2010年8月15日日曜日

めでたさが中くらいにもならずおらが夏~松井秀喜が打ってLAA快勝も終戦モードは変わらない~

松井秀喜が先制の2ランHRを含む4の4と大爆発、LAAは快勝、TEXは負け。
世が世なら嬉々としてブログの更新をする条件がそろっているが実際はそうでもない。

‘めでたさも中くらい’どころか‘中くらいにもなれない’のが実感だ。
酷暑が続く日本だが‘おらが夏’は実に寒々としている。
理由は簡単だ。
松井秀喜の所属するLAAのプレイオフ進出は常識的にはほぼ絶望、
8月の頭には終戦モードに突入したからだ。
松井自身も全く冴えず至る所から戦犯扱いの声が聞こえてくるだけでなく、
メジャーリーガーとしての来季以降の存在そのものが脅かされている感じだ。

過去7年NYYで恵まれていたと言えばそれまでだが、
プレイオフのステージに臨めない野球はモチベーションを保てない。
勝っても負けても大勢に影響が無いと思えば観戦していても燃えない。

実は昨日の試合は松井がスタメンを外れたことを知った時点で観ないことを決めた。
2005年MLB.TVを導入して以来松井が出場しなくても全試合視聴を続けてきた私にとっては
大きな決断でそのことをブログで取り上げようと思ったほどだ。
矢張り、せめて9月の半ばぐらいまでそれなりの可能性を残して
ドキドキ、ハラハラ、ワクワクを味わいたかった。

自慢じゃないが(と言う時はほぼ自慢だが)ディーラーを20年近くやった人間だから
逆境時のセルフ・マネージメントには慣れているつもりだ。
ただそれらは相場と言う得体のしれないものを相手にはしているものの、
自分で判断し決断し責任を果たすことが可能だ。

誰かを或いは何かを応援する行為は自分ではその結果に関して直接的には何も関われない。
ただひたすら願い、祈るしかないのだ。
逆にその限界性が人を更に惹きつけるのかもしれない。

まあ私も服喪期間に入って2週間以上経つからそろそろ‘戦後処理’が出来そうな気もするが、
‘まだ戦後は終わっていない’=(奇跡の大逆転優勝)のシナリオは流石に描けない。

どうせ非現実的なシナリオならウエーバー公示で8月末まで(プレイオフ・ロースターの期限)に
NYYへ電撃トレード。
ちゃっかり2個目のリング獲得、2年連続のWSMVPを目指す方がいいかな・・・(^。^)

2010年7月21日水曜日

超久々の松井秀喜のHRに‘セイヤッ!’~ヤンスタとYES(my9)の実況で味わう‘我が家’感覚~

チーム(LAA)が勝利し松井秀喜が活躍した時だけこのブログを書くことにしているが、
その2条件を最後に満たしたのは6月27日。
下手をすると1ヶ月経ちそうだがそれだけチームの勢いが無く松井も精彩を欠いていた。

そしてやっと今日久々に野球ネタを取り上げることが出来た。
SEAとの4連戦はSWEEP可能だったのに最後に実にアグリーな敗戦を喫し、
強豪NYY相手では苦戦必至だと思われたが大勝した。
松井も超久々のHRをかっとばした。
1死1,3塁、1死満塁の絶好のチャンスでは最低限の仕事も出来ずに
RBI Guyを名乗るには物足りなさもある。
ただHRを打てそうな感じが全く感じられない日々が続いていたから素直に感激したのも事実だ。

それにしてもやはりヤンキースタジアムはどこか‘我が家’の感覚を与えてくれる。
4月のリング・セレモニーでの感動的なオベーションに続き
今日の試合でも松井が打席に入る時のファンの大きな声援には愛を感じる。
LAAの先発メンバーには3人の元ヤンキーがいたが全然扱いが違う。

個人的にはYES(my9)の実況を聴くと‘我が家’に戻ってきた感じになる。
とにかく情報量の豊富さ取り上げる話題の多様さで群を抜いている。
今日のメンツはマイケル・ケイ、ケン・シングルトン、ポール・オニールといった3強が揃った。

松井のHR実況でマイケルの‘セイヤッ!’を耳にできたが、
それが微妙にテンションの低い‘敵ヴァージョン’なのも一興だ。
彼等は松井に関してだけでもどれだけのことを話しただろうか。
LAAのFSWよりはるかに松井のことを把握している。
オニールが真っ先に話題にしたのは、試合前にヤンキースの元チームメイトに挨拶に来た
松井の英語力の完璧さだった。

そうなのだ、松井にとってもヤンキースはまさに‘我が家’感覚なのだろう。
極自然に友人に会いたい気持ちが素直な行動になる。
どっかの日本人選手とのぎこちなさとは真逆だ。

さてNYYがLAAを苦手にしているのは今年の対照的なチーム状態でも有効。
明日今季の‘最終戦’をものにして5勝3敗にしたいものだ。

最終戦?
松井にとって再び‘我が家’に戻るためにはポスト・シーズン進出が必要だが、
なかなか負けないTEXに苦労している。
このシリーズの後の直接対決で叩くしかないが、
ゲレーロとの対比においても松井がキーになることは間違いない。

要するに私が毎日ブログ更新しなければならない羽目に陥って
悲鳴を上げる展開になればいいってことだね・・・(^。^)

2010年7月13日火曜日

まだまだ・林美雄を忘れない~‘帰り来ぬ青春’の真っ只中で遭った男~

林美雄の命日で1年の月日の長さを知るようになって何年目だろう。
彼との関わり合いについては既に過去に書き尽くしたので残念ながら新しいネタは無い。

最初に訃報を聞いた時に比べれば故人に対する思いが薄れているのも認めざるを得ない。
それでもこうして年に1回は書きたくなるのは何故か。

ネット上に存在するミドリブタ信者の多くが当時(中学生)、高校生、
大学生としてリスナーだった人達だ。
いわゆる青春真っ只中にこの男に遭ったのだ。
既成の価値観に囚われずに独自のテーストで新しいものを発掘してくる彼に魅了され
大いに感化された。
それがその後の個々の人生にどう影響を与えたかは様々だろうが、
林美雄に心酔していたあの時代が懐かしくて堪らないことは共通しているのではないか。

私は映画やドラマは節操無く新しいものを観るが、
音楽に関しては自分が愛するお気に入りを繰り返し聴く。

その中にシャルル・アズナヴールの‘Yesterday When I Was Young’というのがある。
フランス語では‘Hier Encore’ 邦題は‘帰り来ぬ青春’だ。
長い時間が経過しているのに‘yesterday’と言うのがなかなか素敵だ。
日本語でも遠い昔のことなのに‘昨日のことのように’と言うのと同じ感覚なのだろうか。

アズナヴールが40歳の時にリリースしたらしいが、
奇しくも私が林美雄氏と一緒に飲む機会に恵まれた年齢とほぼ同じだ。
他にも色々な歌手が歌っていてYouTubeだけでも相当ヒットするが、
個人的には素直にアズナヴールの英語ヴァージョンが劇的で最も好きだ。

もう何十年も何度となく聴いているが、飽きるどころか寧ろ自分の人生の中で熟成している感じだ。

帰り来ぬ青春への憧憬は歳を重ねるとともに深まる。
私の場合は特に病気によって貧弱な現在しかないからなおさらなのかもしれない。
どこかであの頃の自分のアイデンティティを求めている。
林美雄の価値が維持されているのもこうした要因があると思われる。
しかも青春と同様に彼自身が‘帰らぬ存在’になったことで更に強烈になった。

青春に関しては誰もが後になって気付くことが多い。
ここは素直に先人の英知に学ぼう。

まあ、これは今の素直な感情。

ああ!青春・・・ 人は一生に一時しかそれを所有しない。
残りの年月はただそれを思い出すだけだ。(A・ジイド)

少し斜めから分析するとこれか。

「青春が楽しい」というのは迷想である。 青春を失った人達の迷想である。(サマセット・モーム)

青春の特権といえば、一言も以ってすれば無知の特権であろう。(三島由紀夫)

同い年の連中と飲みながら話すと懐かしさとは別にこういう感覚もある。

私も青春のことを懐かしみ、若い人を羨むことがあるが、
しかし、もう一度若くなって世の中を渡ってこなければならぬと思うと、
何よりも先に煩わしい思いがする。(正宗白鳥)

青春の時期は、いつの時代でも恥多く悩ましいものだ。
もう一度やれと言われてもお断りしたい。(吉行淳之介)

今年から東京で学生生活を始めた息子に言うとしたらこれ。

青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ。(倉田百三)

そしてその昔卒業したら何になりたいと訊かれると‘詩人’と嘯いて
周りを煙に巻いていた自分を嘲笑うような至言はこれだ。

二十歳のときに詩人であるものは、詩人ではなく、ただの人間にすぎない。
二十歳を過ぎて詩人であれば、そのときかれは詩人である。(ペギー)



林美雄を忘れない~あの夏の光と影は何処へ逝ってしまったの♪~

続・林美雄を忘れない~愛はいつも束の間、今夜遠く旅立つ♪~

続々・林美雄を忘れない~それは小林千絵ちゃんのお陰だった~

又・林美雄を忘れない~あれから5年、命日には線香一本、花一輪~

又々・林美雄を忘れない~年に一度はミドリブタの美声と懐かしさに浸る~

まだ・林美雄を忘れない~元気なミドリブタに会える映画2本「太陽を盗んだ男」「ザ・レイプ」~

2010年6月18日金曜日

サンデーモーニングで正論を吐いた江川紹子に逆切れし降板を要求した張本勲~それを受け入れたTBS体質~

TBSのサンデーモーニングの張本勲の言動については何度も疑問を抱き、
際立った時は直接電凸し担当のKディレクターと話をした。
この1年足らずでブログで取り上げたのは4度だが、
メールで苦言を呈したことは何度もある。
それらは何れも個人的には大問題だったが、まあ所詮その程度だったことも否めない。
しかし今回の張本とTBSの失態はより多くの人間の注目を浴びそうだ。

以下は江川さんのtwitterからの抜粋だ。

出演予定だった6月20日のサンデーモーニングにできなくなりました。5月23日の放送での私の言動について、張本勲氏が立腹し、江川を番組に出さないようTBS側に求めたためです。TBSは、張本氏の主張を受け入れ、私を出さない、と決めました。7月も同様の理由で出演できません。詳細は後で

ちなみに、張本氏は楽天の岩隈投手について「カツ」を叫び、「無責任」と断じました。それに対して、私が驚いて「え~っ」と声を発したことが許せないのだそうです。

ちなみに、サンデーモーニングはTBS報道局の番組です。話し合いの中で、私は「TBS報道局にとって、何が大事な価値観か、よく考えて欲しい」と述べてきました。その結果が、これです。非常に落胆しています。

そうなんですよ~。それも許されないらしい(>_<) そんな怒らなくても。岩隈ファンとしてのリアクションでしょ

張本氏の要求は、「江川と同席したくない」ではなく、「江川を番組に出すな」というもの。20日に私を出演させれば、それ以外の日も、張本氏は出ないと主張されたそうです。

TBS側は当初、私に無期限の「休養」を提案してきました。無期限というのは、張本氏の怒りが収まるまで、ということ。「おそらく秋頃にはまた出ていただけるでしょう」と。私が「休養はしません」と述べ、その後やりとりの中で、休養期間は2ヶ月間に短縮されましたが、他はまったく変化なしでした

念のため申し添えると、私は張本氏と喧嘩をしているわけではないです。TBSには、私の言い方がよくないということであれば、張本氏に謝りに行きますよ、とも言いました。

実は、張本氏が「江川を出すな」と要求されたのは、これが2度目で、最初の時は関口さんが助け船を出して下さいました。今回は、関口さんが何を言っても譲れないと、張本氏が主張されたそうです 関口さんが助け船を出すという事もないんですね

