2005年7月1日金曜日

我が人生の‘壁’を飾った人々~松井秀喜の‘分身の術’~

偶数月が終ると、我が部屋の松井秀喜が、‘分身の術’を使い‘増殖’する。
今朝、その‘術’によって、松井秀喜が5人になった。

(えっ?何言ってるのこいつ。ヤンキースの試合が2日も無くて発狂したのか)

実は、MLB公認の松井秀喜のカレンダー(2100円)が部屋にあって、
カバーの他に、2ヶ月分で1枚の構成になっていて、都合7枚の松井の写真がある。

2ヶ月経つと、カレンダーをビリビリっとやる訳だが、終った分を棄てるなんて
一種の‘不敬罪’に該当するから、1枚のポスターとして、きちんと壁に貼り付ける。
穢土に棲んでいた頃の狭い部屋なら貼るスペースも限られるが、
幸いここ厭離庵の壁は充分に広い。

このカレンダーを入手する時に、ヤフオクで落としてくれた友人が遊びに来た時
‘どうせだったら、もう7枚貼っちゃえば?’
と言われたが、2ヵ月毎の‘ビリビリ’の作業を通して、月日の流れも感じたいので
それはやめた。

(あぁ、それにしても今年のヤンキース、10月は何してるんだろう)

ところで、私の人生を振り返った時、自分の部屋の壁を誰が飾っていたか。
そもそも、自分の部屋ができたのは、中学1年の時に家を新築した時だ。

当時は、各地のペナントを集めるのが流行っていて、自分が買うだけでなく、
誰かが何処かに行った時の、おみやげにもなっていた。

部屋ができたことにより、眠っていた、そのペナントたちが壁一面に張られた。

ただ中3あたりから、ペナントはガキっぽいと感じて、熱が冷めてしまった。

それに替わって、登場するのが映画のポスターだ。
高校に入って、映研に所属すると、‘使用済みポスター’は勿論、支配人の機嫌次第では
新品も無料で手に入った。
思いつくだけでも

明日に向かって撃て!
真夜中のカーボーイ(←カウじゃない)
ある愛の詩
ライアンの娘
ベニスに死す
スケアクロウ
エルヴィス オン ステージ
小さな恋のメロディ
ひまわり
風と共に去りぬ
1000日のアン
ボルサリーノ
サウンド・オブ・ミュージック
(その他いっぱい)


まあ、供給が十分だから、気分次第でチョコチョコ変えていた。
番外編では、ジャネット・リンなんていうのもいたなぁ。

ただ、部屋のドアに縦に2枚、‘不動の座’を占拠していたのは
リバイバルで観た‘暗くなるまで待って’

あのオードリー・ヘプバーンが盲目の役を演じ、アラン・アーキンに襲われるサスペンスだが、
へプバーンの大ファンだった私は観てるだけで、マジで‘守ってあげたい’という気分になる映画だった。
あの薄いピンクのセーターの彼女が、いつもポスターの中に居た。

上京すると、映画のポスターはお金を出さないと買えない。
4畳半だから、ポスターを貼る壁が限られている。
あと浪人の身であったせいもあって、ポスターとは縁のない生活。

その後、大学生になって、ポスターの‘源’はパチンコの景品。

一時、血迷って、‘桜田淳子’なんてのもあったが、基本はちょうど現役引退した‘長嶋茂雄’

実は、あるポスターを手に入れながらも、結局、壁に貼られること無く、押入れに眠ったのがある。
矢張り、パチンコ屋の景品で手に入れたものだが、あの時代(1970年半ば)を生きた男なら
絶対見覚えのあるポスターだと思う。

可愛い女の子がヌードで、両手でリンゴを持ち、ちょうど‘核心の部分’を隠しているやつ。

名前は流石に、忘れたが、‘りんご’‘ヌード’でググッたら即ヒットした。(←便利な世の中じゃ)
彼女の名前は‘麻田奈美’

私はこう見えても(←どうも見えないけど)、超小心者で、パチンコ屋のオバサンに、
あのヌードポスターを頼むだけでも勇気が必要だった。

で、結局は友達が来たら時になんとなく恥ずかしいだろうなと思い逡巡し、
その後は、一応、女友達なんかもアパートに来るようになって益々無理になって、
封印したままになった

いまさら興味はないが、最近、あの頃の作品を再編集した写真集が出版されたみたいだ。

ところで今年(2005年)の松井のカレンダーは去年のプレイ中の写真からチョイスしたものだけど、
あの、なにかね、‘億が一’松井がオフにどっかにトレードなんて場合は、写真はどうするのかね。

移籍先のユニフォームでも着て、素振りしたりポーズをとったりして、‘O.K.牧場’なんてやるのか?
やっぱ嫌だね、それ。

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