2010年4月16日金曜日

敵方の松井秀喜に先制弾を打たれて前代未聞のオベーションをするヤンキースファン達~弱いゴジラも赤いゴジラも見たくない?~

NYYとLAAの3連戦、今日はその最後の試合だったが、
2回の表に松井秀喜が打席に入る時の拍手と歓声はひと際大きかった。

実況のマイケル・ケイは松井がヤンキース相手にはこのシリーズ9-0と
全く打っていないのもその一因と言いたげだった。

実況や解説者が何か言ったのがきっかけになって、
その逆のことが起こるのは日米ともによくあることだ。

松井の打球はセンター右へ飛び込む先制弾。

‘See Yah!’マイケル・ケイお得意の表現のお出ましだが
彼の口調は飽くまでも敵に打たれた時のヴァージョンでノリの悪い方だ。

しかしここでヤンスタのファンがとんでもないことをする。
或るNYY番記者によれば球場の約半数の観客がスタンディング・オベーションで
松井のHRを称えたのだ。
長いNYYの歴史で過去にそういうケースがあったかどうかはわからないが
少なくともESPNの記者は試合後の記事で前代未聞と書いていた。

マイケル・ケイはそれをstrangeと言った。
確かにほぼ勝負が決した場合ならわからない訳でもないが、
チーム状態が最悪のLAAとはいえ一応先制点を奪われる場面では異様といえる。

それほどマツイは愛されているのか・・・(@_@;)

私の勝手な解釈だが愛されているというより去年のWSのヒーロー松井が
このままノー・ヒットに終わるのをファン達は望んでいなかったのではないか。

このシリーズはゴジラがブロンクスに戻ってくると言って騒いでいた。
NYYを徹底的に破壊するゴジラを見たくはないが、
同時に弱いゴジラも見たくない。
多くのファンがそんな心理だったから自然に拍手喝采できた気がする。

松井のNYY残留という議論ではそれぞれのファンが色々な意見や考えを持っているが
コメントの最後は必ずと言っていいほど、‘All the best!’か‘Good luck!’だ。

中には
It’s always painful to watch Matsui in another uniform.

といったように赤いゴジラを見たくないファンもいる。

そういうファンの心境を見事に代弁していたふたりのキッズがスタジアムに居た。
ボードの表裏は日本語と英語で書いてある。

Now you’re red
and we’re so blue
Like all Japan
the Bronx missing you

GOOD LUCK, HIDEKI MATSUI

An Angel in Red
with a halo above your head
Good luck out West
cause you’re the best!

GO! HIDEKI MATSUI

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