前回のことがあったので、私はなるべくあのコーナーにはリアクションしないように努めていたのですが、あの時は岩隈さんについて、あまりの言いようだったので、ついファンとしてリアクションしてしまいました

私がいきさつを明らかにしたのは、1つは私のコメントを待っていてくださる方に出られなくなったことをご報告しなければ、と思ったから。もう1つは、これで私が黙っていれば、次にまた同じようなことが起きかねない、と思ったからです。

たくさんの激励コメント&フォローをありがとうございます。それを励みに、これから東京地検の記者会見に行ってきます。


問題となった5月23日の放送は私も録画してざっと流し見をした。
確かではないがこんな感じだったと記憶している。
巨人戦で8回同点の場面で途中降板した岩隈に張本が「喝!」を入れた。
理由は「エースだから・・・」
江川が反論した後「体調が悪かったかもしれないし、わからないじゃないですか」
と‘正論’を吐いたところで張本が逆切れした。
そして「素人にはわからない」と顔を真っ赤にするしかなかった。
私は単純にいつも通りの頑迷固陋な張本の滑稽な姿としてしかとらえていなかったが、
本人には我慢できなかったのだろう。

張本はNPB以外のスポーツにはド素人なのを自覚してるのか・・・<`~´>

そして今回の江川降板要求だ。
別に私は江川に対しては何の思いも無くニュートラルだが、
スポーツコーナーで他の連中が単にニヤニヤして馴れ合いムードが充満している中では
貴重な存在だと思っている。

その貴重な存在をあっさりと切るTBSの体質も逆の意味で‘流石’と言わざるを得ない。
そしてこういう言い方は好ましくないのは承知の上であえて書くが、
張本に漂う某半島の将軍様風情には激しく嫌悪感を覚える。

これからTBSにはメールを送るつもりだ。

《関連記事》

2009年7月5日
MLB蔑視の張本がイチローにツンデレの滑稽~「サンデーモーニング」で‘みんなダメジャー’発言~

2009年7月26日
頑迷固陋な張本に喝!~松井秀喜のサヨナラ弾を評価しないことで自らMLBを語る資格が無いことを証明~

2009年12月13日
MLBの試合数を2週に渡って間違えた張本勲が御意見番の笑止千万~番組スタッフも訂正できないのがTBSクオリティ~

2010年3月28日
日本プロ野球に、日本国に何してくれました?~サンデーモーニングで松井秀喜を全否定した張本勲の品格~

2010年6月12日土曜日

松井秀喜がLADのトーリに‘恩返し’の決勝3打点ダブル~打席でのマツイは恐い~

MLBは今日から本格的にインターリーグに突入した。
LAAの相手はLADでいわゆるフリーウェイ・シリーズだ。
そしてLADの監督はあのジョー・トーリ。
試合前に松井が挨拶に行っているシーンが映し出されていたが、
何と10分も話したそうだ。
通常この手の遣り取りは握手をして極短時間の会話で終わることが多いと思われるが、
この長さは極めて異例だろう。

これは偶然ではなく、松井が本当にトーリと話したかったのでないか。
最初から通訳のカーロンを連れていったことからしても松井の本気度が窺える。
単に笑顔を見せるだけでなく表情が実に活き活きとしていた。

松井秀喜とトーリは相互信頼の厚い師弟関係にあるとされている。
日本のメディアはそれを誇張して伝えていることは否めないが、
今日のような場面を目にすると松井がトーリを心底尊敬し感謝の気持ちを
持って慕っているのが伝わってくる。

幻のNYY次期監督マッティングリーの姿もあったが、まさにトーリ・ファミリーだ。
今後もこのシリーズは5試合あるが、次はワールドシリーズで会おうとでも
言って別れたのだろうか。

試合前の取材で‘打席でのマツイは恐い’とコメントしたトーリ。
それが今日のゲームでも現実になった。
LADが同点に追いついた直後の5回の表、2死満塁で走者一掃のダブルを放ったのだ。
1塁走者がもっと際どいのがベストだが、実は私がグランドスラムより好きな得点シーンだ。

しかしこれぞクラッチ松井の本領発揮、安打の数より質の世界だ。

これでトーリに‘恩返し’が出来たな・・・(^。^)

恩返し?
そう、相撲の世界では世話になった人相手に土俵で勝つことを‘恩返し’と言う。
ほら、松井って世が世なら横綱になっていた逸材だから・・・。

実際のところ打たれた後のトーリは、愛弟子の活躍に目を細め(る訳は無く)、
かと言って眉をひそめることもなく軽く俯いただけだった。

結局LAAは松井の決勝打を希釈させるような10-1の大勝。
ア・リーグ西(実質3チーム)で‘1人勝ち’になったこともあって、
大満足の1勝となった。

2010年6月7日月曜日

松井秀喜が今季3本目のイチロー頭上越え弾~LAAは不敗指揮官Ron Roenicke の下SEAをSWEEP~

前回の記事で多用した禁句の反動を少しは意識したが、
松井が昨日の試合で4タコに終わった以外は大満足のSEA3連戦となった。

2試合目も大勝した後の今日の試合は前半リードを許しやや苦戦したが、
松井秀喜の第9号同点HRで流れをこっちに持ってきた。

今季3本目のイチローの頭上越え弾だ。
9本のうち3本というのは或る意味異常な確率だし、それもこの短期間に実現した。
松井本人は特に意識はしていないと言い張るだろうが、
私のように単なる松井ファンだけでなくイチローの野球観に否定的な人間には、
打球が空中を舞い着弾するまでの時間が堪らない。
もっと正直に言えばほくそ笑んでしまう。
特に今シーズンから同地区対決になったからそのライヴァル意識が深まったのも事実だ。

絶好調にして孤軍奮闘のイチローもすかさず同点ダブルで意地を見せるが、
ナポリの勝ち越し2ランHRがまたもやイチローの頭上を襲い決着がついた。

LAAの指揮官は前日に引き続き名将ソーシアに代わりRon Roenicke(ロン・ローニッキー)が務めた。
SEAもワカマツが退場処分になり代行対決となったが勝負は目に見えていた。

ローニッキーは2006年に3試合(ソーシア出場停止)、2007年に2試合(ソーシア子息卒業式)で
監督を代行しているが全勝。
昨日の試合(ソーシア娘卒業式)でも勝って不敗神話を守っていたのだ。
今日の勝利で7戦全勝、トータルのスコアでも44得点、18失点と圧倒的だ。

LAAの隠れた最終兵器だね・・・(>_<)

無事SEAをSWEEPして明日からOAKとの4連戦。
超どんぐり状態のア・リーグ西の3チームだが問題は現在首位のTEXがSEA相手の4連戦だということだ。

2010年6月5日土曜日

松井秀喜は‘完全復活’LAAは‘貯金生活突入’~今日は禁句のオンパレードだ~

こうやってMLBを中心にブログを書いていると経験則で学ぶ幾つかの‘禁句’がある。

‘完全復活’‘借金完済’‘貯金生活突入’‘先ずは1勝’などだ。

これらのワードをタイトルに入れると妙にマーフィー君を刺激して、
裏目に出ることが多い。

LAAが昨日の勝利で5割に復帰し、松井も6月に入って突然絶好調になっているのに
更新を控えたのはそういう私なりの配慮があった。

そしてSEAとの3連戦が始まったが、
今日は禁句のオンパレードになるしかないだろう。

事実としてLAAはSEAとの3ゲームシリーズで‘先ずは1勝’を挙げ、
待望の‘貯金生活突入’を果たした。

松井秀喜はイチローの頭上を越える先制8号HRを含む3安打で3打点。
6月になってからの4試合すべてでマルチヒットを記録し、現在10打席連続出塁中。
5月末時点で0.229と低迷していた打率も0.265に跳ね上がった。
松井秀喜は‘完全復活’した。

今日の試合後の戦評の見出しはやはりMatsuiが主役。
安打数も出塁も現状の水準では大事だがやはりHRや打点のように
直接チームの勝敗にインパクトが強い活躍は気持ちがいい。

これだけの禁句を並べてチャレンジしたが、もしこれでSEA戦残り2試合で負けて、借金生活に逆戻りし、
松井も2試合連続タコなんてことになったら本気で永久禁句にしようと思う。

ところでこういう時に日本では‘勝って兜の緒を締めよ’という言い方をするが、
英語ではどういうか調べてみた。

幾つかの表現があったが、一番ピンときたのは、

‘Do not halloo until you are out of the wood.’

‘森からぬけ出るまでは喜ぶな’みたいな感じだ。

ここにはLAAの愛称である‘halo’とDL入り以来チームが好調になった
Woodが含まれているのが何となく気に入った。

2010年6月2日水曜日

2009年の開幕戦でHRを打った直後に‘今季最初で最後’と実況された選手がいた~結局何本だったか?~

今日のネタは渋すぎて受けそうにないが個人的にはどうしても書きたかった。

2009年のヤンキースの開幕戦はビジターでBALが相手だったがその時の話だ。
A-Rodを欠くヤンキースの4番は松井秀喜。
3点のリードを許していたが7回裏に松井の2ランHRで1点差に迫った直後のBALの攻撃。

ランナーを一人置いてイズトゥリスがレフト最前列にHRを放ったのだ。
その時(確か)ESPNの実況が叫んだ
‘なんということでしょう、これは今季最初で最後のHRに違いない’
確かに打球はレフト最前列、観客が手を伸ばさなければ
デーモンがキャッチ出来た可能性があった程のギリギリの当たりだった。

おいおい、それにしても開幕戦でまだ161試合あるのに‘最後’って・・・(>_<)

実はこのBALのシーザー・イズトゥリス(César David Izturis)には母親の違う兄弟(half brother)がいて、
それがLAAのマイサー・イズトゥリス(Maicer Izturis)だ。

彼がこのKCとの初戦で今季第1号を放った。
レフトポール直撃でボールがフィールドに戻ってきたために、
本人は2塁で止まりHRだとは気付かなかった。
距離的にもゾーン的にもギリギリの一発だったことは確かだ。

勿論FSWの実況は今季初HRだとは言及したが‘最後’とは言わなかった。
そして今日彼は2試合連続となる第2号をライトポール際に打ち込んだ。

さて開幕戦第1号をシーズン‘最後のHR’とされたBALのイズトゥリスだが、
実際2009年のHR数はどうだったのか。

6月から約1ヶ月試合に出ていない期間があるがそれでも114試合に出場し、412打席の機会あった。

肝心のHR数は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2本
8月にもう1本打っている。

惜しい、惜しい、開幕1号を‘最後’と大胆予想した実況アナは外したと言うよりは
一応GJと言って良いだろう。

彼の過去の成績を見るとシーズン最低ゼロ最多で4本で今年はまだ0本だ。

まあこう考えるとあの大胆実況も難易度は高くないかも・・・(^。^)

松井秀喜が今年最初で最後になりそうなものと言えば何か。
守備での補殺は既に1個あるから素直にトリプル(2008年以降1)か盗塁(2008年以降ゼロ)かな。

‘最初’が絶対ないのはinside-the-park home runで鉄板だろう。

今日惜しかったのは初のビデオ判定HRだった。

2010年5月31日月曜日

4番松井秀喜の先制弾も霞む乱戦を連日のサヨナラ劇で制したLAA~現地観戦組は狂喜乱舞必至~

今日のラインアップは恐らく今季のLAAとしては最弱と言われても仕方がないものだった。
モラレスだけでなくハンターも欠いたので或る意味ノー・チョイスで松井秀喜が4番。

