選択する製品についても迷いが生まれた。

第一候補になりかけていたソニーのHVXだが、32型にはあるが26型にはないものがある。

HDMIというものだが、これが実際の使用感でどの程度の違いを生じさせるのか、
イメージがまったく出来ない。

ネットのおかげで、価格についても、性能についても情報が簡単に得られるのは便利なことだ。

但し、人によっては情報過多のせいで判断力は増すが、逆に決断力が衰える場合がある。

‘はたして、トリノ五輪までに間に合うかな’

もう、こうなったら松井グッズ狙いで東芝にでもしようかな・・・(-_-;)

2006年1月14日土曜日

えっ?3口で食い終わる高級蕎麦の原価ってこんなに安いの~脱サラ蕎麦屋が急増する理由~

当地で最もというか唯一、お気に入りの蕎麦屋に行くと、
蕎麦に関する本や雑誌がたくさん置いてある。

恐らく、研究熱心な店主が自分の蕎麦作りの参考にもしているのだろう。
彼は7~8年前にいわゆる脱サラで店を開いたと聞いている。

そもそも蕎麦に関しては歴史的に見ても色々な文人が著しているし、
薀蓄を語るには好材料だから、様々な本が出版されている。

そのうちの1冊の雑誌に‘自遊人’というのがあり、680円の割には極めて読み応えがる。

ほぼ週イチペースで通っているから、もう何度となく読んでいたのだが、どうも読み足りない。
9月発売だから、もう手に入れることも出来ないだろうと思っていたら、
バックナンバーを取り寄せられる事がわかった。

去年の暮れに書店に頼んだら、ようやく今朝電話があり、さっきやっと手に入った。

その記事の中で、
‘蕎麦屋のオヤジがウンチクは本当か?’
というのがあり、巷のウンチクとして7つのウンチクの真偽を信州大学の氏原名誉教授が
語っている。

いくつかは、今までの読んだ蕎麦の本や漫画‘美味しんぼ’で多少の知識はあったが、
ひとつかなり衝撃的なことがあった。

そば粉に関しての記事だ。

国内で流通する国産蕎麦の割合はたった20%で、製粉業者の買い入れ価格は、安い北海道産でもキロ300~450円、長野黒姫産や茨城金砂郷産等のブランド蕎麦では450円する。
一方、価格の安い中国産はキロ40~55円で価格差は約15倍。
だから国産そば粉は高級品という、ウンチクは当っている。

しかし、だからと言って、最近の東京の店に多い
‘3口で食い終わるような蕎麦が1枚1000円’を
正当化できる訳ではない。
高級店(高額店?)の蕎麦はだいたい生で100g前後。
そば粉1kgから約1.4kgの生麺ができるので、仮にキロ500円玄蕎麦が製粉後にキロ1000円で販売されたとしても、1枚あたりの原価は80円程度ということになる。さらに自家製粉すれば、原価は下がるのだ。

この利益率こそ脱サラ蕎麦屋が次々と開業する理由。
こだわるとむしろ、めんつゆの方が高いのが現実なのだ。


が~~~~ん、高級蕎麦店の蕎麦1枚の原価が80円だと~~~~~(?_?)

てめえ、思わず♪鼻からめんつゆ~~~♪じゃねーかよ。

よくラーメンの原価は安いと言われる。

ラーメンの麺は蕎麦屋の麺に較べればバカ安いとされているし、私自身そう信じて疑わなかった。

実際、ラーメン屋で大盛りを頼んでも麺が50%増量で、大体100円増しだ。
店によっては、50円のところや150円のところもあるが、200円というのは中々無いのでは・・・。

というか、店によっては、並も中盛も、時には大盛りもすべて同じ値段で提供しているところもある。

だから、ラーメン屋の場合は麺の増量は経済的な問題と言うよりは、自分の胃袋の問題だったり、
味の良しあしだったりする。

ところが、蕎麦屋の場合は食べる量が、即‘お金の問題’になる。

大盛りがあったり、蕎麦だけの追加もできたりするが、基本的には1枚単位だ。

1枚650円だとすると、3枚で単純に1950円ということになる。

‘3口で食い終わる’は言い過ぎにしても、小学生でも2枚は簡単にいける。

ナリポンは基本的には、せいろを食べた後に熱いの(かけ、たぬき、花巻など)を食べる。

ラーメンはトッピング過多のメニューは嫌いなので、大体1杯の値段は700円前後。
良心的な店だと500円台もある。

そしてその1杯で満腹になる。

今まで、特に疑問を持たずに、蕎麦屋に通っていたし、いわゆる町の蕎麦屋に較べて
高級蕎麦屋を、どこか有難く思っていた。

さすがに、名店のひとつとされる‘竹やぶ’は量的にあれで1000円はやり過ぎだと思ったが・・・。

しかし、蕎麦屋ではそれなりに金を使っても妙に納得していた。
それぐらい、材料原価でそれなりにコストがかかるものだろうと勝手に判断していた。

それが、もしこの記事にあるように、1枚80円だとすると、かなり‘景色’が違う。

寧ろ、この‘原価の秘密’は知らなかった方が良かったのかも知れないが、
だからと言って、蕎麦好きの人生を今更止める訳にもいかない。

昔は、大抵の男が一度は夢見る事だが、リタイヤーしたら作務衣でも着て、
自分で蕎麦打ちでもしようと考えていたが、身体を壊してしまったから、それもままならない。

贔屓にしている店は江戸風の辛いツユのせいか、他に余り客がいない。

私としては潰れてもらっては困るので、精々‘貢ぎ続ける’しかないのだ。

かつては脱サラと言えば、ペンション経営と言われたが、今は手打ち蕎麦屋だという説もある。

2006年1月13日金曜日

顧客も相手にここまでやられると参ってしまうよなぁ~それが一流の証し~

昨日の松下の記事を書いた後に、同じテーマで書いているブログを検索してみたが、
殆どの人が、松下を評価していた。

三菱のリコール隠しとの比較で語っている人もいたし、
偽装マンションを建てながら、責任逃れをしている連中との絡みで書いている人達もいた。

私の記事の書き込みの中には、別件で松下の顧客対応を物語るエピソードを
書いてくれた人が居た。勝手に引用、お許しを・・・(^_^.)

