松井秀喜がサヨナラタイムリーヒットを放ちLAAが今季2勝目を挙げた。
何のことは無い、どちらも松井が決めたことになる。
松井ファンの私はさぞかし上機嫌だろうと思いきや実はそうでもないのだ。
とにかくこの4連敗中の気分は最悪だった。
今までの人生で数えきれないほどの野球の試合を観てきたが、
これほど不機嫌で辛かったことは久しくない。
松井の移籍に伴ってLAAファンになれるかどうか疑心暗鬼だったが、
いざ公式戦が始まったら本性が現れた。
松井が打ってもチーム勝たなきゃ意味が無い。
戦力の低下は否めないが所謂ソーシア野球とは対極にある粗雑な試合内容に憤りを禁じ得なかった。
それはチームの勝利を至上とする松井の表情にも見て取れた。
自分がチャンスで打てなかった時は勿論だが、3安打を放ってもHRをかっ飛ばしても、
チームの敗戦はすべてを無にするのだ。
自分でも言っているようにもし10タコでもチームが勝ち続ければ、
それはそれでよしとするのが松井の野球観だ。
個人の記録も成績もすべてはチームの勝利に貢献して意義がある。
プレイオフに進出しワールドチャンピオンになる可能性のあるチームに所属することを
最優先にしてそれに資するLAAを選んだ。
そのチームがこの体たらくではどうしようもない。
まだシーズンは始ったばかりだと或る人は言うだろう。
実際NYY時代だってスロースタートは何度も目にしてきた。
私がLAAに慣れてないだけかもしれない。
何れにせよ不機嫌だったのは動かしようの無い事実だ。
私だって病に冒された心臓を抱えている身としてはなるべくストレス・フリーにしておきたいのだが、
どうしようもなかった。
今日の試合も流れ的には逆転負けを食らっておかしくなかった。
そこでクラッチ松井が仕事をした。
決めたのが松井だったという喜びより5連敗を阻止できたことに胸をなでおろした。
私がやや屈折した感覚なのに対しLAAのチームメイトやファンはストレイトに
松井を受け入れているだろう。
NYY時代に比べると他にライヴァルがいないせいもあって松井は実に大物だ。
昨日の試合、HRを打つ直前に映し出されたカードを持って踊っていた3人娘は非アジア系で驚いた。
今日のサヨナラを呼んだ打席に入る時に期せずして湧き起こった
Matsuiコール(一部にはMVPコールと言う説も?)も印象的だった。
新天地でいきなり結果を出しファンの気持を鷲掴みしている姿は頼もしいが、
チームの力としては松井以外の選手がヒーローになることも必要だ。
ヒーローが出るということはチームが勝つということなのだから・・・(^。^)
松井が今日のインタヴューでも言っていたではないか。
‘自分が打ったということよりもチームが勝てたことの方が良かった’
松井とは徹底的にそういう男なのだ・・・(^。^)
《番外編》
今朝のサンデーモーニングの張本の節操の無さにまたまた激怒。
実は密かにバック・ヴァリューでこんな記事をアップしているので
興味のある方はどうぞ。
日本プロ野球に、日本国に何してくれました?~サンデーモーニングで松井秀喜を全否定した張本勲の品格~
2010年4月11日日曜日
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