2008年5月29日木曜日

ヤンキースが勝って松井秀喜が首位打者に返り咲いたのに・・・~いまだに昨日の‘一敗’で二日酔い状態~

昨日のヤンキースの逆転サヨナラ負けを観た後に思ったことがある。

‘この試合を観られなかった人々は幸いである’

今年のヤンキース観戦で昨日ほど打ちのめされたことは無かった。
リアルタイムで観て、途中1時間チョッとの中断があって、試合展開に心を揺さぶられて、
そして最後は木端微塵。

結果が出るまではあれこれと言うが、結果が出たら一種の従順さを持っていると自負しているが
昨日はまるで違った。

負けという結果がどうしても許しがたい・・・<`ヘ´>

ヤンキースがサヨナラ逆転負けを喰らっただけでも十分に悲劇なのに
一旦は勝ち越しのタイムリーを放って大ヒーローになりかけた松井の活躍も消されて
‘Wの悲劇’になった。

向こうの掲示板でもファンが大荒れだった。

直接的には最後逆転されたホーキンスに対する非難が最も大きかったが、4点のリードをあっさり
ブローしたケネディとオーレンドルフ、随所に集中力を欠いていたジーター、ノーアウト満塁で結果的には
併殺に倒れたA-Rodも叩かれていた。
勿論、恒例だが監督のジラルディとGMのキャッシュマンをFireせよの声も上がっていた。

私は誰がどうというより、もっと漠然としたチームそのものに溜息をついていた。

3度も勝てると思ったのに最後は負けてしまったことが大きかった。
8-0をジワジワと追い上げられて逆転されるのとは違うのだ。

でも、そんなこと野球ではよくあるじゃん・・・(^。^)

と言われそうだ。

ところがいろいろなところを‘散策’して見つけたが、4点以上のリードを1試合で2度ひっくり返されて
負けたのは1939年以来だそうだ。
やはりそう滅多にあるものではない。

だから自分が見たうちで‘worst game’と断言しているファンもいた。

まあ、どう負けようが1敗は1敗なわけで、今日の試合を勝てば取りあえずその分は消せる。
昨日の接戦をものにしても、今日普通に負けたら同じじゃないかと言われればその通りとしか返せない。

で、今日のヤンキースは無難に勝った。
このシリーズ負け越しはしたが‘SWEPT’は避けた。
今日も‘きっかけの松井’は健在で、2本のダブルで2度生還した。
打率も3割3分にして、めでたく首位打者に返り咲いた。

それでもどうしてもいまだに、昨日の1敗が埋められないのだ・・・(-_-;)

まるで学生時代に安い酒を‘一杯’飲んで二日酔いに襲われた時のようだ。

因みにその後のナリポンは大酒飲みになったが、二日酔いとはほぼ無縁だった。
物理的には毎日欠かさず飲んでいたから‘二のN乗酔い’状態が続いていた筈だが、
そこは酒量を知った大人、時間をかけてじっくり飲む人生で切り抜けた。

明日はヤンキースの試合が無い。
この‘休肝日’を利用して正常な心理状態に戻したいと思う。

2008年5月26日月曜日

ヤンキースは‘ビタミンSEA’のお陰で元気回復、5割復帰~松井秀喜が‘非存在’でみせた存在感~

案の定、松井の名前はラインアップに無かった。
それはそれで淋しいが、逆にチョッと嬉しいこともある。
松井が先発を外れるとそれを惜しんだり監督批判をする書き込みが現地のファンからもあるのだ。

・いくら対戦成績が悪くても絶好調のマツイのほうがダンカンよりはいいだろう。
・マツイが中軸にいないと打線が繋がらない。

松井がいなくても今なら勝てるだろうと思っていたが、終始リードされる展開。
7回に2点失って3点差になると、さすがに真夜中の観戦はしんどくなった。
それでも寝なかったのはA型体質と松井の代打待ちのせいだ。

そして8回裏のヤンキースの攻撃で目の覚めるようなことが起こる。
四球で出たジーターがアブレイユのダブルで先ず1点。
エロが歩き、ジオンビが際どい判定で三振に倒れると代打松井の登場だ。

状況が状況のせいか、松井が好調なせいか、或いは単に私の‘贔屓耳’のせいか、
観客の歓声が今日一番の大きさに聞こえる。

ここで3ランHRを打ったら間違いなくカーテンコールだな・・・(^。^)

そんな夢もあっという間に砕かれた。
プッツの初球をひっかけてゴロが転がった。
私だけでなく恐らく観客も溜息をついたに違いない。

YESのマイケル・ケイは‘could be a tough play’と冷静だった。
ソフト・グラウンド・ボールが余りにもソフトだったために、
プッツの‘死のダイブ’を呼び、慌てた彼は1塁へナックル悪送球をする。
記録は内野安打、送球エラーで1点が入りなおも1アウト1,3塁のチャンスが続く。

おお、なんというラッキー・トシヨリ・・・(^。^)

ここでヒットは打っても‘最低限の仕事’は下手なカノーがセンターへ文句無しの犠牲フライ。
3塁のエロは勿論だがここで1塁の松井がタッチアップをする。

普段はセーフティな判断しかしない松井が何とも果敢な走塁だ。
イチローにとっても全く想定外だったに違いないが、実はエロも慌てた。
自分がホームインする前に松井がアウトになると得点にならないから急遽加速した。

勝ち越しのランナー松井が2塁へ進んで、外野は浅目の守備を取らざるを得ない。
モリーナの打球はそのイチローの右を襲うダブルになり、松井が楽々と生還し勝ち越した。
イチローが定位置にいれば捕れた可能性は高かった。

イチローは不用意に松井の2進を許してしまったことで、若干混乱していたかもしれない。

1点のリードをリヴェラがいとも簡単に守り、このシリーズ‘4度目’のニューヨーク、ニューヨーク♪
が場内に流れた。

鮮やかな逆転劇だったが、7回以降ひっくり返したのは今季初だそうだ。
そう言えば、この前の初サヨナラ勝ちも松井のウイニング・ランだった。

私がよく口にすることだが‘存在しないことで存在感を出せる人は少ない’

人は自分がいなければ会社は困るだろうと考えたがるが実際は何とかなる。
自分がいない飲み会は盛り上がらないだろうと考えたがるが実は普段より盛況だったりする。

‘非存在’による存在感といってもいいだろうか。

今日の松井は‘非存在’によって存在感を示し、かつ途中出場で文字通りの‘存在感’を示した。

あんなショボイ当たりでそんな風に考えるのは松井ファンの妄想だと思う人もいるだろうが、
そうでもないのだ。

昨日の記事で紹介した松井に辛口の記者は今日はオフだったが、試合後ひとつだけ記事を書いていた。
タイトルは‘Matsui plays a key role in win’

Matsui is not very fast. But he’s one of the smartest players in the game.