そしてその松井がいきなり第1打席で初球を迷いなく叩くと先制の2ランHR。
私が最も苦手とする試合開始時間だったがこの一発で目が覚めた。

しかしその後チームはSEAにあっさり逆転されかつ5点のリードを許す展開。
勝敗に異常に拘る私としては消化不良というか次第に苛立つしかなかった。

2塁塁審Brian Knightが戦犯・・・<`ヘ´>

だがそこは今季終盤で数々の悲劇的な負け方をしているSEAに一縷の望むを託していた。
ジワジワと点差を詰め1点差にして迎えた9回、先頭の松井の四球をきっかけにチャンスを作った。

そして、そして、なんと、なんとケンドリックがサヨナラ逆転3ランHRをぶち込んだのだ。

連日のサヨナラ劇。
新しいおふれに従ってホームでの歓迎儀式はおとなしかったが、
それでも土壇場での逆転の分喜びは大きい。
松井も今日はピョンピョン跳ねていた。

松井の先制弾なんて遥か昔の出来事で霞んでしまったが、
そんなことはどうでもいい。
結果的に空砲にならなかったのが素晴らしい。

ところで昨日も書いたがこのブログの常連さんが昨日に続き今日も現地で観戦していた。
彼は3年連続で出掛けているが過去のスタッツに従えば今日は負ける日だった。
それがこのまさに劇的なエンディング。
狂喜乱舞したに違いない。
彼は‘恒例のイチ越えのホームラン期待し渡米’とコメントを残していったが、
それも実現した。
奥さん情報だと今日は3塁側だったそうだからレフト松井の守備を見守ることも出来た筈だ。

恐らく一生の運を使い果たしたね・・・(^。^)

それにしても松井がフライを処理した時の歓声・どよめき・拍手はやり過ぎだろう。
昔、巨人のレフトにマルちゃんが就いた時を思い出したぞ・・・(>_<)

苦戦はしたが結果的に勝ち越したSEA戦。
この後はKC4連戦、SEA3連戦となる。
目下のLAAにとって数少ない格下相手が続く。
我が軍のチーム力もそれほどではないし主力が抜けると選手層の薄さは否めないが、
こういう時こそ何故かチーム一丸力が生まれる場合もある。

2010年5月30日日曜日

LAAを襲ったサヨナラ満塁弾直後の大悲劇~チーム3冠王のモラレス骨折、長期離脱で戦力低下深刻~

今日のSEA-LAA戦はFox Saturday baseballの中継だったが、
途中までは余り見どころが無い凡戦だった。
アイバーの雑技団プレイで失った1点であのままLAAが負けたいたら
相当腹立たしい思いに駆られていただろう。
実際は8回にアブレイユが値千金の同点弾を放ち、
延長10回裏にモラレスのサヨナラ満塁弾で試合が決着した。

勝利の瞬間、興奮したというよりはSEA相手に連敗せずに済んだことに安堵した。
ところがその直後だ。
満塁弾を放ってまさにヒーローとしてホームベースでチームメイトに迎えられたモラレスが
足を痛めて動けなくなってしまったのだ。
歓喜の輪は一瞬にして凍てついた。
まるで墓石の周りに集まった群衆のように沈痛な表情だ。

このシリーズは日本人観客の姿が多く見られるが実はこのブログの常連さんも
現地で観戦していた。
それを知っていたので今日は特に松井の打席では彼の心中、胸中を想像しながら観ていた。

よし・・・あぁ~ダメか
ちぇ、惜しいな
う~む、さっきこれを打っていれば
激しくサヨナラHRの予感がしたんだが取り敢えず先頭出塁はナイス

で、松井は主役になれなかったが先ずはチームのサヨナラ劇で興奮したに違いない、
その後のホームでの出来事は観ている場所にもよるが状況の把握は容易では無かったと思われる。
松井の姿を探すが見つけられずチョットがっかり。

まあ彼の胸中とかいいながら実は私のつぶやきなんだけどね・・・(^。^)

さて肝心のモラレスだが左脚下部を骨折し早速明日手術を受けるそうだ。
その後のリハビリや復帰時期については未定。

モラレスは現在チーム3冠王0.290、11HR、39RBIで、文字通りの主砲。
ただひとり全試合スタメン出場していた。
今日の勝利で首位に3.5ゲーム差になったが、今後の戦力低下は深刻だ。
レベルの低いア・リーグ西だが益々混沌とするのは間違いない。
手首死球で途中交代したハンターはX-rayではネガティヴだったが、
影響がゼロとは言えない。

松井にはモラレスの分までと言いたいところだが、
本来の自分の調子に戻すことが先決だしその兆しはある。

そういえば今日知ったけどこの前のHRを打ったのは
‘実父ヒット’だったのね・・・(^。^)

因みにLAAは今後サヨナラ勝ちのホームでの大騒ぎ禁止令を出したが、
他の球団にもおふれがでるかも・・・。

2010年5月28日金曜日

Los Angeles、ロサンゼルス、ロスアンジェルス~そろそろ日本人も‘ロス’なんてやめて‘L.A.’(エル・エー)と正しく略そう~

去年の12月松井秀喜のLAA入団が決まった時から今日のネタはいつか書こうと思っていた。
そもそもナリポンは本わさびを醤油に溶く人とLos Angelesを‘ロス’と略す人を許せない。
な~んて言うと前者だけで凡そ半分以上、後者では99%の人を敵に回しそうだ。
許せないというのはわざと過激に言っているだけのお遊びだが、
逆にきちんとしている人を大いに認めたくなるのは事実。
本わさびの方はまあ浸透しているが‘ロス’の方は相当ハードルが高い。
今回こうして書くきっかけを作ってくれたのは、超常連さんのひとりが
書き込みの中で‘LA’と表現していたのを発見したからだ。

むむ、おぬしできるな・・・(^。^)

‘ロス’はなぜいけないのか。
先ずはwikiからの引用を読んでもらいたい。

「Los Angeles」という都市名は、スペイン語の los ángeles、すなわち、「天使」を意味する ángel(アンヘル。男性名詞)の複数形 ángeles に男性複数定冠詞 los を前置したものに由来する。英語に直訳すると the angels である。

「Los Angeles」 の発音は、スペイン語では「ロサンヘレス」(太字はアクセント)、英語では「ローサンジャラス」または「ロサンジャリーズ」に近い発音である。日本語表記では、外務省など政府機関においては「ロサンゼルス」としているが、「ロサンジェルス」「ロスアンゼルス」「ロスアンジェルス」なども見られる。

当市の略称は、英語とスペイン語ではLA(英語: エル・エイ、スペイン語: エレ・ア)、日本語では「ロス」(Los) が用いられる。ただし、「los」はスペイン語の男性複数定冠詞であるためそれ自体は意味を持ち得ず、スペイン語・英語いずれでも「ロス」をロサンゼルスの略称として用いない。


‘the angels’をしきりに‘the’ ‘the’ ‘the’と言っていると思うとやはり滑稽だろう。
そもそも相場師にとっては‘ロス’というのは損失のlossを思わせるから、
‘ロス疑惑’とか聞くと必要以上に反応して嫌っていた面もある。

でも、日本で‘ロス’と言えば通じるし、寧ろ‘LA’なんて気取っても逆に通じないぞ。
と反論されたら認めざるを得ないが、そこは世界標準を重んじるというか、
現地で通じないことは避けるべきという正論に逃げるしかない。

実は3月に当地で大学教授をしている夫婦2組と会食する機会があった。
その中に南カリフォルニア大学で学んだことのある日本人と英国出身の女性がいたが、
この話題を振ったところ‘ロス’は日本人にしか通じないという結論で一致した。

と言う訳で、今日のこのエントリーを読んだ人達が今後‘LA’派に転向するか、
‘ロス’派に留まるか。
別にどっちでも大勢に影響ないようだが、そういう細かいことの集積が人生だったりする。

因みに‘L.A.’でもピリオド無しの‘LA’でも大丈夫だが後者はルイジアナ州の略称にも使われる。

その後もググっていたらこんな記事を発見。

★LA観光局が日本人観光客誘致へ「ロス」追放運動

 ロサンゼルスを「ロス」とは呼ばないで――。日本人観光客の誘致を強化している
米ロサンゼルス観光局が、日本向けにこんなイメージアップ作戦を展開している。
ロサンゼルスは、米本土の都市の中で日本人観光客数トップ。お金を多く落とす
日本人は地元経済への影響も大きい。だがここ数年は同時テロやイラク戦争などの
影響で日本人の数が激減。昨年ようやく回復したが、全盛期にはほど遠い。

 そこで観光局は今年、「初めて消費者向け広告の予算を計上」(広報)し、
日本人の誘致に本腰を入れ始めた。手始めに3月、東京と大阪の地下鉄駅構内に
ポスターを張り出し、主要な女性誌にPR記事を掲載する。「ロス」追放運動も
その一環。
 日本では「ロス」という呼び方が定着しているが、観光局によると「ロス」は
「ロス疑惑」や「ロス暴動」を連想させ、イメージが悪い。代わりに広めようと
しているのが「LA(エル・エー)」という呼び方。もともと米国ではLAが一般的。


2005年2月の日経新聞だが、既にこんな動きがあったのに
一向に改善されていないのね。
こりゃあ、今更ブロガーが取り上げたところで変わんないね・・・(-_-;)

じゃあ今日の結論は何れにせよ本わさびは醤油に溶かない、粉わさびはどうでもいい。
ってことで・・・(^。^)

2010年5月27日木曜日

久々に存在感を示した松井秀喜の‘実質決勝’6号2ランHR~ヒーローは自作自演のアブレイユに奪われたが~

あちらの記事でHideki Matsuiといえばclutchやsluggerがデフォだったのが、
今やslumpやstruggleが常について回るようになってしまった。
そして遂にL.A.TimesにはHideki Matsui keeps dropping in lineup; will he fall all the way out?と書かれてしまった。

開幕4番だった男が7番まで落ち、まもなくマシスが復帰したら
DHは好調ナポリに奪われて居場所が無くなるかもしれないという読みだ。

松井ファンとしては心が痛むが、チームが低迷する中ではそういう議論が出てくるのも甘受するしかない。
打席での振る舞いが結果以上に見ている人間にそう感じさせる。

最近一応ヒットは出てきたが、ここは何かド派手な活躍が必要だ。

そして今日のTOR戦、まさにそれが実現した。
同点で迎えた6回裏に松井が打った瞬間それとわかる勝ち越し2ランHRを放ったのだ。

ベンチで松井を迎えるチームメイトの表情は最高だった。
チームが勝ち越したことも勿論だがもがいている松井に結果が出たのを祝福しているようでもあった。
ハンターはいつも通りだがアブレイユが特に興奮していた。
一呼吸置いて再び近寄って来たソーシアも松井と言葉を交わし満悦の表情でグータッチをした。

これで勝ったら見出しを飾れるな・・・(^。^)

な~んて安易な考えは持たない。
今のLAAのブルペンでは残り3イニング3点リードで同点イメージだからだ。

今日はそれでも頑張ったが9回1点リードの場面でアブレイユが痛恨のエラーを
犯してしまい同点にされてしまった。
こうなると松井のヒーローどころか折角の2ランHRが空砲になる恐怖が忍び寄る。

そして9回裏サヨナラを決めたのは散々戦犯ズームアップ攻撃を受けていたアブレイユだった。
FOXのヒーロー・インタヴューも奴に取られた。

Matsuiが見出しを飾り、お立ち台に呼ばれる可能性があったのを消した
‘戦犯’は自作自演のアブレイユだ。
まあ、そこは‘勝ちゲームに戦犯無し’だし、試合展開を知っている人なら
あれが‘実質決勝’HRだったことを理解できる筈だ。
そもそもあぶさんは私の好みの選手だから許す。

しかし観客も現金なものだ。
HRを打った後の打席では大きな歓声と拍手で松井を温かく迎えた。
あわやマルチHRという当たりであれが入っていれば相当インパクトがあっただろう。

