2005年8月24日水曜日

松井の20号同点HRが土壇場で救いヤンキースはサヨナラ勝ち~この‘やり場の無い’喜び?~

ニューヨークに戻って、いきなり2安打3打点と活躍した松井だが、
それまでの不調の深刻度合いから言って、直ぐには安心はできなかった。

しかし、昨日の復活の影にはお気に入りのAVの他に(??)、
きちんとした理由があったことがわかった。

昨日の試合前の打撃練習の時に、マッティングリー打撃コーチと体の開きについて
細かくチェックして修正したというのだ。

だったら、もっと早く修正すれば良かったのに、と素人は考えるのだが・・・(^。^)

今日の1,2打席目は相手先発Pのタワーズの球威に押されていたが、
7回の3打席目には、鋭くセンター前に弾き返し、同点のホームを踏む。

但し、8回表に再び1点のリードを許す。
その裏、先頭のチノが四球で歩き代走、ウォーマック。
そこで、かのアノーが、あのカノーが送りバントを決める。

しかし、この日2安打のジーターが三振。
あ~ぁ、と思ったところ、バーニーがしぶとくセンター前タイムリーで同点。

‘ナリポンな人’ではこの2アウトRBIのバーニーの評価は高い。
2番をカノーから、バーニーにチェンジしてからはうまくワークしているような気がする。

続くシェフだが、今日はダメな日。
1アウト1,3塁でも‘最低限の仕事’が出来ず、サードゴロゲッツーに倒れていた。
ただ、この打席は当たりが強く、2塁のエラーで出塁。

2アウトだが、ランナー1,2塁で4番エー・ロッド。

‘4番よ、たまには決めろよ’

ところが、アン・クラッチの本領発揮で空振りの三振。

ったく、つかえねぇー4番だな・・・<`ヘ´>

100打点って言ったって、6-0の試合の7点目だとか、大勝ゲームで10とか6とかの荒稼ぎ。

そう思いながらも、9回の表を抑えれば、その裏の松井がサヨナラHRの‘絵’が浮かんだ。

9回、リヴェラが登場するも、1失点する。
突然、プレッシャーのかかる9回裏になってしまった。

クローザーのバチスタと過去の対戦成績は10-6と異様に松井が強いが、
あっさりと2ストライクを取られる。
3球目もきわどいボールだった。

4球目だ。

カキ~~~~~~~~~~~~~~~~~ン!

低い鋭いライナーで、ライトスタンドへ一直線。

キターーーーーーーーーーーー(^.^)>(^.^)>\(^_^)/

と喜びながらも

‘あ~ぁ、世が世ならドタカンで予想した通りのサヨナラHRだったのに’

と、9回表の失点をやや恨めしく思う。

まあ、しかし、試合はタイになった訳だから、値千金のHRであることは間違いない。

‘久々のHRだなぁ~’

と思ったら、なんとヤンキース全体で過去4試合HRが無かった。

VTRが出ると、ベンチの選手、後ろの観客がボールの行方を真剣に追いながら
入った瞬間、全員が歓喜の極みの表情だ。

エー・ロッドなんか、まるで自分が打ったようなガッツポーズでジーターとハイタッチ。

その後、2つの四球で2アウト1、2塁でバッターはジーター。

ここで、ナリポンに‘田舎臭い’だの‘勉強不足’だと散々、虚仮にされている解説の本西が面白解説。

‘次はヒットを打つ番ですね、今日はヒット、三振、ヒット、三振ときてますから・・・’
(´ρ`)ぽか~ん

ったく、つかえねぇーな。
どうせだったら、ジーターは父親が観戦にきている時の打率はとか、HRの本数とか薀蓄でも披露しろよ。
(個人的な印象としては、父親観戦の時のジーターの活躍度は高いと思う)

まあ、いいや、これで本当にジーターが打ったら、本西を誉めてやる。

とか、思っていたら、なんとインテンショナル・ウォークだ。

(´ρ`)ぽか~ん
2アウト1,2塁でやるか。

あっ、そうか、チノに代走を出して、ジオンビは最初からDHだったから、
2番にはファーストを守ってる、エスカローナだ。

ジーターが休みの時に、ショートを守ったりしているが、守備はそこそこ、打撃は前日の1安打だけだ。

‘おまえ、身体は丈夫そうだからボールに当る覚悟でいけ~~’
くらいの応援しかできない。

あっさり、2ストライク、顔はなんか、ウンコを我慢している子供のように半ベソ状態にも見える。

‘こりゃ、雰囲気ねぇ~や、外角に投げたらあっさり三振だな’

と、思った瞬間、
センター前にクリーーーーーーーーーーーーーーーーーン・ヒット

サヨナラだ・・・(^O^)/

1塁に達した彼は、今度は感激の余りの半ベソ状態。

すかさず、エー・ロッドが飛び出してきて、まるで自分が打ったかのように喜び抱きつく。
思わぬ勝ちが転がってきた、リヴェラの頭まで撫でてる。

ったく、もう、ここまで徹底的だと憎めなくなるじゃねぇーか・・・(>_<)

一躍、ヒーローになった、エスカローナだが現地のマスコミの使っている単語が凄まじい(笑)

unlikely
can't believe it
can't explain it
it's amazing
so improbable


今日の活躍で、ヤンキースの関係者も彼の名前を正確に覚えてくれるだろう、とも書いていた。
なにしろ、彼のロッカーの名札は‘Escalona’では無く
‘Escolona’と間違っているらしいから(笑)

でも、直すと‘運’が変わるかも知れないので、本人はそのままでイイと言っている。

そう言えば、名札じゃないが、ライトフェンスのところの看板
‘讀賣新聞’が‘SONY’に変わったね。

あれと、松井の復調はなんか関係あるのかな。

むこうのある記者が書いていた。

今年のヤンキースは、勝利をほぼ手中に収めていながら、
あと、ちょっとのところで、誰かの不甲斐無さや不運で
負けにしてしまった試合が相当ある。
もし、ポストシーズンに進出できなかったら、みんなはその敗戦を
後悔しながら振り返ることになるだろう。

一方で、もし、ポストシーズンに進むことができたら、
あの試合で勝ったおかげだなと思い出すだろう。
今日の勝ちもそういう試合だった。


その勝ちを引き寄せた松井に、そして一世一代の‘大仕事’をしたエスコロナに
心よりお礼を言いたい。

あれっ!
エスコロナじゃなく、エスカローナね。
ごめん、ごめん、やっぱ1回の活躍じゃ覚えないわ(笑)

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