2008年4月8日火曜日

日本流誤用の‘クリーンアップ’競演でヤンキース快勝~‘5番松井効果’でオフェンスの不安も解消?~

昨日の試合後NHKが松井にインタヴューをしていた。
聞き手は去年までのちっこい人とは別人だったが質問内容は似たようなもんだ。
その中で使ったのが‘クリーンアップの役割を果たしましたね’という表現だ。

そうなんだよね、日本の野球ではクリーンアップと言えば3番、4番、5番のトリオを指す。

アメリカではラインアップの紹介の時でもわかるように4番打者ひとりを指す。

活字媒体はどうかと思いググってみると、もうてんこ盛り状態。

‘今季初のクリーンアップ’
‘クリーンアップ起用にこたえる猛打賞’

そういえば猛打賞もアメリカには無い表現だ。

まあ、いちいち目くじらを立てるなよ、と言われればそれまでだけどね。

でもマスコミのMLB担当者の中にも‘誤用’と知った上で敢えて‘日本流’にしているならいいが、
そもそも‘誤用’だと知らずに使っている連中がいそうな気がする。

ナリポン的にはできるだけオリジナルに忠実にありたい。
だからと言って‘インサイド・ザ・パーク・ホームラン’というのも何だかな~という気はするが、
‘クリーンアップ’の場合は呼び方の問題ではなく‘定義’の問題だから気になる。

ところで、今日のヤンキースの‘クリーンアップ・トリオ’は素晴らしかった。

3人で11打数6安打5打点、6安打のうち長打が4だ。

特にアブレイユはダブルが出てればサイクルの3打数3安打。

まあ、今日アブさんが爆発したのは、ナリポン閻魔帳によれば、
昨日松井がHRを打った時の喜び方が一番良かったからなんだけどね・・・(^。^)

お陰で松井(0.375)は打率部門ではアブ(0.400)に抜かれてしまった。

それでもエロと並んでいた打点争いでは一歩抜け出す勝負強さを見せ二冠王はキープした。

松井の最初の2打席、当たりは悪くなかったが凡退。
さすがに昨日の反動が出たかなと思ったが、その後は2打席連続のタイムリーを放って
‘クラッチ松井’を印象付けた。

特に4打席目はいわゆる2アウトRBIで、昨日2アウト満塁での三振を悔しがっていた分を
取り戻した感じだった。

打つだけでなく走塁でも‘珍しく’積極的なものを見せて(ショートゴロの間に2塁から3進)、
YESのケン・シングルトンに誉められていた。

前日は松井の2ランHRだけの得点だったが、今日は今季チーム最多安打(11)、
最多得点(6)を記録し、 開幕以来ずっと言われてきたオフェンスの不安も解消できそうな流れだった。

いかにも日本のマスコミが‘5番松井効果’を囃し立てそうな地合だが、
実際今日の打線を見ているとそういう気がしてくる。

松井の後を打つカノーにも昨日から復調気配がある。

最後のホーキンスはハラハラだったが投手陣は今日も頑張った。

STの時も‘よいムース’と‘わるいムース’があったが今日は完全に‘よいムース’だった。
前回はポサーダの故障で急遽モリーナに代わったが今日は予定通りのモリーナ先発で気分が良かった?

何れにせよムース登板の時は今後もモリーナが‘女房役’を務めそうだ。

あっちでは‘女房役’なんて表現はないよね。

TBに連敗してどうなるかと思ったが逆に連勝してシリーズはタイ、通算ではひとつの貯金にした。
20連戦のさなか慌ただしい移動になるが明日からはヒルマン監督になって好調なKCが相手だ。

ところでこの試合でジーターが途中交代した。
最初の発表ではstrained left quadriceps(左大腿四頭筋の張り)とあったが、
ESPNの記事ではstrained left groin.(左鼠径部の張り)なっていた。

あれ、これってジオンビと同じじゃん・・・(・o・)

そういえば去年の今頃は松井を含めてハムストリングスを痛める選手が続出し、
最終的にはトレイニング・コーチの解雇になった筈だ。

今年は変な‘伝染病’はやめて欲しい。

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