明後日から始まるSEA戦はア・リーグ西地区最下位争いだが一部の日本人には天王山とも言える。
先ずはそこで今日のような活躍をして欲しいものだ。

2010年5月15日土曜日

松井秀喜の‘降格’打法~完全男ブレーデンから完璧5号3ランHR~

皆様いかがお過ごしでしょうか。
松井秀喜の不振が‘本格化’しLAAも借金生活が当たり前の低迷を続ける中、
ブログの更新をする気も起らず随分とご無沙汰してしまった。
唯一のチャンスだったのは勝利打点となった日米通算1500打点の日だが
珍しく来客があり当日のアップは出来ずに結局書かなかった。

松井の不振は現地メディアでも当然問題視されるようになったが、
その流れはソーシアの松井起用法にも現れ遂には休養目的ではなくスタメンを外された。
そして今日はスタメンに戻ってきたが打順は今季初の6番に降格となった。

今の松井に関してはベアリッシュになるしかないがこの降格は
ひょっとしたら買い材料になるかもしれないと思った。
具体的な数字は持ち合わせていないが松井をずっと追い続けて私の脳には
降格させられた松井は打つという印象が残っている。

今日の対戦相手はOAKで先発投手は前回パーフェクトを達成したブレーデン。
こちらはソーンダースだったが6回の表を終わってゼロ・ゼロの展開。
素直に投手戦とも言えるが貧打戦とも言えなくない。
何しろ両チームのスタメンに3割打者が皆無なのだ。

6回の裏LAAは2アウトからモラレスのタイムリーで先制し、
ランナー1,2塁で松井が登場。
ここで松井が右中間に完璧な3ランHRを放ったのだ。
現地の実況が最近チャンスになると画面に大写しする
‘HIDEKI MATSUI is GODZILLA’がやっと結実した。

歓声の湧く中ベースを1周する松井の姿を見ながらいささか感傷的になったが、
やはり結果を出してなんぼの世界を再認識したことも事実だ。

松井はその前にもヒットを1本打っていた。

これぞ松井の‘降格’打法だな・・・(^。^)

試合はどっちの先発投手も投げ切る展開となり4-0でLAAが勝利した。
チーム防御率でリーグ最下位争いをしているとは思えないシャット・アウト試合だった。
こんなことが明日以降も起こるとは容易に思えないし、
松井も今日の1発で日本のメディアが濫用する‘完全復活’にはならないだろう。
それでも何かのきっかけになる可能性はある。

ここから更なる‘降格’打法はさすがに勘弁だよね・・・(-_-;)

因みに松井が先発で打ったことのある打順は2番から8番までだが、
キャリアの打率を見るときれいに2番のワースト(0.228)からベストの8番(0.419)まで
末広がりとなっている。

2010年5月3日月曜日

宮里藍がトレス・マリアス選手権で今季3(tres)勝目~オチョアわたしに任せて・・・(^。^)~

宮里藍がLPGAでまたまたやってくれた。
今回勝ったのはトレス・マリアス選手権(Tres Marias Championship)だが、
‘tres’とはスペイン語で数字の3、まさに文字通りの今季3勝目になった。
開幕からいきなり2連勝した後は予選落ちも含め優勝に絡むことは無かったが、
堂々の復活と言える。

この大会は世界ランク1位の座を持ちながら若くして引退するオチョアの最後の試合になったが、
彼女と藍ちゃんの関係がなかなかいい話だ。

予選ラウンドの組み合わせはオチョアが決めたがプレイング・パートナーに藍ちゃんを選んだのだ。
所詮個人競技であるゴルフでは選手間の関係も色々複雑な気もするが、
どういう風にベスト・フレンドになったのか興味深い。
ゴルフのプレイだけでなく藍ちゃんの人間的な魅力がオチョアに通じたと思うと
ファンとしてもかなり嬉しい。

超理想的なシナリオとしては藍ちゃんとオチョアが同スコアで二人のプレイオフになり、
5ホールぐらい目ぐらいで藍ちゃんが遂に制して抱き合うというのがあったが・・・。
優勝インタヴューのグリーン上での涙の応酬だけでも十分に感動的だ。

いつも彼女の英語力に関して触れるが‘through interpreter’という表現が無い現地の記事を読んでいると、
ゴルフだけでなく色んな意味で地歩を固めている姿が実に頼もしい。

オチョアは結局6位だった。
8位だと文字通りの‘ocho’(スペイン語で8)になったのだが・・・。
でもこれで完全に引退するのだろうか。
そのうち出産でもして家庭に落ち着きが出たら復帰しそう。

何れにせよ贔屓目無しに宮里藍がオチョアの後継者候補の一人であることは間違いないだろう。

オチョアわたしに任せて⇒あちょはわたしに任せて⇒後はわたしに任せて・・・(^。^)

この3段活用で大丈夫だが、先ずは目標の賞金王&Player of the Yearの実現だ。

2010年5月1日土曜日

辛そうで辛くない少し辛いLAAと松井秀喜の4月~勝率5割、打率は安値引けもHR、打点はまあまあ~

今日はタイトルがすべて・・・(^。^)
巷のラー油狂騒曲にあやかった。
ブームの発端となった桃屋だが商品開発力もさることながらネーミングも悪くない。

‘辛い’を‘からい’と読まずに‘つらい’と読むと色々と応用が利く。

LAAは開幕戦を飾ったもののその後4連敗、試合内容も酷いもので望み薄のまま
借金3~4個を抱えて辛い日々が続いた。
しかしTORでのスウィープから5連勝し一挙に借金完済、貯金までこぎつけ辛くなくなった。
但しそこからは一進一退。
4月最終戦で勝っていれば今季‘最多’の貯金2にして良い引け味になれたのだが、
残念ながら敗退し勝率5割。
キャッチャー2人がDL入りし、他でも選手層の厚みの無さが感じられるのは辛いところだが、
そんな状態でも5割キープは評価できなくもない。

松井秀喜は辛いどころか開幕戦でまさに新クリーンアップとしての責任を果たし、
その後もサヨナラ勝利の立役者になり好調なスタートをした。
ヤンスタでのリング・セレモニーでも主役になったのはいいが、ややイモーショナルになったのか、
その頃から調子が下降気味。
何とか3割以上にステイすることが多かった打率は0.273と月末に向かって安値引け、
OPSもしかりでこれはやや辛い。
それでもHRは4本放ち、効率は悪かったが打点は13とこちらはまあまあだ。
何よりチーム内に2人しかいない全試合スタメン出場を果たしているのは
過去数年とは様変わりだ。

チームも松井自身もすべては5月以降にかかっている。
まあ、ラー油騒動も月が変わって少しは落ち着きを見せるかもしれない。

なお、ラー油に関して一家言持っているがそれはまた別の機会があったら・・・。

2010年4月27日火曜日

松井秀喜がMLBで1000安打を達成、だから何?~彼の野球観を知っているファンは騒がない~

松井秀喜がMLBでのキャリア1000安打を達成した。
しかし、だから何?

所謂マイルストーンに違いは無いが私は結構冷めている。
打者としてより多くの安打を打つのは勿論評価されて然るべきだが、
安打数や打率が万能であるかのような風潮にはうんざりしているからだ。

そんな風潮を作り上げたのは連続200本安打を9年続けているイチローのカウンタダウン商法と
それに安易に飛びつく不見識なメディアだ。
あれだけの露出があれば途轍もない偉業のような錯覚に陥る一般人が量産されても仕方が無い。
特に野球と言うスポーツを理解していない層への影響は甚大だ。
実際、日本を代表するメジャー・リーガーとしてのイチローを知っていながら、
その所属チームさえ言えない連中は私の身の回りも少なからず存在する。
滑稽なのはそのチーム名をヤンキースと間違えたオバサンがいたことだ。

ピッチャーが三振を奪い、打者がヒットを打つ。
その数の多寡は基本的にはチームの勝敗への貢献度と正の相関があると思われるが、
完全ではない。
特にチームの勝敗より個人の記録に執着するタイプの場合はやっかいだ。
本人は好成績でありながらチームの不協和音を招き弱体化させかねない。

松井秀喜の場合は明解だ。
自分が全打席で安打としての完成形であるHRを打ち試合に勝つのが理想だがそうはいかない。
3安打打ってもチームが負ければ表情は厳しい。
逆に1安打直接勝敗に絡むクラッチ場面で打てれば満足気だ。
極端な話自分がタコってもチームが勝てればよしとする。

安打の数だけではなく安打の持つヴァリューを重要視するのだ。

松井の今までの野球人生の中で最も価値のある安打として多くの人の記憶にあるのは
2009年のワールドシリーズ第6戦の先制2ランHRだろう。
彼の野球観で常に最優先されるのはチームとして頂点を極めること、
そしてそれに自分がどれだけ貢献できるかが大問題なのだ。
それをまさに理想的な形として実現させたのだ。
6試合あったワールドシリーズで松井が放った安打はあの先制弾を含む8本に過ぎない。
これは守備に就かなかったことによるものだが、そのたった8本という
本数ではなく文字通りvaluableな打撃の内容だったからこそMVPの座を勝ち取ったのだ。

野球ファンなら当然承知しているだろうが、
あの偉大なる1本は今日達成された1000本の記録には属さないものだ。
まさに記録より記憶なのだ。

だから松井の野球観を理解しているファンなら1000本安打では騒がない。

昨日の報道にはこうあった。

「自分が積み重ねた数字には関心がない。引退したら、ゆっくりと振り返ればいい」と素っ気ない。

いつも通りのコメントだが、読んでその一点の曇りも無い素っ気なさに
益々惚れてしまった。

メディアも節目だから報道しないわけにはいかないだろうが、
十中八九‘単なる通過点に過ぎません’と言うことはわかっている。

どうせなら‘所詮通過点である1000本安打にあと1本と迫っていた松井秀喜は今日の試合で無事通過しました。’ぐらいのことを言えばいいのに・・・(>_<)

因みに現地では昨日の敵方のYESではあと1本と紹介していたが、
今日の地元FSWでは達成した直後に事実を伝えただけだった。
観客はLAAではまだ23本しか打ってない男をスタンディング・オベーションで称え、
松井もヘルメットを脱いでそれに応えた。
記念のボールは回収された。
実に淡々とすっきりとした流れだった。
その後映し出されたのはほぼスペースを占有する日本人記者と日本人カメラマン達の姿だった。

2010年4月24日土曜日

松井秀喜に代走が出るとホーム生還率100%チーム勝率10割~だんだんNYYが憎き敵に思えてきた~

今日からNYYを迎えての3連戦。
5連勝の後1点差で2連敗中のLAAとしては手強すぎる相手でやや恐怖していた。

前回ヤンスタで行われた時は例の感動的なリング・セレモニーもあったせいか、
文字通りお客さん感覚で1勝2敗でも仕方が無いかといった感じだった。
だが今日の試合では心からNYYが憎き敵に思えてきて、絶対勝ちて~という気持ちで一杯だった。

試合展開だけでなく他の要素もあったのも事実だ。
去年までは敵地にいるヤンキースファンの姿を何気無く目にしていたが、
ジーターの同点ダブルで大歓声が沸いたときは‘裏切り者’の多さにやや腹が立った。
そして決定的だったのはてテシェイラのホームでの激突騒ぎだ。
今日がキャリア初のスタメンだったキャッチャーのウィルソンに不必要なアタックをして負傷させた。
この球場に来ると相変わらず打席に入るたびに激しいブーイングを浴び、
死球騒ぎもあったから何となくやっちまったのかもしれないが、
私が持っているテシェイラの印象とはかなり違うので驚いた。

A-Rodなら当然視するけどね・・・(>_<)

