2009年11月28日土曜日

新型インフルエンザワクチン接種→風邪の症状→検査陰性→症状悪化→再検査で陽性→タミフル服用→治癒~初期症状だと検査キットで陰性になることがある~

新型インフルエンザの患者数も1000万人を超えたと言っているから、
珍しくも何ともないだろうが実は私もやられた。

心臓疾患を理由に20日にワクチンを接種した。
リスクが高いから優先されるだけなのだが、人間は優先されると悪い気はしない。
ところがそんな助平な心を見透かしたように23日の夜から喉にかなり強い痛みを感じ始めた。
24日の夕方になると熱が37度まで上昇した。
心臓の方で通っている病院は先進医療に特化するために新型インフルエンザの診療は行っていない。
風邪で過去に2度お世話になった近所の内科医に電話で相談したところ、
翌朝まで待って熱が7度5分までなっていたら来院しなさいと指示された。
その夜は喉の痛みに加えて頭痛も加わった。
そして朝起きて検温すると、まさに7度5分。
早速電話をして病院へ向かった。
2階の個室に案内され、そこで検査を行った。
鋭い綿棒のようなものを鼻の中に打ち込まれ、カトちゃんなみのくしゃみをしてしまった。
15分で結果が出たが陰性だった。

本来は喜ぶべきことなのだろうがやや拍子抜け。
消炎剤と抗生物質を処方してもらう。

地獄はその夜から始まった。
咽頭痛、頭痛、鼻水、くしゃみ、悪寒に襲われた。
朝起きて熱を計ると38度チョイ、身体もだるい。
ただ前日陰性と言われたから流石にまた病院に行く気は無い。
そこで市の発熱相談センターへ電話をした。
経過を話して実は罹患している可能性は無いかと質したところ、
初期症状の検査ではあり得ると言われた。
日中はやや熱も下がったので結局病院へは行かなかった。

そしてまた恐怖の夜。
弱っていると何時間でも寝られて、その間は苦痛を感じないこともあるが、
今回はそうではなかった。
頭痛や熱っぽさで寝られないのだ。
明け方近くになってやっと2時間ぐらい寝たただろうか。

起きて検温すると38度8分。
すかさず病院へ電話をして出向き、同じ検査をした。
医者がやや申し訳なさそうに‘陽性でした’と言う傍で、私は小さくガッツポーズ。
また陰性で対処方法がわからない不安に比べたら陽性の方が遥かにマシだ。

タミフルを処方されて帰宅。
ウィルス相手に既に私が素手で戦っていたところに強力な援軍の登場だ。
1日2錠だが、昨日の2錠に加え今朝の1錠でウィルスどもも敗走したようだ。
熱は6度台に落ち着き、こうしてブログを書こうという状態までに快復した。

これだけ新型インフルエンザの情報が溢れていると
ワクチンを接種してもその効果が発現するまでには一定期間が必要なことや、
発症を完全に防げないことは承知していた。

但し、実際は感染していても初期症状だと検査で陰性になる可能性については
自らこうして経験するまでは全く知らなかった。

ググってみるとこんな記事を発見した。

新型インフルエンザ重症例で目立つ発症初期の「簡易検査A型陰性」

陰性認定されることで重症化を招くと言うことだ。

という訳で、ワクチンの優先接種でいち早く安心を手に入れられたと思ったのに、
結局は罹患してしまい、しかも早期発見のつもりでいち早く行動したらそれが裏目に出て
誤反応を招き、対処が遅れて苦しむ時間が増えただけの男のお話でした。

でも、これで今季は新型インフルエンザについて罹る不安からは解放されたとも言える。

2009年11月22日日曜日

松井支持派は9%にとどまっている~アンケートの全容に触れず数字を一人歩きさせる日刊スポーツの無能記者~

先ずはこの日刊スポーツの記事を読んで頂きたい。

FOX予想は松井ホワイトソックス移籍
 
全米ネット局FOX電子版は20日、注目FA選手の去就を予想し、ヤンキース松井秀喜外野手(35)はホワイトソックス移籍と予想した。理由として「左の大砲を必要としており、ウィリアムズGMは金銭的に難しいと言いながら興味を示している。両者とも常識的な条件で歩み寄るのでは」とコメント。他のヤ軍勢ではデーモン、ペティットとも残留と予想した。また「ヤ軍に残留させるべき選手は?」とのアンケートも実施しており、ペティットの31%、デーモンの13%に対し、松井支持派は9%にとどまっている。


独自取材の記事ではなく今やド素人でも簡単にアクセスできるネット記事を
安直にパクっているだけだ。
思わず読み流してしまいそうだが、賢明なる読者諸氏ならば最後の一文の数字に反応する筈だ。
この31、13、9と言う数字は所謂百分率だがもとにする100が何なのか判然としない。

そこで早速この記事のソースになっているFOXの記事を探してみた。
簡単に見つけられた。
Where will the top MLB free agents end up?
肝心のアンケートだがこれだ。

FOX SPORTS POLL

Which star of the postseason should the Yankees bring back?