人間変われば変わるもんだ・・・(^。^)

私は‘取りこぼし’という言い方に潜む安易さが嫌いだ。
勝率が6割あれば御の字のスポーツで絶対的優位なんて当てにならない。
ましてや今のポジションにいるヤンキースにとって‘取りこぼし’を口にするのは驕りそのものだ。

それを承知のうえで敢えて言うが、今のSEAに負けるのは‘取りこぼし’だ。

昨日の勝利でスウィープを確信した私はある言葉を思いついた。

‘ビタミンSEA’だ・・・(^。^)

ビタミンは人を元気にするものの比喩としてよく用いられるが、
まさにヤンキースはこの‘ビタミンSEA’のおかげで元気を回復して、勝率を5割に戻した。

問題はOAKにスウィープされたBOSが明日からこのビタミンを服用できることだが、
是非‘取りこぼし’を願いたいものだ。

最近のNY紙の一面は毎日がランドルフのFIREネタばかりでヤンクスファンにはつまんない。
SEAの監督はどうなのだろうか。
まだ1年経っていないから議論の対象になっていないのか。
勝ち越し監督を解任するという暴挙が結果としても証明されたかたちになっているが、
その裏にいたとされる説も根強い鈴木君はどうも情緒不安定に見えた。

2008年5月25日日曜日

松井秀喜のトレードを主張していたヤンキース番記者が自分の非を認める~I was really, really, really wrong.~

それは松井秀喜が今日の第1打席で左中間にグラウンドルール・ダブルを放った直後だった。

‘The Journal News’でヤンキースの番記者をしているPeter Abrahamが自分のブログに
次のようなコメントを書いた。

A few weeks ago I wrote that Matsui was a spare part and could be a trade candidate.
It would seem that I was really, really, really wrong about that.
(数週間前にマツイは余剰人員でトレード候補だと書いたが、それはどうやらとんでもない間違いだったようだ。)


いつものことながらナンチャッテ訳なのでそこは勘弁ね・・・(^。^)

それにしても‘reallyの3連発’だ。
素直に見れば自分の非を認め、大いに反省している感じだがどうだろう。

前に書いたというのは4月4日のことでこれを指していると思われる。

I think the next trade the Yankees make could be Hideki Matsui for prospects after the season. Godzilla has become a spare part, especially if Shelley Duncan shows he can DH every day.
(ヤンキースの次のトレードは今オフにマツイでプロスペクトを獲得することになるだろう。ゴジラは余剰人員になっている、特にダンカンがレギュラーでDHができることがわかったらなおさらだ。)


2月9日にはこんなことも書いている。

If Hideki Matsui shows he’s healthy this spring, the Yankees should trade him. Matsui is a guy who played literally every day for years. He’s not going to be effective as a part-time DH and occasional left fielder. Let Jason Giambi DH. As a bench player, Matsui is fairly useless beyond having some pop. He can’t run, bunt or play much defense.
(もしマツイの体調がこの春大丈夫だったら、ヤンキースは彼をトレードすべきだ。マツイは何年間も文字通り、毎日プレイしてきた男だ。日替わりでDHをやったり時折レフトを守ったりでは効果的ではない。ベンチに置いておいてもポップフライを打つぐらいで役には立たない。走れないし、バントもできないし守備要員になれない。)


この記者が一貫して松井のトレードを主張しているのがはっきりわかる。

そもそも彼は松井に対して辛口だ。
連続安打を記録していた時も‘毎試合1本ずつ点にからまないヒットを打っても意味がない’
といったような趣旨のコメントを書いていた。

辛口だけならまだ許容できるが、松井が大活躍してもこの記者はそれを軽視、
或いは無視するのは頂けない。
イチロー好きは自分で公言しているから、逆に松井は嫌いなのかもしれない。

その男が‘really3連発’で自分が間違っていたと認めたが、この3連発は、
まさに松井秀喜の予想を遙かに超えるパフォーマンスが生み出したと言っていいだろう。

普段彼のブログには大変世話になっているので‘ザマーみろ’とは言わない。

He who makes no mistakes makes nothing.
(過ちのない人間は何も作り出さない)


開幕直後松井に8番や7番を打たせた監督もいたが、彼も悔い改めたではないか。

そう言えば昨日私に間違いを晒された森中直樹も今日の放送では‘2005年まで’と言っていたらしい。

2008年5月24日土曜日

‘国民的行事’東西最下位直接対決はヤンキースの圧勝~打って走って滑ってこぼして刺した松井秀喜~

今日からヤンキース対マリナーズの3連戦。
ア・リーグの東西の最下位チームの直接対決だ。

日本のマスコミ的には‘イチロー、松井の直接対決’でもあり‘国民的行事’とも言える。

‘国民的行事’かどうかの判断はNHKが地上波で放送をするかどうかで判る。

実況:森中直樹、解説:高橋直樹、ナリポンが‘暗黒のW直樹’と呼んでいる。
昔は主+副音声で聞いていたが今は副音声オンリーで聞いているから‘実害’は基本的に無い。
ただイニング間は自動的に主音声に切り替わる。

そしてこの‘W直樹’が1回の裏終了後にいきなりやらかした。

SEAのベンチにいるストットルマイヤーが大写しになると
森中「ストットルマイヤーは去年まで対戦相手のピッチングコーチでした」

はぁ?去年まで?2005年に辞めてますが・・・<`ヘ´>

高橋「そうなんですよね、いつもトーリさんとコンビ組んでましたからね」

おいおい、お前もあっさり同意かよ、マジでつかえねぇーな・・・<`ヘ´>

高橋直樹の無知、その場凌ぎの解説、聴き難い鼻声は‘耳’に余る。

この段階ではまだ試合は0-0だったが、ヤンキースが負けても
この‘W直樹の失態’だけは絶対記事にしようと思った。
本放送も日本語音声を聞けば、更なる‘失態の山’を掘り当てられそうだったが、
さすがにストレスが溜まりそうなので止めた。

さて試合の方だが5回終了時点で13-2とヤンキースが大量リード。

もう、コールドゲームでいいだろ・・・(^。^)

実際9回までやっても同じスコアだった。
こうして東西最下位対決は相撲同様、番付上位の東のヤンキースが圧勝した。
最近は頼りにならなかったペティットにも勝ち星がついた。

松井秀喜は今日も好調で、打って走って滑ってこぼして刺した。

第1打席、第2打席は‘きっかけの松井’が発動。
VTRを見るようなセンター前ヒットでどちらも生還した。

RもいいけどRBIが欲しいと思っていたら、ジーターの‘巧走塁’で作った1アウト2,3塁のチャンスで
センター前にタイムリー。
エロの‘好走塁’もあって2打点を稼いだ。
そしてカノーのヒットで昨日の再現となるような激走でホームへ突入、
YESの実況席も絶賛の絶妙スライディングでセーフ。

5打数3安打2打点3得点。
まあ打って走っては最近では見慣れているが、珍しいものも見せてくれた。

今日は4番レフトで出場していたから守備にも就いていたのだ。
DH稼業が身についているせいか、やはりどこか覚束ない。
8回に捕れそうな当たりをこぼしてしまい、打者にはラッキーなダブルにしてしまった。
ところがそのランナーが最終的にタッチアップでホームを狙うと、
松井がレーザービームならぬ‘perfect one bound throw (by David Cone)’で補殺に成功した。

試合後のインタビューで松井が‘自作自演’を認めた・・・(^。^)

松井と対照的だったのはイチローで4タコ2三振、守備も冴えなかった。

イチローの代理抗議をしたマクラーレン監督が退場する破目になったが、
監督退場でも‘ナインは燃えず’投手陣が‘炎上’するだけだった。

そう言えば今日のヤンキースもジラルディがサスペンションされて、
ロブ・トムソンが代行した。

ほらね、だからジラルディは日替わりラインアップを決めたら試合中は・・・(>_<)

残り2戦も勝ってSWEEPしたいが、そろそろ松井の名前が消えそうな感じもある。
好調松井を外すことが‘敗因’になるようなことがないと良いが・・・(-_-;)

因みにvsシルバ(右) 11-2 0.182、vs ウォッシュバーン(左) 14-3 0.143だ。

2008年5月23日金曜日

ヤンキース今季初のサヨナラ勝ちの‘準主役’は松井秀喜~勝利を呼んだいくつかのジンクス~

野球観戦をしていて最も興奮し喜びが大きいのは贔屓のチームのサヨナラ勝ちだろう。

勝利の瞬間、狂喜乱舞する選手たちの姿を目にしながら、こちらもそれを共有できるのがいい。

今日のヤンキースはそのサヨナラ勝ちをした。
今季初である。

そのサヨナラのシーンに松井秀喜がいた。
9回裏‘きっかけの松井’らしいレフト前のシングルで出塁して、
2アウト1,2塁の場面で2塁ランナーは松井だ。

ここでバッターのカノーがレフト前にヒットを放った。

Here comes Matsui.