このシリーズの残りで‘遺恨’となるかどうかは別として、
あの一件で絶対負けたくない雰囲気になった

4回を終わって4-4の同点だったが8回にモラレスの勝ち越し2ランHR、
2日前に不甲斐ない復帰劇となったフェンテスがクローズしてLAAが勝利した。

松井はと言えば、かつて‘Man on 3rd, < 2 outs’のキングだったのに
去年から成功率が異様に低い印象がある。
外野へのフライや内野への緩いゴロで確実にランナーを還していたのに、
それができないのだ。
今日の1、2打席目もこのシチュエーションだったのに打点は稼げなかった。
松井に達成して欲しい目標を打点100に掲げている私としては何んとも勿体ないことだ。

それでも8回の裏の先頭として出塁し、その後の決勝2ランHRを呼び込む仕事はしたが・・・。

松井はHRも自己最速のペースらしいしダブルも多いが打点はコツコツなので意外に伸びてこない。
もっとひどいのが得点だ。
HRを4本打って6得点しか挙げていない。

ただこれにはカラクリがある。
松井がゲーム終盤で出塁すると状況に応じて代走が送られる。
再チェックしていないが私の記憶では今日を含めて代走と交代したのは今季3回。
その3回ともピンチランナーがホームに生還しているのだ、100%だよ、100%。

おまけにその3試合はチームが全部勝利しているのだ。
勝率5割のチームがこのケースでは10割だよ、10割。

サンプル数は少ないがこういうジンクスは大事にしたい。
こう書いたことでマーフィー君出動になりそうだが・・・(-_-;)

しかし選手にとってもファンにとってもチームの勝利は最大の御馳走だ。
モラレスの打球を見ながら‘いけ~’と叫び、入った瞬間ナポリと喜ぶ松井の笑顔。
それをみて喜び和む自分、おかげで心地良い土曜の午後になった。

因みに現地のNYYファンでもテシェイラのプレイは問題になっていて
こんなコメントがあった。

Bobby Wilson was the only thing Teixeria hit all night.

スロースターターとはいえ打率が1割ちょっとだとこんな風に揶揄されるのも仕方が無いか。

2010年4月21日水曜日

LAAにはお天道様も味方してくれる~1966年以来アナハイムで雨天中止になったのは何試合?最後はいつ?~

折角LAAが5連勝しあの絶望的なスタートで抱えた借金を完済し、めでたく貯金生活に突入したのに
しょうもない写真を貼って何を考えているのかと言われそうだ。

この写真は今日の現地夕方5時時点のものだ。
シーツで覆われているのは勿論雨のためだが試合は予定通りに開始され
途中で雨が降っている様子も無かった。

実はLAAの開幕日、前日の天気予報では降水確率が90%だった。
実際は何もなかったように試合が開催されたがその時或る記事を読んで驚愕した。

それが今日のタイトルにある質問に繋がる訳だが・・・。

1966年にアナハイムに移ってきてから雨天中止になった試合は
なんとたったの9試合に過ぎない。
そして最後に中止になったのは1995年6月16日だそうだ。

松井秀喜が21歳になりたての頃だな(←イミナイ)・・・(>_<)

7年間NYYのファンとして雨や時には雪に踊らされてきた身としては
信じられない事実だった。
ヤンスタでは雨で開始が遅れその後に中断が複数回入るなんてことも平気であった。
シーツを器用に処理するクルー達も見慣れた存在だった。
もちろん早々に雨天中止が宣告されることも何度も経験した。

確かにLAの天候・気候を調べてみると

‘乾燥した半乾燥気候帯に含まれ、年間を通して温暖な、乾燥した気候になる。特に春から夏にかえた5-9月は、ほとんど雨が降る日がない。’

とあった。

個人的には出張で2度行ったことがあるが10月、11月だったせいか、
マリブのビーチもどんよりとしていた記憶しかない。

LAAはレギュラー・シーズンでの移動距離が全球団で最も長いというハンディキャップがあるが、
少なくともお天道様は味方してくれそうだ。

‘天気晴朗なれども浪高し’

まあいくら天気が良くても勝たなきゃ意味無いわけだがいきなり立ち込めた暗雲は
ひとまず去って少しだけ光が見えてきた。

松井秀喜も最低限の仕事はしくじってもここぞと言うところでの
有効なヒット(特に最近はダブル)は頼もしい。

ここ数年はNHKでNYYの中継がある週末に限って雨で中止になったり
松井がスタメンから外されることが多く、週末しか観戦できない堅気衆が
嘆いていたような気がする。

それがLAAでは少なくともホームでは雨の心配は無いし、
松井も基本的にスタメン出場。
その内ローテーション的なオフの日はあるだろうが、開幕以来ずっと出場している選手が
2人しかいないチームでそのひとりが膝に不安を抱える松井というのも去年のNYYでの
起用方法と比べるとエライ違いだ。

勝利を呼び込むマツイサマの存在が必要不可欠なのは当然だけどね・・・(^。^)

2010年4月16日金曜日

敵方の松井秀喜に先制弾を打たれて前代未聞のオベーションをするヤンキースファン達~弱いゴジラも赤いゴジラも見たくない?~

NYYとLAAの3連戦、今日はその最後の試合だったが、
2回の表に松井秀喜が打席に入る時の拍手と歓声はひと際大きかった。

実況のマイケル・ケイは松井がヤンキース相手にはこのシリーズ9-0と
全く打っていないのもその一因と言いたげだった。

実況や解説者が何か言ったのがきっかけになって、
その逆のことが起こるのは日米ともによくあることだ。

松井の打球はセンター右へ飛び込む先制弾。

‘See Yah!’マイケル・ケイお得意の表現のお出ましだが
彼の口調は飽くまでも敵に打たれた時のヴァージョンでノリの悪い方だ。

しかしここでヤンスタのファンがとんでもないことをする。
或るNYY番記者によれば球場の約半数の観客がスタンディング・オベーションで
松井のHRを称えたのだ。
長いNYYの歴史で過去にそういうケースがあったかどうかはわからないが
少なくともESPNの記者は試合後の記事で前代未聞と書いていた。

マイケル・ケイはそれをstrangeと言った。
確かにほぼ勝負が決した場合ならわからない訳でもないが、
チーム状態が最悪のLAAとはいえ一応先制点を奪われる場面では異様といえる。

それほどマツイは愛されているのか・・・(@_@;)

私の勝手な解釈だが愛されているというより去年のWSのヒーロー松井が
このままノー・ヒットに終わるのをファン達は望んでいなかったのではないか。

このシリーズはゴジラがブロンクスに戻ってくると言って騒いでいた。
NYYを徹底的に破壊するゴジラを見たくはないが、
同時に弱いゴジラも見たくない。
多くのファンがそんな心理だったから自然に拍手喝采できた気がする。

松井のNYY残留という議論ではそれぞれのファンが色々な意見や考えを持っているが
コメントの最後は必ずと言っていいほど、‘All the best!’か‘Good luck!’だ。

中には
It’s always painful to watch Matsui in another uniform.

といったように赤いゴジラを見たくないファンもいる。

そういうファンの心境を見事に代弁していたふたりのキッズがスタジアムに居た。
ボードの表裏は日本語と英語で書いてある。

Now you’re red
and we’re so blue
Like all Japan
the Bronx missing you

GOOD LUCK, HIDEKI MATSUI

An Angel in Red
with a halo above your head
Good luck out West
cause you’re the best!

GO! HIDEKI MATSUI

2010年4月14日水曜日

リング・セレモニーの主役を奪った松井秀喜~演出したヤンキースも暗躍したジーターも一流~

LAAの松井秀喜がNYYのホーム開幕戦のためにニューヨークにやってくることは
NYメディアも大きく取り上げていた。

松井の心境はどうだろうか。
今慣れない土地でストレンジャーをやっていることよりも、
馴れ親しんだニューヨークにビジターとしてやってくることで
自分がもはやニューヨーカーでないことを実感しているのではないかと
勝手に思いをはせた。

ところで去年のヤンキースの優勝パレードに関して私はこう書いた。

去就問題が盛んに云々されているが、今日の松井の姿をみてこの1マイル足らずのパレードが或る意味ヤンキーとしての花道になるのではないかという思いがある。
松井の悲願の世界一、しかもMVPのタイトルも獲得するという完璧な形での結末。
本人は残留を強く希望しているが、この結末は今までの松井の努力だけではなく、残留できないことへのコンペンセーションを含めて野球の神様が仕組んだような気がするのだ。


そして野球の神様がまた動く。
ヤンキースのホーム開幕戦で行われるチャンピオンリング・セレモニーに
対戦相手のエンジェルスの松井が参加できるように計らってくれたのだ。
ワールドシリーズ制覇の大ヒーローに対するご褒美でもあり、
結局は残留の希望が叶わなかったことへのコンペンセーションでもあるようだ。

ヤンキース関係者への授与が終わり一瞬の間が空いた後に松井の顔が大写しになった。
口元の様子は何か込み上げるものを必死に抑えているようにも見えなくない。
マイケル・ケイがひと際大きな声で2009年ワールドシリーズMVPのヒデキィ・マツイを紹介する。
場内は騒然と言って良い程のスタンディング・オベーションで松井を迎えた。
今日紹介された誰よりも、あの人気者ジーターより大きな歓声だ。

松井が完全に主役を奪ったな・・・(^。^)

ジラルディにリングの入った箱を渡され、ヨギ・ベラとホワイティ・フォードと軽くハグした後松井は赤いキャップを取り場内の観客に手を振って応えた。

そこで整然と並んでいた選手達が一斉に松井をめがけて集まってくるのだ。
まるでサヨナラを決めた瞬間のようだ。
目立ちたがりのA-Rodを筆頭に次々とハグを交わす。
リヴェラやポサーダ、カノー等の元チームメイト達の表情が実に嬉しそうだ。
最後にジーターと長いハグを交わしてとお互いのベンチに戻った。

それまでは胸で感動していた私もあそこで堪えられなくなった・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

9年振りのリング・セレモニーでいくらWSMVPとはいえ今は外様の松井秀喜。
そんな彼をまさに主役として演出するヤンキースは一流と言わざるを得ない。
現地のファンの書き込みでもclassとかcoolという表現が目立っていた。

試合が始まって松井の第1打席、やはりここでもスタンディング・オベーション。
何気に空気を読んでマウンドを外したペティットの気遣いにも感謝だ。
ヘルメットを取って声援に応える松井を観ながら、あの時のシーンを思い出した。

あれから4ヶ月、松井秀喜の‘9.12’~Godzillaが味わった‘2種類’のオベーションこそフィールド・オブ・ドリームズ~

そう、2006年9月手首の怪我から復帰した時だ。
松井自身一生忘れられないと言っていたが今日の2度のオベーションも
あれ以上に忘れられないものになったに違いない。

不動心が売りの松井でも流石に今日は試合前に消耗したのか打席では散々だった。
第1打席で三振を喫した後ポサーダと衝突したのが象徴的だった。
注目のリヴェラとの対決も実現したがまさに儀式は松井に始まり
試合は松井で終わる展開になってしまった。

新天地の西海岸で好スタートを切った松井がニューヨークに戻って妙な里心がついて
調子を崩すようなことが無いといいのだがどうだろう。
私もYESの実況には里心がついてしまった。

因みに松井へのハグ攻めを提唱したのはどうやらジーターのようだ。
それで終わらないのがジーターのいいところで他で暗躍していたのだ。
実は最初に渡したリングはスズで出来たレプリカだった。
言い草が振るっている。
‘マツイの側では誰とも比べようがないからわからないだろ’
ふたりとも互いに認め合う関係だからこそできる悪戯だ。

他では弄られキャラのスウィッシャーがリヴェラに同様のことをされた。

まあこの辺を含めてヤンキースもジーターも一流だね・・・(^。^)

