今日は普段は滅多に書かない身内ネタだ。
今春、我が家の愚息が大学受験に挑んでいた。
私立が2校、国立が1校ですべて東京の大学だ。
‘何かと大変だね’と誰かに声を掛けられても
‘いやぁ、バンクーバーの真央ちゃんの方が気になりますよ。
こっちは毎年あるけどあっちは4年に1回ですから・・・’
相手には冗談に聞こえたと思うが半分は真顔だった。
私は現役合格できずに予備校生として上京し初めての一人暮らしを始めたが、
強がりとかじゃなく自分のその後の人生を形成する意味で実に貴重な経験をしたと
今でも信じているからだ。
どっちに転んでも彼の人生が本格的に始まる。
彼のCプランは私立の1校で取り敢えず浪人を回避。
Bプランは一応私立難関校の一角にあるもう1校に合格することだった。
そしてAプランは中学の頃から文字通り志を持って入りたがっていた国立合格だ。
2月の中旬でCプランを確保。
国立の前期試験の直前の発表でBプランも無事成功した。
親の目から見るとCはまあ安全圏でBはかなりきつい。
寧ろAの方が唯一しっかりと対策している分可能性があると思っていた。
ところがAの出願者状況を見て唖然とした。
不況の影響で国公立人気、就職難でこの大学が狙われたのだ。
彼の受験する科の競争率は例年3倍弱だったが今年は何と6.8倍に跳ね上がった。
定員が15人(実際は20人弱合格)と分母が小さいと極端になるのはわかるが、
それでも異常だ。
そのせいか2次の問題も難化した。
彼も過去問ではかなり解けていたのにあまり芳しくはなかったらしく自信なさげだった。
親父が掲示板等で情報を集めるとみんなが悲鳴を上げていたのが救いだったが・・・。
そしていよいよ発表の日。
今までは私に合否を調べさせていたが、
今日は自分で調べると言って受験番号も教えてくれなかった。
結果は見事合格。
意地の悪い言い方だが番号が飛びまくっているのを見るのは快感だ。
我が愚息終わってみれば3連勝・・・(^。^)
高校での成績、模試での判定、それより何より普段の勉強の仕方を
親の‘逆欲目’で見てもこんなに上手くいくとは想像できなかった。
あいつまさか親の目を盗んで勉強してたんじゃね・・・(>_<)
そんな冗談も弾む夕食となった。
因みには外資系出身の親父はインセンティヴ・スキームを用意していた。
第1~3志望を金~銅メダルにならって本人が自由にして良いボーナスを払う。
Bプランで払った入学金30万が無駄銭になったし、それ以外でも出費が嵩む。
私立だと授業料その他で年間100万越えは当たり前。
国立は親孝行と言っても入学金(282,000)、授業料(535,800)だ。
私の時代、入学金はいくらだったか忘れる程の金額で授業料は年間3万6千円だった。
私立でも確か10万プラス10数万ぐらいだったのではないだろうか。
まさに今昔の感に堪えない。
黙っていても大出費なのに‘追い銭’ボーナスとは狂気の沙汰と言われるかもしれないが、
それは私のひとつの哲学だ。
逆にもし将来留年したらその分の費用は本人負担となる。
それにしても子供が社会に羽ばたくためには、
お金に羽が生えたように飛んで行くのね・・・(-_-;)
2010年3月9日火曜日
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