2008年6月8日日曜日

ジョニー・デーモン、髭剃って靴下上げれば6-6~ヤンキースが馬鹿試合を目出度く逆転サヨナラ劇で制す~

2日前の代打逆転サヨナラ劇を‘今季のベスト・ゲーム’だと認定したジラルディは
今日の試合をどう表現したのだろうか。

今日は2度も4点リードされながら追いつき、1点勝ち越しされたその裏に逆転してサヨナラで
勝った訳だから、こっちのほうが‘ベスト・ゲーム’に相応しいかもしれませんぞ。

‘この試合’を観戦しながら、私は‘あの試合’を思い出していた。
覚えているだろうか、私を激しく打ちのめした5月27日の対BALの敗戦。

ヤンキースが2度も4点リードしながら同点にされ、延長に入って松井が勝ち越し打を放った裏に
逆転サヨナラ負けを喰らった試合だ。

今日のKC戦はある意味まさにあの試合の‘雪辱’になった。
BAL戦で凹んだ分、凸っていい筈だ。
ところが観ていた私は勝ったのは勿論目出度いと思ったが、実はどこかで確実に冷めていたのだ。

点の取り合いと言うより‘点の取られ合い’のイメージが強い馬鹿試合だった。
去年のペテイットは勝ち星に恵まれない不幸を乗り越えて仕事をする頼もしい奴という印象があったが、
今年はここぞという時に当然のように打たれる。

ナリポンが個人的に推奨しているラズナーが、昨日の試合で8回2失点の好投をしながら
負け投手になってしまったことへの‘哀悼’の意識もある。

あとはヒルマンに悪いが相手がリーグ最低勝率をSEAと争っているKCだということだ。

こっちだって地区最下位チームだから大きなことは言えないが、
今の状態のKC相手にこれだけ苦戦するのが情けない。

5割をキャップにしてピリッとしない巨人だって交流戦の対ロッテはきっちり4連勝したじゃないか。

今日のヒーローは文句なしにデーモンだろう。
固め打ちの得意な男だが6打数6安打4打点、最後の逆転タイムリーを決めたのも奴だ。

2日前のジオンビーに続きまた‘ミスター髭’がサヨナラを決めたと思いきやそうではない。

昨日のデーモンは5タコで連続ヒットも14でストップした。
多分、そのせいだと思うが今日は髭を剃って登場した。

その分ソックスを上げてクラッシック・スタイルで臨んだのだ。
2003年の松井も同じ方法をして5-4(1HR、3ダブル)だった。

モンデシーからメールでも貰ったのかね・・・(>_<)

デーモンは勿論偉いが、個人的には9回裏に同点HRを打ったポサーダも偉い。
9回表に勝ち越しソロHRを浴びたリヴェラは、4月のTB戦で負け投手になったことがある。
あの時は淡々とした感じだったが今日は明らかに神妙な表情だった。

マイケル・ケイが‘shocking home run’と言ったように一瞬にして球場内が静まり返った。
それがポサーダの同点弾で歓声が戻り、サヨナラへの流れを生んだのだ。

今日の松井はスタメンを外れた。
8回には‘代打・松井’を促すようにYESのカメラがしきりに松井の大顔面を捉えるが、
結局この‘wild party’に参加することは無かった。

私が今日の勝利に妙に冷めているのはそのせいもあるかもしれない。

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