2009年10月12日月曜日

ヤンキースがALDSをsweepで突破~A-Rodとポサーダがパヴァーノの野望を砕きファンの願望を叶えた~

ヤンキースが2連勝で場所を敵地に移してのゲーム3。
試合前、世界中のヤンキースファンからMINの先発パヴァーノだけには絶対負けたくないという
切なる願望が聞こえてきた。
ヤンキースにとって世紀の不良債権扱いされているパヴァーノをファンも債権者気取りで憎んでいる。

そんなファンの意に反して今日のパヴァーノは手強かった。
こちらの先発ペティットも流石と思わせる好投をするが6回の裏に1失点リードを許してしまう。
7回表の攻撃はテシェイラ、A-Rod、松井。
中継画面にはこの3人が今季7回以降どれだけHRを打っているか数字が示された。

A-Rod ver.2があっさりと同点HRを決める。
松井に続いて欲しかったが残念ながら空振りの三振に倒れた。
しかしその後のポサーダがレフト最前列へ勝ち越しHRを放り込んだ。

8回、パヴァーノが降板した時点で彼の勝ちになる可能性は消滅。
‘よっしゃー、これでもう負けてもいいぞ’という屈折したファンの声も聞こえてきた。

実際は8回裏のピンチも凌ぎ、9回には2点追加。
結局4-1でヤンキースがsweepで超苦手だったALDSの壁を突破した。

昨日のLAD,今日のLAAに続き‘sweepの連鎖’にNYYが加わった。
この3チームは3勝のうち1勝は9回の土壇場で同点、或いは逆転して勝ちとった。
ホームで連勝後敵地で決めたのも共通する。

1,2戦はまったく精彩を欠いていたBOSもフェンウェイに戻ってきて生き返ったと思いきや、
パペルボンが打ち込まれブーイングを浴びる結末。

良い意味でも悪い意味でも熱狂的過ぎるBOSファンが言葉を失い呆然とする姿は、
少し‘ザマ―みろ’と思いながら本当はALCSでヤンキースが演出するのが個人的理想だった。

メトロドームの最後の試合になってしまったMINのファンの姿にはやや同情的だ。
ドームの外はほぼゼロ℃、実は18年前の私もその寒さを体感したことがある。

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今となってはそれも人生のひとつのイヴェントに過ぎないが、
当時はやはりひとつの悩ましい挫折だった。
空港の売店では生まれたばかりの息子のために、
その年ワールドチャンピオンになったMINのタオル型のヨダレカケを買った。

さて、相性の良さもあって無事ALDSの壁を破ったヤンキースだが、
今度は相性の悪いLAAが相手だ。
best-of-sevenになるから実力比べになると思うが、今日の逆転勝ちは強かった。
特にアブさんの仕事ぶりが目立った。

松井秀喜の3試合は1勝1敗1分けといった感じだろうか。
正直やや物足りないが、幸いにも今シーズンはまだまだ真骨頂を発揮する機会はある。

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