2005年7月26日火曜日

携帯電話の話し声を迷惑だと感じるのは何故か~ナリポン的思いつき分析~

ナリポンは今時では珍しく、携帯電話を持っていない。
理由は簡単、1年の、98%はベッドで過ごすから、枕元の固定電話で済むからである。

ただ、元気で現役の頃は、持っていた。
持ち始めたのは、95年か96年だから、比較的早い段階で所有した方だろう。

当時は、バイブレーター機能もなかったから、着信音を轟かせるか、携帯そのものを
オフにするかの選択しかなかった。

性能も良くなく、通話の時の相手の声も、聞こえづらい事が多かったから、
勢い‘大声’で話す事が多かった。
これは、相手の声が聞こえにくいと大声になる‘耳が遠くなった老人’と同じ現象だろう。

他人が‘大声’で話すと気になるのに、自分が‘大声’になっているのを他人に注意されると、
チョッとした逆切れ状態になったりもする。

そもそも、携帯の普及率も低い頃だから、持っていない人間からみれば
あたり構わず着信音が鳴り、大声で話す姿は、文字通り‘傍若無人’にうつった筈だ。

その後、携帯の普及率は劇的に高まり、年齢によっては、持ってないだけで‘変人’扱い
されそうな世の中になっている。

そういう、世の中になっているのに、相変わらず、携帯電話の利用を迷惑行為と考えたり、
不快だと感じたりする人は多いようだ。

運転中の利用は、法的にも規制されているし、病院や飛行機等の誤作動が懸念される場所、
或いは本来静寂な環境であるべき場所での利用を避けるのは、当然なことだと言える。

ただ、人が、普通に会話をしている場所はどうなのだろうか。

例えば、飲食店とか・・・

(社)日本民営鉄道協会が実施している‘駅と電車内の迷惑行為ランキング’では、
最新では2位になったものの、それまでは‘携帯電話の使用’がずっと1位だった。

う~む、それで‘喫煙所以外での喫煙’が9位かよ・・・<`~´>

例えば、電車の中で、女子高生が二人(A子とB子)で会話をしていたとしよう。

一方で、同じような声の大きさで、ひとりの女子高生(B子)が携帯で話をしていたとしよう。

声の大きさが同じだとすると、‘騒音’としての会話の量は、二人の場合の方が
多いに決まっている。

電話の場合

A子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

B子「エッ、それってマジ、ヤヴァくない
それで、それで、イケメンって誰に似てるの。」

A子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

B子「エェェ、それってかなりビミョーじゃん、
で、なんでエロイってわかったの?」

A子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

B子「それって、けっこうフツーだよね」


あ~た、こんな会話の半分だけ聞かされたら、人間は怒りますよ。
A子が、何を言っているのか分からないから、どっかで絶対苛立ってしまうと思うけど・・・。
(←確かに、そんなのおまえだけだよ、とは言えないな)


これが、電車内の会話だとすると、

A子「今度来た、英語の教師、まだ28で、マジ、イケメンなんだけど、
それが、けっこうエロイらしいんだ。」

B子「エッ、それってマジ、ヤヴァくない
それで、それで、イケメンって誰に似てるの。」

A子「そ~ね、どっちかって言うと、‘もこもみちが3で’、
‘劇団ひとりが7’って感じかな。」

B子「エェェ、それってかなりビミョーじゃん、
で、なんでエロイってわかったの?」

A子「それが、ウチに来る前の学校でさ~(略)」

B子「それって、けっこうフツーだよね」


ほら~、こっちだと、聞いてても、両サイドの情報が入るから、話の全貌が見えて
なんか落ち着くでしょ。
あ~た、ナリポンだったら、話が面白かったら、1駅や2駅乗り越しちゃいますから。
(←流石に、それはおまえだけ、と言える)

でも、この勝手な分析って、結構当っているような気がするけど・・・。

もし話し声が‘騒音’だから、迷惑だとしたら、リアルで会話される方が、ずっと迷惑でしょ。

電話の場合、片一方の方しかないから‘騒音’としては半分なのに、不快に感じるのは
‘話がみえない’苛立ちからじゃないかな。

ほら、人間って災害時とかでも、情報の欠如でパニックになる動物でしょ。

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