数年前、ラジオに入れていた電池が4本のうち1本だけ液漏れしていて「なんでー!!」と、松下電器宛に送ったことがあります。その商品をいろいろ調べたらしく、検査部署から「1本は、+-逆に入れていた可能性があります。(中略)・・今後ご使用時にはご確認のほどよろしくお願いいたします。なを、交換分を同封いたしますのでご使用ください。」と、その1本の電池の検査結果の詳細レポート付で4本の電池が送られてきました。その時は、正直ビックリしましたが今回の、全コマーシャルをこの件の告示に振り替えている企業姿勢を見て、もう「マネシタ電器」とは言えないなと思いました。


こういう扱いをされると、その会社なり企業なりお店は凄く印象に残る。

私の体験したこと、知っている例をいくつか挙げてみよう。

我が家のガキが3歳になった誕生日の時だ。
おばあちゃん(妻の母)から、マスクメロンが届いた。
メロンが好きだと、妻から聞かされていて、多分1個1万くらいする奴を送ってきてくれた。
食べ頃の日にちも指定してあったが、食べるとイマイチだった。

その後、妻が電話で話した時に、実の母娘の気楽さからメロンがイマイチだったと伝えてしまった。

それを聞いて、がっかりしたおばあちゃんは購入した某老舗デパートに電話を架けた。

後から聞いたが、別に強く言った訳でもなく、単に事情を話し‘残念だ’と告げただけらしい。

すると先方の人が、すぐに謝罪をした上で‘メロンをもう一度送らせて下さい’
と言ってきたそうだ。

おばあちゃんも驚いたり感激したりで、早速妻に電話をしてきた。
‘さすがデパートはちゃんとしているねぇ’

まあ、私としてはそんな短期間に2回マスクメロンを食べるよりは、
2個目は(たぶん自分では食べた事のない)おばあちゃんの所に送ってもらうとか、
メロンの代わりにドリアンにでもしてもらうとかが良かったのだが・・・(^_^.)

しかしここで注目すべきは、そのデパートは客の言葉を完全に信用している点だ。

悪意を持ってやられても無防備だ。(よい子は絶対マネしないでください)

‘あっちの人間が信用してくれれば、こっちだって信用する’

友人が、マクドナルドでお持ち帰りして、家に戻ると何か(忘れた)が一個足りなかった。
店に電話をして、その旨を伝えると、早速店長がタクシーを飛ばしてやってきたそうだ。
往復のタクシー代だけでも3~4千円はしそうな距離だったらしい。

私だったら、後でいいからタクシー代相当のマック券でも送ってくれればいいんだけどね・・・(-_-;)

私自身はどうか・・・(゜o゜)

確かに、賃貸マンションのエア・コンが壊れてホテル暮らしをしたことのある、
ビッグ・クレイマーだったが、考えてみれば、その相手も不動産業界では一流だし大手だった。

他の話では、今使っている複合型のプリンター。
インクの交換をケチって、純正ではない詰め替え用のインクを使用していた。
カラーの3色は、特に問題が無かったが、黒のインクを詰め替えたらプリントが出来なくなった。

まだ1年の保障期間内だったので、購入店を通じて修理に出した。

出した後に‘しまった’と思った。

インクタンクを見れば詰め替えた事が、一目瞭然なのだ。
保証書をみると、純正を使用していない時は対象外としている。

有料の修理も覚悟していたが、数日後出来上がりの連絡が入った。

結果的には、無償でヘッドを交換してくれただけでなく、
黒とカラー3色のインクが新品の純正の物に交換されていた。

感激すると同時に、何となく自分の不明を恥じた..( 〃..)ノ ハンセイ

それ以来、数百円をケチらずに純正を使用している。

多分、プリンターは将来もこのメーカーで通すような気がする。

まあ、大手や一流が顧客を満足させるのではなく、満足させるところが一流の証しだね・・・(^o^)/

2006年1月12日木曜日

ここまでやるのが大企業の‘事故’責任~松下が国内全世帯にはがきで危険周知を徹底~

松下製造の石油温風機事故について具体的に知らない人でも、
この温風機を回収しようとしている松下のCMは知っているだろう。

事故は一酸化中毒事故で5件発生しており、2人の死亡者を含め10人の被害者がいる。
死亡事故があったにも拘らず、その公表が3ヶ月も遅れるなどの問題もあったし、
点検、修理後にも、再び事故の発生があったりで、
当初の松下の対応は誉められたものではなかった。

しかし、その後‘改心’してからの松下の徹底振りは、私の目には鮮やかだ。

12月の10日~19日の10日間は、すべてのテレビCMをこの製品の回収の告知に切り替えた。

‘へぇ~、松下ってこんなにCMをやっているんだ’

それほど、激しい頻度だった。

ボーナス商戦真っ盛りのに時期に、商品CMを流せないことで、
売り上げにも相当の影響があるだろうと、報道されていた。

10日間の集中告知の期間が過ぎても、あのCMは続いた。
ナショナルから大切なお知らせとお願いです。(お化けだぞ~~~~)