Johnny Damon 13%
Hideki Matsui 9%
Andy Pettitte 31%
All of them 29%
None of them 18%


なんと選択肢は5個だ。
ポストシーズンで活躍した3人の中で松井の残留を望む声が最も少ないことは確かだが、
3人とも残留させろという声も29%ある。
そもそも3人のうち1人しか残留できない事情でもあれば話は別だがそういう訳では無い。
ペティットに投じた人の中にもデーモン或いは松井の残留を支持する人はいる筈だ。
このアンケートの全容を説明せずに9%という数字を取り上げることが、
数字の一人歩きを招き、ミスリードになるということに記者が気付いていない。
案の定、松井嫌いの輩はネット上で‘松井残留支持はたったの9%’と
まるで91%が反対しているようにコピペを貼りまくっていた。

自分の書いた記事が読者にどのように理解されるか想像できない。
それは記者のファンダメンタルズがおおいに欠落していることに他ならない。

スポーツ新聞の記者なんてそんなもんよ、と言われればそれまでだが、
こんな記事が上席のチェックも受けずに活字となり、それが商品として販売される。
明らかに欠陥商品だと思うのだが、どうだろうか。

2009年11月20日金曜日

週刊ベースボールのロバート・ホワイティング氏に注目~ガツン度満点の‘松井×イチロー比較論’に快哉を叫ぶ~

松井秀喜がワールドシリーズのMVPを獲得したことでマスコミも忙しい。
各テレビ局の特番や特集はすべて網羅したつもりだが、基本的には無難な作りが目立った。
松井の7年間そのものが十分にドラマであり、今回の活躍が偉大であることに依存すれば、
それだけでそこそこの内容にはなる。

そんな中、今週18日に発売になった週刊ベースボール 11月30日号(400円)は中々面白い。
何の因果か第55号だ。

松井秀喜に関してのコンテンツとしては下記の通り。

#[特集]ワールド・シリーズMVP
松井秀喜 世界の頂の、その先へ―
# インサイド・リポート
想いはただひとつ 世界一になるために
# [シリーズMVP、その価値とは?]
ニューヨークで、そしてメジャーで「真のヒーロー」となった松井
# 2003-2009 HIDEKI MATSUI CHRONICLE
# 2009ゴジラ解剖
(打撃=大島康徳、守備=本西厚博、メンタル=槙原寛己)
3人の解説者が徹底分析
松井×イチロー比較論
ロバート・ホワイティング氏[作家]に聞く

# 動き出した移籍市場と松井の去就 ゴジラよ、どこへ行く―
千葉功の「記録の手帳」
連載2500回記念拡大版スペシャル
松井秀喜が日本人史上初のMVP獲得!
2009「ワールド・シリーズ」総括


これらの中で最も注目すべきはロバート・ホワイティング氏による‘松井×イチロー比較論’だ。

そもそも野球観も打撃スタイルも大きく違うふたりの日本人メジャーリーガーを、
アメリカ人の目で分析している。
日本ではWBCユーフォーリアとも呼ぶべきスタートをした2009年、
途中ではイチローの200本安打狂騒曲に明け暮れていた。
しかし、やはり本場では最高のステージであるワールドシリーズが最大のイベントだという
当たり前のことを極めて自然に説明し、そこでMVPを獲得した松井の価値について
歴史的な視点を踏まえて解説している。

正論を吐いているのにガツン度満点だ。

私のような松井秀喜ファンにとってはまさに快哉を叫びたくなる内容なのだ。
基本はNPBメインの雑誌なので他の記事には特に興味を感じなくても、
個人的にはこの4ページに400円を払う価値がある。

400円を払う気が無い人は立ち読みをするか、
ネットで‘松井×イチロー比較論’で検索すれば抜粋したものはヒットする。


《追加》この価値ある記事の全内容を完全掲載




ロバート・ホワイティング氏が語る
松井・イチロー比較論


記憶に残るイチロー、記憶に残る松井秀喜
松井は日米関係の新しい扉を開けた!!


