クリスマスと言っても特にノー・イヴェントだが、NHKが少し時間差でプレゼントをくれた。
25日深夜にBS1で放送された‘日本人メジャーリーガーの群像「松井秀喜 魂のフルスイング」’
という50分番組だ。
2009年の松井秀喜の軌跡を見事に凝縮して描いている。
私はMLB中継の実況や解説には不満があり、基本的には現地の音声で観戦しているが、
NHK独自のカメラとエンディングで流れる編集映像には敬意を払っている。
今回のこの番組もまさにそのふたつのウリが活かされていた。
これほど完璧な結末のシナリオで終わった1年を編集するのは担当者も楽だったかもしれない。
この手の番組では無理な演出で盛り上げようとして白々しくなり、興醒めになることはよくあるが、
今年の松井に関して言えば単に‘事実’を追いかければ壮大なドラマが成立するからだ。
食材が優れていればそれだけで十分美味な料理が完成するのと似ている。
誇張ではなく、今まで恐らく1000回以上見たゲーム6でペドロから奪った先制の2ランHR、
8球の球筋も完全に頭に入っている。
流石に我ながらやや食傷気味の感もあったが、こういう番組の中で見ると新鮮さが蘇り、
また身体が震えてしまった。
そしてその震えが心地良い。
ワールドチャンピオン決定直後、ジーターと長い時間ハグする松井の姿も感動的だが、
あれは現地映像には無いNHK独自のものだ。
イヴェントに溢れた有意義なフライディ・ナイトを過ごした人、番組の存在を知らなかった人、
見逃した人達も結構いるだろう。
間違いなく再放送はあると思われるので是非見てもらいたい。
2009年12月26日土曜日
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