ゲーム2の決勝弾を放った松井秀喜は派手に1面を飾っただけではない。
DH制の無い敵地での3連戦を前に、松井をどう起用するかマスコミが大騒ぎを始めたのだ。
‘クラッチ・マツイがラインアップにいないなんて’と
アウトフィルダー:ヒデキ・マツイの実現性について書きまくった。
おまえら、数日前には松井が不調ならDHヒンスキーもあり得るとか言ってたよな・・・<`ヘ´>
マスコミ人の節操の無さはデフォだが、それにしてもこれだけ少ないサンプル数で
ここまで論調が変わるのは、超特大の松井ファンの私が読んでも気恥ずかしい程だった。
背景にはライト、スウィッシャーが絶不調なこと、レフトのデーモンもイマイチなことがある。
特にスウィッシャーに関しては風当たりが強い。
ジラルディに対する質問でも激しくその辺が追及された。
昨日の時点でレフト、デーモンは言明していたので、
可能性としてはライトに松井を先発で持ってくるかどうか。
個人的には有り得ないと思いながらも今朝は早起きしてスタメンの早刷りをチェックした。
ライトはスウィッシャー、特に失望も驚きも無かった。
スウィッシャーに関してはひとつだけ期待できる好材料があった。
レギュラーシーズン中、YESのマイケル・ケイがしきりに口にしていたが、
彼は完全に‘外弁慶’なのだ。
通算で松井より1本多い29本のHRを打っているが、ホームで8本、ロード21本。
最後の5本がホームだったが24本の時点ではホームで3本、ロードで21本だったのだ。
マイケル曰く‘新ヤンスタはHRが出やすいというがスウィッシャーを見ろ’
実際今日の試合では同点、逆転の起点になるリードオフ・ダブルの他に、
レフトスタンドへ文句無しの一発をぶち込んだ。
デーモンも勝ち越し打となるクラッチ・ダブルを決めた。
松井ファンとしてはなるべく多くの出番を観たいというのは本心だが、
レギュラーシーズンをメジャー最高勝率で終えたチームらしく、
最高のステージでも本来の布陣で戦うのが王道だと思う。
恐らくメジャー史上例を見ない、ワールドシリーズでそのシーズンの守備デビューというのは
やはり奇策と言わざるを得ない。
さてそういう意味では松井にとっての王道はピッチャーの打順での代打起用になる。
得点は7-4とヤンキースが3点リードの8回表、2アウト、ノーランナーで登場した。
なんとここでレフトへソロホームランを放つのだ。
ヤッター!というよりポカーンとして笑うしかなかった。
まさに一発回答の2試合連続弾だ・・・(^O^)/
リヴェラを温存するためにはナイスなHRだと思いきや結局ヒューズが被弾し守護神登場となったが、
チームは8―5で勝利し2勝1敗とした。
結果的にはジラルディが‘外圧’に負けずに本来のメンバーで臨んだことが奏功した。
WS初ヒットがカメラ直撃、ビデオ判定2ランHRとなったA-Rodだが、
あれはきっと第1打席のデッドボールで覚醒したに違いない。
問題は第4打席にまたまたぶつけられてさらに目が覚めたか、
ふりだしに戻ってないかどうかだ。
野球はチームスポーツ。
当たり前のことだが今のヤンキースにはそれを一層強く感じさせる良い雰囲気がある。
ベンチの松井がヘルメットかぶり準備を始めるとテシェイラが近づき肩を叩いた。
キャプテン、ジーターも寄ってきて頭をコツンとやった。
何か結果を出した後ならよく見る光景だが、事前には余り記憶が無い。
1打席しかチャンスを与えられない松井を激励したかったのだろうか。
我ながら滅茶苦茶臭~い表現だがそういうチームメイトの思いも通じて、
シーズン中にも滅多に無いレフトへのHRが生まれたのかもしれない。
結果が出た後に大喜びしていたエロも今日はいい奴に見えた。
因みに松井が打ったのは夜の12時を過ぎていたから、
ミスター・ノーベンバーになるための資格としてカウントされる・・・(>_<)
2009年11月1日日曜日
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