躊躇なく3塁を回った松井は顔を歪めながら必死に走る、走る。
タイミングは微妙だ。
ただ送球が高くジャンプして捕球する55番、懸命に滑り込む55番。
サヨナラのホームインだ。

その瞬間松井に駆け寄る選手たち、打ったカノーに駆け寄る選手たち。

勿論RBIのカノーが主役で、Rの松井は‘準主役’だ。

ただカノーの打球が三遊間を抜けた瞬間から、全員の注目を浴びたのは松井だ。

スタンドのファンをVTRでじっくり見直すとはっきりわかる。
それにしても向こうのファンはどこか粋で集中している。
松井がホームに向かうと、次打者がやるように懸命に両手を下ろしながら‘滑れ、滑れ’のポーズを
している連中がかなりいた。
そしてセーフの瞬間、今度は両手を天に向けてバンザイだ。

昨日はエロ復帰後の松井は冴えないと書いたが、今日は冴えていた。
相手先発のバレスに対する‘得意意識’があるせいか第1打席から積極的だった。
強風が吹いていなければスタンドインしていた可能性があった大きなフライを
ライトのマーケキスの‘悶絶超美技’で結果的にはゲッツーにされてしまうがいい感じだった。

2打席目は難しい球をライト前へライナーで運び‘きっかけの松井’で同点のホームを踏んでいる。
そうなのだ、今日のヤンキースの全得点は松井だ。

このBALとのシリーズは大敗、完勝ときて今日の接戦をものにした。

この勝利の陰には幾つかのジンクスもからんでいる。

デーモンが1打席に続き2打席目もヒットを打つとYESのマイケル・ケイがすかさず
‘デーモンのマルチヒットゲームは今年9勝1敗’と紹介した。

8回、ジョバ先発転向後のセットアッパー役を務めるファーンズワースがピシャリと3者凡退に抑える。
すると、ヤンキースの番記者がブログに‘奴が1-2-3イニングにした時は勝率10割’と書いた。
(これは裏が取れてない)

そして、9回裏のジラルディの退場劇だ。

ジオンビのファウルチップを巡っての判定に怒っての退場だったが、実際は誤審とは言い難い内容で、
ちょっとKYな印象もなくはなかった。

現地の書き込みには‘今日は満月の夜だったので発狂したのでは・・・’というのもあった。
何れにせよ監督が退場するとチームは勝つことは多そうだ。
(これは経験則かな)

マスコミはそろって‘監督の退場にナインも燃えた’と使いたがるが、
実際試合後の選手たちも口々に‘あれで燃えた’と言っている。

じゃあ、もっと頻繁に退場すればいいのに・・・(>_<)

特にジラルディは先発のラインアップを決めるのが仕事の大半だから、
退場してもあんまり影響ないかもね。

明日からはSEAとの3連戦。
SWEEPできればちょうど5割復帰になるがどうだろう。

2008年5月22日木曜日

ダレル・ラズナーは無傷の3連勝で2005年のアーロン・スモールになれるか~世間はジョバ先発転向で大騒ぎ~

ダレル・ラズナーがヤンキースの連敗を止めてくれた。
これで今季無傷の3連勝だ。

DET相手に2勝目を挙げた時、ジーターはラズナーをジョン・リーバー(Jon Lieber)に例えた。
2004年にヤンキースで14勝したピッチャーだ。

一方、私はラズナーをアーロン・スモールに例えようとした。
勿論、願望を込めてのことだ。

アーロン・スモール、私が2003年から真剣にヤンキース観戦を始めてから、
最も好感を持った選手と言ってもいい。

2005年のシーズン後半突如メジャー昇格をして、レギュラーシーズン10勝0敗。
‘勝利の男神’‘スモール不敗神話’と私は嬉々としてこの男を‘神格化’していった。

2005年のヤンキースは相変わらず前半はもたつき、後半必死の追い上げて相星地区優勝を果たした。
後半戦の勝敗は49-26で貯金23個だがこの内10個をスモールが稼いでくれたのだ。

スモール同様立役者に挙げられるチャコーンは7勝3敗で貯金は4個だ。

ローテーション・ピッチャーは試合数をこなすことも要求されるが、最終的には勝ち負けの差が大事だ。

スモールの場合それが負け知らずのプラス10だったのだ。

実力だけではなく何か‘見えざる力’が働いているように勝ち続けた。

ラズナーも何か似たような勝ち運を持っているのではないか。
コントロールが極めて良くストライクが多いが、正直見ていて球威が凄いという感じではない。
それでも結果はグッドなのだ。
過去2試合もいわゆるクオリティ・スタートだったが、今日は7回をシャット・アウトだ。

あれだけスランプだったオフェンスも繋がる、繋がる。
タイムリーは出るはHRは出るはで、違うチームのようだった。
昨日足を引っ張りまくった守備陣も無難にこなす。

昨日いきなり復帰弾を放ったA-Rodは今日もあっさりとHRをぶっ放した。
実はもう1本黄色い階段直撃弾を打ったが、なんとこれを審判が誤審してダブルの判定。
これでメッツ戦の誤審とチャラになった。

ラズナーの後を受けて投げたのがジョバ・チャンバレンだったが、
8回の1イニングだけかと思いきや大差がある中、9回も続投し零封した。

YESのマイケル・ケイがスターター転向への準備ではないかと‘憶測’でモノを言った。
と思ったら、試合直後のキムのインタヴューになんとジラルディが登場し、ジョバのスターター転向の方針を明言した。

おかげで、好投したラズナーを抑えて世の中はジョバの先発転向で大騒ぎだ。

こうして大物の陰に隠れると益々‘スモール化’が進みそうでいいじゃないか・・・(^。^)

大物の陰に隠れるという意味では、エロ復帰後の松井がどうも冴えない。

2008年5月21日水曜日

It's all A-Rod's fault~自分だけ復帰の祝砲を放ってもヤンキースは惨敗じゃないか~

低迷を続けるヤンキースにA-Rodが復帰した。
戦列を離れている間のチームは6勝11敗、誰もがエロとポサーダがいないことを
不振の理由に挙げていた。

エロなんて居れば居たで、肝心な時には役に立たない奴とか言われるが、
帳尻といわれながらもあれだけの数字を挙げるMVP男の復帰を待望するのは当然のことだ。

ところがエロが戻ってもヤンキースは勝てなかった。

このところ5連勝中で大いに株を上げていたムースだが、今日は初回に大乱調。

と言っても実は1失点で終了の筈がジーターのエラーでさらに6失点してしまうのだ。

記録上はジーターのエラーで、確かに1塁へ普通に送球すればアウトに出来たのだが、
実はジーターは2塁でフォースアウトを狙ってプレイしたのにカノーがベースに入っていなかった。

2回の表にも2アウトからデーモンがフライを落球し2失点。

そこまでの9失点の内自責点は1点だけという異常事態になった。

今日のジーターは散々だった。
1回にエラーをして大量失点への道を開き、その裏にはいきなり併殺打で反撃の扉を閉じた。
そしてついには死球を左手に受けて退場する。

レントゲンの結果は骨には異常がなく本人は明日の出場は大丈夫と言ってるらしいが、
下手をするとエロと入れ替わりでDL入りの可能性があった。

ヤンキースの得点はエロが自ら放った復帰を祝う2ランHRだけだった。
メッツとの第2戦の松井みたいなもんだ。

終わってみればスコアは12-2の大惨敗。

敗因が何かと言われても、打ってもダメ、投げてもダメ、守ってもダメじゃ話にならない。

そうだ、こういう時は、お決まりの‘It's all A-Rod's fault’にしよう・・・(^。^)

