2008年8月14日木曜日

北京五輪一色の中でひっそりとフェイドアウトするヤンキース~5人に4人はプレイオフに進出できないと予想~

世はまさに北京オリンピック一色である。
時差が1時間しかないので睡眠不足をもたらすパターンではないが、逆に言えば日中はほぼ独り占めだ。
放送に最も熱心なのは勿論NHKだがオリンピック番組の途中で
‘それではここで10分間ニュースをお送りします’と言いながら、
実はそのニュースも大半が五輪関連だからやや呆れてしまう。

為政者は何かにつけてオリンピックを‘利用’すると言われるが、確かに人々の関心が一点に集中し、
軽いユーフォリアに陥っていると言えるかもしれない。

まあ私のようなスポーツ観戦大好き、ノンポリ人間は単純に4年に1回のボーナス・ステージと考えて、
五輪を堪能している。

では、その間‘本業’でありルーティンでもあるヤンキース観戦はどうしているのだろうか。
6月22日を最後にして‘松井秀喜のいないヤンキース’になったが、
それでも‘一応’全試合観戦は続けている。

‘一応’と但し書きがつくのは、2試合は結果を知らないようにして録画放送を観たのと、
数試合は睡魔に襲われて、何イニングかを見逃したからだ。

2005年シーズン以来続けていた全試合完全ライヴ観戦は終焉した。

オリンピック期間中はNHKもMLB関連はハイライトも含めて一切やらない。

そんな五輪一色の中で、ヤンキースはひっそりとフェイドアウトしようとしている。
後半戦開幕8連勝の時は一瞬明るい未来が見えたが、その後は低迷する。
何人かの‘転校生’もやってきたが、エグゼビオ君が活躍しているが他はイマイチ。
大物パッジ君は毎試合球場一番乗りで努力をしているらしいが、何かに呪われたように
‘負のオーラ’が漂いまくっている。

8月13日終了時点で、地区トップのTBには9ゲーム差、WCトップのBOSには6ゲーム差だ。

残りは41試合、プレイオフ進出は‘impossible’ではないが‘highly unlikely’と考えるのが穏当だろう。

実際Daily Newsが実施中のアンケートではこういう結果になっている。

Will the Yankees' 13-year playoff run finally come to an end this season?

Yes, this team just doesn't have it 77%
No, never count out the Yanks 23%


同時に実施されているチェンバレンの離脱に関しての結果はこれだ。


Without Joba Chamberlain, how far would the Yankees advance?

World Series 5%
ALCS 1%
Division champs 2%
Wild card 8%
Miss playoffs 85%


ふたつの結果を踏まえて言えば、5人のうち4人がヤンキースがプレイオフに進出できないと
予想していることになる。

過去の同様の投票だとファンらしい期待を込めた数字が多かったが、今年はやや冷めているのか。
或いはこの数字自体がその点を加味しても20%が精一杯という客観情勢なのか。

ポサーダは翻意して手術を行ったが、松井はリハビリを続け実戦練習をする段階まできた。
ただ首尾よくチームに復帰できても、チームは終戦状態の可能性が高い。

オリンピックという壮大な‘祭りの後’の寂寥感に‘後の祭り’の虚しさが加わるだけかもしれない。

但し、こうして4年に1回のチャンスに賭けるアスリート達を目にしていると色々と考えてしまう。

シーズン162試合も戦うチャンスがあるのなら、その結果には従順になるしかないだろう。

YESの実況で聞いただけで裏を取ってないが、ヤンキースは過去にシーズン終盤で
26勝7敗という離れ業を演じたことがあるらしい。
まあ、最近の戦いぶりを見ると、ファンダメンタルな欠陥が有るからとてもそんな奇跡は望めないが。

それにしてもアスリートにとって故障はなんとも無念なことだ。
女子マラソンの野口みずき、アテネの時はそれほどファンではなかったが、
ある駅伝で見せた圧倒的な強さ、NHKが開幕に合わせて作ったドキュメンタリーに乗せられて、
北京では心底応援しようと思っていたのに・・・。

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