2009年5月2日土曜日

2009年の松井秀喜はよく跳ねる~チームはアグリーなゲームを逆転サヨナラ劇で4連勝、自身は連続試合安打を死守~

今日のヤンキースは1回裏松井の今季初の‘最低限のお仕事’打点となったライトへの犠飛を
皮切りに一挙に4得点、今年好調な先発ウィーバーを攻略した。
一方こちらの先発ペティットはランナーを出しながらも何とか凌いで、5回を終わって無失点。
6回表も1死2,3塁のピンチで三振を取り何とかなるかと思ったが、
そこから2ランシングルを浴び、四球で満塁にした時点で降板。

おそらく世界中でジラルディ以外の全員が抱いた嫌な予感は的中し、
クリアリング・トリプルを打たれてあっさりと逆転される。

その3塁ランナーは実質ホームスティールのようなワイルドピッチでさらに1点、
このイニングで6点奪われる。

7回にも3点失い、4-9の5点差になり、あの屈辱のBOS戦の二の舞モード。

8回裏の先頭はまだノー・ヒットの松井だったがピッチャーゴロに倒れ、
YESの実況もヒッティング・ストリークの終焉を宣告した。
ところがそこから打線が繋がりなんと4得点、1点差まで迫ったのだ。

実は前日の試合で同点から勝ち越しに成功した8回の攻撃も、松井の凡退から始まった。
野球通の間では‘松井のきっかけ力’は定評があるが、自分が凡退してもチームは大量点を取る。
これを超野球通の間では‘広義のきっかけ力’と呼んでいる・・・(^。^)

このラリーで9回の攻撃で松井に5打席目が回って来ることが確定した。

1点差をキープしたまま9回の先頭は悩める3番、テシェイラだったが、自慢の選球眼でなんとか出塁。
さあ、松井の出番だ。

天国シナリオはサヨナラ2ランHRだが、地獄シナリオとしては2ゴロ併殺打もある。
ファンとしては共同責任を感じながら固唾を呑むのは当然の場面だが、
しぶとくレフト前にライナーで弾き返した。

よっしゃ~、繋いだぜ・・・(^。^)

絶好調男カノーのセンター前ヒットではランナーが還れず無死満塁。
2塁に進んだ松井には当然のことだが代走が送られた。

次の打者は1回に2ランHRを打っているポサーダ。
フルカウントから強振した当りは左中間へ。

やった~、サヨナラだ・・・(^O^)/

パソコンの前で手を叩いた私が見つけたのは松井の姿だった。

ホームインする二人のランナーに駆け寄って跳ねてる、跳ねてる。

その後は殊勲のポサーダをロックオン、またまた跳ねてる跳ねてる。
サラサラヘアーのCMに使えそうな感じで髪の毛が揺れている。

そういえば、今季最初のサヨナラ勝ちになったOAK戦の時も松井は跳ねていた。

2009年の松井秀喜はよく跳ねる、膝に問題が無い時より力強く跳ねている・・・(^。^)

今日の興奮をまた味わいたくてMLB.TVのアーカイブを観て驚いた。
サヨナラの瞬間、松井はベンチ前の柵に足を掛けて乗り越えジャンプして着地し、
バンザイをしながら駆け寄っているのだ。
良い意味でも悪い意味でも感情を表に出さない松井にしては実に珍しい。

チームは4点のリードを守れず逆に5点差にされたアグリーな試合を見事にひっくり返した。
松井は予想しなかった5打席目でチャンスを広げ、自身の連続試合安打記録を死守して11に伸ばした。

恐らく松井個人は記録を特に意識はしていないだろう。
私も重要視しないタイプだが、現地のメディア対策というか印象作りとしては
結構有効だということもわかってきた。

記録が自己目的化するのは疑問だが、結果として続くのは大歓迎だ。
最大の敵は先発を外れた時の代打出場か・・・。

ファンとしては跳ねる松井も悪くはないが、跳ねる人々の輪の中心になっている
松井の方が良いことは論を待たない。

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