2005年4月22日金曜日

How to order.~ランチタイムの風景~

昼飯時の飯屋での注文風景を見ていると、中々面白い。
いきつけの店なのか、初めて訪れる店なのか。
一人客か、グループ客か。

私は、あれを食うならあの店へ、この店で食べるのは、あれかこれと絞っているから
初めて行く店でない限り、それほど悩まない。

しかし、もっと悩みの無い凄い人を見かけるときがある。
店に入ってくるなり、メニューもホワイトボードも一切見ずに
「日替わりね」と言う人種だ。
店によっては曜日によってフィックスのところもあるにはあるが・・・
何を頼もうか悩むのが嫌なのか、その店は何を食っても美味いと信頼しているのか。
きっと、好き嫌いは全く無いんだろうな。
でも、例えば前の晩の夕食メニューと被ってしまうリスクとかも考えないのかね。
まあ、学校の給食と同じでノーチョイスでも頓着しないタイプなのかな。

頼む前に「今日の日替わりは?」と一応内容を確認する連中もいるけど、結局は頼むんだよね(笑)

私は、不味い物でいたずらにカロリーを摂取すると激しく後悔するタイプだから、ああして、
日替わりをいとも簡単に注文する人種は一種の「思考停止型」だと決め付けちゃうわけだが・・・


グループ客で面白いのは、サラリーマンで上席と来ている連中だ。
いつも一緒なら別に構わないが、偶に糞偉いのが混じると悲惨な絵となる。


糞偉い 「えーと、それじゃわたしは鯖の味噌煮にしようかな、ここのは美味しいよね」
やや偉い 「いいですね、鯖味噌。じゃあ、わたしも」
普通に偉い 「わたしも、鯖味噌で」
全然偉くない「じゃあ、僕も鯖味噌でいいです」

店員「では、注文のほう繰り返させていただきます。鯖の味噌煮定食が4つ、以上でございますね」


あちゃーーー
「ここのは美味しいよね」の一言が余計だよな。
あれでもうこうなる運命が見えてたね。
一番若いのが、「じゃあ、・・・いいです」ってやや抵抗を見せているね。
だから、お姉ちゃんさー、そんな単純なオーダー繰り返すなよ(笑)


まあ、orderの意味には秩序、順序、命令とかの意味もあるから仕方がないか。

ナリポンは例えばビジネス・ランチでもひとりだけ周りに迎合せず、アペリティフを頼んだり
ちょっとは必ず自己主張するんだけどね。

でも昔、ディーラー社会で一応は先輩格の人の飲み会に誘われて、彼が人数分のゴボウサラダを
頼んだ時は制止できなかったなぁ。
頼む前はしきりに、ゴボウはヘルシーだとか言って1人でその気になってたし・・・。
でも運ばれてきた皿には、1人前をやっつけるのに3~4人は必要な大量のゴボウが・・・。
しかもまじりっけ無しのゴボウ100%(笑)
いやぁ、ヘルシーというよりヘル(hell)そのものだった。


ところで、私が働いていた頃赤坂にあったS金飯店という中華屋さんでの話し。
私がここにランチで行く時は、いつもタンメンを頼んでいた。
店内は4人テーブルが5卓に、大きな円卓がひとつ。
従って、ひとりで行くと相席になるのが必至だ。

その日も当然、タンメンを注文。
先客は円卓に何人かいたが何を食ってるかは見えない。
あと4人卓に、2人組みと1人の客。
一人客に「へい、タンメンお待ち」
ほどなく2人客にも「お待ちどおさま、タンメンです」

後客、男の2人組入店。
「タンメン」「俺も」

6連続タンメンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

俺にもタンメンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

もう、ここまでくると『タンメンふたつで坦々麺』なんて洒落てる余裕が無い。

さらに後客一人登場。
空いているテーブルに座る。
ヤヴァイ、こいつメニューをまじまじ見てる。

「すみません、もやしらーめんは何味ですか、塩、醤油?」
「醤油です」
「あっ、そう」と言いながら周りを見回す。
「じゃぁ、タンメンお願いします」

よく耐えた!感動した!グッ・ジョブ!

いやぁ、もう、私も食べるのを止めて握手に行きたい気分。

そこに一人客がやってきた、結構ジジィ。
経験則でジジィのタンメン率は高い。
あっちの一人客がもう食べ終わるのに何故か私の席に・・・
ほらほら、タンメンは美味いぞ。
おまけに、周りは完璧なタンメン包囲網。

店員が水の入ったコップを置くやいなや、発した言葉は・・・

「麻婆ナス定食」

Boooooooooooooooooooooooooooooooo!

ジジィ、空気読めよ!
ジジィ、テメェ早死にしたいのか、高脂血症になるぞ!


結局、華麗なるタンメンの連鎖も7杯で終了。
その後も行くたびに注意していたが、3連鎖がいいとこだった。

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