常に強い信念を持っているように思える。
そのひとつの証左が、語学力である。
中田は、サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)フィオレンティナから
イングランド・プレミアリーグの古豪、ボルトンへ1年間の期限付きで移籍したが、
その入団記者会見も、通訳を介さず英語で行ったことから、マスコミが大騒ぎだ。
★地元記者が驚く英語力-中田英入団会見
イタリア語を流ちょうに話すことで知られる中田英だが、英語も地元記者を驚かせる力量だった。
デーリー・テレグラフ紙の記者は「英語がうまいので驚いた。静かで抑えめだが、とてもプロフェッショナルだった」と印象を語った。
ただ出席した日本メディアからの質問も英語に限られ、記者会見では日本人同士が英語でやりとり。
「今後も日本語は使わないのか」との質問に「自分たちがどこにいるかを考えなければいけない」と応じ、
将来も英語だけを通す意向を示した。(共同)
先ずは実際に彼の生の英語をBBC Sportsで聴いてみよう。(右上のAUDIOをクリック)
ナリポンは一応シンガポールとはいえ5年間海外在住経験があるし、
その後も外資に転職して13年英語を使って仕事をしていたから、
この英語には正直それほど感動はしない。
文法的にもイチャモンを付けようと思えば、付けられそうな箇所もある。
でも、中田がその昔、イタリア語を流暢に使っているのを初めて見たときは感動した。
それは、自分がイタリア語を全然出来ないせいもあったが、恐らく短期間で習得したイタリア語の、
リズムというか抑揚が、極めてそれっぽく聞こえたからだ。
その後もどんどんと、そのイタリア語をインプルーブさせているような印象があった。
(←イタリア語も知らない癖に)
その、中田が今度は英語だ。
あの会見スピーチは事前に、準備することもできただろうが、質問も英語で受け、
それに答えていたらしいから(内容は不詳だが)、そうなると本当の実力が要求される。
質問の内容を、きちんと理解できるかどうかが鍵だ。
語学を学ぶ事がサッカーに必要だと考えているのか、学ぶ事が好きなのか、
或いはその両方なのかはわからないが、この実行力は他のアスリート達も見習うべきだろう。
実際、中田はサッカー選手なんて時間を作ろうと思えば幾らでも作れる訳で、
それでいて他の日本人選手に‘語学の習得法’とか聞かれると白ける、
みたいな発言をしているらしい。
‘要はやる気があるかどうか’だと言いたいのだろう。
そういう意味では、中田は確実に実践してきた。
まあ、若い頃から、エキセントリックな言動が目立つ中田だから、
うざい日本人マスコミを煙に巻くためにも有効な方法だと思っているのかも知れない。
語学力で驚いたと言えば、卓球の福原愛ちゃんの中国語もそうだ。
これまた、まったく知識はないのでどの程度のものかは分からないが、
サウンドとして極めてネイティヴっぽいのだ。
おまけに話すスピード、卓球のラリーでは無いが、滅茶苦茶速い。
日本語でインタヴューされている時よりも、即答している感じだし・・・。
現地のテレビのトーク番組でも、表情豊かに、意地悪い質問にも何とか答えていた。
その番組「面対面」の動画観られます。(運がいいとね、5回やって2勝3敗)
英語が非常に流暢だと思ったのは、F1レーサーの佐藤琢磨だな。
メジャー・リーガーはどうか。
マトモそうなのは、長谷川ぐらいかな。
現役を引退しても、ヴィザさえ取れれば、アメリカに住んでゴルフ三昧の生活でも楽しみそう。
なんと、英語の学習法の本まで出していた。
‘メジャーリーグで覚えた僕の英語勉強法’
完璧主義のイチローは、表彰式のスピーチをするために、寝ずに覚えて、
相当なプレッシャーを受けていたみたいだし、松井は典型的なジャパニーズ・スマイルで
‘YES,YES’とやっていそうだ。
野球は、サッカーとかに較べると、余り言葉でのコミュニケーションがなくても、
やっていける競技なのかもね。
そうは言っても、キャッチャーになると話は別。
城島とかどうするのかな。
ゴルファーはどうなんだろう。
宮里藍ちゃんは、怖気づかず、意識して英語にチャレンジしているし、
年齢的な若さから言っても将来的にはマスターしそう。
青木功くらいになると、トッププレイヤー相手に‘栃木訛りの英語’で
充分に渡り合っている感じがする。
因みに、ジャンボ尾崎は英語が出来ない事で、典型的な‘内弁慶’で終ったらしい。
まあ、アスリートは別にビジネスマンでもなんでもないから、
本来の分野で実力を発揮すればいいんだけどね。
因みに、ナリポンはベッカムのしゃべり方は大嫌いだ。
子ブッシュも嫌いだし、映画は大好きなのが多いのに、
ヒュー・グラントのしゃべり方も好きじゃない。
アスリートとは関係ないが、数ヶ月前に政治への無関心を語っていた
ホリエモンの突然の衆議院選出馬。
‘世界有数のコングロマリットを作る’とか語っていた彼が、外人記者を前に披露した英語は、
石井一久の入団会見と変わらないレヴェルだった。
あれはまずいでしょ。
ホリエモンがダイエット食品を宣伝しても売れないのと或る意味同じだよ・・・(^。^)
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