昨日のDETとの第3戦は雨で中止になった。
日曜日の試合が流れて、現地のファンも嘆いているかと思いきや雨を歓迎する書き込みがあった。
‘よっしゃー、これでKei Igawfulの先発がなくなるかもしれないぞ’
Igawaとawfulを掛けた絶妙な‘Igawful’という表現が人気を呼ぶと共に、
‘そうかIgawaを見なくても済むのはいいことだ’と賛同者が続出した。
ファンの書き込みだけはない。
試合が流れて書くことが無くなったマスコミもローテーションのシャッフルに触れ、
‘Igawa回避’の可能性について論じていた。
中でも強烈だったのはニューヨーク・ポストだった。
母なる自然はしばしばヤンキースに試練を与えるが‘母の日’にはキスをしてくれた。
として、井川の先発外しの可能性を生じさせた‘恵みの雨’に大感謝の論調なのだ。
この徹底的な嫌われ方は異様だな・・・(>_<)
ヤンキース側もそういう世間の声に押されたのか、或いはそもそも自分達も望んでいたのか、
そっちの方向に動いた。
日曜のトリプルAで雨のために投げられなかったケネディは今日のスライド登板で
1イニングしか投げなかったのだ。
この瞬間、井川の先発がケネディになることが決定した。
熟考した上でのケネディの降格だった筈だがあっという間に戻ってくることになった。
もう少し下で投げさせるのが当初の構想だったと思われるが、井川の1度の失敗が
それを許さない状況を齎した。
今季5度のチャンスを与えられながらまだ1勝もできてないケネディにまたチャンスが与えられる。
今日の試合4回5失点のペティットは負け越しになった。
1度目は失敗したが、予定されていた2度目の登板もあっさりキャンセルされた井川を
不憫に思う人もいるだろうがこれが現実だ。
ペテイットには確固たる実績がありケネディには賭けてみるべき将来性がある。
井川は日本での実績はあるものの、US$46Mという巨額投資にはまったく応えていない。
高価なPCを買ったのにそれが超低スペックだったら誰でも荒れるのは当然だ。
井川の場合は金を出したのはヤンキース、高価な分簡単に廃棄できないジレンマがある。
ファンやマスコミは自分の金ではないが、ここまでコスト・パフォーマンスが悪いと、
獲得したヤンキースを含めて井川をバッシングしたくなるのは当然の流れだ。
個人的には井川がここまで酷評される原因には彼の‘鈍感力’もあるような気がする。
‘鈍感力’の生みの親は渡辺淳一、育ての親は小泉純一郎だ。
目先のことにとらわれず、マイペースでゆったりと生きていく方が最後には勝ち残り
幸福な人生を送れるといったような意味だ。
井川といえば数々の伝説があるようにマイペース人間で‘鈍感力’に富んだ人間に見える。
しかしそれが通じたのは結果を出していた日本だけで、渡米後はあだになっているのではないか。
この前の登板後のコメントも然りだ。
ジラルディ監督はポジティヴ人間らしいが、その彼も井川の今日のピッチは‘pretty good’には唖然。
監督だけなく、井川の‘The result is part of baseball’発言には、
クラブハウス内でも眉を吊り上げる選手達がいたそうだ。
これじゃあ、嫌われて当然だわな・・・(-_-;)
松井秀喜は遅刻魔のような側面もあるが勿論鈍感な人間ではない。
メジャー移籍の初シーズンも如才なくメディアに対応し、その好感度の高さから地元記者から
‘グッド・ガイ賞’に選ばれた。
もし井川に何か賞をあげるとしたら‘Bachi-Guy賞’だな・・・(>_<)
えっ、辞書なんか引かないで下さいよ・・・(^。^)
2008年5月13日火曜日
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