おかげで松井秀喜の野球人生でかけがえの無い晴れ舞台になった。

2010年4月11日日曜日

松井秀喜がサヨナラ安打を決めたぞ!~と歓喜するより5連敗を阻止できて胸をなでおろす感じ~

松井秀喜がサヨナラタイムリーヒットを放ちLAAが今季2勝目を挙げた。
何のことは無い、どちらも松井が決めたことになる。
松井ファンの私はさぞかし上機嫌だろうと思いきや実はそうでもないのだ。

とにかくこの4連敗中の気分は最悪だった。
今までの人生で数えきれないほどの野球の試合を観てきたが、
これほど不機嫌で辛かったことは久しくない。

松井の移籍に伴ってLAAファンになれるかどうか疑心暗鬼だったが、
いざ公式戦が始まったら本性が現れた。
松井が打ってもチーム勝たなきゃ意味が無い。
戦力の低下は否めないが所謂ソーシア野球とは対極にある粗雑な試合内容に憤りを禁じ得なかった。

それはチームの勝利を至上とする松井の表情にも見て取れた。
自分がチャンスで打てなかった時は勿論だが、3安打を放ってもHRをかっ飛ばしても、
チームの敗戦はすべてを無にするのだ。

自分でも言っているようにもし10タコでもチームが勝ち続ければ、
それはそれでよしとするのが松井の野球観だ。
個人の記録も成績もすべてはチームの勝利に貢献して意義がある。

プレイオフに進出しワールドチャンピオンになる可能性のあるチームに所属することを
最優先にしてそれに資するLAAを選んだ。
そのチームがこの体たらくではどうしようもない。

まだシーズンは始ったばかりだと或る人は言うだろう。
実際NYY時代だってスロースタートは何度も目にしてきた。
私がLAAに慣れてないだけかもしれない。
何れにせよ不機嫌だったのは動かしようの無い事実だ。
私だって病に冒された心臓を抱えている身としてはなるべくストレス・フリーにしておきたいのだが、
どうしようもなかった。

今日の試合も流れ的には逆転負けを食らっておかしくなかった。
そこでクラッチ松井が仕事をした。
決めたのが松井だったという喜びより5連敗を阻止できたことに胸をなでおろした。

私がやや屈折した感覚なのに対しLAAのチームメイトやファンはストレイトに
松井を受け入れているだろう。
NYY時代に比べると他にライヴァルがいないせいもあって松井は実に大物だ。
昨日の試合、HRを打つ直前に映し出されたカードを持って踊っていた3人娘は非アジア系で驚いた。
今日のサヨナラを呼んだ打席に入る時に期せずして湧き起こった
Matsuiコール(一部にはMVPコールと言う説も?)も印象的だった。

新天地でいきなり結果を出しファンの気持を鷲掴みしている姿は頼もしいが、
チームの力としては松井以外の選手がヒーローになることも必要だ。

ヒーローが出るということはチームが勝つということなのだから・・・(^。^)

松井が今日のインタヴューでも言っていたではないか。
‘自分が打ったということよりもチームが勝てたことの方が良かった’

松井とは徹底的にそういう男なのだ・・・(^。^)

《番外編》
今朝のサンデーモーニングの張本の節操の無さにまたまた激怒。
実は密かにバック・ヴァリューでこんな記事をアップしているので
興味のある方はどうぞ。


日本プロ野球に、日本国に何してくれました?~サンデーモーニングで松井秀喜を全否定した張本勲の品格~

2010年4月10日土曜日

ヤンキースタジアム開幕戦で松井秀喜に直接チャンピオンリングが渡される?~スタンディング・オベーション間違い無し!?~

松井秀喜がNYYからLAAへの移籍を決めた時に誰もがその偶然に驚いた。
何の因果か2010年のNYYのホームでの開幕戦の相手がLAAなのだ。
それだけではない。
その試合前に2009年ワールドシリーズ制覇のセレモニーが行われるのだ。
WSのMVPとしてまさに‘当事者’になった松井は奇しくも同じ空間にはいるが
ピンストライプを着ていない‘部外者’だ。

松井にチャンピオンリングはどうやって渡されるの?

私を含めそんな疑問を抱いた人は多いと思う。

ヤンキースが公式にそのセレモニーの内容を発表した。
リングを渡すのはお馴染ヨギ・ベラとホワイティー・フォードのふたりの殿堂入り選手。
ゲームの始球式はバーニー・ウィリアムスだ。

で、松井はどうなるの?

プレスリリースではいっさい触れてないが、NorthJersey.comというマイナーなメディアの記事にこんなのがあった。

It is anticipated that World Series MVP Hideki Matsui, now with the Angels, would be presented his ring in the ceremony.

飽くまでも観測記事だが松井にも直接リングが渡されるとしているのだ。
或いはヤンキース側としては‘腹案’として持っているが、当日のサプライズを狙って
公表していないとか・・・(^。^)

何れにせよこれが実現すれば良識あるNYYファンのスタンディング・オベーション
間違い無しだと思うのだがどうだろうか。

そしてその後の3連戦は松井に痛いところで打たれてブーイングの嵐というのが
理想的なのだが今のLAAにそんな力は感じられないな。

2010年4月6日火曜日

クラッチ・ヒッター松井秀喜がLAAデビュー戦で魅せた真骨頂~今季達成して欲しい目標は100打点~

2010年新天地LAAでの松井秀喜の野球人生が始まった。

いきなりだが今季松井に達成して欲しい目標をひとつだけ挙げるとすると何か。
人によって違うだろうが1番人気はホームランの数だろうか。
キャリア・ハイを超える35~40本、贅沢な人は更に上のHRキングを狙って欲しいと考えるかもしれない。

個人の成績とは直接関係無いが2年連続のワールドチャンピン・リングの獲得も目標としては申し分ない。
ここでも夢多き人は松井の2年連続WSMVPを願っているだろう。

ただ私が松井に今季必ずクリアして欲しい目標は100打点だ。
HRやヒットは基本的には自力だが、打点は状況に左右されると言う意味では
他力本願なところもあるから計算しづらい。
100という数字もハードルとしては決して高くは無い。
それでもこの目標を確実に達成して欲しいのだ。

NHKが制作した松井特番「スポーツ大陸」の中でのソーシアのコメントが気に入っている。

‘松井はヤンキースでは過小評価されていたが本当はチームの土台だった。大リーグ屈指の勝負強い打者で状況に応じた打撃もできる。’

確かにNYYでは役者が多すぎて活躍しても縁の下の力持ち的存在に留まっていた。
しかしここLAAでは否応なく主役になってしまう。
オフの補強は最悪と言われ新戦力としての目玉になった松井は色々な意味で注目の的だ。
ゲレーロ・シンパからは厳しいチェックを受ける。
そういう中で松井が確実にクレジットを積み上げていくためには打点が鍵になると考える。

今日LAAの4番DHとして開幕を迎えた松井だが本人にとってもチームにとっても
そしてファンにとっても最高の形での勝利になった。

同点から勝ち越しとなるタイムリーヒット、1点差で息詰まる展開で勝利を確実にしたソロHR、
クラッチ・ヒッター松井秀喜の真骨頂だった。
まるで5ヶ月前のMVPモードの松井がそのまま違うユニフォームを着てプレイしているようだ。

無論今日の1試合だけで浮かれてはいけない。
ただノー・ヒットに終わりチームも敗れて‘まだ始まったばかり’という
常套句に逃げていることを想像するとどれだけ気持ちの良いことか。

やっぱり松井ファンは堪えられないぜ・・・(^。^)

因みになりぽんの今日の朝食はゲン担ぎの鮭だったこともお忘れなく。

2010年4月5日月曜日

2010年のMLBが開幕~NYY-BOS戦を所詮他人事として観戦している不思議な感じ~

いよいよ2010年のMLBが開幕だ。
といっても恒例だが今日は1試合だけでそのカードはNYY-BOSだった。

勿論ライヴで観戦したが実に不思議な感覚だった。

何この所詮他人事のような感じ・・・(>_<)

過去7シーズンNYYの勝敗がその日の気分をほぼ支配する生活を送ってきた。
相手がBOSだと一喜一憂度も5割増し、特にフェンウェイで今日のような展開で
試合を落としたらマジ切れで立ち直れなかったものだ。
実際今日の試合終了後はもはやヤンキースファンでないことにホッとした感じだった。

2006年松井が怪我で4ヶ月の離脱をした時もすべての試合を観戦した。
世の中に私より熱い松井ファンは幾らでも居るだろうがあそこまで熱心に
ヤンキースを応援し続けた人は少ないだろう。
そんな自負があったから自分は本物のヤンキースファンだと思っていたが、
どうやら勘違いだったらしい。
要するに松井の所属するチームに熱狂的になっていただけなのだ。

ヤンキースのベンチには新顔もあったが多くは良く知った面々だ。
今でも個人的に魅力を感じたり興味を持ったりする選手はいる。
但し松井のチームメイトとして見ていた去年までと違ってどこか余所余所しい。

明日は松井秀喜にとっての開幕となる。
MIN-LAAでNYY-BOSと合わせると昨シーズンのポストシーズン進出組4強が
今季の開幕戦で戦うことになる。

LAAの25人の内半分は顔と名前が一致しないかもしれないが、
それでも全員松井のチームメイト。
素直に心から応援できそうだ。

2010年4月3日土曜日

これぞ‘バリア55’~松井秀喜が守っていると打球が飛んでこない~

今日の対LAD戦では4番レフトで先発した松井秀喜。
これでこの春守備に就いたのは4試合目だ。
DHと違って観ている方も謂わば‘表と裏’を味わえる訳で、
どんな守備をしてくれるか興味津々だ。
LFで先発した試合はMLB.tvの映像が無い時もラジオ放送を聴いていたが、
これが何とも期待外れに終わった。

4イニング+4イニング+7イニング+6イニング=21イニング

これで守備機会はたったの2回しかなく、それもイージーフライだった。

これじゃあ、松井にとって実戦練習にもならないし、首脳陣も守備力の評価が出来ない。

イチローの守備範囲に関しては‘エリア51’という表現があるが、
松井秀喜の場合は打球を寄せ付けないという意味で‘バリア55’だな・・・(^。^)

但し少し調べた感じではそもそも外野手の守備機会はそれほど多くない。
多い選手でも21イニング換算で5~6回が精々の計算になった。

勿論打球の行方とは関係なく投球ごとに身構える訳で、目に見えない負担はある。
シーズン中、インターリーグ以外ではどんな頻度で松井が守備に就くかはわからない。
相場的な発想で言えばSTでRSIがボトムに張り付いた反動で、
本番では松井の周りにポンポン打球が行きそうな気がするがどうだろう。
或いはまさに‘バリア55’が機能してLF松井の存在価値となるのだろうか。

2010年3月28日日曜日

日本プロ野球に、日本国に何してくれました?~サンデーモーニングで松井秀喜を全否定した張本勲の品格~

TBSのサンデーモーニングのスポーツコーナー。
張本の不適切な発言についてはこのブログでも再三に渡り取り上げたことがあるが、
3月28日の番組内でまたまたやらかした。

いつもね、松井のことばかり一方的に報道してるじゃないですか。
松井のことは好きでも嫌いでもないよ、気にかけてる。
でも松井が日本プロ野球に、日本国に何してくれました?
WBC2回も休んで。

松井とは勿論松井秀喜のことだ。

普段は不適切発言を誘発しようと焚きつけて楽しんでいる感もある関口宏も
唖然として「まぁまぁ抑えて」と止めに入った。

実はかみさんもいつもは私がやや過剰反応気味なのを鼻で笑っている節があるが
「見た?今日の張本、流石にあれは無いわ」と自ら話題を振ってきた。

張本は松井を好きでも嫌いでもないと抜かしているが、
普段の一連の発言内容から松井を著しく嫌悪しているのは明白だ。
あの番組内でもイチロー以外は全員ダメジャーと公言し、
イチロー以外は取り上げる必要性も無いと繰り返し言っている。

