2008年10月20日月曜日

世の中には2種類の野球ファンしかいない?~ボストン・レッドソックスが好きな奴と嫌いな奴だ~

ヤンキースがプレイオフに進出できなかったことも、すっかり‘過去のこと’になり
穏やかな10月を過ごしていた。

試合を観るのもその時の気分次第で集中力も欠いていた。
弱小球団から大変身したレイズかトーリのドジャースに勝ち上がって欲しいとは思いながらも、
それだって別にどうしてもという強い気持ちがあった訳ではない。

それがALCSのゲーム5で一変する。
レイズが3勝1敗で迎えたこの試合、早々に5点のリードを奪い7回にさらに2点追加し
7-0にした時はシリーズの終了を誰もが確信した筈だ。
ところがそこからレッドソックスは追いつき、9回にサヨナラ勝ちを決めた。
フェンウェイ独特の空気の中で驚異的な強さを見せつけた。
ヤンキースファンとしてはあの3連勝、4連敗のALCSのトラウマが蘇る。

私にも責任の一端はある。
フェンウェイでは8回の表が終わると‘Sweet Caroline’の大合唱があるが、あの曲がいけない。
思わず乗せられて♪Sweet Caroline, oh, oh, oh♪の‘oh, oh, oh’に反応してしまったのだ。
声は出さないが右手は五木ひろしの亜種のように反応していた。
別にいつもやる訳ではないが、何故かあの重要な場面で不覚にもやらかしてしまった。
勿論その後の‘So Good, So Good’は自重したが・・・。

実は昔からこの癖はあって巨人阪神戦を観に行っても‘かっとばせ~掛布’で
メガフォンを叩いていた‘前科’はある。

土壇場で7点差を大逆転して延命したボストンは当然のようにゲーム6を物にして、
所謂‘逆王手’になった。

麻雀ではよく‘早いリーチは追っかけリーチに負ける’と言われるが、LCSの歴史でも
このパターンは7回中6回の高確率で追っかけた方が勝ちあがっているそうだ。
おまけにその6回のうち3回がボストンなのだ。

あ~ぁ、またしてもボストンが劇的なカムバックで勝つんだろうな。
そしてその勢いでワールドシリーズも楽勝か。
観たくね~~~~~・・・(-_-;)

この世の中の野球ファンには2種類しかいない。
ボストン・レッドソックスが好きな奴と嫌いな奴だ。

私は勿論後者だが‘ペドロ嫌’とか‘ユー嫌イス’とかもう大嫌い。
まあ、それだけ手強い選手だと言うことだが・・・。

ファンの喜び方も癪に障る。
一般論で言えば他チームだろうが、真のファンには敬意を払う方だが、
レッドソックスファンだけはどうしてもだめなのだ。

一応フォローしておくと、私を理不尽に苛立たせるほどボストンの存在は大きいと言うことだ。
2003年、2004年のALCSほど興奮させたものは無い。
そもそも大きな存在でなければ世の中を‘二分’させることなんて出来ない。

さて、肝心のゲーム7だが先制されたレイズが逆転し3-1で逃げ切った。
直接の‘当事者’でもない私が終始極度の緊張状態だった。
8回のBOSのチャンスでは絶対に同点、逆転されると恐怖に慄いていた。
ゲームセットの瞬間の歓喜の度合いはレイズファンには及ばないが、
安堵の度合いではいい勝負だったと思う。

それにしてもナリポンを‘誤作動’させる‘Sweet Caroline’の威力は凄い。
映画の中でもよく使われるし、調べてみると各種のスポーツの場で重宝されているらしい。
作って歌ったのはNeil Diamondだ。
彼についてググっていたら、映画のセリフに使われた
‘There are two types of people in the world:
those who like Neil Diamond and those who don't’を発見。
それをパクって今日のタイトルになった。

そう言えば肝心なことを忘れてた。
レイズファンのみんな(ドッカニイル?)、どうもおめでとう。

こうなったら前年30チーム中30位から一気に頂点に駆け上る離れ業で
球史に名を残すのが断然美しい。

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