スペイン、長い昼休みの習慣を廃止へ
公務員のシエスタ廃止に禁煙法――。スペイン政府が2006年1月1日から相次いで深く根付いた習慣の改革に乗り出す。一見世知辛いが、仕事と家庭の両立や健康の増進が目的だ。
現代のスペインでは昼休みに家に戻って一休みするシエスタの伝統はほぼすたれているが、遅く長く昼食をとる習慣は健在。多くの公務員は朝9時から午後2時まで5時間働いた後、最長で4時半まで昼休みをとり、その後3時間働いている。
私は、出張で8回スペインに行ったことがある。
いつも11月下旬から12月上旬の時期で、ミーティングは4~5日、そこに休暇をくっつけていたが、
いわゆる長期滞在はしたことがないから、シエスタの実感が湧かない。
会う相手は銀行の関係者がメインでおまけにディーラーだから、彼らがシエスタをしているのは、
見たことが無い。
シエスタの習慣はローマ人が持ち込んだと言われるが、
そもそも‘クソ暑くてやってやれない’と言うのが発端らしい。
ヒットラーがフランコと会談した時に、2時になってフランコが昼飯を食って来ると消え、
結局戻ってきたのは5時過ぎでブチ切れたそうだ。
シエスタの習慣が廃れた理由のひとつには住宅事情の問題もある。
都市部ではマイホームが遠くなり往復の時間を考えるとペイしなくなった。
また、シエスタの衰退により、出生率も低下したそうだ・・・LOVE★⌒ヾ( ̄〓 ̄ヾ)
ただシエスタの伝統の名残はいろいろある。
デパートとかの大規模店は営業しているが、
午後2時から4時頃までは閉まっているショップが多い。
あとは、食事の回数と時間だ。
ガイドブック的に言えば、食事の回数は5回とあるが実際は個人によって違う。
スペイン人はシエスタにより‘1日を2度に分けて生きる’と言うが、
その分食事の回数も増えるのだろうか。
初めて訪問した時に驚いたのは、食事の時間だ。
昼は14時からだし、夜は21時頃からだ。
その前に行くとレストランも開いていない。
まあ、バル(bar)好きの私としてはいつでも飲む場所はあるんだけどね。
出張中、ミスター&ミセスで参加するオフィシャルのディナーが必ずある。
9時過ぎからウエィティング・バーに人が集まり始めるが、
着席して食事が始まるのは大体10時半。
終わるのは、翌日になっている。
そこから、いわゆる2次会に参加すると平気で3時頃になったりする。
我々他国から来たビジターはゆっくり出勤でいいが、現地の連中は朝ピッタリに出勤している。
まあ、自分だって日本で、2時、3時まで飲んで、即日出勤ということはあったが、
なぜかしらスペイン人をみているとタフに思えるのだ。
スペイン人は‘食事と食事の間に仕事をする’とか‘人生を2倍楽しむ’とか言われるが、
そのベースになっているシエスタの習慣も段々と消滅していくだろう。
そもそも、エアコンがあるしな・・・(-_-;)
かつてのECの劣等生も、通貨も統一されたEUの中でそれなりに振舞う為には、
‘個性’を発揮し辛くなっていくだろう。
禁煙についてはまたいつか、また・・・( -ω-)y─┛~~~~~
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