日本人メジャーで活躍する野手の中で特別な存在になっている
マリナーズのイチローとヤンキースの松井秀喜。

1歳違いの彼らは日本でプレーしているときからさまざまな比較をされてきた。
今回のワールドシリーズMVPにより、2人の関係はますますクローズアップされるはず。

そこで、野球を通して日米の文化の違いなどを論じ、『和をもって日本となす』などの
多くの著書があるロバート・ホワイティング氏(作家)に、イチローと松井について
アメリカでの評価の違いなどを語ってもらった。

球界の盟主の座を取り戻した伝説の英雄になる

―松井選手のワールドシリーズMVPは、アメリカにおいて
どれくらいすごいことなのでしょうか
(ホワイティング) 第6戦の第4打席で「MVP!MVP!」のコールが起きましたよね。
ファンは、日本人メジャーの松井選手として見ているのではなく、
「ヤンキースの英雄」として見ていました。
数年後、ヤンキー・スタジアムで行われるオールスターにほかのスターたちと
ともに松井選手も招待されると思います。彼はヤンキース伝説の英雄になったと思います。

―9年ぶりにチャンピオンの座を手繰り寄せたのが松井選手。
(ホワイティング)そうです。
多くの人がヤンキースは常にチャンピオンでなければいけないと思っている。
松井選手はヤンキースいるべきところに復活させた立役者。
MVP表彰式では英語でスピーチをしませんでしたが、それは関係ない。
阪神の助っ人・バースだって、日本語は話せないでしょ?
でも多くの阪神ファンが彼の虜になり、今も人気は高い。
松井選手もそれと同じだと思います。

―ところで、マリナーズのイチロー選手は01年にリーグMVPを獲得しています。
―それと、今回の松井選手のシリーズMVPとではどのぐらい差があるのですか?
(ホワイティング)松井選手が今回のワールドシリーズでやったことは歴史に残ること。
なぜならば球界の盟主をチャンピオンの座に戻したのですから。
しかし、リーグMVPは毎年必ず1人選ばれる慣例です。

―イチロー選手は9年連続200安打のメジャー記録も打ち立てました。
―イチロー選手と松井選手のアメリカでの評価に何か違いは?
(ホワイティング)イチロー選手が9年連続200安打のメジャー記録を作ったときには、
アメリカ・メディアはあまり大きく取り上げなかった。
多くのファンは、それまでそういう記録があることすら知らなかった。
ジョージ・シスラーの記録を破った04年のときと同じ現象でした。

―なぜアメリカのファンはそういう記録をあまり知らないのでしょう?
(ホワイティング)多くのファンは打率4割、年間最多本塁打、通算最多本塁打、
年間30勝以上、防御率2点台以下のような記録にしか興味がない。
もちろんイチロー選手に対して尊敬の念は抱いていますが、
多くのファンは「野球はパワーゲーム」だと思っています。
だから単打だけだと満足しない。
亡くなってしまいましたが、ニューヨークの友人はイチロー選手に対して、
「あれは野球ではない。ゴロを打つだけだ」と(笑)。
でも松井選手のことは大好きでした。

―なぜ松井選手が大好きだったのでしょうか?
(ホワイティング)松井にブルーワーカー(肉体労働者)的な雰囲気を感じるから。
文句を言わず毎日しっかりと仕事をこなし、ケガをしても必ず試合に出場し、
お金のことは気にしていない、と彼は言っていました。
それと松井が3年前の骨折のときファンやマスコミに向けて謝罪しましたよね。
あれに多くのファンは驚かされました。
今までお詫びの声明を出した選手はいなかった。
ニューヨーク・タイムズ紙やロサンゼルス・タイムズ紙などが
松井の行動にすごく品があった、と評しています。

―今までにそういう選手はいなかった?
(ホワイティング)プレースタイルで似た選手は、ヤンキースには同じようなタイプの外野手が2人。ひとりは40年代に活躍したトミー・ヘンリック。
もうひとりは、50年代に黄金時代で右翼手を守ったハンタ・バウアー。
彼は毎年20本近い本塁打を打ち、100打点を挙げ、
さらには、ここぞの場面でよく打ち、体も強かった。
無口なタイプで無礼なことは一切言ったことがない。
無口の英雄としては松井選手に似ています。

―イチローと似ている選手とは?
(ホワイティング)・・・・・彼はユニーク(唯一)の存在です。
ヒットを打つことを考えればピート・ローズ(元レッズほか)ですが、アメリカのファンには、
イチロー選手は「生意気」でどこかエゴイスト(自己本位な、利己的な)のイメージが強い。
もちろん、彼のプレーを見るのは楽しいんですよ。打席に入る前の仕草なども楽しいし、
肩、足の速さなど選手としては尊敬すべきプレーヤーだとは思っているんです。

紳士的なイチローにフレンドリーな松井

―ホワイティングさんご自身の2人への印象は?
(ホワイティング)イチロー選手とは一度、一対一でインタビューをしたことがあります。
ホテルのスイートで。
何かエルビス・プレスリーを取材するような緊張感でした(笑)。
しかし、実際に話していくうちに私は彼のことが好きになっていきました。
彼は本当に頭が良い。質問の意味を深く考え、
すばらしい答えを返してくれました。とても紳士的という印象が残りました。

―松井選手は?
(ホワイティング)彼は、冗談混じりの質問にもフレンドリーに答えてくれました。
すごく親切な人だと思いました。
毎年、キャンプ中にニューヨークの番記者を食事に誘います。
これもヤンキースの歴史では初めてのことです。
03年の入団直後に不調に陥り「ゴロキング」などと言われましたが、
高い年俸で入ってきた選手であれだけ不振が続けば、ニューヨークのメディアはもっと叩いたはず。
しかし、そこまでしなかったのはやはり松井選手の人柄がそうさせたのだと思います。