企業としては神妙なイメージを出したいのだろうが、声のトーンが、
まるで葬儀社がお抱えの司会者みたいだ。

一瞬、吉永小百合風にも聞こえるが、彼女は今は確かシャープだし・・・(-_-;)
樫山文枝風にも聞こえなくないが、結論としては、いわゆる有名人ではないそうだ。

声のトーンも暗すぎるという意見に配慮して微妙に修正したそうだ。

それでも、バラエティー番組の間や、正月に‘あけおめ~’とはしゃいでいる後に、
例のCM(;一_一)が流れると、正直かなりテンションが下がる。

そうなのだ。
年が明けても、主に東日本ではあのCMがスポットで流れている。

ずっと土下座されて、いい加減、頭を上げてくれ、と言った感じだなのだが・・・(-_-)

そしたら、今日こんなニュースが飛び込んできた。

事故温風機回収、松下電器が国内全世帯に「はがき」

 松下電器産業製の石油温風機による一酸化炭素中毒事故が相次いでいる問題で、同社は、難航している問題機種計15万2000台の回収を進めるため、2月中旬から、全国の全4900万世帯(昨年の国勢調査速報値)と事業所や宿泊施設など1100万か所に、回収への協力を呼びかけるはがきを郵送する。

 経済産業省によると、企業が製品回収のため全世帯を対象に郵便物を送るのは極めて異例。

 同社によると、はがきには問題の温風機の写真や、同社が24時間体制で問い合わせを受け付けているフリーダイヤル番号(0120・872・773)を印刷する。あて先を特定せずに各戸に郵送できる日本郵政公社のサービスを利用するという。

 同社は昨年11月末、経済産業省から製品回収の緊急命令を受けて回収作業に取り組んできたが、所在が確認できたのは約6割の約8万9000台にとどまっている


‘ここまでやるか~’と思ったが、よく考えてみると、別の見方もできる。

12月初旬の段階では、15万2千台のうち不明分が9万だったのが、今は6万3千台。
1ヶ月の間、あれだけのCMをして、社員も総出でトレースに当って、掌握したのは2万7千台だ。

製品が1985~92年のものだから、もう使ってないんじゃないの、と思うのだが・・・。

だが、だからと言って、松下としては、簡単に打ち切る訳にはいかないだろう。

そこで、考えたのがこのはがきによるローラー作戦なのではないだろうか。
国勢調査と同じような肌理の細かさで網羅することによって、
一旦告知キャンペーンを終了することができる。

実際、新聞も取っていない、NHKしか見ないぞ、なんて人にリーチできるかもしれない。

それにしても、はがき6000万枚、それなりの割引とかあるかもしれないが、単純計算で言えば、
それだけで30億円と言う事になる。

今までかけた対策費も、100億~200億に上っていると言われている。

企業として死人も出しておいて、責任を果たすには‘当然だ’と言われればそれまでだが、
個人的には、その真摯な姿勢は好ましいと感じている。

だからと言って、個別の製品の購入動機にはならないけどね・・・(^_^.)

そういえば、我が家にはデジタルビデオカメラ位しかないな、松下製品。

商品CMの代わりに流した告知CMによって、売り上げが落ち込むと予想されているが、
実際はどうなるのだろうか。

もし、大して変わらなかったら、一番困るのは、
商品CMに関わっている連中だったりして・・・(―_―)!!

昔は、どっか他社が出した製品を後追いするイメージが強く‘マネシタ電器’と揶揄されていたが、
今回のような企業態度は、他の企業もマネする価値があるのではないか。

特に、今回のポイント騒ぎでもまったく企業の体をなしていない某IT企業などは・・・(笑)

ところで、今回の松下の真摯な姿勢は、消費者に訴求するだけでなく、
きっと松下の社員にも何らかの良い影響を及ぼすのではないか。

そうやって、企業としての風土とか文化が形成される。

2006年1月11日水曜日

元祖tabacoの国スペインでも禁煙法が実施されたぞ~あ~ぁ、日本は最低の後進国に成り下がる~

今年の1月1日からスペインでも禁煙法が実施されていた。

スペインの職場などが全面禁煙に

 スペインでは、年明け1日から職場などで全面的に喫煙が禁止されました。

 対象となるのは職場やレストラン、スポーツ施設や交通機関などです。
ただし、100平方メートル以上のバーやレストランなどでは、喫煙ルームの設置を認めています。

 スペインでは最大の死亡原因が喫煙と言われ、毎年、5万人が喫煙が原因と見られる病気で死亡、受動喫煙でも700人が死亡しているということです。


コロンブスが新大陸を発見し、そこから持ち帰ったことによりヨーロッパに広がり、
結局は世界に蔓延したものがある。

他にもあるかもしれないが私が知っているのは‘梅毒’と‘タバコ’だ。

tabacoと命名したのも彼で、Torinidad y Tobago島のTobagoから来ているという説と、
メキシコの地名tabascoから来ている説がある。

たばこの栽培に成功したのもセビリアの医師で、タバコの喫煙習慣はスペインを発端にして、
あっという間にヨーロッパに広がり、世界中に拡大した。

そういう意味でも、スペイン人はタバコに愛着を持っているかも知れない。

梅毒にも愛着を持ってるのかは知らないけど・・・(-_-;)

私の知っている限りの印象では、スペイン人はTPOを考えずにタバコを吸い捲くる。

そばに灰皿があるかどうかなんておかまいなしで、シュボっとやり、灰は平気で床に落とす。

私の勤めていた銀行の東京支店が、新築のオフィスビルに移転した直後に、
本店からスモーカーのオエラさんがやってきた。

床には真新しいカーペットが敷いてあったが、彼はまったく気にせず灰をポンポンと落とした。
しかたがないので、秘書が灰皿を持って張り付いて、灰が落ちそうになると差し出していた。

