2005年8月20日土曜日

高校野球における‘野球留学’~全国に散らばる‘落下傘球児’~

高校野球は北海道の駒大苫小牧が優勝した。

昨年、初めて白河の関を越えた優勝旗は再び越えたのみならず、57年振りの連覇と言う形で、
同校の手に戻った。

なんで、急にこんなに強くなったのだろう。
意地の悪いナリポンの頭に浮かんだのは、所謂‘野球留学’である。

その割には、地元苫小牧の人達が広いホールに集まり、優勝の瞬間を祝っていた。
そういえば、私の友人で北海道出身者(神奈川在住)と去年の暮に話した時、
スポーツネタで最も嬉しかったのは、駒大苫小牧の甲子園優勝だと言っていた。

調べてみたら、私の勉強不足だった。
去年はベンチ入りメンバーの全員が道内の出身だった。
ことしは、2人が道外の出身で、その一人が、大活躍した田中投手で兵庫県の出身だそうだ。

でも、たった二人じゃ、野球留学とは言い難いな。
まあ、北海道は広い分、道内だけでも人材の確保が出来るのかもしれない。

名実ともに‘強豪校’になれば自ずと入学希望者も増えてくるだろう。

ところが、他の出場校の中には、かなり顕著な‘野球留学’が認められるケースがある。

2ちゃんからのコピペだが・・・

第87回外人部隊ランキング

16/18 江の川
14/18 日本航空
13/18 酒田南 天理
12/18 青森山田 東北 近江
11/18 静清工
8/18 大阪桐蔭 済美
7/18 遊学館 柳川
6/18 日大三 鳴門工
5/18 聖光学院 関西
4/18 桐光学園 愛工大名電 智弁和歌山 樟南
3/18 春日部共栄 沖縄尚学
2/18 駒大苫小牧 銚子商 松商学園
1/18 花巻東 藤代 国士舘 京都外大西 熊本工
0/18 旭川工 秋田商 宇都宮南 前橋商 新潟明訓 土岐商 菰野 高岡商 福井商
姫路工 高陽東 鳥取西 宇部商 丸亀城西 高知 佐賀商 清峰 別府青山 聖心ウルスラ

(ベンチ入り18人のうちの外人部隊の数)


ここで言う‘外人部隊’の定義は、恐らく他の都道府県出身者を意味しているのだろうか。
そうなると、首都圏や大阪近郊では、充分に通学可能だから、
その点は斟酌する必要があるだろう。

しかし、ランキングの上位を見て‘やっぱりあそこはなぁ~’と思えるところも多い。

この野球留学は、関西から四国へ、或いは山陰へ、そして北陸へと広がり、
今は東北にも押し寄せている感じだ。

青森山田は卓球の愛ちゃんも在籍しているし、露骨とも言えるスカウティングをしていそうだ。

こういう傾向が続くと、地元は白けているらしい。

ただ、一概に‘野球留学’を否定もできない。

先ずは甲子園出場のチャンスの不平等だ。
神奈川が最も激戦区という印象があったが、地区予選参加校数のばらつきは異様だ。

神奈川 195
大 阪 191
愛 知 187
千 葉 181
兵 庫 166
埼 玉 165
南北海道152
東東京 148
福 岡 132
北北海道124

(省略)

富 山 50
山 梨 41
佐 賀 41
和歌山 40
島 根 40
香 川 40
徳 島 35
高 知 31
福 井 29
鳥 取 24

なんと、最高で1:8なんて凄すぎ。

選挙で‘1票の重さ’が論議されるが、そういう意味ではその比ではない。

これじゃあ‘手薄’な地区に‘留学’し、レギュラーの座を確保し、
甲子園出場の夢を叶えたいと思う球児がいても不思議はない。

一方、学校側もそれを‘餌’にし、もっと大物獲得には、
すべて免除の‘特待生制度’をちらつかせる。

ただ、こういう事が、できるのは一部の金持ち私立に限定される。

例えば、青森県代表を調べてみると、過去7年、青森山田と光星学院の2校で占められている。

すると、もう他の高校の野球部の連中は諦観して、白けてしまうと思うんだが・・・。
まあ、ある種の‘ウィンブルドン方式’だもんね。

おまけに、その両校の選手達ときたら、共通言語を‘関西弁’にしてたりするから、
正統な津軽弁を話す地元民からは、まさに‘外人’だ・・・(^。^)

高野連も問題意識も持っているらしく、将来は何らかの規制の動きがあるかもしれない。

‘駅前留学’はNOVA無しでいいが、‘野球留学’は野放しにできない・・・(-_-;)

野放し状態なのは、小泉が仕掛ける‘落下傘部隊’だ。

縁もゆかりもない町に突然やってきて、
‘尾道は非常に美しい町’
と、抜かすブ○エモンは、ドサ回りの演歌歌手以下だ。

そんな嘘が許されているのは、病気療養中の‘林家こん平’だけだよ。

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