―松井選手がそういう選手だとは日本人もわかっています。
―しかしイチローに引かれる日本人ファンももっと多い現実があります。
(ホワイティング)私はWBCの影響もあると思います。イチロー選手は2大会連続出場、
日本の2連覇に貢献しました。
しかし、松井はどちらも辞退。それ以前、2人が日本にいたとき、巨人は毎日のように試合が放送され、
一方でイチロー選手が所属したオリックスの試合はほとんど見ることができなかった。
だから一番人気は松井選手でイチロー選手はいつも2番手。しかし、メジャーに行きリーグMVPを取り、
メジャー記録を塗り替えてそれが逆転し、WBCの活躍でそれが確実になった。
でも、今は松井選手が一番に戻ったと思います。

―もしイチロー選手がヤンキースに移籍していたら……。
(ホワイティング)ファンは尊敬しますが、彼は単打の打者。
ヤンキースはルース以来、本塁打を打てる打者が本物のスターになっています。
しかし、イチロー選手は別のカテゴリーの選手。
スターになるかどうかはジーターのようにチームに貢献する打撃ができるかどうかなのです。

―アメリカの野球はベーブ・ルースが出現してから大きく変わったと言われています。
(ホワイティング)もしイチロー選手が19世紀にプレーしていたら一番人気のスーパースターになっていたと思います。1890~1915年くらいまではタイ・カップ(元タイガースほか)などイチロー選手のようなスタイルの選手が多かったですから。
しかし、ルースが20年に年間54本塁打を打って野球の内容を変えたのです。
そして、ジョー・ディマジオとテッド・ウィリアムズ(元レッドソックス)も出てきて、
アメリカのファンは「パワーがないとスーパースターになれない」という考えに変わっていったのです。

―本塁打中心の野球に変化したということですね。
(ホワイティング)ピート・ローズがタイ・カップの4000安打の記録を塗り替えたときも、
「シングル=つまらない」と。
レッズの同僚で50本塁打を放ったこともあるジョージ・フォスターは
「僕が一振りでできることを、ローズは4打席も必要だ」と言ったことがある。
それだけ評価が低いという証です。

イチローが日米関係を近くし松井が新しいページをめくった

―個人タイトルは持っていないけれどシリーズMVPに輝いた松井選手と、チャンピオンになっていないけれど
―個人タイトルやメジャー記録を持つイチロー選手。選手としてどちらが幸せだと思われますか。
(ホワイティング)どちらも幸せだと思います。ただ、イチロー選手は現状のまま活躍すれば野球殿堂に入る選手です。
その一方で松井選手は多くの野球ファン、ヤンキースファンにヤンキース復権の象徴、
09年ワールド・チャンピオンの立役者としていつまでも記憶に残り、
ワールドシリーズ名場面のDVDにも入るような大仕事をしました。
つまりイチロー選手は記録に残り、松井選手は記憶に残る選手だと思います。

―その違いは大きいですね。
(ホワイティング)バラク・オバマ大統領のキャンペーンを手伝ったロバート・オア(元東大教授)氏が言った言葉があります。
「現在ではアメリカと日本の関係は貿易などの面でほぼ同等になった。そして今、ヤンキースのスーパースターが新しい扉を開いた。アメリカ人がニューヨークの真ん中で、国籍も何も考えず「MVP!MVP!」のコールを叫んだ。この瞬間、明治時代から始まった日米の歴史のどの政治家も成し遂げることができなかった日米間の関係が出来上がったのだ。彼により日米関係は新たな段階に入ったといえる。日米の関係を密接にしたのは、貿易でなく、外交でもなくそれは野球だった。政治指導力よりも人としての力が一番だったのだ」と。
私も松井秀喜が日米関係の新しいページをめくったと思っています。

―それはイチロー選手にはできなかったのでしょうか。
(ホワイティング)それは違います。シスラーの記録を抜いたときに、シスラーの家族が祝福した。あの経験が日米の関係をさらに近くした。日本にアメリカ人監督が増えたのも、たぶんイチローの活躍が影響していると思います。そういう意味ではイチローは十分に貢献しています。

―野茂英雄氏から始まり、イチロー選手が縮め、松井選手が新しいページをめくった。
(ホワイティング)その通りです。野茂氏が来た15年前は大きなギャップがあった。
それが今では日米間はすごく近い関係が出来上がっていますよね。

PROFILE
ロバート・ホワイティング Robert Whiting
1942年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。カリフォルニア大から上智大に編入し、
卒業後、出版社勤務を経てフリー・ジャーナリストに。ユーモアを交えた日本文化比較に定評があり、『菊とバット』『和をもって日本となす』『イチロー革命』などがある。
ベースボール・マガジン社から芝山幹朗氏との対談をまとめた新書『新・イチロー伝説』が好評発売中。

