2005年3月17日木曜日

フレンチ・パラドックスの盲点~赤ワインの効果は‘限定的’?~

私が心筋梗塞に襲われたあと、その原因について友人達と話していた時である。

「おまえ、赤ワインとか飲んでたよな。あれって心臓病を防ぐんじゃなかったっけ。」
「まあ、あれはフレンチ・パラドックスと言って、科学的根拠は無いんじゃない。」

このフレンチ・パラドックスってなんだ、という人は先ずこれをどうぞ。


昨今の赤ワインブームに火をつけたきっかけは、“フレンチ・パラドックス”のなぞ解きにあったことは有名な話。なぞ解きをしたのは、1992年にランセットという一流学術誌に掲載された論文だ。
 バターや卵、肉料理などをたくさん取るフランス人は、先進諸国の中でも脂肪の消費量が多いが、それにもかかわらず冠動脈疾患の死亡率は他国に比べてむしろ低い。これがいわゆる“フレンチ・パラドックス”だが、論文ではこの背景として「フランスでは赤ワインの消費量がずば抜けて高い」ことを指摘。これにより赤ワインは世界中の注目を集めることになったのだ。
 その後、フランス東部で中年男性3万4000人を15年間追跡し、アルコールの摂取状況と死亡率の関係を調べた疫学調査では、一日2~5杯程度のワインを飲む人で、心臓病による死亡率が最も低いことが分かった(ファクトシート参照)。一日1~3杯程度のワインを飲む人では、何とがんによる死亡率も低下した。

nikkeibp.jp健康


引き続きフレンチ・パラドックスの話を続けている友人達の中で、
私はとんでもない事実に気付いた。

あっ!俺が飲んでた赤ワインはチリかカリフォルニアだ!
フレンチぢゃないぃぃ!!


赤ワイン、赤ワインと騒ぐが効果は‘限定的’なのかもしれない。

勿論、外の横メシ屋に行った時は、フレンチ、イタリアン、スパニッシュ等と料理の国籍のワインを
飲んでいたが、家で飲む文字通りのハウスワインは、当時だと専らこれら↓の千円ワインだった。

"コンチャ・イ・トロサンライズ カベルネ・ソーヴィニヨン"

"ロバートモンダビ・ウッドブリッジ・カベルネソービニヨン“

その時は、私の大発見を半ばナリポン特有の一流の冗談としてみんなで笑っていた。
が、さっき検索してみたらこんなのを発見した。


フレンチ・パラドックスは、赤ワインの効果だけではなく、オリーブオイルや野菜の豊富な地中海式料理にあると考えられる。
また、2003年に、ドイツから報告された研究では、フランスの赤ワインが、「NO」という血管を拡張させる分子を、血管内皮細胞から放出させることが示された。これも、赤ワインが血管を詰まりにくくするメカニズムの1つだ。


長生きしたかったら、無理してでもフランス産赤ワインに拘るべきかもよ(笑)

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