2006年のトリノ五輪、普通に言えば荒川静香の女子フィギュア金メダルが一番だろうが、
ナリポン的には女子カーリングが最も印象的だった。
武田薫というスポーツライターがNHKのカーリング中継を批判したことも、
逆に‘燃料’を投下することになり、この糞ライターへの批難も込めて熱中していた。
一躍脚光を浴びたチーム青森はマスコミでもおおきく取り上げられ、
カーリングを始める人々が増大した。
ただこのブームはまさにブームらしくやや軽薄で一時的な印象も強かった。
私自身はもう少しコアなファンだと思っていたが、2007年の世界カーリング選手権青森大会を
観戦しながら次第に冷めていく自分を感じた。
よくも悪くも小野寺はカリスマ的存在だったな・・・(^。^)
小野寺と林が抜けたチームは戦績も振るわず、チームとしてもどこか幼いイメージがあった。
今回、2008年の世界カーリング選手権が行われていたことは知っていたが、
追っかけてはいなかった。
ところが昨日になって‘一転’した。
タイブレイクでデンマーク撃破し1次リーグを突破、
おまけに決勝のプレイオフの初戦でスイスを破ったのだ。
カーリングを‘延々と流す神経’は健在のNHKの録画放送を観た。
ここで安易に熱いカーリングファンに出戻りを果たした私は、
例の‘スポーツ観戦の基本はライブ’に血が騒いだ。
決勝進出をかけてのカナダ戦は日本時間の深夜3時半開始だったが、
ネット配信があることを確認して仮眠をとった。
ランキング1位で地元開催のカナダを相手に善戦どころか完全に優位に試合を運んだ。
結果オーライのラッキーなショットもいくつかあったが、世界的な‘大番狂わせ’が
現実化しつつあった。
しか~~~し、1点リードで迎えた最終エンド、日本は後攻だから普通にやれば勝てると思ったが
これが失敗。
延長となった11エンドも後攻のアドバンテージを生かせず9-8で逆転負けを食らってしまった。
あ~~あ、夢の決勝進出ならずか・・・(-_-;)
日本からすればまさに‘夢のような’決勝進出を阻止したのは、
さすが地力に勝るカナダと言ったところだろうか。
3時半から見始めたゲームが終わったのは7時を過ぎていた。
さすがに一度眠って起きた時はスイスを相手の3位決定戦の終盤。
4-8でリードを許していた。
カナダ戦の第9エンド以降は完全に勢いを失った感じだった。
それでも終盤何かが起こるカーリング、可能性はゼロではない。
しか~~~~し、奇跡は起こらず9-7でディ・エンドとなった。
一旦は決勝進出の可能性も大いにあったのに結果的にはメダルに届かず4位。
気休めでもなく慰めでもなく良い経験になったと思う。
スキップの目黒萌絵は現地の実況でも堂々の一流扱いだし、
リードを務めた石崎琴美の精度の高さも印象的だった。
世間の気紛れな騒ぎ方とは別にチーム青森というか日本の女子カーリングは
確実に進化しているのだ。
決勝進出を果たした中国と共にアジアの台頭は目覚ましく"new world of curling"と言われた。
カーリングの中継では選手たちの声がしっかりと聞こえてくる。
世界レベルの試合をしていながらその会話は実に明るい。
微妙に訛っているのもいい。
まるで映画シムソンズを地で行く感じだ。
ただ時間差放送をしていたNHKの最後にメンバーのインタヴューが流れたが、
そこには涙があった。
準決勝のカナダ戦で最後自滅してしまった悔しさが、
すべてが終わった瞬間、急にこみあげてきたのだろうか。
この競技は途中で食料を補給するいわゆる‘おやつタイム’がある。
それをもじって今日のタイトル第一候補は
‘それにつけてもおやつはカーリング♪’
第二候補は‘それにつけても惜しいぞカーリング♪’でこれが採用になった。
だが選手たちにとっては‘それにつけても金のほしさよ’なのだろう。
金(かね)じゃなくて勿論金(きん)ね・・・(^。^)
ところで久々に小林宏さんの解説を聞いたが、
相変わらず‘カーリングの伝道師’らしい情熱と品格を感じさせた。
あの人のお陰でカーリングを好きになった人がどれだけいるだろう。
一方、武田薫は今どんな活動をしているのだろう。
2008年3月30日日曜日
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