2005年4月28日木曜日

マスコミ人の傲慢~あの記者だってオーバーラン~

今回の尼崎の列車事故が起こった日、最初の記者会見での席上だ。
事故発生後、約2時間たった1回目の会見だったと思う。
社長が原因等は不明で、分かっている事実は脱線したことです、と発言したところで、
某記者が「人が死んでんねんでぇ~!」と罵声を浴びせた。

また、別のシーンでも記者が詰め寄っていた。
「あんたさっき、ここにくる時、ポケットに手を入れてたでしょ、本当に謝罪の気持ちがあるのか」
幹部は言葉に詰まってしまった。
そこへ記者が「あなた方には説明責任があるんですよ。」

生憎と、どちらの記者も腕章も見えず、どこの社の人間かは確認できなかった。
今回の事故を起こしたJR西日本には4月26日の日記で触れたような、体質的な問題が
あると思う。
記者会見での発表が後日訂正されるのも問題だし、原因究明が未熟な段階で‘置石’を犯人に
仕立て上げるような発言も極めて問題だ。

但し、先に書いた二人の記者の勘違い振り、傲慢さはまた別の次元で問題だ。

私は直接見聞きしていないが、1回目の記者会見で「経営責任をとれ」みたいな発言も
あったらしい。

今回の被害者や遺族が、聞くに堪えない口汚い言葉で関係者を罵ったとしたとしても、それは
それで、‘真実の声’として耳を傾けることはできる。

しかし、あの記者達が被害者の代表のような風情で声高に叫んでも、
‘質の低い正義感に悪酔いしたヨッパライ’にしか見えない。


妹を失った弁護士の小寺一矢さんは「ここでは警察も消防もJRの人も一生懸命だ。とても責めることはできない。遺体が見つかって救われた」とした後に、「今回の事故は社会の緩みが引き起こした。それを作ったのはあなた方マスコミであり、私達自身です。誰を責めても仕方ない。」

後半のマスコミに関するコメントは極一部のマスコミ以外は、
‘故意’か‘過失’か省略したらしい。

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