2-2の同点で迎えた9回裏、先頭のクロスビーの出塁を誰もが願っていた。
ワン・ボールからの2球目、おおきく弧を描くように振った。
ネクストでタイミングを合わせながら、素振りしていたジーターがバットを抱えながら
バンザイのポーズ。
内野の観客が立ち上がって、ボールの行方を追い、それぞれのガッツポーズ。
打ったクロスビーは1塁手前で右手を高々と掲げる。
ホームベース直前で大きくジャンプして、サヨナラのホームイン。
松井を除く全員が迎えている。
コーチは勿論、トーリも自ら出迎えた。
ベンチに戻ると、再びトーリーに肩をたたかれ振り返ってハグ。
その直後、シィエラがグー・タッチをしようとするが、それを無視して歓喜のカーテンコール。
‘いやぁ、やってくれた、だから、俺は前からクロスビー使えって言ってただろ’
クロスビーは29歳、ボーイと呼ぶには???だが、メジャー経験は3年目。
おまけに、何度もマイナーとの行き来を繰り返しているから、フレッシュはフレッシュだ。
彼の今季初のHR,キャリア3本目のHRがヤンキースを救った。
クロスビー自身、野球人生、少年時代のリトル・リーグを含めて初めてのサヨナラHRだそうだ。
‘うんうん、野球人生最高の瞬間だろうな Congratulations!!’
前日の試合でシィエラが守備で不甲斐無かったせいで、左Pが先発にも拘らず、
クロスビーを起用したのだろうが、この大活躍のHR以前にも足を生かして、
内野安打2本を稼いでいる。
‘ヤンキースにはああいうことをできる選手が他にいないだけに価値あるよな’
クロスビーのHRは誰も期待していなかった。
本人も、ベンチも、ロッカールームに引っ込んでいた松井も、
ニュースをひっぱってしまったBS1も・・・。
カノーは先週のプレイヤー・オブ・ザ・ウイークに選ばれた。
8番カノー、9番クロスビーは、あのタンパ戦で7打点を挙げたように、何か相乗効果を生む。
‘Cano, CrosbyでC.C.ボーイズ、いいんじゃない?’
もう1人、忘れてならないのは王建民のピッチングだ。
序盤で2失点するが、その後はしっかりと抑える。
8回、24アウトのうち19がゴロアウト、フライは1個だけ、残り4つが三振だ。
ゴロを打たせるPとして定評があるが、それにしても凄い確率だ。
おまけに、19のゴロの内、9個がピッチャーゴロ(レコードは1試合11らしい)。
ただし、7回にやった1イニング3個のPゴロはレコーダそうだ。
松井は4タコ、2三振、ここで打てばヒーローの場面が2度あったが不発に終った。
感激のサヨナラの輪の中にもいなかった。
明日以降、歓喜の輪の中心にいるような活躍を願いたい。
同時進行していた、BOS-TB戦は1点差でTBの勝ち。
ヤンキース戦と同時観戦していたが、TBは強いところには本当に強いね。
強行出場中のデーモンの守備は、まるで草野球でポロポロやっていた。
あいかわらず‘黒豚’は恐いけどな。
これで、CLEが負けると完璧だなと思いながら、CWSを応援していたが、リードを守れず、
アーロン・ブーンの逆転打を許しCLEの勝ち。
マジに中地区、逆転もあり得るかも・・・。
今年の4月ヤンキースはBALに1勝5敗と負け越し、出鼻をくじかれた。
そのお返しを残り7試合できちんとしよう。
TBはBOSに7つの借金、なんとかあと2つ返済しましょう。
2005年9月20日火曜日
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