2009年8月14日金曜日

4番松井秀喜に盆と正月が一緒に来た~4安打、2HR,5打点、4得点、YESのお立ち台~

ヤンキースは今日からマリナーズとの4連戦。
昨日の延長サヨナラ勝ちの後、ロングフライトでシアトルにやってきてお疲れモード。
おまけにA-Rodやポサーダ、ジーター、リヴェラが軽い故障を抱えている状態だ。
その故障とは関係なく予定通りにディ・オフになったエロに代わって
今日は久々の4番を務める松井秀喜。
昨日は今季初の3番だったが、結果も散々、表情にも覇気が無かったように感じた。

しかし今日は一転した。

1打席目はリードオフシングルをレフトに打ち、先制のホームを踏んだ。
2打席目は3塁にランナーをおいてライトへ弾丸ライナーの2ランHR。
3打席目は一塁ゴロに倒れるが、4打席目はライト前にRBIシングル。
そして5打席目は右中間にぎりぎり飛び込む2ランHR。

5打数4安打、2HR,5打点、4得点という文句なしの結果を出した。

かつての日本のメディアではNYY-SEA戦を松井とイチローの日本人直接対決という、
アホな表現が横行した。
わたしは機会が有ることにそれを批判していたが、連中もさすがに打者同士に使うのは
おかしいことに気付き、最近は減ってきたように思える。

しかし、敢えて言おう。
松井秀喜とイチローの‘直接対決’は存在すると・・・。

それは松井のヒッティング・チャートに関係する。
今日の4安打のうち3本がイチローのエリアだ。
弾丸ランナーは彼の頭上を越え、ライト前は文字通りイチローが処理。
圧巻は2本目のHRでイチローが忍者のようにフェンスに駆け登り、
あわやキャッチというプレイになった。

これぞ‘直接対決’だろう・・・(>_<)

勿論松井は左打者だから自ずとライト方向への打球が多くなるのは必然だが、
イチローがセンターを守っていた時はセンターを狙い打ちしていた記憶がある。

試合は11-1のスコアでヤンキースが圧勝した。
10点差の試合で2HR,5打点の荒稼ぎはまるでかつてのA-Rodのようだが、
まあたまにはこういう数合わせで存在感を示すのも必要だ。
‘かつての・・・’と書いたのは実は最近のエロ、特に今年は終盤の僅差のゲームで、
同点弾、勝ち越し弾が多くクラッチ・ヒットが得意になってきているからだ。

松井は試合後のYESのインタヴューにお呼びがかかった。
今季2度目だが、前回はあのサヨナラ弾ではなく、5月のTEX戦で2打席連続弾を放った時だった。
以前書いたことがあるが、松井やカブレラ、王建民を呼ぶには通訳が必要になるので、
局側としてはできれば避けたいらしいが、今日は松井しかいなかった。
サバシアの好投も資格十分だが先発投手は基本的にほとんど呼ばれない。

因みに去年と今年、松井のお立ち台が実現したのは、なぜかマイケル・ケイがオフの時で、
実況がケン・シングルトンの時に限っている。

記事の見出しにも‘Matsui’‘Godzilla’‘#55’の文字が躍る。

時あたかも世界中?で‘Obon’の真っ最中だが、
今日の松井秀喜にはまさに盆と正月が一緒に来た感じだった・・・(^。^)

こうなるとNY紙の1面登場にも大いに期待したいところだが、ロード、特に西海岸の場合は
締め切りの問題もあってか軽く扱われることが多い。

‘盆と正月・・・’の表現は奉公人が休めるのがこの時期しかなかったことに由来する。
松井秀喜が来季シアトルで‘奉公’していても驚かないと書いていた番記者がいた。

ナリポン的には絶対嫌だよ。
この時間帯の試合だと数少ない楽しみである外での昼飯が難しくなる。

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