2009年11月9日月曜日

NY紙DailyNewsが来季のヤンキースの人材に関する投票を実施中~松井秀喜キープ派は63%でデーモンと同率~

NY紙のDailyNewsが2010年のヤンキースにとって必要な人間、不要な人間について
オンライン投票を実施している。

単なる数字のコピペだが興味がある方はどうぞ。
松井秀喜キープ派は63%だ。
MVPを取った後に同社が行った投票では3択でキープ派58%、不要10%、
そんな無粋なこと言わずに優勝を楽しむ32%だったが、今回は2択になった分保留派はいない。
因みにある意味ライヴァルとも言えるデーモンもまったく同じ63%。
勿論これらの数字はライブで変化している。

昨シーズンは当然、今季も序盤でもたついていた時に起きたジラルディ不要論、トーリ待望論。
結果を出せばこうなるってことだ。

If you were in charge of the Yankees, what would you do with xxxxxx?

Joe Girardi

Keep him 94%
Dump him 6%

Hideki Matsui

Keep him 63%
Dump him 37%

Xavier Nady

Keep him 36%
Dump him 64%

Derek Jeter

Keep him 96%
Dump him 4%

Chien-Ming Wang

Keep him 55%
Dump him 45%

Nick Swisher

Keep him 76%
Dump him 24%

Melky Cabrera

Keep him 72%
Dump him 28%

CC Sabathia

Keep him 98%
Dump him 2%

Mark Teixeira

Keep him 98%
Dump him 2%

Brian Cashman

Keep him 89%
Dump him 11%

Jorge Posada

Keep him 83%
Dump him 17%

Andy Pettitte

Keep him 92%
Dump him 8%

Johnny Damon

Keep him 63%
Dump him 37%

Alex Rodriguez

Keep him 95%
Dump him 5%

Joba Chamberlain

Keep him 80%
Dump him 20%

A.J. Burnett

Keep him 83%
Dump him 17%

Brett Gardner

Keep him 68%
Dump him 32%

Brian Bruney

Keep him 28%
Dump him 72%

Jose Molina

Keep him 48%
Dump him 52%

Sergio Mitre

Keep him 19%
Dump him 81%

David Robertson

Keep him 90%
Dump him 10%

Damaso Marte

Keep him 86%
Dump him 14%

Phil Hughes

Keep him 91%
Dump him 9%

Phil Coke

Keep him 62%
Dump him 38%

Chad Gaudin

Keep him 54%
Dump him 46%

2009年11月7日土曜日

9年間のニューヨーカーの渇望を潤したヤンキースの優勝パレード~MVP松井秀喜は風格溢れる花道を飾った?~

ヤンキースがワールドチャンピオンの優勝パレードを行った。
LIVEで見たくてググったら直ぐにヒット、実に便利な世の中になったものだ。
FOXはパレードが始まる数時間前から沿道に続々と集まるファンの姿を映し出していた。
空からのヘリ映像だと護送車のように見えるバスが次々と到着し関係者が登場し歓声が沸く。
そしていよいよパレードのスタートだ。

松井秀喜は選手の中では先頭車両に乗車。
ヒンスキーをボディガードにして、一段高いお立ち台に立ちファンに手を振る。
実況も松井の雄姿を追い続け、しきりにマツイ、ゴァッジラを連呼する。
期せずしてMVP、MVP、MVPの大合唱が起きる。

改めて松井が大仕事をした実感が沸いた。
いまだにあのゲーム6の映像を見ると込み上げてくるものがある私だが、
パレードは余裕を持って晴れ晴れとした気分で見ていた。

次々と選手を乗せた車が現れるが組み合わせが中々面白い。
バーネットはやっぱりモリーナーを指名した。
デーモンとスウィッシャーはちびっこギャングのようでもあり、
ロッカーのようでもあった。
ジーターはポサーダと一緒で生え抜きコンビ。
そして最後の車に乗っていたのはリヴェラ、流石クローザーだ。

ドレスコードがどういうものだったのかわからないが、各人の服装はかなり微妙。
A-Rodの格好を見て実況はCHAPEAU 、CHAPEAUと散々冷やかしていた。

パレードの終点のシティ・ホールに到着しセレモニーが始まった。
簡潔なスピーチの後‘Key to the city’と呼ばれる鍵が3選を果たしたばかりの
ブルームバーグ市長から選手、コーチ、スタッフに手渡された。
松井もマイケル・ケイの紹介で立ちあがった。

おおぉ、さすがMVPだけあって歓声、拍手もいい感じだ。
その後、なんと松井の通訳で現地ではロジャーと呼ばれている
Rogelio Kahlon(ロヘリオ・カーロン)の名前も告げられた。
しかもかなりの声援を受けていたのには驚いた。
最後はジラルディ、ジーターの順で授与された。