まあ、バル(bar)でも床に紙ナプキンだの食べ物の残骸が散乱しているのを、
ある種の‘美学’にしている国だからな・・・(^o^)/

逆にスペインに行って驚いたのは、エレベーターの中にスタンド式の灰皿があることだ。
もちろん、エレベーター内にはNo Fumar(禁煙)のシールが貼ってあるが、灰皿の中には、
吸殻が山のようにある。

スペイン人に質すと、エレベーターに乗るまで吸っていたタバコを捨てるためだと言うが、
直ぐには消さずに吸いきってから捨てる人もいる。
さすがに、新たに火をつける人は見たことが無いが・・・(>_<)

とにかく、こんな感じで歴史的にも、国民性から言っても、禁煙法とは程遠いイメージがある。
実際一人当たりのたばこの消費量は、ヨーロッパでギリシャに次いで第2位だそうだ。

そんなスペインでさえ、世界的な禁煙化の潮流を意識した動きを取っている。

新人議員達から部会の禁煙化の要求がありながら、それすら実施できない自民党は
いつになったら、世界スタンダードに近づけるのだろうか。

一時期はG2と呼ばれていた大国日本だが、そのうちG10からもはみ出されそうだ。

えっ?
法律が施行されて、実際はどうかだって?
会社で吸えなくなった連中は、寒空の下、屋外で吸っているらしいが、ちっちゃなバルとかでは、
完全に無視されているらしい。

まあ、国民性から言っても、直ぐにピシャリと言う感じではないが、日本のザル法、
健康増進法と違って、罰金制度もあるみたいだから、ジワジワと効果を発揮すると思われるが・・・。

さあ、イタリア、スペインにも先を越された日本はどうする。

2006年1月10日火曜日

スペインの公務員にシエスタ廃止と禁煙法が実施~‘吸っちゃ寝’生活にアディオス!~

スペインに関して、こんな記事を見つけた。

スペイン、長い昼休みの習慣を廃止へ
 
公務員のシエスタ廃止に禁煙法――。スペイン政府が2006年1月1日から相次いで深く根付いた習慣の改革に乗り出す。一見世知辛いが、仕事と家庭の両立や健康の増進が目的だ。

 現代のスペインでは昼休みに家に戻って一休みするシエスタの伝統はほぼすたれているが、遅く長く昼食をとる習慣は健在。多くの公務員は朝9時から午後2時まで5時間働いた後、最長で4時半まで昼休みをとり、その後3時間働いている。


私は、出張で8回スペインに行ったことがある。
いつも11月下旬から12月上旬の時期で、ミーティングは4~5日、そこに休暇をくっつけていたが、
いわゆる長期滞在はしたことがないから、シエスタの実感が湧かない。

会う相手は銀行の関係者がメインでおまけにディーラーだから、彼らがシエスタをしているのは、
見たことが無い。

シエスタの習慣はローマ人が持ち込んだと言われるが、
そもそも‘クソ暑くてやってやれない’と言うのが発端らしい。

ヒットラーがフランコと会談した時に、2時になってフランコが昼飯を食って来ると消え、
結局戻ってきたのは5時過ぎでブチ切れたそうだ。

シエスタの習慣が廃れた理由のひとつには住宅事情の問題もある。
都市部ではマイホームが遠くなり往復の時間を考えるとペイしなくなった。

また、シエスタの衰退により、出生率も低下したそうだ・・・LOVE★⌒ヾ( ̄〓 ̄ヾ)

ただシエスタの伝統の名残はいろいろある。

デパートとかの大規模店は営業しているが、
午後2時から4時頃までは閉まっているショップが多い。

あとは、食事の回数と時間だ。
ガイドブック的に言えば、食事の回数は5回とあるが実際は個人によって違う。

スペイン人はシエスタにより‘1日を2度に分けて生きる’と言うが、
その分食事の回数も増えるのだろうか。

初めて訪問した時に驚いたのは、食事の時間だ。
昼は14時からだし、夜は21時頃からだ。
その前に行くとレストランも開いていない。

まあ、バル(bar)好きの私としてはいつでも飲む場所はあるんだけどね。

出張中、ミスター&ミセスで参加するオフィシャルのディナーが必ずある。
9時過ぎからウエィティング・バーに人が集まり始めるが、
着席して食事が始まるのは大体10時半。
終わるのは、翌日になっている。

そこから、いわゆる2次会に参加すると平気で3時頃になったりする。
我々他国から来たビジターはゆっくり出勤でいいが、現地の連中は朝ピッタリに出勤している。

まあ、自分だって日本で、2時、3時まで飲んで、即日出勤ということはあったが、
なぜかしらスペイン人をみているとタフに思えるのだ。

スペイン人は‘食事と食事の間に仕事をする’とか‘人生を2倍楽しむ’とか言われるが、
そのベースになっているシエスタの習慣も段々と消滅していくだろう。
そもそも、エアコンがあるしな・・・(-_-;)

かつてのECの劣等生も、通貨も統一されたEUの中でそれなりに振舞う為には、
‘個性’を発揮し辛くなっていくだろう。

禁煙についてはまたいつか、また・・・( -ω-)y─┛~~~~~

2006年1月9日月曜日

人命は地球より重い、現ナマもそれなりに重い~蔓延するネオ重‘金’主義を危惧する~

仙台の新生児誘拐犯が要求した身代金は6150万だった。

この中途半端な金額はどうやら犯人の負債額と符合するらしいが、
昨夜のテレビでは橋下弁護士が、札の重さに配慮した金額を選択したのではないかと、
根拠もない説を展開していた。

