そもそも話題として干からびている気もするが、
去年の8月、森喜郎が小泉に衆議院解散を回避するように説得に行った時、
ビールのつまみとして出された‘干からびたチーズ’って覚えてるかい。
直後、それが‘ミモレット’という高級チーズだということが判明し人気が急上昇し、
一部では売り切れ状態と報じられた。
そういう俄かブームというか、ボールの周りにしか集まらないガキのサッカー状態に、
うんざりしているから、本当は未食のチーズに興味があるのに、素直に行動できなかった。
選挙で圧勝した後、森が自分であの会見は実は小泉と周到に仕組んだ芝居だったと白状した。
あの握りつぶしたビールの缶も、これ見よがしに晒した‘干からびたチーズ’も,
その芝居の小道具に過ぎなかったのだ。
当時、私も騙されたから大きなことは言えないが、大新聞も(勿論テレビも)、
‘干からびたチーズ’は実は高級チーズだと‘本質’とは関係ないことを嬉々として報じ、
いわばブームを煽り、劇場型選挙の演出を大いにアシストした。
ブロガーもそうだ。
あの時期に書かれた、ミモレット関連の記事は数多くヒットした。
ところが、選挙後、森が何を思ったか
‘あれは芝居だった’
‘出来るだけ憤慨しているように振舞ってくれ、と小泉に頼まれた’
と自白したのに、それについてはマスコミもブロガーも音無しだった。
と言うか、その事実さえ知らない人々が多いのではないか。
実際、さっき妻に訊いたら‘へぇー、そうなの’状態だった。
騙された自分の愚かさを晒すのが、恥ずかしかったのだろうか。
いや、予想を遥かに超える大勝利を収めために、小泉に抗する気概を失ったのかもしれない。
しかし、利用されたミモレットに罪は無い。
‘人’を憎んで‘チーズ’を憎まずってやつだね・・・(^o^)/
そのミモレットだが、遅ればせながら去年の11月に初めて購入し食べてみた。
スーパーで、160gで600円チョットだから、別に高級チーズと言う感じではない。
熟成期間は3ヶ月~24ヶ月のものがあり、期間が長いほど高いらしいが、
私が買ったものは、何ヶ月ものかは不明。
見た目は色は鮮やかなオレンジ色で、ドライ・マンゴにも似ていると感じだ。
味は、からすみに例えられる事が多いが、魚卵大好きナリポンに言わせれば、やはり違う。
但し、食感は似ている。
そもそも、名前の由来はフランス語のmi-mollet(半分やわらかい)だそうだが、あの食感は好きだ。
内側から外側にいくにつれて硬くなっているので、違う味わい、食感を楽しめる。
私は、食後に自分の部屋に戻ると、1~2杯薄いブランデーの水割りを飲む事が多いが、
その時の、つまみのひとつとして、このミモレットは重宝している。
スライス1,2枚あれば充分だ。
チビ、チビっと噛んで味わいながら食べる。
そういう意味では、アタリメ的な要素もある。
まだ試していないが、日本酒にもバッチリというのも頷ける。
おまけに、1回買うと、20ナイツくらい楽しめる訳で、実はかなり経済的だ。
あれだけ癖がある小泉純一郎とは違い、あまり癖の無いチーズだ。
まあ、過去の自民党のような妙な‘腐乱臭’がしない部分は似ているかも・・・。
という訳で、ミモレットは我が家の冷蔵庫に常備されるアイテムのひとつになった。
‘う~ん、シンキロウの人生で数少ない功績だな’
小泉の任期はあと9ヶ月だが、ミモレットの人気は永遠かもね。
2006年1月6日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