パレードが始まってから3時間、その前も含めると5時間以上付き合ってしまった。
マンハッタンの紙吹雪の舞うパレードと言えば私が子供の頃白黒の映像で見た記憶がかすかにある。
それが何のパレードだったのかも全く覚えてないが、地方住まいの少年には
何かとてつもないスケールのものとして心に刻まれた。

今回実際にLIVEでパレードの全容を目の当たりにした。
事前の期待が大きすぎたせいかトイレットペーパーを使った紙吹雪の感じがイマイチで
やや拍子抜けした。

それでも沿道の数多くのファンの歓声やインタヴューを聞いていると、
やはり熱気や興奮が伝わってきた。
松井軸で言えば7年という歳月だが、ヤンキースファンやニューヨーカーにとっては
もっと長い9年の年月が流れていた。
まさにヤンキースのワールドチャンピオン、それを祝福するパレードを渇望していたのだ。

そんな人達の喉を潤すことがやっと今年出来た。
しかもだ、その最高の立役者として活躍したのがMVPの松井秀喜なのだ。
2年に1回優勝していたら優勝自体が‘ルーティン’になっていただろうが、
9年の空白が‘スペシャル’なものにしたのは間違いない。
そう考えるとHideki Matsuiの名は極めて名誉あるものとして
ヤンキースの歴史に刻まれるに違いない。

去就問題が盛んに云々されているが、今日の松井の姿をみてこの1マイル足らずのパレードが
或る意味ヤンキーとしての花道になるのではないかという思いがある。
松井の悲願の世界一、しかもMVPのタイトルも獲得するという完璧な形での結末。
本人は残留を強く希望しているが、この結末は今までの松井の努力だけではなく、
残留できないことへのコンペンセーションを含めて野球の神様が仕組んだような気がするのだ。

2009年11月5日木曜日

ヤンキースでの‘最終年’に自らMVPに輝き、夢のワールドシリーズ制覇を叶えた松井秀喜~こんなに泣ける悲願達成はない~

ヤンキースがゲーム6でフィリーズを降し2009年のワールドシリーズを制した。
この日がやって来ることを前提に推敲を重ねて予定稿を用意することも可能だったが、
そんなことをすれば徒にマーフィー君を刺激しそうで自重した。
松井秀喜&ヤンキースネタがメインのブロガーとしてはビシッと決めたいところだが、
思いがいっぱいあり過ぎてどんなに言葉を選んでも足りない感じが否めない。

素直に大いに喜ぶべきことなのに、松井は笑顔なのに涙しか出ない。
これほど1日中イモーショナルになることも少ない。

松井秀喜が2003年からヤンキースでプレイを始めた。
もしあの年のワールドシリーズを制していたなら単純に大喜びしていたと思う。
ところが、あれから6年の月日が経っているのだ。
この通算7年の歳月が悲願という言葉の‘熟成期間’となり味わい深いものにしている。
おまけに松井にとってはヤンキースでの‘最終年’に巡ってきたチャンスだ。

松井がピンストライプに拘っていることは昨年の旧ヤンスタの最終試合に先発出場するために
珍しく我が儘を通したことでもわかる。

松井はピンストライプを着てワールドチャンピオンになりたいのだ。

もしこのシリーズがゲーム5で決まっていたなら、松井はラインアップに名を連ねることもなく、
ビジターのユニフォームを着て1打席限りの代打でヤンキーとして野球人生を終えていただろう。
それが運良く順当負けして、ホームに戻ってのゲーム6が実現した。
マスコミは‘Godzilla returns.’と題して松井がDHとして出場できるヤンキースが有利だと書きまくった。
チームメイトのコメントも載せ余りの期待の大きさにこちらが委縮してしまった程だ。
しかし、そんな私の弱気の虫を松井は完全に無視した。

いきなり先制の2ランHR,続いて2点タイムリー、さらに2点追加するダブル。
7得点のうち6得点を叩きだしたのだ。

この大舞台で松井の一人舞台だな・・・(^。^)

自然発生した場内のMVPコールでもわかるようにヒデキマツイは衆目の一致するMVPに選ばれた。
チャンピオンリングだけではなくMVPのトロフィーまで手にしたのだ。

ヤンキースはWSを制覇し、松井はポストシーズンで爆発、ALCSとWSで
MVPに選ばれる。
それでもヤンキースは再契約をせず、それが逆に松井伝説を生みヤンキースの歴史で、
記録より記憶に残る選手として深く名前を刻まれ未来永劫語り継がれる。

