2005年9月16日金曜日

きっかけは松井、追いついたカノー、決めたエー・ロッド~スモールの不敗神話を守る大逆転勝ち~

その瞬間、3塁ランナーの松井は両手をあげ‘ばんざ~い \(^。^)/’をしていた。
4点差を追いかける6回、先頭打者として、ラッキーなダブルを打って出塁していた松井。

‘誰か俺をホームに帰してくれよ’

ノーアウト満塁にはなったが、まだ3塁ベース上だ。
バッターはカノー。
この3連戦まで、満塁での成績は15-1と滅法弱い。
前のゲームでは満塁のチャンスが2回あり、2点タイムリーを打っていた。

ワンボールからの2球目。
打った瞬間、グランドスラムだとわかる当たりだった。
一挙に同点だ。

ボールの行方を追うまでもなく、松井の‘ばんざ~い \(^。^)/’になったのである。

‘あんなポーズ、自分が打ったときにも中々しないぞ’

まあ、2003年の例のゴジラ・ジャンプには及ばないが、
松井のこの試合への気合が十分に感じられた。

ベンチに戻ったカノーをみんなが次々と祝福する。
ゲームの流れを変える致命的なエラーも何個かしているカノーだが、
今日は、ボールの代わりに、こみあげてくる自分の‘笑み’をポロポロと‘こぼしていた’。

その後、ジーターが歩き、エー・ロッドがいかにも彼らしい打球の勝ち越し2ランHR。

ホームインしてベンチに戻ってきたエー・ロッドを松井はいち早く迎え、
まるで日頃の恨みを晴らすように(??)、彼のお尻を強烈に叩いて称えた。

いつもの松井なら、最後の方に、軽くグータッチをする程度だ。

‘おお、今日の松井は一段と気合入っているな’

試合は2回にタンパに2点先制され、5回に1点返すも、すかさず3ランHRを浴び1-5だった。
そこで間髪入れずの6得点で逆転。

因みに今日の勝ちで、今季4点差以上のゲームを引っくり返しての勝利は10回目で、
球団新記録になるそうだ。

今日は、らしくなかったスモールだが、この‘僥倖’も
彼の今まで積み重ねた‘徳’のおかげかも知れない。

エンブリーも打者1人だが、初めてきちんとした仕事をした。

8回、ゴードン、リヴェラで‘小劇場’を作るが、なんとかゼロで切り抜けた。

9回には今日のゲームを象徴するように、カノー、クロスビーの8.9番コンビでさらに2点追加した。

何しろ、今日のこの二人は合わせて10打数6安打、なんと7打点だ。

今日の松井は気合が入っていたと書いたが、気合という意味では、
8回のシェフの1塁へのヘッド・スライディングが最高だった。

太腿を痛めて走れないシェフが、まるで高校球児のような懸命なヘッド・スライディング。
代走を送られて、ベンチに戻ってきたシェフはトーリに何か言われ、他の連中にも冷やかされ、
本人は苦笑していたが、あの必死さは、実はナリポン的には‘今日一番の泣き所’だった。

試合後、また馬鹿記者が‘打率が3割になった’とか水を向けたそうだが、
流石のグッド・ガイ松井も相当白けたらしい。

最終打席を終えた数字ならまだしも、打点やHR数のように積み重ねる数字ならまだしも、
まだいくらでも変動する9月15日終了時点での3割に何の意味があるのだろう。

以前
400号のHRよりチームの逆転勝利を喜ぶ松井秀喜という男~大騒ぎするマスコミって?~
でも書いたが、松井番をしていながら‘松井の求めるもの’を全然理解出来ていない糞記者って、
どんな感性をしているのだろう。

数字だけなら、オフィシャルに行けば全部拾える。
数字でしか伝えられない糞記者は要らない。

というか、チームにとっても松井にとってもクルーシャルな毎日が続く中、
まるでテンションの違う的外れなことしか訊けない糞記者は邪魔なだけ、即刻、帰国させるべきだ。

BOSは前回のヤンキース戦では‘往年の力’を発揮したシリングが、
今日は‘今年の力’しか出せず、OAKに敗退。

LAAはエースのコローンが味方の外野手の数々の拙守に足をひっぱられ8失点。
格下DETに負けて、まさかの4連敗、ソーシアの‘涙目’は続いた。

西地区は勿論、東も煮詰まってきた。
安泰と思われた、中地区でさえ、勢いと対戦相手を考慮すると予断を許さなくなった。

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