2週間前の放送で‘ニューヨークの秋の青空’と絶叫した、実況の福原が
今日の試合開始前には‘ニューヨークは秋めいてきた’と言っていた。
確かに、画面を通してみる映像でもそんな感じだった。
‘秋の心と書いて『愁い』かぁ~’
説明好きの福原は、日の入りの時刻まで披露し、
カメラはあと数分で沈む真っ赤な太陽を映し出した。
‘落日かぁ~’
ゲームが始まった。
前回の登板で‘首を直撃された’ライトが今度はデヴィル・レイズが誇る俊足1,2番を相手に、‘足元を掬われた’
1回いきなりの、4失点だ。
守備の際に、組長シェフが負傷しベンチに引っ込むという‘不幸’の上乗せもあった。
‘あ~ぁ、もうとっくに日は沈んだし、秋だよなぁ~’
せめて拠り所にするといったら、経験則からくる
‘1,2回の序盤で大量リードをした試合は案外勝てない’
くらいだ。
ライトは2回以降、それなりに立ち直るが、攻撃陣はなんと‘10者凡退’だ。
そこで登場は、我らが松井。
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━┏┛ ┏━┃ ━━━━┃┃ 400号
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カキ────ン!!
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低いライナーだったが、打った瞬間入ると思える当たりだった。
敵が気落ちしたところをすかさず、バーニーがダブル。
しかーーーーーーーーーーし、エー・ロッドは三振、ジオンビもレフトフライ。
3点差のまま、6回裏に再びチャンスが巡ってくる。
カノー、ジーターの連打で、ノーアウト2,3塁。
松井が、ライト線に2点タイムリーのダブル。
2塁はきわどいタイミングだったが、送球が松井に当たりセーフ。
福原の今日一実況。
‘今日の松井は、バットも触れていますが、ボールもお尻に当りました’
バーニーの進塁打で、1アウト、3塁。
しかーーーーーーーーーーし、エー・ロッドは敬遠、ジオンビの1塁ライナーでゲッツー。
7回、1アウト満塁もジーターがゲッツーで、松井に回らず。
‘てめぇーら、いい加減にしろよ、松井だけじゃ限界があるだろ’
そのまま3-4の1点差で8回裏へ進む。
先頭は松井だ。
‘もうこうなったら、おまえしかいない、とりあえず同点HR打っちまえ’
と言う声も空しく、センターフライ。
バーニーも3塁ゴロに倒れ、あっさりムード。
しかーーーーーーーーーーし、エー・ロッドがセンター前ヒット、
そしてジオンビがライトへ大きな当たり。
‘キレルナ!’
いつもなら‘ハイレ!’と叫ぶのに、そう叫んでいた。
逆転2ランHRだ!!!
3度目の正直だ。
重苦しい戦いが突然、秋の青空のように爽やかになる。
当然の話なのだが、8回裏にリードをすると9回表を抑えれば勝利だ。
迎えるのは俊足トリオだ。
ただ、守備も上手いリヴェラがきっちりと3人で抑えた。
試合後の松井は上機嫌だった。
‘自慢話が得意技’の解説の武田に言わせれば、松井は‘ウルウル’していたそうだが・・・。
もし、武田の言う通りに‘ウルウル’していたとすれば、
それは自分の400号HRでも、3打点でもなく、プレイオフ進出争いに踏みとどまるための
土壇場で引っくり返したチームの勝利に対してだろう。
好調とは言えない中、自らがひとり奮闘し、最後はそれに刺激されたようにチームが勝った。
それが、松井には堪らなく嬉しかったのでないか。
まあ、人それぞれの見方があり、感じ方も違うだろうが、
私の‘松井観’は、そういう事だ。
マスコミが‘松井400号、夢の大記録を達成’と、はしゃいでいるのをみると白ける。
‘松井の夢は、ワールドチャンピオンになることだろ。’
‘チームは見事な逆転勝ちで、松井の400号に花を添えました’なんて報道を聞くと
その勘違いぶりには、逆に感心してしまう。
我々のような一般ファンより、はるかに近いポジションで松井と接することができる
プロのメディアの連中が、本当にこんな原稿を書くのだろうか。
或いは、政治記者の場合もそう感じるのだが、余りにも取材対象の近くにいると
かえって見えなくなることがあるのかも知れない。
ところで、今日の一発、SHARPは喜んだろうな・・・(^。^)
2005年9月8日木曜日
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