これは私がシーズン当初、描いた理想的なシナリオだったが、
これとほぼ同じ形で実現するとはまさに壮大なるドラマトゥルギーを感じる。

ところでテレビのインタヴューやその他で‘誰それの活躍を見て元気を貰いました’という人々がいるが、
個人的には余り好きな表現ではない。

個別にはわからないから単純には言えないが、大半は、特に街頭で答えている連中は
一方的に元気を奪い取っているだけに見えてしまうからだ。
本当のファンは自分のエネルギーも大いに消耗して対象に向かい合っている。
私も松井秀喜に関しては筋金入りのファンとしての自負がある。
自分が注ぎ込んだものも無いくせに安易に元気を貰う奴等の元気なんてその場限りに過ぎない。
まあ、こんな目出たい時に何もここまで熱くなる必要も無いと言われそうだが、
それがなりぽんらしい心の狭さであり拘りなのだ。

そういう意味ではこのブログの読者は松井秀喜あるいはヤンキースに寄せる思いに
溢れた人達が大半だろう。
松井が何か活躍した日のアクセス数が如実にそれを物語っている。
姿は見えないが確実に松井を愛する人達と何かを共有できている感覚は、
基本はベッド暮らしの私にとって実に有り難く頼もしいことだ。

一時期は数多くのコメントを寄せてくれたのに、
いつの間にか完全に姿を消してしまった常連さん達が相当数居る。
ブロガーとしては残念なことだが、それはこのブログに魅力を感じなくなっただけで、
松井秀喜は引き続き応援し続けているに違いない。

何れにせよ松井を愛する我々にとって今日は最良の日になった。
他人事ではあるが私の人生の忘れられない1日となったと言ってもよい。
このメジャーリーグ最高のステージで驚異的な活躍をして主役を演じ、
MVPに名を刻んだこの男を改めて誇りに思う。
特に近年はWBC不参加のせいで珍妙なナショナリズムが台頭し、
松井もファンも微妙な立場に置かれていた分、
私と同様に溜飲を下げた人もいるだろう。

さあ、みんな、溜飲を下げてきれいになった胃袋で祝杯を挙げよう。
私はこの日のために冷蔵庫で待機していた最後のキャヴィアとウォッカだ。

冷蔵庫といえば今日の朝食は予告通りに決勝弾を放ったゲーム2と同じ北菓楼のシュークリーム。
このゲン担ぎが大当たりだった。
ここのシュークリームは何種類もあるが、私が食べたのは『夢不思議』という商品だったのも、
何かの暗示だったのかもしれない。

それにしてもこれだけの大きな‘置き土産’をした松井に対してヤンキースは
本当に今年を‘最終年’にするのだろうか。
新ヤンスタの歴史の1年目をチャンピオンでスタートさせたヒーローに2年目は無いのだろうか。
FOXのMVPインタヴューの最後では松井もあの場に相応しい言葉で賢くアピールしていたが・・・。
何れにせよFAの松井の就活としては訴求力十分だった。

2009年11月2日月曜日

デーモンが勝ちを盗みワールドチャンピオンまであと1勝~松井秀喜のヤンキースのキャリアが代打で終わる可能性も~

昨日のゲーム3で勝ち越し打を打ったのは誰か覚えているだろうか。
ジョニー・デーモンだ。
ところが地元紙の1面を飾るどころか見出しにも登場しない。
一番驚いたのはDaily Newsが実施しているオンライン投票で選ぶヒーロー(5択)にも
名前が無かったことだ。
因みに代打HRの松井は有った。
‘WPA’という勝利への貢献度を数値化した指標があるが、ゲーム3ではデーモンが1位だった。

今日のゲーム4でもデーモンは大活躍。
8回裏にジョバが同点弾を浴びた直後の9回の攻撃。
代打の切り札の松井秀喜がポップフライに倒れ、ジーターも三振を喫して、
白タオル軍団が狂喜する中、この日3本目のヒットで出塁する。
誰もが予想したように2塁へのスティールを試みる。
それは楽勝でセーフなのだが、何を思ったかそこから3塁に一目散。
テレビの前の私も唖然としたが、それ以上に呆然としたのが虚を衝かれた相手チームの内野陣だ。
打席のテシェイラに備えて大きく右にシフトしていたために3塁ベースが無人状態だったのだ。

これでマウンド上のリッジは大いに動揺し、ナーヴァスになったに違いない。

この後、A-Rodがクラッチ・ダブルを放ち、続くポサーダも2点ダブル、
2アウト・ノーランナーから一挙に3得点し7-4。
最後はリヴェラがあっさり1-2-3イニングで片づけヤンキースが3勝1敗とし、
ワールドシリーズ制覇まであと1勝となった。

今日もデーモンの扱いは小さいが個人的には今日のヒーローは彼だ。

さて、ホームで鬼のように強い筈のフィリーズだがこれで2連敗。
明日はエースのクリフ・リーが先発するが、最近5年のWSはゲーム5までで決着している。
そうなると松井秀喜は2度とピンストライプを着ることも無く、
ビジターのユニフォームを着て1打席限りの代打出場で、
ヤンキースでのキャリアを終える可能性も出てきた。

う~ん、明日は順当負けして、松井がDHで先発できるヤンキースタジアムの2試合で
決めるのも手だが、勝てる保証も無い。
やはりここは一戦必勝で明日のゲームに臨むのが正攻法だろう。
松井の夢は飽くまでもリングなのだから・・・。

私はゲーム1でLeeに歯が立たなかったのを見て或る物を妻に用意させた。
明日はグリコのLEE(辛さ10倍)の朝カレーにする。

かみさん曰く‘そういうのって今まで効果あった試しがあるの?’