‘It's all A-Rod's fault’ほど便利なものはない。

あちらのオンライン投票でもしばしば目にすることがある。
今やっているのはジラルディの評価についてだが、5番目の選択肢が‘これ’なのだ。
まったく設問と関係ないところが素晴しい。

‘電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、み~んなエロがワルイのよ’のノリだ・・・(^。^)

テーマと関係ないのに‘根強い基礎票’があって必ず5%前後の数字を確保するのは、
ある意味スーパースターの‘証し’とも言える。

A-Rodが戻ってくればなんとかなると思っていたがその初戦はどうにもならなかった。

実はエロがいない間大きく負け越していると言うが、その前にも欠場した試合は3試合あり、
それを入れるとエロ無しで8勝12敗になる。

逆に言えばエロ有りでも今年のヤンキースは12勝13敗と負け越しているのだ。

エンズバーグやゴンザレスの代わりにA-Rodがいて彼が4番を打つことは
チーム力を格段にアップさせるが、それだけで勝てる訳ではない。

まあ、不調と言いながらも去年のヤンキースに比べたらまだマシだろう。
なんて思っていたら大間違い。
それは地区首位を走るBOSとの差が今年はまだこれでも小さいからそう感じるだけ。

今日で20勝25敗と5個の借金だが、去年は21勝24敗と今年より良かったのだ。

明日は個人的には‘第2のスモール’を期待するラズナーだ。

‘It's all A-Rod's fault’と言われないためにはチームが勝てばいい、というかそれしか無い。

2008年5月19日月曜日

松井秀喜は全得点を叩き出しましたが、ヤンキースは惨敗しました~嗚呼、なんと虚しき第6号~

サブウェイ・シリーズの第1戦を観た私は相当参っていた。
真夜中の観戦のせいもあったかもしれないが、別にそれは普段からやっていることだ。

勝負に、いや人生にも‘もしも・・・’は御法度だが、
昨日は珍しくその‘もしも・・・’をあれこれと考えてしまった。

サンタナは別に圧倒的ではなく倒すチャンスはあった。
圧倒的という意味では、この前のCLEのクリフ・リーが断トツだった。

ヤンキースは攻めきれず、守れきれず4-7の3点差で負けた。

数多くあった‘もしも・・・’の中にはこの日4番で4タコだった松井も勿論入ってる。

結果が4タコと言うだけでなく、見ていてまったく‘雰囲気’を感じなかった。

もし勝っていたら、NHKの録画放送で得意の‘二度観’をするつもりだったが、
実際はふて寝をしてしまった。

そしてその夢の中に松井が出現したのだ。
どこを負傷したかは忘れたが、2週間のDL入りが突然発表されて、
最近のスランプの理由がわかったと妙に納得している自分の姿があった。

これだけ野球漬け、松井漬けの生活をしているのに実は夢に出てくることはほとんど無い。

目覚めてからその事をブログに書こうと思ったが止めた。
思いついたタイトルが‘ヤンキースも松井も悲サンタナ’じゃ、益々気が重くなる・・・(>_<)

今日の第2戦、松井の紹介には実況でも‘直近25打数3安打1打点’がついて回った。

その松井が第2打席で初球を高々とライトに打ち上げ、時間をかけて落ちてきたボールは
‘疑いのないHR’となった。

おぉ、2ランか、4点取られた直後には実に効果的だな・・・(^。^)

ベンチに戻った松井も満面の笑みだ。
おかげで昨日から重かった気分も一瞬晴れた。

ただヤンキースの得点は結局松井の2点だけだった。
昨日からの6得点はすべてHRでRISPでは1本のヒットも出ていないのだ。

試合は先発の王もその後も打ちこまれ11失点。

昨日と違って‘もしも・・・’を考える気にもならないほどの惨敗だった。

強いて言えば‘もしも世界に冠たる糞審判ボブ・デービッドソンのHR取り消し誤審が
なかったらもっと点差がついていた’ことぐらいだろうか・・・(>_<)

嗚呼、それにしてもなんと虚しき松井の6号HRだったのだろう・・・(-_-;)

昨日は2番アブレイユ、3番ジーター、5番ジオンビが打ち、今日は4番松井が打った。
勝っていたら‘ESPNの全米放送で打った松井の作戦勝ち’とはしゃぐことも
できたのだろうが、何しろチーム状態が悪すぎる。

‘オフの前の日に勝てば気分は2勝’がナリポン流だが、
‘中止●●○●中止●●オフ’じゃあ気が滅入ってしまうのも仕方がない。

メッツのランドルフ監督はこの連勝で‘延命’に成功したか・・・。
一方、ア・リーグ東地区最下位で唯一の‘借金チーム’の監督には
1年目につき解任トークは出ないだろうが、一層厳しい視線が向けられそうだ。

2008年5月17日土曜日

サブウェイ・シリーズ、6月に‘two-stadium, one-city doubleheader’実現か~2003年松井秀喜のグランドスラム再現なるか~

サブウェイ・シリーズの初戦が雨のために中止になった。

ニューヨーカーのみならず週末の中継を楽しみにしていた日本のファンもがっかりだろう。
特に初戦のメッツの先発はヤンキースが獲得しかけたサンタナだったからなおさらだ。

個人的にはBOS戦は超敵対的になるから時にひきつってしまうが、
サブウェイ・シリーズはもっと心穏やかに楽しめる感じだ。

今日中止になった試合だが残りの2日間でダブルヘッダーにすることもなく、
月曜日のオフの日にもやらないことが決まった。

6月27日~29日にシェイ・スタジアムで予定されているシリーズ中に、
ヤンキー・スタジアムで今日の代替試合を行うことが有力視されている。

いわゆる‘two-stadium, one-city doubleheader’というやつだ。
近距離にある2チームだからこそ可能な日程だが、
どちらのスタジアムも最後になる年だということを考えれば良い演出になるかもしれない。

このパターンのダブルヘッダーは2003年にも実現した。

あの年は6月に間隔なく1週間で‘いってこい’の日程だったが、
6月28日に昼は@NYY、夜は@NYMで試合が行われた。

そのディー・ゲームで松井秀喜が大仕事をやってのけた。
3回裏に先制となるグランドスラムをぶっ放したのだ。

Box Scoreを見ると懐かしい名前がズラリと並んでいる。

偶然だが日程が27日~29日というのは今年と同じだ。
今のところ今年は27日が最有力らしいが、松井のグランドスラムが‘再現’されるかも・・・(^。^)

因みに2003年は、ヤンキースが6試合全勝しシーズン・スウィープに成功している。

ところでメッツのランドルフ監督の首がフラフラしているらしい。

6月にはいなかったりして・・・(>_<)

かつてはヤンキースのトーリとメッツのランドルフがサンドイッチ・チェーンの‘SUBWAY’のCMで
‘好演’していた時代もあったな~・・・(^。^)

2008年5月15日木曜日

‘泥沼化3点セット’を抱えながら踏ん張ったヤンキース~ムース何気に5連勝、松井秀喜密かに22試合連続出塁~

チームが低迷するといろいろなことが起こる。

先ずはリトル・スタインことハンクがチーム批判をした。
‘もっと頭をつかって熱心にプレイしろ。高額年俸に見合ったプレイをしろ。’

チーム内でも弱すぎるオフェンスに対してピッチャー陣から不満に似た声が聞こえてきた。

王は‘あんなに良いバッターがいるのにランサポートが無いのはしんどい’
ジョバも‘今は1失点が重すぎる’
そして昨日初めて失点し負け投手になったリヴェラは
‘投手陣はやることをやってる、攻撃陣はもっと得点しないと駄目だ’

