2010年6月12日土曜日

松井秀喜がLADのトーリに‘恩返し’の決勝3打点ダブル~打席でのマツイは恐い~

MLBは今日から本格的にインターリーグに突入した。
LAAの相手はLADでいわゆるフリーウェイ・シリーズだ。
そしてLADの監督はあのジョー・トーリ。
試合前に松井が挨拶に行っているシーンが映し出されていたが、
何と10分も話したそうだ。
通常この手の遣り取りは握手をして極短時間の会話で終わることが多いと思われるが、
この長さは極めて異例だろう。

これは偶然ではなく、松井が本当にトーリと話したかったのでないか。
最初から通訳のカーロンを連れていったことからしても松井の本気度が窺える。
単に笑顔を見せるだけでなく表情が実に活き活きとしていた。

松井秀喜とトーリは相互信頼の厚い師弟関係にあるとされている。
日本のメディアはそれを誇張して伝えていることは否めないが、
今日のような場面を目にすると松井がトーリを心底尊敬し感謝の気持ちを
持って慕っているのが伝わってくる。

幻のNYY次期監督マッティングリーの姿もあったが、まさにトーリ・ファミリーだ。
今後もこのシリーズは5試合あるが、次はワールドシリーズで会おうとでも
言って別れたのだろうか。

試合前の取材で‘打席でのマツイは恐い’とコメントしたトーリ。
それが今日のゲームでも現実になった。
LADが同点に追いついた直後の5回の表、2死満塁で走者一掃のダブルを放ったのだ。
1塁走者がもっと際どいのがベストだが、実は私がグランドスラムより好きな得点シーンだ。

しかしこれぞクラッチ松井の本領発揮、安打の数より質の世界だ。

これでトーリに‘恩返し’が出来たな・・・(^。^)

恩返し?
そう、相撲の世界では世話になった人相手に土俵で勝つことを‘恩返し’と言う。
ほら、松井って世が世なら横綱になっていた逸材だから・・・。

実際のところ打たれた後のトーリは、愛弟子の活躍に目を細め(る訳は無く)、
かと言って眉をひそめることもなく軽く俯いただけだった。

結局LAAは松井の決勝打を希釈させるような10-1の大勝。
ア・リーグ西(実質3チーム)で‘1人勝ち’になったこともあって、
大満足の1勝となった。

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