ヤンキースは6-3で連敗を止め、CLEのスウィープをなんとか阻止した。
6得点のうち5点は4本のHRによるもので久々にボンバーズが復活した感じだ。
前日リーグ首位打者になった松井秀喜は今日も2安打し打率を0.345に上げたが、
0.001差で2位に‘陥落’した。
連続試合安打の記録も‘safely’に17に伸ばした。
今日HRを打った4人の中には打率が1割台で低迷するジオンビとカノーがいた。
ジオンビは相手の先発投手のバードをカモにしていて今季6本のHRのうち3本は彼から奪ったものだ。
これでジオンビはチーム内HR数でトップのカブレラに並んだ。
松井のHRは4本だから負けている。
打点も18になり17の松井は負けている。
なんと得点までもがジオンビの15に1個負けているのだ。
これらの記録は率ではなく‘絶対値’だが、ジオンビは規定打席にも達しておらず、
打数で言えば松井の119に対して約3割減の86しかない。
そのハンディがありながら松井より絶対値として多いのだ
勿論HR以外は他力的要因に左右される。
自分の前にランナーがいなければ打点のチャンスは減るし、自分が出塁しても後続が不調ならば
得点にはならない。
それを斟酌しても、この数字はやはりショッキングだった。
リーグ1位の出塁率を誇りながら得点は少ない。
41安打の男が14安打の男にこの3部門では負けているのである。
多くの人は打者の調子を語る時に先ずは打率を参考にするだろう。
0.345の松井秀喜は絶好調だし、0.163のジオンビは大スランプという印象を持つのは自然なことだ。
ところが、得点に絡む数字を比べると遜色ないのだ。
まあジオンビと言えば低打率でもHRで100打点以上稼ぎ、四死球で出塁するスタイルの選手だが、
それにしても現時点での松井との比較で言えば異様だ。
松井の連続安打が12試合になった時に、現地の記者が
‘the least productive hitting streak’という表現を使った。
その時は読んで私も不愉快だったが、数字的な裏付けもあると対抗できない。
連続試合ヒットを続け、まだシーズンの20%しか消化していないとはいえ
首位打者争いに参加している松井を見るのはファンとして素直に嬉しい。
しかしそういった数字が‘自己目的化’するとやや違う。
まあ松井に限ってそういうことはありえないと思うが・・・。
私が見たいのは‘clutch’な松井であり、アウトになっても‘productive’な松井なのだ。
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