昨日の試合で唯一の得点を叩きだした松井もコメントを求められている。
‘A-Rodやポサーダがいなくても得点できるようにしなければいけない、
今のチームの勢いはレイズの方が上だ’

この流れを受けてジラルディは今日の試合前に緊急のミーティングを招集した。
‘ハンクがチームに覇気が無いと言っているがそうは思わない、
ただエロやポサがいない中でチームがうまく機能してないのは事実だ’

‘オーナーのチーム批判’‘チーム内の不協和音’‘緊急ミーティング’

チームが低迷している時にありがちな‘3点セット’だ。

これに‘早出、特打ち’が加わると讀賣巨人軍・・・(>_<)

こういう流れの中で迎える試合は極めて大事だ。

100人の実況アナがいれば99人は‘今日は絶対に負けられない試合です’
という決まり文句を口にするだろう。
陳腐な言い回しが嫌いなナリポンでも今日は心からそう思った。

これで負けると泥沼化が加速する・・・(-_-;)

過去に見た多くの場合がそうだった。

負けられないという重苦しい空気が支配し、最大でも2点差という緊張感が試合終了まで持続した。

結果、ヤンキースは無事勝利し連敗を止めた。
スコアは2-1と昨日と同じだ。
今日負けると‘泥沼化’が進むと思ったがなんとか踏ん張った。

得点は前の試合から‘倍増’したが相変わらずオフェンスは弱い。
それでも別の意味で‘ミスターダブル’になってしまったモリーナに
2度犠牲バントをさせるような采配はあった。

今日も投手陣は好調だった。
最後、昨日の発言が‘マーフィー’を呼ぶ懸念もあったリヴェラだがあっさりと‘1-2-3’

8回1イニングを抑えたチェンバレンはガッツポーズを封印した。

先発のムースは何気に5連勝。
シーズン当初1勝3敗と負けが先行した時は、限界説まで囁かれたが、
今やペテイットを追い抜き2番手のイメージだ。

5番DHで出場の松井秀喜は第2打席の2アウトランナー無しでセンター左にスタンディング・ダブル。

2アウトだし、どうせ得点にはつながらないだろうと思いきや、
今日4安打と大当たりのカノーのタイムリーで先制のホームを踏んだ。

これで密かに22試合連続出塁になった。
まあ連続記録なんて本人も意識してないだろうが、結果として続くことは歓迎だ。

2008年5月14日水曜日

投手陣は毎年変わるのに何故かTB戦でHRを打つ松井秀喜~第5号は‘一旦’価値ある同点弾~

最近の2,3試合は調子が下降気味だった松井秀喜がほぼ1カ月ぶりで、第5号HRを放った。

おまけに場面は1-0とリードされた9回1アウトランナー無し、まさに土壇場で出た同点弾だった。

高めの速球をかなり強引に持っていった。
ファウルにならないように身体を斜めにして打球を追う松井、
ベンチではキャプテンのジーターがこぶしを挙げ、そのあとは両手を挙げてバンザイ。

私も久々にテレビの前で軽くガッツ・ポーズをした。

最近はガッツ・ポーズもやり過ぎると非難の対象になるから要注意だ・・・(>_<)

松井は今季の5本のHRのうち4本をTB戦で打っている。

そういえば、先月のTB戦の時にYESの実況席でこんなやりとりがあった。

ポール・オニール?が松井の打席でこう言う。
‘マツイは去年A-Rodの8本に次いで6本のHRを打っていてTB戦を得意にしている’

するとマイケル・ケイが質問を投げかけた。
‘チームとの対戦成績と言っても、毎年ピッチャーは変わっているし、
コーチや監督も変わる場合もあるのに過去の数字に意味があるの?’

マイケルは自分の野球経験の無さを利して、他の経験者に素朴な質問を投げかける時がしばしばある。

‘うーん、確かにそうだけど球場の相性とか自信とかあるし・・・(モゴモゴ)’

よく覚えていないが明快な答えはできなかった筈だ。

確かに個々のピッチャーとの対戦成績は参考になるだろうが、投手陣が毎年変わる
チーム別対戦成績が、どれだけ有効な指標となるかは議論の余地がある。

しかし松井がTB戦を得意にしているのは事実だ。
2006年9月12日、忘れもしない‘復活の日’の4打数4安打もTBが相手だった。

打率は0.326とそれほどではないがHRが凄い。
108本の内19本がTB戦だ。
アウェイの球場で最多で打っているのもトロピカーナ・フィールドの8本だ。

何故TB戦で打てるか。
勿論TBのチーム力が基本的には弱いというのが一番だろう。

TBはチーム名からDevilを無くしてRaysになってからはまさに生まれ変わった。
チーム防御率も最下位から今年はベスト4へと大幅改善を遂げている。

それでも松井にとってはお得意様なのだ。
今日のHRの相手ピッチャーはパーシバルだが、過去の対戦成績は4タコだった。
まあ打数が少ないから何とも言えないが、パーシバルがTBのユニフォームを着た途端に初ヒット、
それも今季初のBSとなるHRを打たれたわけだから何かがあるに違いない。

それが何かなんて分析は要らないからこの傾向を素直にエンジョイしよう・・・(^。^)

ところで今日の試合、松井の同点弾も空しく延長11回サヨナラ負けを喫した。
勝っていれば大いに価値あるHRになっていたが、
2試合続けて援護点に恵まれなかった王の負けを消すだけになった
まあ、今年のリヴェラで負けたなら仕方が無い。

ペテイットと王で勝てなかったのは辛いが、なにしろ相手は‘格上’のTBだ。

松井もあさっての第4戦は休養日になる可能性があるから、
明日は是非HRの‘打ちダメ’をしてもらいたいものだ。

このシリーズの後、次のTB戦は7月8日まで無い。
そこまで今日のHRで‘打ちドメ’なんてことにならないといいが・・・(-_-;)

2008年5月13日火曜日

井川にあげるとしたら‘Bachi-Guy’賞~アメリカでは通じない‘鈍感力’がさらに嫌われる一因?~

昨日のDETとの第3戦は雨で中止になった。
日曜日の試合が流れて、現地のファンも嘆いているかと思いきや雨を歓迎する書き込みがあった。

‘よっしゃー、これでKei Igawfulの先発がなくなるかもしれないぞ’

Igawaとawfulを掛けた絶妙な‘Igawful’という表現が人気を呼ぶと共に、
‘そうかIgawaを見なくても済むのはいいことだ’と賛同者が続出した。

ファンの書き込みだけはない。
試合が流れて書くことが無くなったマスコミもローテーションのシャッフルに触れ、
‘Igawa回避’の可能性について論じていた。

中でも強烈だったのはニューヨーク・ポストだった。

母なる自然はしばしばヤンキースに試練を与えるが‘母の日’にはキスをしてくれた。
として、井川の先発外しの可能性を生じさせた‘恵みの雨’に大感謝の論調なのだ。

この徹底的な嫌われ方は異様だな・・・(>_<)

ヤンキース側もそういう世間の声に押されたのか、或いはそもそも自分達も望んでいたのか、
そっちの方向に動いた。

日曜のトリプルAで雨のために投げられなかったケネディは今日のスライド登板で
1イニングしか投げなかったのだ。

この瞬間、井川の先発がケネディになることが決定した。

熟考した上でのケネディの降格だった筈だがあっという間に戻ってくることになった。
もう少し下で投げさせるのが当初の構想だったと思われるが、井川の1度の失敗が
それを許さない状況を齎した。