余り多くの金額を要求しても、重くて扱いきれないというのだ。

‘う~む、確かに金は重い’

私は、みんなが中々経験したことのないような‘金持ち’だったことがある。

大学を卒業して、日本の銀行に就職したが、最初に配属になった支店は、
機械化や合理化の進んだ今では想像できないだろうが、行員だけで100人以上いる大店だった。

現金を扱う部署を、資金班(出納係り)と呼んでいたが、そこだけでも10人以上いた。
恐らく、本店の次に多かったのではないだろうか。
それぐらい、現金の取り扱いの多い支店だった。

私も当初、約3ヶ月この部署の所属だったが、ひたすらお札と硬貨の中で奮闘していた。

余剰な現金は本店に送り(現送)、不足な現金は受け取る(現受)が、
その時に現金輸送車と銀行の間の運搬を担当するのが男子の新入行員の仕事だった。

当時の1万円札は聖徳太子だったが、100枚の束を10個でさらに太い帯封で
1000万のブロックを作る。

ズック地でできたバッグにはこのブロックが20個入る。

そのバッグを両手に持つと、それぞれ2億で合計で4億円だ。

で、その重さだが、1000万のブロックが約1キロ、2億で20キロ、
4億で約40キロということになる。

これを毎日、時には1日に2~3度やっていると‘金持ち’なんて嫌だぁ~ってことになる。

1968年の3億円事件は1万円札だけじゃなかったから、単独犯だとすると結構キツイだろうな、
と考えたりしたものだ。

札の他に、麻袋にはいった硬貨もあった。

100円玉が、4000枚入って40万円、重さ的にはやはり20キロぐらいだったと記憶している。

他の、硬貨の麻袋を10本近く台車に載せて、運びそれを降ろす様は、
今なら、お笑いの次長課長のマグロネタを彷彿とさせる。

そんな肉体労働をさせられて、五月病になりかける同期もいたが、直ぐに係りは変えられるから、
後から思えばいい経験だ。

そう言えば、当時どこかの銀行で、100玉の麻袋が強奪され(それも確か2袋)
犯人が抱えて逃げたと、聞いた時は、犯人の体力に驚いたものだ。

‘ラグビーかアメフト経験者かな(笑)’

実際、先月川越で70歳の男が郵便局を襲い、硬貨25万円分(10キロ)を持って
逃走しようとしたが、重さに耐え切れずに御用となったケースがあった。

ディーラーになると何百億だろうが何千億だろうが、すべてブック上の金額だから、
‘重さ’の実感はない。

それだけの金を動かして、結果的にネットでいくらのP&Lがあるかが肝心だ。

そして今は病人のナリポン・・・
運動負荷をかけるのは最も心臓に悪いが、重い物を持っても心臓がバクバクする。

自分の部屋に飲み物専用の冷蔵庫があるが、2リットルのペットボトルを2個持つとやや辛い。
3個以上の時は、2往復する。

我ながら非力な自分が情けない・・・(-_-;)

‘人命は地球より重い’と言ったのは、赤軍派相手に交渉に応じた時の首相、
福田赳夫だが、今回も、誘拐された赤ちゃんの命が守られたのはなによりだ。

一方で、今の世の中、別の意味で‘金は重い’とするネオ重‘金’主義が
蔓延っているような気がする。

勝ち組と負け組みの差別化が、金だけで安易に語られている。

IT長者が耳目を集め、株の誤発注に乗じて二十億を稼ぎ出した男が脚光を浴びる。

主婦が株のディ・トレードに没頭し、子供向けの株式講座が開かれる。

元ディーラーの私が言うのも奇妙な話だが‘額に汗して働く文化’が崩壊していくようで、危うい。

正月の福袋に‘IT長者の心を射止めるファション’というのがあったが、
それに群がっている女達の姿は、どうみても美しくなかった。

2006年1月8日日曜日

‘無恥’との遭遇~ラーメン屋で最悪喫煙バカップルと相席~

ラーメン屋と言っても、売りは超アツアツのあんかけチャンポンの店がある。
いわゆる長崎チャンポンとは似て非なる味だが、
そもそも広東麺好きのナリポンは結構気に入っている。

余りにも熱々のため、夏場は人気が無いが、冬場、寒くなると無性に食べたくなる。
実際、6~7人が行列を作っていた。

穢土の人気ラーメン店では行列は当たり前だが、当地ではそれほど多くは無い。

店内はカウンター席と座敷に4人用のテーブル席が4つある。

我々が誘導されたのは、そのテーブル席のひとつ。
対面には若いカップルが居て、既に食べ始めていた。

そして二人とも、テーブルにはストラップ祭り状態の携帯電話とタバコの箱が・・・ゞ(*ヘ*;) シッシッ!!