WBC不参加(1度は明らかに膝の故障)というひとつの価値観で
松井秀喜の野球人生を全否定している。

価値観は人によって多様なものだということを斟酌しても、
稀代の大打者松井秀喜を全否定するとは一体何を考えているのだろう。
松井は日本のプロ野球に何も貢献しなかったのか。
MLBで活躍する松井が日本に何ももたらしていないと言うのか。

過去にも松井の人格批判を行ったことがあるし、詳細はわからないが同番組で
下ネタ発言騒動もあったらしい。

張本は無理やりNPB至上主義に走っているがその論理や姿勢が実に子供じみている。
日本の一流選手が世界最高のステージを目指し、そこで高年俸を稼いでいるのが気に入らないのだろう。
この男の場合そこに嫉妬が見え隠れするのが器の小ささを感じさせる。

その一方で去年イチローにセーフィコに招待されてからは失笑するほどのツンデレぶりを披露している。
まあ接待や世辞に弱いタイプなのだろう。

テレビのコメンテーターに品格を求めること自体無い物ねだりと言えばそれまでだが、
あの松井全否定発言に不快感を覚えた視聴者は少なからずいただろう。

最後はお決まりのこの一言で・・・。

所詮、張本なんてその程度ですよ・・・(^。^)

問題はそんな男を起用し続ける局側とも言えるが、あそここそ‘不祥事のTBS’が売りだから始末が悪い。

《関連記事》

2009年7月5日
MLB蔑視の張本がイチローにツンデレの滑稽~「サンデーモーニング」で‘みんなダメジャー’発言~

2009年7月26日
頑迷固陋な張本に喝!~松井秀喜のサヨナラ弾を評価しないことで自らMLBを語る資格が無いことを証明~

2009年12月13日
MLBの試合数を2週に渡って間違えた張本勲が御意見番の笑止千万~番組スタッフも訂正できないのがTBSクオリティ~

2010年3月24日水曜日

松井秀喜は出るの?守備に就くの?~LAAの先発ラインアップが逸早くわかるのはThe Fabulous Forumか?~

NYYの先発ラインアップを逸早く知るにはThe LoHud Yankees Blogが有効だった。
2009年の松井秀喜は先発を外される機会も多く、この情報に一喜一憂したものだ。

2010年、LAAに移った松井はローテーション的な休養日はあっても、
膝や他がヘルシーであれば基本的にはレギュラーで出場できるだろう。
そういう意味では先発に名を連ねるかどうかについて去年のように気を揉む必要は無さそうだ。
もちろん成績如何ではそう単純ではないが・・・。

但し今年の松井に関して言えばもうひとつの注目点がある。
2008年の途中からDH専任だったがLAAでは外野手としての出場機会があるからだ。
実際昨日のST、対LAD戦では4番レフト、ヒデキ・マツイが実現した。
試合を観ながら直感的に‘初打球’はマニーが打ちそうな気がしていたが
何故か驚異的な右打ちに徹していた。
何の力、誰の力が働いたかわからないが結局4イニング守って守備機会はゼロ。

松井が守備に就いたのは645日ぶりらしい。
子供の頃の年号の覚え方で‘無事故で済んだ大化の改新(645年)’というのがあったのを思い出した。

因みに松井が交代した直後にレフトへふたつの打球が飛んだのは言うまでも無い。

ところでLAAの先発ラインアップ情報を逸早く入手できるところはどこか。
そもそもNYYとは比較にならないほど情報量が少ないが(というかNYYが異常)、
どうやらThe Fabulous Forumが有効のようだ。
Los Angeles TimesのWEB版の中にあるブログで

The who, what, where, when,
why — and why not — of L.A. sports

と書いてあるようにL.A.関連のスポーツネタ全般をカヴァーしている。
STという特殊事情もあるだろうが試合開始の凡そ2時間前には予想メンバーが発表されている。

私もLAAに関しての情報源については勉強不足も甚だしいので、
もしここよりもっと早いところがあったら是非指摘してもらいたい。

《追記》
早速或る方から別のソースについて指摘があった。
文字通りアナハイムの地元紙と言えるThe Orange County Registerの中にあるANGELS BLOGだ。
過去数日分を比較したところではどちらが早いとは一概に言えないので
両方チェックするのが良いだろう。

2010年3月9日火曜日

我が愚息終わってみれば3連勝~今昔の感に堪えない大学受験~

今日は普段は滅多に書かない身内ネタだ。
今春、我が家の愚息が大学受験に挑んでいた。
私立が2校、国立が1校ですべて東京の大学だ。

‘何かと大変だね’と誰かに声を掛けられても
‘いやぁ、バンクーバーの真央ちゃんの方が気になりますよ。
こっちは毎年あるけどあっちは4年に1回ですから・・・’

相手には冗談に聞こえたと思うが半分は真顔だった。

私は現役合格できずに予備校生として上京し初めての一人暮らしを始めたが、
強がりとかじゃなく自分のその後の人生を形成する意味で実に貴重な経験をしたと
今でも信じているからだ。

どっちに転んでも彼の人生が本格的に始まる。

彼のCプランは私立の1校で取り敢えず浪人を回避。
Bプランは一応私立難関校の一角にあるもう1校に合格することだった。
そしてAプランは中学の頃から文字通り志を持って入りたがっていた国立合格だ。

2月の中旬でCプランを確保。
国立の前期試験の直前の発表でBプランも無事成功した。

親の目から見るとCはまあ安全圏でBはかなりきつい。
寧ろAの方が唯一しっかりと対策している分可能性があると思っていた。
ところがAの出願者状況を見て唖然とした。
不況の影響で国公立人気、就職難でこの大学が狙われたのだ。
彼の受験する科の競争率は例年3倍弱だったが今年は何と6.8倍に跳ね上がった。
定員が15人(実際は20人弱合格)と分母が小さいと極端になるのはわかるが、
それでも異常だ。
そのせいか2次の問題も難化した。
彼も過去問ではかなり解けていたのにあまり芳しくはなかったらしく自信なさげだった。
親父が掲示板等で情報を集めるとみんなが悲鳴を上げていたのが救いだったが・・・。

そしていよいよ発表の日。

今までは私に合否を調べさせていたが、
今日は自分で調べると言って受験番号も教えてくれなかった。

結果は見事合格。
意地の悪い言い方だが番号が飛びまくっているのを見るのは快感だ。

我が愚息終わってみれば3連勝・・・(^。^)

高校での成績、模試での判定、それより何より普段の勉強の仕方を
親の‘逆欲目’で見てもこんなに上手くいくとは想像できなかった。

あいつまさか親の目を盗んで勉強してたんじゃね・・・(>_<)

そんな冗談も弾む夕食となった。

因みには外資系出身の親父はインセンティヴ・スキームを用意していた。
第1~3志望を金~銅メダルにならって本人が自由にして良いボーナスを払う。
Bプランで払った入学金30万が無駄銭になったし、それ以外でも出費が嵩む。
私立だと授業料その他で年間100万越えは当たり前。
国立は親孝行と言っても入学金(282,000)、授業料(535,800)だ。
私の時代、入学金はいくらだったか忘れる程の金額で授業料は年間3万6千円だった。
私立でも確か10万プラス10数万ぐらいだったのではないだろうか。

まさに今昔の感に堪えない。

黙っていても大出費なのに‘追い銭’ボーナスとは狂気の沙汰と言われるかもしれないが、
それは私のひとつの哲学だ。
逆にもし将来留年したらその分の費用は本人負担となる。

それにしても子供が社会に羽ばたくためには、
お金に羽が生えたように飛んで行くのね・・・(-_-;)

2010年2月28日日曜日

宮里藍が冬季五輪開催中に南国で2個の‘金メダル’を獲得~賞金王&Player of the Yearは現実的な夢~

多くの人々がバンクーバー冬季五輪に気を取られている中、宮里藍が南国で大爆発している。

先週タイで行われたLPGA今季開幕戦(ホンダLPGA)では最終日6打差から大逆転。
最終ホールのチップイン・バーディが決まり米ツアー通算2勝目を挙げた。
世が世なら大騒ぎだが五輪ネタが優先される地合いは仕方が無い。
それでもスポーツ紙の数紙の一面を飾ったようだ。

そして今週は場所をシンガポールに移してのHSBC女子選手権だ。
最終日を首位タイで臨んだ。
BS12(TwellV)でLIVE観戦。

実は2年前にこの大会に関してブログで取り上げている。

藍ちゃんシンガポールで今季初賞金~宮里を心から応援していたら‘里心’がついた~

そこで書きたいことは全力で書いたので今日は流すが、自分が5年と17日住んでいたシンガポール、
自分がプレイしたことがあるゴルフコースで大のお気に入りの宮里藍が優勝した。
感慨が一入となるのも極自然なことだ。

日本国内でプロのトーナメントに利用するゴルフコースをラウンドしたこともいくつかあるが、
やはり海外の分少し感覚が違う。
金融に身を置いていた者としてはスポンサーが銀行間取引相手の常連のひとつだった
HSBCだというのも親近感がある。

それにしても強かった。
先週は最後に鬼脚を発揮して驚異の追い込みが決まったが、
今日は先行する団子状態から終盤にかけて難なく抜け出した。
米ツアーに参戦してから悲願の1勝を挙げるまでは苦しんだが、
その間に蓄積したことが一気に結実している感じだ。
テレビの実況が例えていたが、大型ジェット機は離陸まで長い助走期間が必要だが
一旦上空に飛んで安定飛行に達すると気持ちよく空を舞う。
今の藍ちゃんはそんな境地に達しているのかもしれない。

日本は冬季五輪では金メダルゼロだったが、その開催中に宮里藍が南国で2個の金メダルを獲得した。
賞金王とLPGA Player of the Yearを狙うと公言している藍ちゃんだが、
夢でもなんでもない実現可能な目標だ。

さて、忘れてならないのは藍ちゃんと松井秀喜の波動はシンクロするというナリポン理論だ。
実際、去年彼女が悲願の初優勝を果たした7月の時点で、
私は松井秀喜の悲願であるワールドチャンピオンの達成を御託宣としたが見事に的中した。
さすがにMVPまでは予想できなかったが・・・。

ということは、今年も‘うふふ’になるぞ・・・(^。^)

それにしても藍ちゃんの英語での優勝インタヴューは堂々としていた。
野球選手も見習わなきゃ。

因みに米ツアーは4週間のお休みだからその間はクイーンの座は安泰。
来週は日本の開幕戦であるダイキンオーキッドに参戦する予定だ。
故郷に錦を飾るとともに3週連続の金メダルを狙う。

2010年2月26日金曜日

浅田真央を見ていると何故いつも泣けてくるのか~父性本能も母性本能も刺激する存在~

フィギュアスケートが特に好きなわけではないのに、浅田真央には特別な思い入れがある。
何故だかわからないが彼女の演技を見ていると必ずと言っていいほど泣きたくなってしまうのだ。
それも失敗した時よりも成功した時に込み上げてくる。
普通スポーツ観戦をしていて何かがうまくいった時はガッツポーズをしたり
拍手をしたり大声を出したりするものだが、真央ちゃんに関しては泣けてしまう。

卑近なサンプルで余り意味は無いが、私がお気に入りの3大スポーツ選手は
‘松井、藍ちゃん、浅田真央’で、かみさんは何かと浮気者だが今は‘マー君、遼くん、浅田真央’だ。
ふたりに共通するのが真央ちゃんなのだ。

真央ちゃんは母性本能も父性本能も刺激する存在なのかも・・・(^。^)

これだけ自己鍛錬ができていて強靭な精神を持つ人間を相手に保護したいというのも変な話だが、
あの健気で曇りの無い愛らしい表情を見ていると守ってあげたいという気持ちに自然に駆られる。