今季5度のチャンスを与えられながらまだ1勝もできてないケネディにまたチャンスが与えられる。
今日の試合4回5失点のペティットは負け越しになった。

1度目は失敗したが、予定されていた2度目の登板もあっさりキャンセルされた井川を
不憫に思う人もいるだろうがこれが現実だ。

ペテイットには確固たる実績がありケネディには賭けてみるべき将来性がある。

井川は日本での実績はあるものの、US$46Mという巨額投資にはまったく応えていない。

高価なPCを買ったのにそれが超低スペックだったら誰でも荒れるのは当然だ。
井川の場合は金を出したのはヤンキース、高価な分簡単に廃棄できないジレンマがある。
ファンやマスコミは自分の金ではないが、ここまでコスト・パフォーマンスが悪いと、
獲得したヤンキースを含めて井川をバッシングしたくなるのは当然の流れだ。

個人的には井川がここまで酷評される原因には彼の‘鈍感力’もあるような気がする。

‘鈍感力’の生みの親は渡辺淳一、育ての親は小泉純一郎だ。

目先のことにとらわれず、マイペースでゆったりと生きていく方が最後には勝ち残り
幸福な人生を送れるといったような意味だ。

井川といえば数々の伝説があるようにマイペース人間で‘鈍感力’に富んだ人間に見える。
しかしそれが通じたのは結果を出していた日本だけで、渡米後はあだになっているのではないか。

この前の登板後のコメントも然りだ。
ジラルディ監督はポジティヴ人間らしいが、その彼も井川の今日のピッチは‘pretty good’には唖然。

監督だけなく、井川の‘The result is part of baseball’発言には、
クラブハウス内でも眉を吊り上げる選手達がいたそうだ。

これじゃあ、嫌われて当然だわな・・・(-_-;)

松井秀喜は遅刻魔のような側面もあるが勿論鈍感な人間ではない。
メジャー移籍の初シーズンも如才なくメディアに対応し、その好感度の高さから地元記者から
‘グッド・ガイ賞’に選ばれた。

もし井川に何か賞をあげるとしたら‘Bachi-Guy賞’だな・・・(>_<)

えっ、辞書なんか引かないで下さいよ・・・(^。^)

2008年5月10日土曜日

期待通りの炎上でニューヨーク3紙の一面を飾った井川~What Does I.G.A.W.A. stand for?~

ヤンキースの井川の今季メジャーデヴュー戦はある意味予想通りの炎上だった。
地元のファンもマスコミも井川が‘`救世主’になることよりも、
まるでこの失敗を‘待望’していたようにバッシング競争をしている。

New York Post、Daily News、Newsdayの3紙の表と裏の一面をチェックするのが
私のルーティンだが、なんと3紙とも‘Kei Igawa’が飾った。
ここ数年続けているが、3紙の一面を同じ人物が飾るということは極めて稀有なことだ。

実際の試合を観ていると、エラーが取り消しになったジーター&ダンカンのプレイや
3塁のベテミットの記録に残らない数多の拙守(松井の初エラーもこいつのせい)に
足を引っ張られた部分もあるが、とにかく大戦犯は井川ということで世論を形成したい感じだ。

井川の場合、常に投資額がUS$46Mという下での費用対効果の意識があるから仕方がない。

ファンのフォーラムも一斉に井川叩きだがユーモアのセンスがあるものもあった。

What Does I.G.A.W.A. stand for?

I - Is
G - Garbage
A - Always
W - When
A - Appearing

I
Got
A
Weak
Arm

I'm
GonnA
Watch
All batters score

I- Instant
G- Garbage
A- Always
W- Without
A- Answers

I - I
G - Get
A - Alot of money for suc.king
W - While
A - All of you here earn less than me

I
Got
Away
With
A Grand Theft

I'll
Get
A win
When
A pig flies

I- I would like to express
G- Gratitude to Brian Cashman for
A- Allowing me to collect $20 million
W- While I continue to lose games
A- And disgrace my country and my dentist

I - I
G - Got
A - A55-
W - Whipped
A - Again

International
Garbage
And
Wasted
Assets

私自身、日本企業から外資へ転職して成功する者、失敗する者を‘目撃’してきたが、
井川は明らかに後者のようだ。

2008年5月9日金曜日

絶好調の松井秀喜(0.345)がスランプのジオンビ(0.163)にHR、打点、得点で負けている~the least productive hitting streak~

ヤンキースは6-3で連敗を止め、CLEのスウィープをなんとか阻止した。
6得点のうち5点は4本のHRによるもので久々にボンバーズが復活した感じだ。

前日リーグ首位打者になった松井秀喜は今日も2安打し打率を0.345に上げたが、
0.001差で2位に‘陥落’した。
連続試合安打の記録も‘safely’に17に伸ばした。

今日HRを打った4人の中には打率が1割台で低迷するジオンビとカノーがいた。
ジオンビは相手の先発投手のバードをカモにしていて今季6本のHRのうち3本は彼から奪ったものだ。

これでジオンビはチーム内HR数でトップのカブレラに並んだ。
松井のHRは4本だから負けている。
打点も18になり17の松井は負けている。
なんと得点までもがジオンビの15に1個負けているのだ。

これらの記録は率ではなく‘絶対値’だが、ジオンビは規定打席にも達しておらず、
打数で言えば松井の119に対して約3割減の86しかない。
そのハンディがありながら松井より絶対値として多いのだ

勿論HR以外は他力的要因に左右される。
自分の前にランナーがいなければ打点のチャンスは減るし、自分が出塁しても後続が不調ならば
得点にはならない。

それを斟酌しても、この数字はやはりショッキングだった。

リーグ1位の出塁率を誇りながら得点は少ない。
41安打の男が14安打の男にこの3部門では負けているのである。

多くの人は打者の調子を語る時に先ずは打率を参考にするだろう。

0.345の松井秀喜は絶好調だし、0.163のジオンビは大スランプという印象を持つのは自然なことだ。
ところが、得点に絡む数字を比べると遜色ないのだ。

まあジオンビと言えば低打率でもHRで100打点以上稼ぎ、四死球で出塁するスタイルの選手だが、
それにしても現時点での松井との比較で言えば異様だ。

松井の連続安打が12試合になった時に、現地の記者が
‘the least productive hitting streak’という表現を使った。

その時は読んで私も不愉快だったが、数字的な裏付けもあると対抗できない。

連続試合ヒットを続け、まだシーズンの20%しか消化していないとはいえ
首位打者争いに参加している松井を見るのはファンとして素直に嬉しい。

しかしそういった数字が‘自己目的化’するとやや違う。
まあ松井に限ってそういうことはありえないと思うが・・・。

私が見たいのは‘clutch’な松井であり、アウトになっても‘productive’な松井なのだ。

2008年5月7日水曜日

これぞ‘まさか’の正しい用法~チェンバレンの逆転3ランHR被弾、松井秀喜のOBPリーグ1位~

日本のスポーツ報道の‘まさか’の使い方は明らかに間違っている場合が多い。

彼らは‘起きないようなことが起こった’時ではなく‘起きて欲しくないことが起こった’時に
‘まさか’を使うのである。

うまく行くことを前提にしてそうならない時に‘まさか’を使いたがるのだ・・・(-_-;)

本来は蓋然性の問題だろう。

彼らの‘用法’に従えば、10回ラウンドして100を切ることが五分五分の素人ゴルファーが
105で回ると‘まさかの大叩き’と騒いでも許される感じだ。

そういう意味では今日のチェンバレンの失敗はまさに正しい用法での‘まさか’だった。
実際の見出しも‘Rare failure for Joba in Yankees' loss to Indians’

3-2で1点リード、7回途中で降板したペティットの後をファーンズワースが無難に抑えた。

実はこの時点で私の今日の記事の構想は決まった。

チェンバレンとリヴェラがいればメジャー野球も‘少年野球’になる・・・(^。^)