直に、我々の分も運ばれてきた。
行列を作っているときに、オーダーを取っているのでオペレーションとしてはスムーズだ。

カップルは男の方が食べ終わろうとしているのに、女の方は漸く半分と言った感じだ。
その時、女の携帯が鳴り響き、会話を始める。

携帯電話の話し声を迷惑だと感じるのは何故か~ナリポン的思いつき分析~

でも書いたが、携帯の話し声は他人を苛立たせる。

そもそも、麺類を食べるのを中断してしまうのが、美しくない。

そして、食べ終えた男は、案の定、タバコに火をつける。

電話を切った女は、のびた麺を再び食べ始める。

少し残したが食べるのを止めた女がシュボっとタバコに火をつける。

するとそこで、男が二本目のタバコを口へ・・・。

二人でモクモク煙を吐きながら、話をしている。

まだ、相変わらず行列は出来ている。

食べている途中で、携帯の‘騒音’と3本のタバコの副流煙を浴びたが、
小心者のナリポンは、逆ギレを恐れて、何も言えない。

軽く手で煙を払う仕草をしたり、何度か‘嘘の咳’をしてみたが、
そんなことで火を消すようなタマではない。

髪の毛がド茶髪でも鼻にピアスをしてようが、そんなことはどうでもいい。

しかし、満席の相席で、外には行列も出来ている状況で、タバコと携帯でマターリは、
マナーの問題というより、単なる、空気を読めないバカップルということになる。

勿論、それだけ混んでいる店内を禁煙にしない経営者にも問題がある。
その点、穢土のラーメン屋は全面禁煙が進んでいる。

未だに多くの喫煙者が灰皿さえ置いてあれば、吸って何が悪いという発想だし、
逆に迷惑だと思っている人間も諦めるしかない。

かつては、1日50本のヘビースモーカー、今は少しの煙でも参ってしまう心臓疾患の身障者、
両側の立場を知る者として、喫煙問題をできるだけ冷静に語ってきたが、
あんな厚顔無恥なバカップルと遭遇すると、思わず感情論に走ってしまう。

2006年1月6日金曜日

小泉と森が糞芝居に使った‘干からびたチーズ’って覚えてる?~あれ、けっこうイケるよ~

そもそも話題として干からびている気もするが、
去年の8月、森喜郎が小泉に衆議院解散を回避するように説得に行った時、
ビールのつまみとして出された‘干からびたチーズ’って覚えてるかい。

直後、それが‘ミモレット’という高級チーズだということが判明し人気が急上昇し、
一部では売り切れ状態と報じられた。

そういう俄かブームというか、ボールの周りにしか集まらないガキのサッカー状態に、
うんざりしているから、本当は未食のチーズに興味があるのに、素直に行動できなかった。

選挙で圧勝した後、森が自分であの会見は実は小泉と周到に仕組んだ芝居だったと白状した。

あの握りつぶしたビールの缶も、これ見よがしに晒した‘干からびたチーズ’も,
その芝居の小道具に過ぎなかったのだ。

当時、私も騙されたから大きなことは言えないが、大新聞も(勿論テレビも)、
‘干からびたチーズ’は実は高級チーズだと‘本質’とは関係ないことを嬉々として報じ、
いわばブームを煽り、劇場型選挙の演出を大いにアシストした。

ブロガーもそうだ。
あの時期に書かれた、ミモレット関連の記事は数多くヒットした。

ところが、選挙後、森が何を思ったか
‘あれは芝居だった’
‘出来るだけ憤慨しているように振舞ってくれ、と小泉に頼まれた’
と自白したのに、それについてはマスコミもブロガーも音無しだった。

と言うか、その事実さえ知らない人々が多いのではないか。
実際、さっき妻に訊いたら‘へぇー、そうなの’状態だった。

騙された自分の愚かさを晒すのが、恥ずかしかったのだろうか。

いや、予想を遥かに超える大勝利を収めために、小泉に抗する気概を失ったのかもしれない。

しかし、利用されたミモレットに罪は無い。

‘人’を憎んで‘チーズ’を憎まずってやつだね・・・(^o^)/

そのミモレットだが、遅ればせながら去年の11月に初めて購入し食べてみた。

スーパーで、160gで600円チョットだから、別に高級チーズと言う感じではない。
熟成期間は3ヶ月~24ヶ月のものがあり、期間が長いほど高いらしいが、
私が買ったものは、何ヶ月ものかは不明。

見た目は色は鮮やかなオレンジ色で、ドライ・マンゴにも似ていると感じだ。

味は、からすみに例えられる事が多いが、魚卵大好きナリポンに言わせれば、やはり違う。
但し、食感は似ている。

そもそも、名前の由来はフランス語のmi-mollet(半分やわらかい)だそうだが、あの食感は好きだ。

内側から外側にいくにつれて硬くなっているので、違う味わい、食感を楽しめる。

私は、食後に自分の部屋に戻ると、1~2杯薄いブランデーの水割りを飲む事が多いが、
その時の、つまみのひとつとして、このミモレットは重宝している。

スライス1,2枚あれば充分だ。
チビ、チビっと噛んで味わいながら食べる。
そういう意味では、アタリメ的な要素もある。

まだ試していないが、日本酒にもバッチリというのも頷ける。

おまけに、1回買うと、20ナイツくらい楽しめる訳で、実はかなり経済的だ。

あれだけ癖がある小泉純一郎とは違い、あまり癖の無いチーズだ。
まあ、過去の自民党のような妙な‘腐乱臭’がしない部分は似ているかも・・・。

という訳で、ミモレットは我が家の冷蔵庫に常備されるアイテムのひとつになった。

‘う~ん、シンキロウの人生で数少ない功績だな’

小泉の任期はあと9ヶ月だが、ミモレットの人気は永遠かもね。

2006年1月5日木曜日

ジョセフ・ファインズに激似のイチローが古畑でイチローを演じる~高視聴率も3割には届かず~

イチローがドラマ・古畑任三郎SPで役者デビューをした。

昔、映画‘恋におちたシェイクスピア’を観たときに、
やけにイチローに似ている役者が居るなぁと思ったことがある。

ジョセフ・ファインズという俳優だ。

その後、ちょいエロの‘キリング・ミー・ソフトリー’も観たが、やはり似ていると思った。

ジョセフ・ファインズは双子の弟だというから、兄はイチローかも知れないと思ったが、
イチローは英語ができないから違うなぁ~(-_-;)

‘そうだ、イチローには腹違いの兄弟が多そうだから、彼も腹違いだな・・・(^_^.)’

