2005年9月26日月曜日

バーニーのピンストライプは最後ではない~勝利の立役者ルーキー二人が試合後仰天のカミングアウト~

前日の痛い敗戦に絡んだ選手の背番号は全部ゾロ目だった。
‘33’‘55’‘22’

敗戦投手になったライトは33、最近の快進撃のなかで、彼以外に負けた投手はいない。
緊急のリリーフ登板したスモールは相変わらずの好投を見せた。
交代を告げに行ったトーリへの激しいブーイング、ベンチに戻るスモールへの惜しみない拍手。

これで、次の先発はライトではなく、スモールで決まりだろう。

‘エンブリーもライトも噛みタバコを口でモグモグさせているが、あれが問題だな。’

背番号22のカノーのエラーは、もはや驚くに値しないが、今日の試合では走塁でもやらかした。
バーニーのセカンドへの内野安打で判断悪く、1塁から3塁を狙いあえなくアウト。

YESのMichael KayとJim Kaatも不機嫌そうなトーリを映しながら、
カノーは余りにもケアレスなミスが多すぎる、と、大批判大会を始める。

それが7回1点ビハインドで、カノーが逆転2ランHRを打つと、見事な手のひら返し。

HRを打ってベースを一周する時は、引き締まった顔をしていたカノーも、ベンチに戻り、
カーテンコールに応えている時は、いつものニヤニヤ、カノーに戻っていた。

背番号55の松井。
流石にこの時期にあのエラーで、珍しく‘自嘲的’‘自虐的’になったいた。
それを察してか‘松井は疲れている’のコメント通りにトーリは松井をDHで起用した。

8回、1点差ではおぼつかないから追加点が是非欲しい。
2,3番が出塁でノー・アウト1,2塁、シェフに繋いでもらって、
松井に打点を挙げて貰いたいと思った。

心底、そう思った。

だが、松井の前で組長シェフが目の覚めるような当たりの‘大掃除’をやってのけた。
松井は結局ポップフライで4タコ。

松井には今まで積み上げてきた、たくさんのクレッジットがある。
たったひとつのエラーでそれが吹っ飛ぶ訳ではない。
しかし、この史上稀にみる大接戦の中で、松井自身が自分へのクレジットを失うのが恐い。

因みにニューヨークポストの裏一面は、昨日は松井の落球シーンを使い‘EVEN WORSE’だった。
今日はカノーのHRを写真で使い‘FGIHT TO FINISH’になっている。

ライト以外では負けない投手陣なので安心していたが(笑)、
王建民の4回までのピッチングは見事だった。

‘こりゃあ、新・ゴロキングだな’

但し、5回に集中して打たれ3失点、それでもフィールディングを含め、安心感のある内容だった。

試合後、今日の立役者、カノーと王建民は他のルーキーと一緒に‘恒例の洗礼’を受ける。
チアリーダーの格好をさせられて満足気だ。
これも勝ち試合でこそ生まれる笑顔だろう。

世が世なら、既にプレイオフ進出を決めている時期だ。

ただ、今日のクラブハウスでの主役はルーキー達ではなく、飽くまでバーニーだった。

クラブハウスに流された音楽は誰がどんな意図で選んだかは分からないが、
ドナ・サマーの‘ラスト・ダンス’だったそうだ。

そう、今日の別の主役はバーニーでもある。
但し、ナリポンは今年まだピンストライプのバーニーが見られると信じているので、
今日は敢えて触れないことにする。

BOSはつまらないくらい楽勝だった。
時間的にもかぶっていたので観戦せず。

しかし、負けないCLEが最弱のKCに足元をすくわれた。
7回に1点勝ち越したKCが8回には無死満塁のチャンス・・・
よっしゃーと思いきや、これが無得点。
当然のように9回表に追いつかれ、流れはCLEと思えたが、9回裏KCの攻撃中、
相手センターがフライを太陽の‘目潰し’に合い落球(記録はダブル)し、サヨナラ。

CLEは明日ゲームが無く、明日ヤンキースが勝てば、全くの同率で並ぶ。
地区優勝が望ましいが、正直ワイルドカードのバッファーも欲しい。
負けられない日々が続く。

松井も臆することなくプレイをして欲しい。
そして、自信を回復出来る結果を出して欲しい。

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