その真央ちゃんが今回初めてのオリンピックに出場した。
やや苦手なショート・プログラムを無事に演じ2位のポジションを確保し、
いよいよメダルをかけてのフリー・プログラムの日がやってきた。

SPで1位のキム・ヨナが彼女の前で完璧に演じ、巷間色々と言われている要因も加わってか、
男子も真っ青の高得点を獲得した。

これだと真央ちゃんがパーフェクトでも逆転は無理だな・・・(-_-;)

そんな空気が流れる中彼女は懸命に滑った。
持ち味のトリプル・アクセルは2度とも成功させたが、それ以外ではミスもあった。
ステップはいつも以上に鬼気迫るまさに迫力十分なものだった。

但し今まで失敗しても成功しても泣きそうになる私が今日は妙に淡々としていた。
正確に言えば淡々とするしかないほど追い込まれていた。

まずまずの得点で暫定2位をキープ、結局そのまま銀メダルを獲得した。

そこで彼女の滑走直後のインタヴュー映像が流された。
普通に答えたのは一瞬でその後の真央ちゃんは言葉を失った。
今までも涙をみせたことはあるが今日ほど崩れたことは無かったと思う。
当然だがその姿を見て私も込み上げてしまった。

結局今日も浅田真央には泣かされた・・・(-_-;)

‘4分間は長かったけどあっという間だった’と言う真央ちゃんの言葉には、
我々が軽々に論じることができない重みがある。

今シーズンの出だしの不調を考えれば、その後見事に復調して初のオリンピックで
堂々の銀メダルに輝いたことは称賛されていいし喜ぶべきことだ。
金メダルが大本命のキム・ヨナになったことも順当な結果だし、
あれだけ大きな点差があれば惜しくも無い。

それでもその‘惨敗’に悔しい気持ちを滲ませ、銀メダルという結果に満足していない
浅田真央には未来がある。

これからもまた私を泣かせ続け、4年後には是非感涙に咽ぶ瞬間を与えてくれ。

あの涙から数時間後、テレビ局回りをして生出演をしている真央ちゃんは落ち着きと笑顔を取り戻し、
銀メダル獲得を素直に喜んでいた。

どちらも浅田真央だがやはり今日はあの涙のインタヴューが忘れられない。

2010年2月19日金曜日

カーリング人気を支える‘声の功労者’は小林宏さん~彼の名解説に時間差で一喜一憂~

4年前のトリノ五輪で私はカーリングに夢中だった。
ブログでも色々な面から取り上げた。
カーリングを愚弄する武田薫という悪玉スポーツライターがいたことでさらに燃えた。

今回のバンクーバー五輪でも勿論注目しているが4年前に比べるとやや熱が冷めた感じだった。
カーリングがメジャー化したことで誰もが口にするようになったのが一因かもしれない。
妙なエゴイズムと言われればそれまでだが人間にはそういう感覚があるのも事実だ。

自分の行きつけの店が‘誰にも教えたくない隠れ家的存在の名店厳選20軒’といった
タイトルだけで矛盾に満ちた特集で紹介されて、突然混雑しはじめ白けてしまうのと似ている。

ところが実際にカーリングの試合を見始めるとやはり夢中になってしまった。
競技としての面白さそのものもあるが、個人的にはもうひとつの要素があった。

解説を務める小林宏さんの存在だ。
トリノでも解説をしたが何とも頼もしく愛に満ち魅力的なのだ。
4年前はカーリングに関して実況アナも含めて我々視聴者も全くのド素人、
深い闇を明るく照らす唯一の光が小林さんだった。
彼の‘OKです’を耳にしてみんなが安心する、そんな状態だった。
観戦を通じて我々の知識レヴェルもそれなりに向上した。

今回の初戦の対アメリカ戦で小林さんの解説を耳にして、その懐かしい声に感激した。

やっぱり、この人は最高だな・・・(^。^)

カーリングを熟知していて、戦況の分析、次の作戦の予想が的確なだけではない。
基本は日本を応援する立場だが相手を誉めることも自然体でできる人だ。
選手を‘~さん’とさん付けで呼ぶのも、同じことをしている松岡修造とは全然印象が違う。
それでいて勝負どころになると思わず‘目黒’と言ってしまうのもメリハリがあっていい。

しかしカーリングは氷上のチェスと呼ばれるだけあって難しい。
感覚的には70%ぐらいはわかっているつもりだが、残りの30%が問題だ。

‘ナイスショト’
‘完璧’
‘パーフェクト’
‘う~~ん’
‘ミスですね’

結局は殆んどの場合小林さんの発する声に時間差で一喜一憂している。
頼りの彼が一瞬無言になってしまう時は大体が悪い状況だが、
実況アナが恐る恐る訊ねるとそうでもなかったりする。

カーリングはコミュニケーション・スポーツと言われるが、選手間だけでなく、
解説者と視聴者という意味で小林さんとコミュニケーションをしている人も多いのではないか。

カーリング人気が軽薄で移り気なメディアの餌食になって、一時的なブームに終わることなく、
こうしてしっかりと根付いてきている。
競技そのものの魅力も勿論だが小林宏さんは‘声の功労者’と言ってもいいだろう。

スポーツは現場で観るのが一番だが、彼の解説無しで会場に身を置いても
困惑するだけだろう。
カーリング観戦に関しては恐らく一生独り立ちすることは無理なような気がする。

今後も頼むぜ、小林さん・・・(^。^)

2010年2月4日木曜日

松井秀喜の置き土産のトロフィーを手土産にアジア行脚するヤンキース首脳~礼賛、美辞麗句に潜む偽善と狡猾さ~

松井秀喜がヤンキースに残留できないことは既定の路線だった。
個人的にもシーズン中からそれを覚悟していたし、可能性がalmost zeroなのは
いわゆるチーム編成上仕方が無いことだと納得していた。

それでも松井は引き続きヤンキースでプレイしたい気持ちを素直に吐露していた。
松井の希望が叶うことをファンとして望みながらも、それが絶望的なことも承知していた。

実際にヤンキース側の動きは冷淡と言ってもよい程鈍く、それを感じ取った松井側は
エンジェルスのファーム・オファーに飛びつくことを決断した。
結果的にはその後のFA市場の動きをみれば、まさにグッド・デシジョンと言えるものになった。
松井の最大のプライオリティであるワールドチャンピオンを目指せるチームに加わることが出来たし、
あそこで決断をしなかったら現時点で‘無所属’の可能性も十分にあったからだ。

私の中では松井とヤンキースとの訣別は所謂想定内の出来事として決着がついていた。
松井自身も気持ちの切り替えは上手く出来たようだ。
結果的にはファーム・オファーを出さなかったヤンキースに対しても、
恨みや未練がましいことは一切口にしなかった。
むしろ7年間の恩義だとか愛着を強調していた。
ヤンキーとしてワールドチャンピオンになるという悲願を最終年に達成し、
それに松井自身がWSMVPという最高の形で貢献できたことで、
踏ん切りをつけやすかったのかもしれない。

ファンとしての私にはそういうひとつの実績、歴史、伝説が生まれたことで
明らかにある種の余裕がある。
その余裕のせいなのかヤンキースの決断を批判する気持ちも特段無かった。

ところが今頃になってカチンときたのだ。
ヤンキースの首脳がワールドシリーズのトロフィーを持ってアジア行脚にやってきた。

松井の‘置き土産’を手土産かよ・・・<`ヘ´>

去年の秋‘偽物’が飾られたMLBカフェでイベントが開催された。

世が世なら当然松井も大ヒーローとして参加してたよな・・・(-_-;)

まあ、それは既に決着のついたことだからどうでもよい。

問題はキャッシュマンGMとレヴィン球団社長の松井に対する言葉だ。
彼等は最上級の言葉をかき集めて、松井を礼賛した。
美辞麗句のオン・パレードだ。
ファンとしては松井が誉め讃えられることは本望の筈だ。

ところが、どういう訳か彼等が松井を賞賛すればするほど反感を持ってしまったのだ。

世の中でそれぞれのポジションにある人はその場に応じてそれらしい発言をする。
社交辞令、外交辞令、リップサービスも当然必要な場面では駆使する。
自分は本音派でそういうことを極力しないタイプだが、
それをとやかく言う程大人気無い人間ではないと思っていた。

ところが今回はダメなのだ。
連中の言葉が偽善的に感じてしまうのだ。
アジアでのマーケティングの最初の国である日本、一応井川がいるが松井のいないヤンキースが
今年ファンを失うことは避けられない。
そのために必死になるのもわからなくないが、だからと言ってこのレヴィンの言い方は無いだろう。

"We love Hideki," Levine said. "Hideki Matsui is always going to be a great Yankee. He's a great person, there's nobody of better character, and we're going to miss him.

"Unfortunately the timing didn't work out. He had an offer from another team, we were focusing on the pitching end first trying to get Andy Pettitte and a few other things internally done, and Hideki decided to go."

何が‘Unfortunately’なのか。
自分達のシナリオ通りに首尾よくことが進んだじゃないか。
おまけにまるでヒデキが勝手にヤンキースを去ったようなニュアンスにしている。
自分達が追い出した悪者ではないと印象付ける狡猾さがみっともない。

まあこれも全部ビジネスだから割り切るしかないと言えばそうなのだが、
どうも釈然としない。

連中はメディアを相手に言葉を発している。
それが仕事なのだ。
ヤンキースを去ることになった松井に直接言葉を掛けてはいないだろう。
それが慣習上できないのかどうかわからないが、人間味も愛も無い世界だ。

今回彼等のこれだけの誉め言葉を間接的に聞いた松井は一体どんな心持ちだったのだろうか。

2010年1月26日火曜日

あのA-Rodが言うから説得力がある~ワールドチャンピオンチームの一員であることに勝るものなし~

A-Rodにベーブ・ルース賞が授与された。
wikiを読む限りでは飽くまでもワールドシリーズでのパフォーマンスによって
選ばれるとあるから、MVPを獲得した松井秀喜も対象になってもおかしくないと思うのだが、
現地の記事を読む限りではポストシーズン全体の印象も影響しているようだ。
この賞は全米野球記者協会(BBWAA)のニューヨーク支部によって決定されるから、
NYを離れた松井には不利だったのかもしれない。

そもそも9年ぶりに王者を奪回したNY勢が盛り上がるには遥かにネーム・ヴァリューのある
A-Rodの方が相応しかったのだろう。

それはさておき、受賞パーティーでの彼のコメントが悪くない。

"I've been up here a couple of times to receive MVP Awards, But nothing compares with the feeling of being part of a world championship team. Not even close, not one-tenth of it."

勿論こういう状況では誰でも空気を読んだことを言いたがるものだが、
何処となく本気だと実感できるものがある。
ア・リーグのMVP3回、HR王5回、その他数々の個人タイトルを手中に収め、
最高年俸の男の発言だからこそ迫力もあり説得力がある。
メジャーリーガーとして最高の喜びはやはりワールドチャンピオンのチームの一員となることなのだ。

A-RodがNYYにやってきてからはワールドシリーズに出場することさえできずに、
The curse of A-Rodとまで言われていたからなおさらだろう。

まあ、松井秀喜の野球観は常にチームが頂点に立つことで一点の曇りも無いが、
エロもやっと真っ当な価値観に覚醒したらしい。

ヤンキースは2010年も再び最大の喜びを味わう十分な戦力があるが、
ポストシーズンに強いエロに変身させたlucky charmとは既に別れたとのことなので、
今シーズンは新しいガールフレンド次第になる。

因みに奴はベーブ・ルース賞の次は同じメンバーで選出するグッド・ガイ賞を狙っている。
逆に松井が狙うのは自身のベーブ・ルース賞、いや、チームメイトの誰かが獲れることだな。