役者としてのイチローはよく頑張っていたと思う。

なによりも、好きな物以外には極端に冷淡なイチローは、逆に好きな物には愛情を注ぐタイプで、
この古畑シリーズは本人も認めているように‘大好きなモノ’なので熱が入っていた。

但し、製作者側も色々と気を遣っているように感じた。

先ずは設定上、イチローが演じるのはイチローそのものだということ。
だから、イチローは別段役作りをする必要もなく、素でやればいい。
打席に入った時に見せる、あの目つきで凝視すればいいし、
インタビューに答える時の、あの口調でしゃべればいい。

超個人的な印象だが、レギュラー以外のキャスティングにも配慮していたように思う。
兄貴役、恐喝者役の演技が、デフォなの作為的なのかは別にして、かなり‘大根’なのだ。

それによって、イチローの役者振りが‘相対的’に‘上手く’見える効果があった。

イチローの演技はまあ合格だったが、シナリオ的には、かなり‘穴だらけ’だったように思う。

以前も書いたように、三谷氏のテレビ作品では‘王レス’が一番好きだ。

松本幸四郎の‘王様のレストラン’~すばらしぃ、実にすばらしい~

注目の視聴率は、前夜の‘今、甦る死(石坂浩二・藤原竜也)’が21.5%で、
イチローは27%だった。

そういう意味では‘イチロー効果’はあったと思われるが、
世界のイチローなら3割のクリアーはマストだろう。

松井秀喜は、どう間違ってもこんなオファーは受けないと思う。

いやぁ、今シーズンは、イチローにこんな台詞を吐かせたいなぁ~。

‘そんなに凄いのか、松井秀喜は・・・’

あぁ、もちろん野球のことでね。

2006年1月4日水曜日

きゃぁ~、キャビアが国際取引禁止になるってさ~新年早々‘キョウザメ’なニュース~

まあ、こんな日がいつかやってくるとは思っていたが、
キャビアの国際取引が全面的に禁止になるらしい。


キャビアの国際取引禁止-野性のチョウザメはワシントン条約対象種

   絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約、CITES)は対象種としている野生のチョウザメのキャビアの貿易を世界的に禁止した。キャビアの世界的な貿易禁止はこれが初めて。

  CITESは毎年、黒海やカスピ海などの周辺諸国に対しチョウザメの漁
獲割当量の承認を行ってきたが、3日、違法な捕獲も含めたチョウザメの漁獲
量の確認ができるまではこれ以上の承認はできないと発表した。

  本部をジュネーブに置くCITES事務局によれば、キャビアの合法的な
貿易額は年間で約1億ドル(約117億円)相当。ただ、闇取引分はその5倍に
も達する可能性があり、チョウザメの資源量は2004年半ば以降、最大で30%減
少したという。 (ブルームバーグ)


詳細は不明だが、これで益々キャビアが手に入りにくくなるのは必至だから、
キャビア好きは必死だ。

中国よ、ったく、またおまえらのせいでキャビアが高騰するじゃないか~アムール川汚染問題~
で、品薄を予想し、今のうちに‘食いだめの奨め’をしたが、今回の決定で、もう致命的になった。

年末には、こんな記事があった。

新年にキャビア食べないで ロ環境団体が呼び掛け

 新年のお祝いにキャビアを食べないで-。「黒いダイヤ」とも呼ばれるキャビア目当ての乱獲などで、絶滅が懸念されているチョウザメを保護しようと、世界自然保護基金(WWF)ロシア支部が「キャビアなしの新年」運動への参加を呼び掛けている。
 キャビアの主要生産国ロシアでは、キャビアは新年のパーティーや結婚式などお祝いの席に欠かせない珍味。しかしキャビアが取れるチョウザメ類はソ連崩壊後の密漁の増加や、生息地のカスピ海、黒海の環境汚染のために激減。
 カスピ海沿岸地域でのチョウザメ類の生息数は現在、1991年と比べて約40分の1にすぎないという。


我が家では正月には食べなかったが、12月に2回食べて、あと一瓶残っている。

値上がりも勿論キツイが、そもそも‘在庫なし’になる確率が高い。

‘黒いダイヤ’と言うが、ダイヤのように保存がきくなら‘買いだめ’もできる。
殺菌されて保存期間が長いパストライズ(pasteurized)というのもあるが、
個人的には余り好きじゃない。

粒の大きさでも、やはり、一番大粒のベルーガ以外はダメ。

日本の養殖モノも、ある和食屋で一度だけ食ったがダメ。

前にも書いたが、何かの上に‘鼻糞’のようにちょこんとのったキャビアなんて装飾品に過ぎない。
一粒、一粒味わったところで、味なんてわからない。

食べ方も、玉ネギやゆで卵と一緒に食うのが洒落ているのかも知れないが、
‘そのまんまスプーンでガブ、時々トーストしたパンと一緒’がナリポン流だ。


キャビアは好きだが、別になくちゃ死んでしまう訳ではない。

そもそも、今の価格が‘value for money’の限界という感じもしない訳でもない。

ただ、今の気分は残っている1瓶をはやくやっつけて、在庫のあるうちにもう1回注文したい感じだ。

‘そうだ、成人式もあるし・・・ダレノダヨ(-_-;)’

2006年1月3日火曜日

クイズ$ミリオネアの著名人大会では何故か千万が出やすい?~小泉ファミリーに‘不愉快献金’?~

昨夜、途中からだがクイズ$ミリオネアを見た。
‘お正月に話題の人物大集合SP’というスペシャル・ヴァージョンだ。

そこで、妻と話していたんだが、どうもこの手のSPの時は、問題が簡単だったり、
妙に正解率が高いように感じる。

そこで、Wikipediaでチョッと調べてみた。

そもそもこの番組は、イギリスの"Who Wants to Be a Millionaire?"という番組のパクリ版だ。
というか、世界各国幅広く、同様の番組が制作されているようだ。

