2009年5月15日金曜日

ファンの心配を‘糧’に大仕事をする男~出場不確定の松井秀喜が試合を決定する第4号HRを打った~

TORとの初戦、1打席を終えた松井秀喜がハムストリングに張りを感じてゲームを離れた。

2年前のヤンキースはハムストリング症候群に襲われて、新任のトレイナーが解任されたことがあったが、結構長引くのが悩ましい。

松井の比較的楽観的なコメントとは裏腹に私はDL入りの可能性が高いと感じた。

昨日の試合は先発を外れたが、代打出場はあり得るというジラルディの発言で、
それほどシリアスではないかもしれないという印象に変わった。
松井とジーターを故障で欠くチームは若手が溌剌とプレイし圧勝した。
勝ちを喜ぶ気持ちがある一方で、松井不在で盛り上がっているのをやや白けて観ていた。
私の狭量さの証明である。

今日は5番DHで復帰したが復調したかは別問題。
復帰前の4試合では12-1と大スランプに陥っていた。

今日も3打席では四球や良い当りはあったが、ノー・ヒット。
4打席目は2-2の同点で8回表の先頭で回ってきた。
カウント2-2からの6球目を叩くとボールは右中間へ・・・。
ヒットになるのは直ぐ分かったが、なんとこれがフェンスを越える第4号HRになった。
このTORシリーズにはマイケル・ケイが参加していなかったのでセイヤッ!は聞けなかったが、
実況のケン・シングルトンはそもそも入るとは思っていなかった感じだった。

現地の書き込みにはヤンスタのジェット・ストリームが
チームと一緒にTORにやってきていたというのがあった程だ。

いつもは表情を変えずにゆっくりと一周する松井も今日は3塁手前では思わず笑みをもらしていた。

その直後例の現地番記者がブログで最高の賛辞を贈る。
Godzilla does it again. The guy is a difference maker, always has been.

試合は松井の決勝弾を‘希薄化’する追加点も無く、サバシアからリヴェラに直接リレーで
追いつかれることもない理想の展開でヤンキースが3-2で勝利した。
ゲーム差はあるが地区1位のTOR相手に勝ち越し、勝率を5割に戻したことは大きい。

松井秀喜が打つか打たないかではなく出るか出ないかを心配していたが、
何のことはない、結果的には今季の松井が最も存在感を示したベスト・ゲームになった。

松井はファンの心配を‘糧’に大仕事をする男だな・・・(^。^)

故障上がりの松井は強い。
慣れないライトを守って捻挫した時も、次の試合では第1打席でHRを放った。
今日の4回の打席はすべて足に優しい内容だった。

さて、この一発で記事の見出しは勿論松井とサバシアが中心だった。
今季初のNY紙一面登場を期待したが残念ながら2紙はメッツネタ。
Newsdayだけがヤンキースネタで‘Well-Healed’とやったが写真は松井と同様に
怪我から復帰して同点タイムリーを打ったジーター。
TOR遠征だと極端に公式の写真が少なく松井の決定的なものがなかったせいもある。

まあ、同じ1974組だし、松井は次の文句無しの機会を狙えばいい。

今夜は絶品の鯨ベーコンとともに松井の活躍がいい肴になって旨い酒を楽しんだ。

という訳で、松井の活躍を期待してファンはおおいに心配しましょう・・・(^。^)
実際今年はHRを打った後に何故か低迷することが多い。

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