7回終了時点で1点でもリードしていれば実質ゲームセットになる可能性が高いからだ。

チェンバレンは先月のCWS戦でキャリア初の負け投手になっている。
同点の場面で登場しサヨナラタイムリーを打たれたのだ。

それだけで一面は‘He is human.’になった。

そして今日、2人の四球のランナーをおいて代打デルーチに逆転3ランHRを浴びてしまう。
打った瞬間はライトフライでイニング終了と思ったが打球はフェンスを越えてしまった。

ベンチに戻る彼に一部のファンからBooingが起こった。
安心していた分余計に‘裏切られた’気分になったのだろうが、今までの貢献度を考えてやれば、
寛容さに欠ける短絡的な群衆に見えた。

ベンチに戻った彼はタオルを頭からかぶって放心状態、目も潤んでいたかもしれない。
でも今日の被弾はまさに‘まさか’なのだ。

去年からの通算36.1/3イニングで自責点は3、被弾は1、それと同じダメージが
今日の1イニングで起こった。

試合後、勝ちを消されたペティットも数々の経験を重ねてきたリヴェラも
このKidを慮っていたのには救われた。

このチェンバレンの‘まさか’は‘世界規模’だが、
ナリポン的‘まさか’は松井のOBPリーグ1位(0.430)だ。

今日は4打席3打数3安打、四球1で全出塁、これは立派だが驚くほどではない。

これで打率も0.342に上昇し0.05差の2位になり、世間が松井の首位打者争いに目が向くのは当然だが、
‘一日天下’かもしれないとはいえリーグトップになる項目が出塁率になるとは努々思わなかった。

この出塁率ランキングをしみじみ見ると、2位の選手の打率が0.250に過ぎない。
逆に打率首位の選手は17位に過ぎず、デーモンと同じだ。

ところで、井川がメジャーに昇格しDET戦で先発することが99%決まった。

7回1失点で現地のマスコミが‘まさかの好投’と騒ぐのは確実だが、
4回途中、6失点で日本のマスコミが‘まさかの降板’と報じるか・・・。

まあ、井川に関しては日本勢も‘まさかの基準’がアジャストされているかな・・・(>_<)

2008年5月5日月曜日

スウィープした後の芝生は青い~ヤンスタに行きたしと思へども・・・~

SEAとの第3戦はNHKの地デジでライブ中継があった。
普段BSアナログやネット中継で観ている身としては画像の綺麗さが際立つ。
いつもは試合開始直前からだが、今日は20分前から映像があった。
最後の手入れをされるフィールドの様子や開始に備える選手たちの姿が拝める。

ここのところ気温も低く‘凍てついて’いたが、今日は文字とおり‘beautiful Sunday’だ。

試合は今季初先発のラズナーがいきなり2ランHRを被弾して‘雲行き’が怪しくなったが、
3回の裏に一気に打線が爆発し‘暗雲’を吹き飛ばした。

デーモン、ジーター、アブレイユ、松井、昨日と変わらぬ1~4番が絶好調で、連日の全員マルチヒットだ。

‘ドミニカ兄弟’のback-toback HRも飛び出した。
カブレラはチームのHR王になる貫禄だが、深く低迷するリーグ最下位バッターのカノーまで
気持ちよくライトスタンドに放り込んだ。

12試合連続ヒットを打った時に今一歩‘物足りない’と私に書かれた松井秀喜だが、
その後は連日のマルチで打点も確実に稼いでいる。

あとはカノーでも打てるHRを打ってくれれば文句無しだったが・・・(^。^)

いきなり2失点したラズナーだが6回投げて結局この失点のみ。

DL入りしたヒューズと今日3Aに降格されたケネディの2人が合わせて12試合投げて
獲得できなかった‘1勝’を、ラズナーはシーズン・デヴュー戦でものにした。

YESのマイケル・ケイはラズナーがあの10勝無敗の‘勝利の男神’
アーロン・スモールになる可能性だって否定できないと言っていたが・・・(^。^)

試合は8-2でヤンキースが圧勝。
DETにスウィープされた後SEAをスウィープした。

試合が終了した後でもNHKの中継は続き、フィールドを映し出していた。

それにしても芝が輝いていて目に眩しい。
別に同じ芝生なのだが諺にあるように‘スウィープした後の芝生は青い’・・・(^。^)

このシリーズは松井、イチロー、おまけで城島も見られるし、ちょうど黄金週間の最中、
スタンドには日本人の姿も目立った。

ナリポンはスポーツ観戦は然るべき解説者がいて重要なシーンをVTRでみられるテレビ観戦で十分
というのが持論だ。

実際に観戦に行けない病人になってしまったせいもあるけど・・・(-_-;)

ただ、今日のあのキラキラ光る芝を見ていたら生観戦への憧憬を抱いてしまった。

萩原朔太郎が‘ふらんすへ行きたしと思へども、ふらんすはあまりに遠し’と歌ったのは
約100年も前のことだ。
洋行するには大金が必要だったし、船で1ヶ月はかかった筈だ。

そのハードルの高さがより憧れの気持ちを強くさせたに違いない。
今はそのハードルは無いに等しい。

ただ私のような病人にはやはり遠い。

ヤンスタに行きたしと思へども
ヤンスタはあまりにも遠し
せめてはヤンクスのジャージーを着て
着の身着のまま生きてみん


ところでこの試合開始前のNHKカメラがスタンドにいる日本人の姿を映しまくっていたが、
その中に‘ミセズ松井’に勝手に‘認定’されてしまった女性がいた。

肖像権なんて主張する間もないから、生観戦をする人達、
特に‘不適切な関係’の場合は注意が必要だ。

とあり得ない上にあり得ないことを心配するナリポンであった・・・(>_<)

2008年5月4日日曜日

NYYは苦手ピッチャーを攻略しSEAに連勝~今日のボクは投げても‘hellナンデス’~

今日のマッチアップはムースことムッシーナvs KingことF.ヘルナンデスだ。

私は観戦前のルーティンとして対戦成績をチェックするが、数字的にはムースが明らかに劣勢だった。

SEAの対ムースはチーム打率で0.319なのにNYYの対ヘルナンデスは0.255、
今日4番でDH出場の松井秀喜も7タコと苦手にしている。

王でしか勝てないと嘆いているハンクがまた嘆きそうだな・・・(-_-;)

ところがいざ試合が始まると、この予想は大外れ。

1点先制したヤンキースはイチローのタイムリーで同点に追いつかれるが、
その直後に3点勝ち越し、さらにデーモンの2ランで差を広げた。

ムースが6回1失点、一方Kingは6回持たずに6失点だった。

今日のボクは投げても‘hellナンデス’・・・(>_<)

この絵にかいたような寒いオヤジギャクは実は‘へるなんです’の第一変換が
‘ヘルなんです’になったから生まれた・・・(^。^)

まあスペイン語だと‘H(アチェ)’は発音しないから‘エルナンデス’なんだけど
こっちの第1変換は‘得るなんです’、進化系としては‘得る難です’かな・・・(-_-;)

個人的にはあの手のピッチャーは‘敵ながらアッパレ的’な視点で見たい気分も
少しはあるので拍子抜けだった。

7タコだった松井も第1打席は三振に倒れたが勝ち越しの場面ではタイムリーを放ち、
2本目のヒットでKingを降板させた。

但し、第3打席では1アウト満塁で浅いセンターフライに倒れ‘最低限の仕事’も出来なかった。
この前のDET戦の無死満塁と同じ結果だ。

満塁だとソフト・グラウンドボールで‘勝負’できないのがネックになってる?・・・(@_@;)

途中からはSEAのオフェンスに迫力が感じられないせいもあって、緊張感の無い観戦になってしまった。

珍しかったのはイチローのエラーだ。
シーズンで1,2個しかしない男が今年の1個目をやらかした。

2塁に松井、1塁にジオンビでカブレラのセンター前ヒットの場面。
松井のホームインを阻止しようとしてのプレイから生まれたエラーだった。

イチローは去年も松井が1塁から3塁へ走る時に‘遠近感を失って’送球ミスをしたことがある。

こっちがそうなせいもあるが、やはりこの両雄には互いに意識過剰な部分がありそうだ・・・(^。^)

2008年5月3日土曜日

Matsui has hit safely in 12 straight games~‘safely’にヒットを打つ松井秀喜に更なる期待~

むこうの記事を読んだり、実況を聞いたりしていると‘hit safely’という表現にしばしば出くわす。

Matsui has hit safely in 12 straight games.