確かに大した効果があったとは思えないが、
そこはほら‘気は心’と言うではないか。

2009年11月1日日曜日

‘外圧’に負けずに本来の布陣で勝ったヤンキース~代打、松井秀喜は一発回答の2試合連続弾~

ゲーム2の決勝弾を放った松井秀喜は派手に1面を飾っただけではない。
DH制の無い敵地での3連戦を前に、松井をどう起用するかマスコミが大騒ぎを始めたのだ。
‘クラッチ・マツイがラインアップにいないなんて’と
アウトフィルダー:ヒデキ・マツイの実現性について書きまくった。

おまえら、数日前には松井が不調ならDHヒンスキーもあり得るとか言ってたよな・・・<`ヘ´>

マスコミ人の節操の無さはデフォだが、それにしてもこれだけ少ないサンプル数で
ここまで論調が変わるのは、超特大の松井ファンの私が読んでも気恥ずかしい程だった。
背景にはライト、スウィッシャーが絶不調なこと、レフトのデーモンもイマイチなことがある。
特にスウィッシャーに関しては風当たりが強い。
ジラルディに対する質問でも激しくその辺が追及された。
昨日の時点でレフト、デーモンは言明していたので、
可能性としてはライトに松井を先発で持ってくるかどうか。

個人的には有り得ないと思いながらも今朝は早起きしてスタメンの早刷りをチェックした。
ライトはスウィッシャー、特に失望も驚きも無かった。

スウィッシャーに関してはひとつだけ期待できる好材料があった。
レギュラーシーズン中、YESのマイケル・ケイがしきりに口にしていたが、
彼は完全に‘外弁慶’なのだ。
通算で松井より1本多い29本のHRを打っているが、ホームで8本、ロード21本。
最後の5本がホームだったが24本の時点ではホームで3本、ロードで21本だったのだ。
マイケル曰く‘新ヤンスタはHRが出やすいというがスウィッシャーを見ろ’

実際今日の試合では同点、逆転の起点になるリードオフ・ダブルの他に、
レフトスタンドへ文句無しの一発をぶち込んだ。

デーモンも勝ち越し打となるクラッチ・ダブルを決めた。

松井ファンとしてはなるべく多くの出番を観たいというのは本心だが、
レギュラーシーズンをメジャー最高勝率で終えたチームらしく、
最高のステージでも本来の布陣で戦うのが王道だと思う。

恐らくメジャー史上例を見ない、ワールドシリーズでそのシーズンの守備デビューというのは
やはり奇策と言わざるを得ない。

さてそういう意味では松井にとっての王道はピッチャーの打順での代打起用になる。
得点は7-4とヤンキースが3点リードの8回表、2アウト、ノーランナーで登場した。

なんとここでレフトへソロホームランを放つのだ。
ヤッター!というよりポカーンとして笑うしかなかった。

まさに一発回答の2試合連続弾だ・・・(^O^)/

リヴェラを温存するためにはナイスなHRだと思いきや結局ヒューズが被弾し守護神登場となったが、
チームは8―5で勝利し2勝1敗とした。

結果的にはジラルディが‘外圧’に負けずに本来のメンバーで臨んだことが奏功した。

WS初ヒットがカメラ直撃、ビデオ判定2ランHRとなったA-Rodだが、
あれはきっと第1打席のデッドボールで覚醒したに違いない。
問題は第4打席にまたまたぶつけられてさらに目が覚めたか、
ふりだしに戻ってないかどうかだ。

野球はチームスポーツ。
当たり前のことだが今のヤンキースにはそれを一層強く感じさせる良い雰囲気がある。

ベンチの松井がヘルメットかぶり準備を始めるとテシェイラが近づき肩を叩いた。
キャプテン、ジーターも寄ってきて頭をコツンとやった。
何か結果を出した後ならよく見る光景だが、事前には余り記憶が無い。

1打席しかチャンスを与えられない松井を激励したかったのだろうか。
我ながら滅茶苦茶臭~い表現だがそういうチームメイトの思いも通じて、
シーズン中にも滅多に無いレフトへのHRが生まれたのかもしれない。

結果が出た後に大喜びしていたエロも今日はいい奴に見えた。

因みに松井が打ったのは夜の12時を過ぎていたから、
ミスター・ノーベンバーになるための資格としてカウントされる・・・(>_<)