めでたくもない新年を迎えたがそこは一応元旦、
いまは滅多にやらない昼酒をからすみ等を肴に少しだけやっていた時に電話が鳴った。
なんと病院からだった。
8日の入院の打診だった。
勿論、即答でYESだ。
私の場合心臓関係の薬を調節する必要がある。
中でもワーファリンという薬は極めて繊細だ。
その薬止めの必要があるから入院の1週間前には連絡がないといけない。
それにしても年末年始は機能していないと思っていたから、
2008年第1号の私への電話は予想外の‘吉報’だった。
こいつは春から縁起がいいや・・・(^。^)
入院の前日、もしかしてと思い個室が空いているか確認したところ、
なんとこれまた1室だけ空いていて早速予約した。
飛行機で一回ビジネスやファーストを経験するとエコノミーに戻れなくなるように、
入院も一度個室を経験するとやめられなくなる。
旅行もしない病人ならではのせめてもの贅沢だ。
今回はそもそも入院待ちの患者が列を作っている状況だったので、
個室に固執すると更に入院が遅れると思い遠慮していたのだ。
内視鏡によるポリープの手術はそれほど難易度は高くない。
実際日帰りで済む場合も多いらしい。
ただ私の場合はワーファリン等の影響で出血しやすかったり、逆に薬を止めているせいで
血栓ができやすくなったりするリスクがある。
入院した午後には教授回診があったが、専らそっちの話だった。
恐らく彼らにとっては内視鏡手術はお手の物で、それ以外のリスクの方が気になるのだろう。
手術は翌日の午後。
時間は確定できず部屋でずっと待たされていた。
内緒で部屋に持ち込んだDVDプレイヤーをテレビに繋ぎ、
映画を観ていたがさすがに集中できずに内容が理解できない。
どんなに遅くても4時頃にはという師長の言葉にも裏切られ、
呼ばれたのは4時40分だった。
かなりの美形の看護師が押す車椅子で手術室へ向かう。
‘あぁ~、君がボクの人生で最後に目にする美人かもしれない’
緊張を和らげようとする時の私は雄弁になる。
おまけに相手が美人ときたらさらに加速する。
内視鏡室に到着し、手術が始まると20分ほどで終了した。
長々と待たされた分一層短く感じられた。
確かに検査の時はあちこちと隈なく寄り道をする必要があるが
今回は既知のターゲットをロックインすればいいだけだ。
小さなポリープ3発を軽くやっつけて、その後やや時間をかけて件の大物1発を切除。
痛みも無かったし懸念された出血もなかった。
まさに案ずるより‘切る’が易し・・・(^。^)
全然心配‘内視鏡’・・・(>_<)
カテーテルといい内視鏡といい医療技術の進歩の恩恵は大きい。
4個のポリープはしっかりと回収され病理検査に回された。
どうやら入院待ちの平均は2ヶ月らしいが幸いにもほぼ1ヶ月で実現。
体内に潜んでいた謎の物体を駆逐できて私も一挙に明るくなった。
ただ、その物体の正体を知るXディまではまた3週間の待ち時間が必要と聞きややうんざりした。
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