小倉氏がオープニングトークでスポーツ紙の一面を掲げていた。
実際どのスポーツ紙を持っていたかは見逃したが、話からは中日スポーツ、東京中日スポーツ、
スポニチのどれかだったと思う。
そもそもイチローと松坂を‘寵愛’する小倉氏だ。
私の先入観のせいもあるが、松井秀喜に関しては‘大変なこと’と言いながらも
どこか波乱を楽しんでいるようにも見えた。
笠井、佐々木恭子のふたりの局アナは小倉のイエスマンだし、コメンテーターの竹田も
スポーツ音痴、山崎バニラとかいう‘金属音を発する人’は何のためにあそこに
すわっているのか全く不可解な存在だ。
起きた直後の‘寝耳に水’のニューズだったが、トレード話は基本的に最終決着までは
追いかけないのが私の方針、無視しようと思ったが流石にあそこまでデカデカとやられると
気になりネットで調べてみた。
中日スポーツ:松井、トレード要員 現役最強左腕サンタナ獲得へなりふり構わず
東京中日スポーツ:えっ、ゴジラが交換要員!? サンタナ獲りなら・・・と地元紙
スポニチ:松井秀 ツインズへトレードも
中日スポーツとトーチューは姉妹関係にあるから記事はほとんど同じだが見出しは違う。
何れにせよ彼らがネタ元にしているのはNewsdayの電子版の記事
If teams want to upgrade, they'll have to tradeだということが判ったので早速読んでみた。
同紙のKAT O'BRIENが書いた署名記事だ。
えっ、なにこれ中日スポーツの書いてることと違うじゃん・・・<`ヘ´>
勿論私だって英語の記事の理解力は不十分だが、
それにしても中スポの記事には‘誤報’‘捏造’に近い表現があると思った。
そこで一念発起、中日スポーツへ電凸してみた。
電凸を実りあるものにするためには‘現場の人間’と直接話せるかどうかが鍵だ。
そこで‘松井の記事に関して他の情報があるんですが・・・’と言い、取り次いでもらった。
先ず、記事を書いて送ってきたのは現地の記者だそうだ。
‘じゃあその人は英語も堪能ですよね’と念を押した上で、私の解釈を述べた。
Newsdayの一記者が‘私見’を述べているだけだが、
まるでヤンキースの方針のような筆致で書いてあるのはおかしい。
元記事では今年のオフはFA市場が不作だから、各チームが強化したいのなら積極的にトレードを行うべきだと言っているだけだ。
そのトレードの中で松井秀喜やデーモンの名前も最後に挙げているが原文では‘perhaps even Yankees outfielder Hideki Matsui or Johnny Damon’と書いてある。‘perhaps even’のニュアンス(蓋然性の低さ)が伝わってこない。
元記事では松井秀喜のトレードの可能性には言及しているが、サンタナの交換要員とは言っていない。
他の情報とも合わせるとサンタナの交換要員はヤンキースの若手の選手達とする見方が多い。
私が穏やかに話したせいもあって、相手の年配っぽい男性も時折納得した様子で
きちんと話を聞いてくれた。
‘スポニチさんに比べるとトーンが強すぎて煽り過ぎでしょう。
きっと松井ファンもアンチ松井も踊らされていますよ。
まあ、スポーツ紙的にはそれで成功かもしれないけど、
ちょっと内容に問題がありますよね。’
私がそう言うと、彼はこう答えた。
‘この時期はニュースが無いから・・・’
一瞬‘はぁ?’と思ったが、逆にここまで素直に内情を吐露されると拍子抜けしてしまい、
妙に和んだ雰囲気になってしまった。
‘中日スポーツだとアンチ松井の人とか多いんですか’と尋ねると
‘それはないけどやっぱりイチロー中心だね、
イチローには張り付いてる記者がいるけど松井にはいない’
何だかんだで25分位は話していただろうか。
最後に彼は夕方に行う紙面会議で私の指摘事項について触れることを約束して電話を切った。
実際の会議でどう生かされるかは知る由もない。
何しろこの時期のスポーツ紙は目ぼしいニュースが無いから
部数を伸ばすためなら‘なりふり構わず’なのだ。
その辺を十分に理解して振り回されないようにしましょう。
その後、MAJOR.JPとか他のスポーツ紙のWEB版に同様の記事を見つけた。
一応オリジナルの記事に近づいてきてはいるが見出しはやはり煽っている感じだ。
まあ、この程度は仕方ないけどね。