イギリスではまさに文字通り、賞金は£1M(約2億円)、
アメリカでは現在休止中だが賞金はUS$10M(約12億)と、
規制のある日本の1千万とは比べ物にならない。

ところで、その1千万獲得者のリストがある。


國光恭幸 2000年7月27日放送 ※1
永田喜彰 2000年8月10日放送
今尾奈緒子 2000年11月2日放送(女性初)
馳浩 2000年11月23日放送(SP)
能勢一幸 2001年2月15日放送
坂本ひとみ 2001年12月13日放送
菊地晃史 2002年6月27日放送(リベンジSP)※3・※4
江口みち子 2002年8月1日放送 ※1
長田直美 2002年11月14日放送
三島祥子 2003年5月8日放送
鈴木大地 2003年9月18日放送
新庄剛志 2004年1月2日放送(SP) ※2
田中一也・ちよ夫妻 2004年6月10日放送(カップル大会)※3
堀江貴文 2004年12月30日放送(SP) ※2
細木数子 2004年12月30日放送(SP) ※4
堺正章 2005年4月7日放送(SP、芸能人初) ※2
田中康夫 2005年4月7日放送(SP、都道府県知事初) ※2
菊池友久 2005年4月28日放送
木下明水 (ジョビジョバ) 2005年5月12日放送
濱田敏彦 2005年5月26日放送(60歳代で初)
大島花子・柏木由紀子 2005年7月21日放送(芸能人親子大会)※3
小泉孝太郎 2006年1月2日放送(SP)


※1…15問目で50:50使用
※2…エキシビジョン・マッチ(早押し並べ替え免除)
※3…特別企画
※4…2度目のチャレンジで1000万円獲得


これをみると、22回の1千万達成のうちなんと9回が著名人枠参加者だ。
レギュラー放送とSPの放送回数の詳細は不明だが、当然SPの方が少ない訳で、
それを加味して考えると、9/22の意味はもっと重い。

新庄が出場した時は、リアルで見ていたが途中から‘鉛筆転がし’で獲った。

ホリエモンはまさにその年の人だった。
細木は、ゴリ押しの再チャレンジで‘面目躍如’を果たした、というか果たさせた?
確か賞金は、中越地震の被災者に寄付したと記憶しているが・・・、
金より栄誉や格を欲しがるタイプだ。

リアルでは見ていないが、堺正章や田中康夫というのもいかにも、いかにもと言った感じだ。

柏木由紀子の親子大会。
あれだけ大衆から愛されていた、九ちゃんが飛行機事故で死んでちょうど20年目という
タイミングは‘絶妙’である。

そして今回の小泉孝太郎だ。

別に彼個人に特別な感情はないんだけどね。

でも一千万の問題が簡単すぎる。

Q.ベートーヴェンの『運命』のジャジャジャジャーンが表しているのはなに?

A.砕け散る波の音         B.扉を叩く音
C.女性の叫び声          D.落雷の音

普段1千万の問題を‘即答’することなんて中々ないことだが、今回の問題は4択でなくても、
答えられる問題だった。

クラッシック音楽にまるで造詣のない妻も、楽勝で答えられた。

少なくとも我々の世代では、教科書レベルの問題だ。
‘運命はかくの如く扉を叩く’


   ((彡ミミミミ))彡彡)))彡)
   彡彡゙゙゙゙゙"゙゙""""""ヾ彡彡)
   ミ彡゙ .._    _   ミミミ彡
  ((ミ彡 '´ ̄ヽ '´/ ̄ ` ,|ミミ))
  ミ彡  ' ̄ ̄'  〈 ̄ ̄ .|ミミ彡
  ミ彡|  ) ) | | `( ( |ミ彡
   ミ彡|  ( ( -し`) ) )|ミミミ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ゞ|  ) )  、,! 」( ( |ソ   <簡単な問題をよく選んだ、感動した
     ヽ( ( ̄ ̄ ̄' ) )/      \___________
     ,.|\、)    ' ( /|、
   ̄ ̄| `\.`──'´/ | ̄ ̄`

私の印象では、小泉チルドレンを最も‘芸能人’扱いをしているのがフジテレビだ。
時間的には、テレ朝の方が熱心に追い掛け回しているが、
そもそも政治ネタ好きなのでややテイストが違う。

今回は、そのフジがクイズ番組で俳優とはいえ、小泉Jr.を起用した。
そして、超簡単な問題で一千万を獲得した。

小泉の圧倒的な人気に圧倒されて、批判精神を完全に失っているマスコミ連中に
辟易としている私には、小泉ファミリーへの‘不愉快献金’とも思えてしまう。

こんな下衆の勘繰りをする輩は、私以外にはあまりいないだろうが、
そこは‘李下に冠を正さず’だろう。

孝太郎の賞金の使い道は、聞きそびれた。

その後に登場した、渡哲也。
実は年末に既に賞金の750万を小児がん征圧のために募金をしたというニュースを知っていた。
賞金を獲得するまで、使途を明らかにしないなど、渋さが輝いていた。
カッコイイな、離婚される訳が無い(笑)

全員が著名人の場合は、四の五の言わずに‘クイズ・ショウ’としての‘演出’はありだと言う、
そんな考えも出来るかもしれないが・・・、やはり私は白ける。

それにしても、細木がうるさいしウザイし、居るだけで胡散臭い。

因みに、私が簡単だとした『運命』の解釈だが、あれは弟子のシンドラーという人が唱えただけで、
その真偽は不明だとする説も台頭しているようだ。