2005年4月30日土曜日

沈黙は金、雄弁は銀の真意は?~朝まで生テレビはどうよ~

『沈黙は金、雄弁は銀』ってどんな意味?
文字通り、沈黙の方が、雄弁よりもまさっているということか?

なんだかんだといっても、雄弁でありたいし、実際、しゃべりまくることが多いナリポンとしては、
余り気に入らない格言だ。
そんなナリポンに加勢するような説を発見した。
この言葉は紀元前4世紀、古代ギリシャ時代にデモステネスという政治家が演説で使った
ものだそうだ。
そしてその時代は銀の方が金より価値があったというのだ。
だから単純に、雄弁であることが肝要だとする解釈だ。

「やったー」と喜びたいところだが、辞書等を調べる限りでは、沈黙優位説の方が有力だ。
折衷案としては、ただしゃべりまくる駄弁よりは沈黙のほうがいいが、勿論雄弁が一番良いとする
ようなものまで現れた。

ふ~む、よくわからんな、単純な使い方は出来ないな。

経験から言えば、普段饒舌なナリポンが黙り込むと、それなりに迫力があるらしい。
そういう意味では、沈黙も確かに効力はありそうだ。

沈黙がまるで意味を持たず、雄弁さを競うテレビ番組がある。
‘朝まで生テレビ’という討論番組。

テレ朝系で基本は月一回、金曜の深夜にある。
参加するパネリストも全員しゃべりたがり、まとめ役であるはずの田原総一朗がそれに輪をかけて
しゃべりたがりだから始末に終えない。

謂わば、しゃべりのバトルロイヤル。
見ている分には、中々面白い。

知識の乏しい者、論理が甘い者、声の小さい者は徹底的に潰される。
政治家は概ねアウト、社民党の福島瑞穂は毎回コテンパンにヤラレル。
いつか年金問題で登場の自民党、熊代昭彦は年金担当でありながら自ら年金への無知振りを
晒していた。
同じく自民のテレビ出たがりっ子、小林興起、平沢勝栄も底の浅さを露呈する。
若手のホープとされる大村秀章もなんとも古臭い知性ゼロの発言に終始。
レギュラー格の自民、山本一太は一応如才なく振舞っているが慇懃さがいやらしい。
知識もそこそこあり堂々と自説を展開していたのが武見敬三。
民主は枝野幸男がまあまあ弁が立つが他はダメ。
公明は特に印象に残る人物もいない。

政治家にとっては、この番組に出演するのは諸刃の剣。
余程、実力がないとマイナスのイメージの方が強いか。

そういえば、今は亡き(笑)辻元清美とかは強かったな。

評論家にもこの場は厳しい。
特に、普段ニュースやワイドショーで偉そうに振舞っている連中が苦戦しているのを見ると滑稽だ。
飽く迄も、ナリポン的独断だが・・・
大谷 昭宏(ジャーナリスト)、金子勝(慶応大学教授)、紺谷 典子(エコノミスト)、白石真澄(東洋大学経済学部助教授)等々

逆に普段あまり露出しないが、この番組では主役格なのが姜尚中(東京大学教授)だ。
韓国人だが、知識の豊富さ、静かな物言いは目立っていて、あの田原も混乱した時は彼に
振ることが多い。
ただ悪戯に話が長い。
こいつと対決するのが,やはり超知識派の村田晃嗣(同志社大学助教授)、見応え十分だ。
今後の成長如何なのが宮崎 哲弥(評論家)ってところか。

他に独自の‘電波’を発する手がある。
西部邁(秀明大学)小林よしのり(漫画家)

そう言えば、今朝の朝生では一人で、日本は‘脱亜論’で行くべきとするオッサンがいたが
秒殺されていたな。

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