2005年9月30日金曜日

ヤンキース、一体この争いはどこまで劇的になるのだろうか~運命の3連戦に向け松井も完璧HR~

去年のALCS、ヤンキースの3連勝4連敗の波乱以降、今年のヤンキースの歩みをみても
すべてが余りにもドラマティック過ぎる。

劇画のシナリオライターですら‘気恥ずかしい’と感じてしまうような展開だ。

シーズンが始まって30試合を終えたところでは、11勝19敗、借金8だった。
それが159試合を終えて、貯金29となった。

そういうドラマを演じる中で、もう‘裏の主役’とは誰も呼ばなくなったのが、
今日先発して無傷の10勝目を勝ち取ったスモールだ。

マイナーに埋もれていて、本気で引退を考えていた男が、球団新となる10連勝、
シーズンを通じても10勝以上して無敗の投手は
長いメジャーの歴史でも過去に3人しか居ないそうだ。

‘このキャラはもっと人気が出てもいいと思うな’

ナリポンはこの夏の早い段階で‘低位の推奨銘柄’としてこの男をピックアップしていたが、
正直ここまで‘大化け’するとは思っていなかった。

寧ろ、今日の登板前には‘そろそろ反落するのでは’という危惧もあり、
その敗戦で今までの活躍を飛ばしてしまったら可哀想だな、などと案じていた。

流石に今日はややヘロヘロ状態だったがそれでも、持っている<‘勝ち運’は引き続き有効だった。
オフェンスもいち早く援護点を与え、デイフェンスも松井のファインプレイなどでサポートする。

‘いやぁ、松井のファインプレイにスモールがキャップのつばに手を当てて応えるなんてたまらんなぁ。’

その松井だが、さりげなくヒットが出ている割には、最近印象深いものがなかったのだが、
終に出ました、22号2ランHRヽ(^o^)丿

初回のジオンビの3ランにも負けないような大きな当たり。

試合の展開上‘不必要’と思われたが、結果的にはトーリも言っているように
勝利へのマージンとしては‘重要’なHRだった。

というより、いよいよ迎えるBOSとの3連戦に向けての本格始動のきっかけになったのが嬉しい。

‘久々に聞いたな、常套句の甘いコースと完璧’

BOSは今日も、TORにリードを許していたが、ラミレスとオルティーズの活躍でサヨナラ勝ち。

試合を終えたヤンキースの連中もテレビで観戦していた(トーリ以外)が、
サヨナラのシーンを確認して移動のための荷造りをし始めた。

‘これまた、脚本家の策略だよな、2ゲーム差にはしない、
サヨナラのシーンをヤンキースの選手たちが見て、やや溜息をつく’

私も、BOSのサヨナラは正直ショックだったが、TORが2勝したのもグッドジョブ。

9月の初めの頃は、なんとか‘3ゲーム差以内のビハインド’でこの直接対決に
持ち込めればと、願っていたのが‘1ゲーム差のアヘッド’になった訳だから・・・。

相手に恵まれたとはいえ、直近18試合で3敗しかしなかったのは驚異的だし、
その結果が今のポジションだ。

この戦いがNYYとBOSの対決だけでも、十分にドラマティックなのに、
今年はワイルドカードもからんでくるからより劇的になる。

恐れていた通りにCWSが今日優勝を決め、残りのCLEとの直接対決を全敗しても地区1位を確保した。

書き込みにもあったように、LAAも優勝決定後は主力を休ませて戦っている。
(但し先発投手はローテを守っているようだが・・・)
ギーエン監督は手を抜かないと言っているらしいが、プレイオフの最初の相手選びを含め、
真剣に勝負するかはやや疑問だ。

で、CWSは今日の勝ちで優勝を決めたが、それはCLEが3連勝しても直接対決の勝敗で、
CWSが優位だからというルールによる。

そのルールに従えば、東部地区もヤンキースが1勝すればいいのだが(現在9勝7敗)、
東部地区は同じ場合は1ゲームプレイオフを行うルールになっているのだ。

‘なんだよ、脚本家だけじゃなくてルールーまでもつれさせるように出来てるのかよ’

もし、ヤンキースが1勝2敗、CLEが2勝1敗になると、3チームがすべて同じ勝敗になり、
1ゲームプレイオフが地区優勝とワイルドカードの2段階で行われことになる。

‘えっ?なんじゃ、よくわらん’というひとは、こちらを読めば分かります。

‘なんか、この流れは限りなく3チーム並びになりそうだな’

HR数で並んでいる二人のMVP争いもこの3連戦での印象が随分と影響を与えそうだ。

ところで、ナリポンがかつて唱えていた‘松井秀喜と宮里藍の調子の波動のシンクロ説’
‘メジャー’初制覇へ好発進の藍ちゃんが先行する形で、今日の松井のHRが出たとすれば、
この週末ダブル・オメデタという事になる可能性もあるのだが・・・。

昨日、今日のみなさんの書き込みを読んでいるだけで、
この3連戦へのファンとしての興奮、期待、不安がひしひしと伝わってくる。

私自身もこころの保ち方に四苦八苦している。

そしてもう直ぐ、この壮大なシナリオの‘答え’が出る。

因みにみなさんは誰の解説が好きですか?
解説者としての能力は別として好みで言えば、ナリポンは大島が好きだな。
あの笑い声はとっても和む。
あと、大島の時の松井の活躍度も高いような印象があるし・・・。
(でも第1戦与田、第2戦小早川)

ところで、今日もジーターはマウンドで、ご機嫌斜めのトーリの肩を揉みながら、
何かを言っていた。

あっちのメディアを調べまくったが、今日は何を言ったのか判明せず。

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