新型インフルエンザの患者数も1000万人を超えたと言っているから、
珍しくも何ともないだろうが実は私もやられた。
心臓疾患を理由に20日にワクチンを接種した。
リスクが高いから優先されるだけなのだが、人間は優先されると悪い気はしない。
ところがそんな助平な心を見透かしたように23日の夜から喉にかなり強い痛みを感じ始めた。
24日の夕方になると熱が37度まで上昇した。
心臓の方で通っている病院は先進医療に特化するために新型インフルエンザの診療は行っていない。
風邪で過去に2度お世話になった近所の内科医に電話で相談したところ、
翌朝まで待って熱が7度5分までなっていたら来院しなさいと指示された。
その夜は喉の痛みに加えて頭痛も加わった。
そして朝起きて検温すると、まさに7度5分。
早速電話をして病院へ向かった。
2階の個室に案内され、そこで検査を行った。
鋭い綿棒のようなものを鼻の中に打ち込まれ、カトちゃんなみのくしゃみをしてしまった。
15分で結果が出たが陰性だった。
本来は喜ぶべきことなのだろうがやや拍子抜け。
消炎剤と抗生物質を処方してもらう。
地獄はその夜から始まった。
咽頭痛、頭痛、鼻水、くしゃみ、悪寒に襲われた。
朝起きて熱を計ると38度チョイ、身体もだるい。
ただ前日陰性と言われたから流石にまた病院に行く気は無い。
そこで市の発熱相談センターへ電話をした。
経過を話して実は罹患している可能性は無いかと質したところ、
初期症状の検査ではあり得ると言われた。
日中はやや熱も下がったので結局病院へは行かなかった。
そしてまた恐怖の夜。
弱っていると何時間でも寝られて、その間は苦痛を感じないこともあるが、
今回はそうではなかった。
頭痛や熱っぽさで寝られないのだ。
明け方近くになってやっと2時間ぐらい寝たただろうか。
起きて検温すると38度8分。
すかさず病院へ電話をして出向き、同じ検査をした。
医者がやや申し訳なさそうに‘陽性でした’と言う傍で、私は小さくガッツポーズ。
また陰性で対処方法がわからない不安に比べたら陽性の方が遥かにマシだ。
タミフルを処方されて帰宅。
ウィルス相手に既に私が素手で戦っていたところに強力な援軍の登場だ。
1日2錠だが、昨日の2錠に加え今朝の1錠でウィルスどもも敗走したようだ。
熱は6度台に落ち着き、こうしてブログを書こうという状態までに快復した。
これだけ新型インフルエンザの情報が溢れていると
ワクチンを接種してもその効果が発現するまでには一定期間が必要なことや、
発症を完全に防げないことは承知していた。
但し、実際は感染していても初期症状だと検査で陰性になる可能性については
自らこうして経験するまでは全く知らなかった。
ググってみるとこんな記事を発見した。
新型インフルエンザ重症例で目立つ発症初期の「簡易検査A型陰性」
陰性認定されることで重症化を招くと言うことだ。
という訳で、ワクチンの優先接種でいち早く安心を手に入れられたと思ったのに、
結局は罹患してしまい、しかも早期発見のつもりでいち早く行動したらそれが裏目に出て
誤反応を招き、対処が遅れて苦しむ時間が増えただけの男のお話でした。
でも、これで今季は新型インフルエンザについて罹る不安からは解放されたとも言える。
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