Matsui has hit safely in 24 of 28 games this year.

松井が連続安打を12に伸ばし、今シーズンはタコ試合が4試合しかないことを言っている。

ここで使われている‘safely’の意味がわかったようでわからない。
簡単な単語‘safe’の副詞だが、この場合はどんな意味を持たせたがっているのだろうか。

‘危なげなく’とか‘無難に’とかでいいのだろうか?

何故こんなことに拘るのか。
松井は依然として打率、出塁率、OPS等でチーム内のトップの成績を維持している。
過去のシーズンと比べても文句無しの数字だ。

私もファンとしてもそれを素直に喜んでいるが、じゃあ満足しているかというとそうでもない面もある。

コンスタントにヒットを打つ松井と自分が思い描く理想の松井との間にギャップがあるのだ。

ヤンキースの番記者がやや皮肉を込めてこんな事を書いていた。

・マツイは連続ヒットを続けているがその間打率は下がっている。
・RISPでのチーム打率が低いがマツイはそれをさらに下回っている。

実際に試合を観ているとここぞという時に打てなくて、点に絡まないヒットが多いという印象がある。

DETとの第2戦でノーアウト満塁のチャンスで浅いセンターフライに倒れた時は、
ファン全員がため息をついた筈だ。

好打者でも10回に6回か7回は失敗するのは承知しているが
あそこは是非とも決めて欲しかった場面だった。

松井の真骨頂はチームにとってどう‘productive’であるかということだろう。
それは意味のあるoutを含めて、いわゆるclutch situation での貢献だと思う。

そういう意味では、今日の試合の第1打席の2アウトRBIは良かった・・・(^。^)

カノーのファンからは‘おまえの要求は贅沢すぎる’と言われそうだが、
好調な松井だからこそファンとして貪欲に更なる期待をしてしまうのだ。

因みに松井が月間MVPに輝いた去年の7月はこうだった。

Matsui had an 18- game hitting streak (July 3-19) and hit safely in 25 of the 28 games in July.

DETにスィープを喰らったヤンキースだが今日はSEA相手に完勝した。
先発の王はこれで今季負けなしの6勝目、対SEA戦では7連勝だ。

でもこれを‘pitch safely’とは言わないみたいだ。

ファーンズワースが凌げばあとは盤石のチェンバレンとリヴェラだから、
‘safely’にリードを守れた。

そうそう、数日前にチェンバレンの親父さんが‘safely’に退院したそうだ。

2008年5月2日金曜日

楽天ブログにGoogleのPageRankが復活~3⇒2⇒PageRankの情報を利用できません⇒2~

ある常連さんにこのブログのGoogleのPageRankが‘復活’していると指摘された。

Googleと楽天ブログに関しては3月の初めにふたつの記事を書いている。

Googleが楽天ブログを殲滅

これはGoogleの検索から楽天ブログが完全に締め出しを食らうという‘異常事態’だった。

しかしさすがにその後短期間で‘異常事態’は脱した。

Google検索に楽天ブログの記事が戻ってきた

一応これで一安心だったが、その過程で問題になったのがGoogleのPageRankというやつだ。

こいつが何者なのか調べても、調べれば調べるほど理解できない自分を発見するだけだ。
最近の海外ドラマを観ていて頻出する単語‘アルゴリズム’は‘プロトコル’と並んで
一生自分の言葉としては使えそうにない・・・(-_-;)

まあそれでも‘NUMBERS~天才数学者の事件ファイル’なんて十分に楽しんでいるが・・・(^。^)

で、結局行き着いたのはGoogle自身が説明しているこれかな。


PageRankTMについて

PageRankTM は、Webの膨大なリンク構造を用いて、その特性を生かします。ページAからページBへのリンクをページAによるページBへの支持投票とみなし、Googleはこの投票数によりそのページの重要性を判断します。しかしGoogleは単に票数、つまりリンク数を見るだけではなく、票を投じたページについても分析します。「重要度」の高いページによって投じられた票はより高く評価されて、それを受け取ったページを「重要なもの」にしていくのです。

こうした分析によって高評価を得た重要なページには高いPageRankTM (ページ順位)が与えられ、検索結果内の順位も高くなります。PageRankTM はGoogleにおけるページの重要度を示す総合的な指標であり、各検索に影響されるものではありません。むしろ、PageRankTM は複雑なアルゴリズムにしたがったリンク構造の分析にもとづく、各Webページそのものの特性です。

もちろん、重要度が高いページでも検索語句に関連がなければ意味がありません。そのためにGoogleは洗練されたテキストマッチ技術を使って、検索に対し重要でなおかつ、的確なページを探し出します。


このランクは0から10までの数字で表わされるが、勿論高い方が良い。

なりぽんブログの変遷は3⇒2、そして2月末には0になった。
但しこの0は実は‘PageRankの情報を利用できません’というもので、
0ではなく‘評価対象になっていない’という意味らしい。

検索対象に戻った時点でページランクも戻ると期待したがそのまま放置されていた。

これまた同じ常連さんの情報ではランクの見直しは年2回程度行われ、
前回は去年の10月27日だったとのこと。

見直しの頻度については調べてみると年に3回、4回と諸説があったが、
今回の復活を考えるとちょうど6ヶ月になり年2回ということになる。

そしてこのブログの評価はこうだ。

‘PageRank は Google 特有の機能で、サイトの重要度を示します(2/10)’

その昔、5段階評価の通信簿で‘オール5’が当たり前だったナリポンとしては(ウソ)、
やや淋しいが、まあ個人のブログなんてそんなもんだろう。

楽天ブログのアクセスランキング上位のページランクを調べてみたが、まさに様々だった。

‘利用できません’もあれば0/10もあった。
なぜか1/10はひとつもなく、大半が2/10、芸能人の人気のやつで3/10、
1個だけ4/10というのがあった。

ブックマークしているものを調べたら一時一世を風靡した‘きっこのブログ’で5/10、
ヤンキース・松井関連では最高ランクの人達で3/10だった。

因みに3月の騒動で始めたGoogleのブログの方‘なりぽん@厭離穢土別庵’はまだ移行途上にあるが、
今回初めてゲットしたランクは1/10だった。

site:(url)で登録されているインデックスも調べてみた。
楽天ブログの方は476件で全エントリー737件の約65%になったが、
確か3月に調べた時は40数%だったと記憶している。
大幅に‘改善’しているが、これが今回のPageRank復活とどういう因果関係があるかはまったく不明。

別庵の方は122件で全エントリー196件の約62%だった。

実はこの前の日曜日に図書館から借りてきた本の中に‘グーグル革命の衝撃’(NHK出版)と
いうのがあった。
早速少しだけ読んでみたが、この手の本に有りがちな‘礼賛モード’を差し引いても、
とにかくユニークで哲学のある‘社風’を感じる。

いや‘社風’という表現すら馴染まない新鮮さがあるといった方が正しいかも・・・(^。^)