ある種の‘判官贔屓’の意味も込めて‘楽天的’という言葉を勝手にナリポン的解釈をしていた。
楽天的=基本的には実力がなく負け組みだが、その分勝ったときには、誰よりも勝利の喜びを味わえる事
しかし、今回報じられている、個人情報流出事件では洒落にならない体質が暴露されるかもしれない。
先ずは、毎日新聞の記事だが、これを読むとかなり深刻な問題だと感じる。
<楽天市場>流出データには下着の色やサイズまで
「カラー…ブラック&レッド」。インターネット上の仮想商店街「楽天市場」から流出した顧客データには、注文した下着の色やサイズまで記入されていた。クレジットカード番号を含む20項目以上のデータが入った情報を購入した関係者の一人はデータを示しながら「流出データは10万件以上のはずだ」と語った。別の関係者は「詐欺目的で購入した」と証言。クレジットカード番号を含む大量の顧客情報流出は、底知れぬ被害拡大を招きかねない。
関東地方の振り込め詐欺グループの関係者は今年5月末ごろ、「楽天の関連企業を辞めた」とされる人物から大量の顧客情報の購入を持ちかけられた。同時期、関西の暴力団関係者にも同一人物からの働きかけがあったという。合わせて50万件以上が売却されたという情報もある。
今回、流出したデータには、クレジットカードの有効期限や購入した商品番号、宅配時刻の指定などをする備考欄なども含んだ詳細なものだ。住所も北海道から東京、大阪など、ほぼ全国に及ぶ。楽天は「カードの不正利用は確認されていない」としているが、関係者の一人は「カードの支払いは約1カ月後だから、被害が発覚するのはこれから」と話している。
また、別の関係者は「1年半ほど前に、閉店するという楽天市場の店舗から『データを持っていても意味がないから』と持ちかけられ、200件ほど購入した」とも証言した。この関係者はカード番号を悪用して「自分で運営するアダルトサイトに登録させ、毎月5000円程度の会費を徴収できる。本人はパスワードを知らないから、仮に被害に気づいてもなかなか解約できない」と悪用の手口を明かした。
このほか、不正なネットショッピングなども可能だが、関係者の一人は「今回のデータは、16ケタの番号から暗証番号を含んだ情報を割り出し、完全なカードを作る技術を持った東南アジアのグループに流れたと聞いている」と話してる。(毎日新聞) - 7月28日11時37分更新
これに対して、楽天側の公式見解は、
本日複数のマスコミにて、「楽天市場」に出店している店舗の取引に関わる
個人情報7万件から10万件が流出した可能性がある、との報道がなされました。
弊社において現段階で確認できたことを申し上げます。
本日午前7時現在、本件に関し確認できた個人情報の流出件数は161件増えて、
284件でございます。
う~む、子供の頃、メイデーとかの集会で、主催者側発表2万人、警察調べ5千人とかいう
ニュースを聞きながら、悩んだことがあったが・・・。
いまや、あの読売体質だって、観客数を実数で発表しているじゃないか。
それにしても、284件と千件ならまだしも、284件と10万件という数字の乖離は尋常ではない。
勿論、確認できている‘実数’という表現を用いているし、
法律上の問題も考慮しての事かもしれない。
しかしながら、印象としては、今回の事件が‘おおごと’ではないと
したがっている意図が見え隠れして、気に入らない。
さっき貼った、公式の見解のリンクもトップページの最上部、ロゴの隣に位置しているが
文字の大きさは‘並’だ。
言い方は悪いが、年利3.5%と低視力者でも見えるような大きさで掲げ、
これでもかという小さな文字で、為替相場のリスクに触れている
外貨預金のセールスと変わらない。
テレビのニュースは見ていないが、社長はなんらかの会見を行っているのだろうか。
まあ、個人的な経験で言えば、こういう状況では逃げまくるのが
IBJ出身者に見られる傾向だが・・・(笑)
今回の情報流出に楽天本体の人間が絡んでいなければ、
白を切り続けようと言う魂胆なのだろうか。
確かに‘個人情報等の取り扱いについて’では逃れられると
思っているかも知れない
当グループは、サービス提供者に対し、個人情報保護法を遵守し、お客様のプライバシーに配慮した個人情報の取り扱いをすることを規約などで義務づけております。しかしながら、サービス提供者がこれを遵守することを保証するものではありません。詳細につきましては、サービス提供者にお問い合わせください。
今回の事件も、一部の不埒な‘サービス提供者’によって齎されたもので、
楽天は一切関知しないこと、としたがっているだろうか。
だから、真相が明らかになるまでは‘謝罪’も行わないのは、法律的観点で言えば
意味のある‘戦略’なのかもしれない。
しかし、その‘戦略’の陰で、失う可能性が高い‘信頼・信用’には気付いてないのだろうか。
昨年、やはり最大66万件の情報流出の可能性があったとして、売り上げ130億円を失ったとされる
‘ジャパネットたかだ’の潔さ、真摯な態度の方が、好感度は高い。
(と言いながら、一回も買ったことは無いけどね)
楽天的=物事をすべてよい方に考えていて、のんきな様子。
なら、まだ可愛げもあるが
‘楽天的’(新語)=目先の利益を失うことを恐れ、その場しのぎの対応しかしないこと。
なんて、やめて欲しいね。
このブログが無くなると、ナリポンも悲しいし・・・。
因みに、私は楽天ではクレカ決済を一度も行ってないが、決済経験のある人で
不安を感じる場合は、クレカの会社に直接コンタクトをとって、番号を変えて貰うといいかも。
楽天の名を出すと、本来は有料のところでも無料でやってくれるらしい。
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