2008年4月2日水曜日

ジラルディのヤンキース、地味に初戦を‘飾る’~松井秀喜は渋く‘決勝’の2ゴロ~

松井秀喜がヤンキースに入団して6度目の開幕となる。
毎年その日を数か月前から胸を躍らせて待っていたが、今年は正直燃えていない。

恐らく松井のチーム内での位置づけが軽くなったのが影響しているのだろう。

予定されていた開幕試合は冷たい雨のせいで流れたが、私の気持ちもどこか冷めていた。

そして今日の開幕試合。
マイケル・ケイの声を聞くと少しだけ興奮したが、試合は淡々と流れて彼が絶叫する場面も少ない。

目立ったのはカブレラで守備では1イニングに2度のファイン・キャッチをみせ、
打撃ではライト・スタンドへぎりぎりで入る同点ホームランを放った。

8番DHで開幕スタメンを確保した松井のシーズン初打席はお得意のセカンドゴロ、
2打席目はセンターに抜けそうな当たりをショートに上手く処理された。

7回裏2-2の同点からヤンキースが勝ち越したが、それは松井のバットからだった。

1アウト2,3塁からポサーダが敬遠されて満塁。

YESは2003年の松井のグランド・スラム映像を流して雰囲気を醸し出そうとしていた。

実際の松井の当りはセカンドの左に飛んだ。
その瞬間ゲッツーコースと思われたが、当たりが強かったのが幸いして2塁手のヒルがこれを弾き、
2塁フォースアウトにするのが精一杯だった。
この間に3塁ランナーが生還し勝ち越し、松井はRBIを稼いだ。

う~む、なんとも松井らしいしぶ~い仕事だな・・・(-_-;)

犠牲フライでもないから勝利打点とはいえ余り印象には残らないだろう。

因みに8回の裏は、先頭のデーモンがトリプルで出塁した。
インシュアランス・ランの絶好のチャンスと思われたが、
ジーター、アブレイユ、(エロ敬遠)、ジオンビで結局無得点だった。

ほら、最低限の仕事って実は難しいんだよ・・・(^。^)

チャンスを潰して嫌な流れで9回リヴェラの登板となったが見事に1-2-3イニングでゲームセット。

ヤンキースの監督として初戦で1勝目を挙げた監督のジラルディはベンチのコーチ達と
握手をした後、ナインを迎えるためにグラウンドに出てきた。

一足先に出て前を歩いていた松井を見つけると背後から近寄り、松井の肩を揉んだ。

‘おまえのあのRBIが効いたよ’という気持ちがあったのか、
或いは単に最も近くにいた最初の選手だったというだけなのかはわからない。

YESのキムのインタヴューを受けたジラルディはややイモーショナルな感じだったが
松井の名前は出てこなかった。

まあ、何れにせよ監督に肩を叩かれるよりは揉まれる方がいい・・・(>_<)

初戦を‘飾る’と言うには地味な1勝に見えるが、先発の王が7回を2失点、
チェンバレンとリヴェラが1点差を守るというスタイルは堅実な良い勝ち方とも言える。
特に相手が好投手の場合はなおさらだ。

ウェイトを落としたジオンビは去年なら絶対届かないジャンピング・キャッチを決め、
走塁でも併殺を逃れる身の軽さを見せてくれた。
あれだけ守れるならDH枠を脅かす機会も減ってくれそうだ。

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