2005年4月16日土曜日

ナリポンの第二の母国はシンガポール

もう20年近く経つが、私はシンガポールに駐在していた。
当時、全社的にみて最年少の海外駐在ということで、社内誌からシンガポールでの仕事・生活ぶりに
ついて何か書いてくれと依頼された。

その原稿の最後に書いたことは、
「当地は常夏なので四季の味わいが無い。趣味の俳句の季語を見つけられずに閉口している。」
実際、学生時代の日記に俳句とも川柳ともいえない5・7・5を綴っていた時期があるが
とても趣味と呼べるほどのものではなかった。
(明らかに気取っていたし、ウケを狙っていた。)

そうして一番後に、不定形の短歌を作って載せた。

  ~赤き道
     吠ゆることなき
       らいおんの
         水にこそあれ
            星洲国~

これが予想外に国際部門のオジサマ達に好評で、面識の無い何人からも電話を貰ったのを
思い出す。

5年間も住んでいたから、第二の母国と言っても良い。
日本に帰国後、転職先でも無理矢理理由を作って、2回出張で訪れたことがあるが
以来15年間御無沙汰だ。

生きている間にもう一度行ってみたいな・・・(^。^)

海外旅行に堪えられるかかなり微妙な身体になってしまって、近場とはいえ、
飛行機の中の気圧感だとか閉所感が気になるし、気候的にシンガポールの暑さも難敵だ。

思い出いっぱいの土地で何をしたいかと言えば、ずばり『食』だ。
高級中華よりローカルフードを喰いたい。
接待で何度も喰った‘つばめの巣’なんて全然喰いたくない。

*カンコン・サンバル
*ハイナニーズ・チキンライス
*うまいティムサム
*チリ・クラブ
*スティームド・プローン

それでも、日本でも段々と味わえる機会が増えてきた。

カンコンとは実は空芯菜、日本での生産も始まって夏場を中心にスーパーで数百円で買えるようになった。
勿論、日本のモノはかなり味わいも違うが雰囲気は出ている。
以前、銀座の福臨門で一度食べたことがあるが、小盆でナント4千円、流石に美味かったが
値段が値段だ。

今日の昼飯は、自宅でミーゴレン。
‘やまや’という酒の量販店で去年見つけた210円のビン入りのミーゴレン・ペースト。
Who Hupというシンガポールの会社製造(実際はmade in Malaysia).
これが中々イケていて、独特の辛味とあの癖のあるニオイを再現できる。
夏場に我が家で仕込んである、グリーンチリの酢漬けのスライスを載せると、
もう気分は結構シンガポール。

逆に、単純なレシピのナシレマとかの方が再現できない。

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