‘ニューヤンキースタジアムでの開幕戦は来年の4月16日、
その時のラインアップにHideki Matsuiの名前があることを望んでやまない。’
と結んだ。
2009年のレギュラーシーズンが開幕した4月6日、Hideki Matsuiの名前は4番DHにあった。
このまま新ヤンキースタジアムの初戦も松井が4番かもしれないぞ・・・(^。^)
ところがその後の10日間で状況は一変する。
一向に調子の上がらない松井は打順を7番に落とされただけでなく、
2試合連続でラインナップから外された。
いや、実際はテシェイラの手首負傷がなかったらもっと外されていた。
ポサーダが2試合連続でDHになったレイズ戦の時だ。
今年は松井に対して好意的に転じた感のある現地番記者がブログで
‘Let’s be honest, Hideki Matsui looks helpless.’
と書いた。
私は4月2日にこう書いている。
ヤンキースの4番を務めることではしゃぐのは、
結婚を‘めでたくゴールイン’という安易さと似ている。
実際に幸せになれるかどうかはその後で決まる。
我ながら素晴らしい読みだが‘その後’が1週間を意味し、
実際ここまで不幸になるとは全く想像できなかった。
出場して凡打の山を積み上げる松井、先発を外されベンチで所在なげにしている松井。
出るも地獄、出ないのはもっと地獄。
ファンとしてはどちらも見たくない松井だ。
‘投打’に大活躍しその陽気なキャラでファンに大人気の新4番スウィッシャーとは
文字通り明と暗の存在に見えた。
このまま松井は居場所を無くしてしまうのだろうか・・・(-_-;)
そんな弱気がしきりに心を過る。
自分が病人であることには十分に慣れている筈なのに、社会的な露出が極めて限定的なことで、
精神的なポートフォリオにヴァリエーションが少ない。
簡単に言えば松井依存度が高く、それによって1日の精神状態が大きく左右されるということだ。
当然落ち込む毎日が続いたが、一方で松井が不調であればあるほど松井がより身内のような存在として感じられた。
新ヤンキースタジアムのオープニング・ゲームのラインアップに松井が選ばれるかどうか、
まるで自分の子供の合格発表を待つ気分だった。
不動心を誇る松井だが、今回もし‘不合格’になったら少なからぬダメージがあるような気がした。
ネィディの突然の故障で合格の確率は高まったと思ったがそれでも不安だった。
いつもの番記者のブログを早々にチェックすると、どうやら開幕戦前日に既にジラルディはメディア向けには発表したようで、それの公表解禁が午前10時だということがわかった。
さらに調べると某USATODAYが掟破り?で既に公表していた。
おぉ、7番DHだ・・・(^。^)
安堵しながら、何故こんなことで喜んでいるのか、
たった10日間でここまで追い詰められたことを改めて実感した。
もしネィディが元気だったらライトを守り、DHはスウィッシャー、松井の出番はなかったかもしれない。
実際に発表になったラインアップはこれだ。
YANKEES
Derek Jeter SS
Johnny Damon LF
Mark Teixeira 1B
Nick Swisher RF
Jorge Posada C
Robinson Cano 2B
Hideki Matsui DH
Cody Ransom 3B
Brett Gardner CF
Pitching today: LHP CC Sabathia
去年のファイナルゲームでは8番DHだったから‘昇格’したとも言える。
旧球場の古い黒板に代わるラインアップ表の写真が欲しかったが見つけられなかった。
開幕セレモニーが終わり、選手紹介へ。
控えの選手に続き先発メンバーが登場。
久々に松井の晴れ晴れとした表情を見た。
今のCLE戦はボーナスステージかと思いきや、同点の7回にブルペンが大崩壊で初大ブーイングの嵐。
メッツ同様新球場の開幕戦を飾ることはできなかった。
密かに初HR、初グランドスラムを期待した松井は彼らしくない内野安打で一応Hは記録。
他に3個の四球を選んで5打席中4回出塁した。
バーニーをはじめとして客人が多く、実況がないがしろだったYESだが、
その中でケン・シングルトンが
‘今の低迷する松井にはこういう四球や出塁はきっかけになるかも・・・’と言っていた。
何れにせよ、何かをきっかけに復調して欲しい気持ちで一杯だ。
10日間で急落した松井株が10日間で急騰することだってある。
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